ファッションデザイナーになるには | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

ファッションデザイナーになるには

How to achieve Fashion Designer.

ファッションデザイナーとは、『衣服をはじめ、ファッション商品を考え創る』仕事です。
ファッション企業でのデザインのお仕事は多岐に渡り、そして分業されています。洋服その物においても、メンズやレディース、KIDSや幼児向けなど対象別に別れていたり。さらには布帛やニット、カットソーなどの素材やアイテムの違いによって異なった専門のデザイナーがデザインにあたります。一方では素材を企画して生み出すテキスタイルデザイナーも商品の差別化を作る上では重要なポジションになります。さらにブランドのビジュアルや図案を専門に作るグラフィックデザイナーやアートディレクターなど、ブランドの中核として幅広く活躍の場が有ります。

ファッションデザイナーとは

ファッションデザイナーとは“服飾やファッションデザイン”をデザインし、生み出す仕事です。
ファッションデザイナーの作品により、数多くのトレンドやブームが生まれています。
また各企業もファッションデザイナーの生み出す作品や作風に常に注目をしており、日本からもパリコレや世界ファッションショーで活躍する多くの有名デザイナーが輩出されています。

ファッションデザイナーの仕事内容


ファッションデザイナーの業務内容は幅広く主に以下のようなもので構成されています。

マーケティング活動としてニーズやトレンドの調査を行い、商品テーマやコンセプトを企画します。
そして素材の調整、デザイン原案や企画から始まり、デザイン画を立体化したパターン(型紙)の製作や、生地の選定から商品を世に送り出すまでの工程に関わります。
また、サンプルの確認を行い、どのようなスケジュールで販売を開始するか、プロモーションをどのように行うのかに続き最終的な価格の設定等も行う為、競合分析等を行うこともあります。

ファッションデザイナーには、常にトレンドの動向や市場の動きをチェック・分析し、市場から求められる商品を作り出すスキルが必要となります。
また、作品の構想から販売開始までにおける各関係業者と常に関わる為、プレゼン能力やコミュニケーション能力も必要とされています。
ファッションデザイナーにはいわゆる「デザイン」の部分だけではなく、ビジネス全般における各スキルが求められるのです。

ファッションデザイナーの仕事の種類


ファッションデザイナーの業務は様々な働き方があり、以下のようなものに分類されます。

▼企業内ファッションデザイナー
企業の社員として、勤務先のブランドのデザインを担当します。
会社員であるため、勤務形態や収入が比較的安定しています。
日本国内においてはファッションデザイナーは企業内デザイナーとして働く人が多く存在します。

▼オートクチュールデザイナー
オートクチュールとは、高級衣装店や高級注文服を意味します。
オートクチュールデザイナーとは、顧客からの依頼を受けたオーダーメイドの服飾製品や高級メゾンの服飾製品のデザインを行うデザイナーを指します。
オートクチュールデザイナーは、顧客のニーズに合わせ服飾製品のデザインやコレクションショーなどを手掛ける機会が多くなります。

▼フリーランスファッションデザイナー
文字通りフリーランスのファッションデザイナーです。
企業などには所属せず、フリーランスまたは自分で会社を立ち上げ仕事を獲得していきます。
収入が不安定になる場合もありますが、あらゆるブランドの仕事に関わることができ、実力次第で多くの仕事を獲得していくことができます。

ファッションデザイナーになるには

実際にファッションデザイナーなる為の方法はひとつではなく、様々なルートがあります。
すぐにファッションデザイナーとしてブランドを立ち上げることもできますが、実力が問われる厳しい世界です。
ここでは、実際にファッションデザイナーになるためにはどうすればいいのか、そのルートの例を4つご紹介します。

方法


▼専門学校に通う
一般的には、多くの人が専門学校に通ってファッションを学び、専門学校卒業後に企業にデザイナーとして就職します。
ファッションデザイナーとしての基礎知識や技術を学び、専門学校の強みである企業や各機関からの情報を活用し、ファッションデザイナーとして活躍する為の準備をしています。
就職先として大手ブランドやメーカーに採用され、実績を積んでから独立することも可能です。

▼アパレルブランドに就職する
ファッション業界に従業員として就職し、企画の立ち上げや部署の移動によってファッションデザイナーになるパターンとなります。
実務経験を積みながらファッションデザイナーとしての知識や実績を積み上げていきます。この場合は「自身がデザイナーとして実力がある」ということを組織内に示す必要があるため、働きながら連続的な学習が求められます。
最近はアパレルブランドに特化した転職情報サイトも存在しています。

▼デザイナーの元で修行する
デザイン事務所や個人で活躍しているデザイナーの元に弟子入りし、修行しながらファッションデザイナーを目指します。
弟子入り先の判断次第では、多くのデザインを任せてもらうことができますが、修行先ということになると実力が認められなければ下積み期間が長くなることもある為、覚悟と信念が問われることがあります。
弟子入りしたデザイナーが著名人であれば、大きな案件に関わる機会にも遭遇し、自身の経験値としていくことが出来る場合もあります。

▼未経験からファッションデザイナーとして転職する
ファッションデザイナーとしては未経験でも、アパレルメーカー等に就職することは可能です。
しかし、ファッションデザイナー求人においては「経験者」を条件にしていることが多いため、自己の作品やコンテストの応募経験等を示し、実力や意気込みを示すことが必要になってきます。
ここで紹介しているファッションデザイナーになるルートとしては極めて難易度が高いといえるでしょう。

ファッションデザイナーの収入や将来性

年々ファッションの需要は拡大しています。その為、今後もファッションデザイナーの必要性は高いと考えられています。
一方で一般的なイメージのデザイナーとは自由で独創的、さらに独自のオリジナルブランドを持っていて…。といったイメージが先行していますがそう言った方はほんの一部の人たちと言えます。多くのファッションデザイナーはアパレルに勤めて日常業務としてデザイニングを行なう専門職社員となります。
その上での平均年収は500万から600万くらいと言われています。
海外出張なども有り、一般職よりも少し高いお給料をもらえる事が多いようです。

ファッションデザイナーに向いている人

一般的に良く知られているように絵を描く事や形を生み出す仕事のため、そのような創造作業が好きであることは大切です。
デザイナーの多くはそれぞれの拘りや得意とするスタイルを持っていたりします。またデザインと言う作業上必要な要素や行程などを組み立てる計画などが得意な人が向いています。
さらに現在のファッションについては人々の生活スタイルや活動に密接ですので流行や多くの事柄に興味や関心を持ち、つねに世の中にアンテナを張り続ける人、人とのコミュニケーション力のある人が向いています。

進むべき進路

実際にファッションデザイナーになるにはどうすれば良いのか!?具体的には高校卒業後、服飾系専門学校やデザイン系の学校で服飾知識や造形表現、さらに高度な知見とトレーニングが必要です。
学校を出た後にファッションデザイナーとしてスタートするには幾つかの方法があります。
1つはファッションデザインコンクールなどで入選を重ねることで自分を売り込む方法。
2つ目は、専門の学校に通い、新卒採用機会に向けて作品や自己PRをまとめ採用に望むなどの方法があります。
なかには自分自身や学生時代の友人同士で1からブランドを造り、商品展示会を行なう事からはじめることも出来ます。

ファッションデザイナーに必要なスキル

ファッションには日常生活でも多くの用語や道具を使用する機会がたくさんあります。ですが、一般的な知識だけで十分かというと実際に業界で仕事をするにはさらに高度な知識がたくさん必要になります。
自分の考えやアイデアを他者に伝えるためのドローイング力やデザインの上での配色センスなどはもちろん必要となります。ファッションデザイナーは実際にミシンを使ったりパターンを製作したりをするお仕事ではありませんがそれら技術や行程についても理解と知識を得る必要があります。さらに素材知識やトレンドなどの情報の読み解き方、ファッションビジネスの在り方などもよく知っておく必要があります。

必要なスキル学べる学科コース

ファッション業界での専門職、技術職を目指すには服飾系の専門学校で学ぶのが最も一般的です。就職においての採用試験からも解るように採用募集においては服飾専門学校を卒業(卒業見込み)している人が対象とされています。
最近では大学を卒業してからや一度会社でお勤めを経験してから学び直す人も増えています。
ファッションデザイナーとして必要なスキルを学べる専門コースがありますのでそちらへ入学するのが一番の近道でしょう。古い学校では製作や製図に多くの時間を割いているようなところもありますが、デザイナーとして必要になる事は自分の服を作れるようになる事ではありません。コンクールや企業の採用試験を目指してデザイン画を美しく描く技を身に付けたり、ブランドデザイナーになったときにデザインのキャラクターをどのように演出するかを学んだり、アイデアのプレゼンテーション方法など、デザイナーとしてのトレーニングが絶対に必要です。

役立つ資格やオススメの資格

デザイナーになるにあたり絶対に必要となる資格はありません。強いて言えばファッションデザイナーとして必要なスキルを身につけることが出来る学校を出ている事が条件になります。一方でデザイナーを目指している学生の多くが取得している資格があります。

1.「色彩検定」色彩における理論や知識を身に付けてる事で、デザイナーに限らず様々なところで役立ちます。
2.「ファッションビジネス検定」商品知識をはじめ、衣服を扱うビジネスを行なうのであれば知っておく必要があります。
3.「洋裁技術検定」縫製における知識や技術試験です。
4.「パターン検定」作図製図やドレーピングなどの知識や技術の検定です。