オフィスカジュアルの定義って?男女別に基本やマナーを解説 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

オフィスカジュアルの定義って?男女別に基本やマナーを解説

「オフィスカジュアルについて何となくは分かっていても、その定義やポイントを他人に説明できるほど理解していない…」という方も多いのではないでしょうか。

言葉としては浸透していても、実際にどこまでが「OK」で、どのような服装が「NG」なのかの判断が難しいのがオフィスカジュアルの特徴です。職場や業界によっても求められる基準が異なるため、悩む方も少なくありません。

今回の記事では、オフィスカジュアルの定義や男女別の基本・マナー、NG例などを紹介します。オフィスカジュアルの定義や詳細を抑えておきたい方はぜひ参考にしてください。


 

オフィスカジュアルの定義は?

 

冒頭でも説明した通り、「オフィスカジュアル」という言葉は世間に浸透していますが、その定義に関しては実は曖昧です。

基本的な定義としては、ビジネスの場にふさわしい「きちんと感」を保ちつつ、スーツほどかっちりしすぎていない、ややカジュアルな服装スタイルです。企業や業界によって基準は異なりますが、共通して求められるのは「清潔感」と「TPO(時と場所と場合)をわきまえた装い」です。

近年では働き方の多様化や職場環境の改善を目的に、オフィスカジュアルを認める企業が増加しています。IT・広告・ベンチャー系を中心に、クリエイティブ職や営業色の少ない部署では特に浸透しており、従業員のモチベーションを向上させる取り組みの一環として導入されているケースも多く見られます。

スマートカジュアルとの違い

オフィスカジュアルに似た言葉に「スマートカジュアル」があります。スマートカジュアルとオフィスカジュアルは似た印象を持たれがちですが、その定義や目的、シーンに違いがあります。

スマートカジュアルは、主にホテルのレストランでの食事や、結婚式の二次会への参加など、セミフォーマルな私的な場での服装を指します。一方、オフィスカジュアルはあくまで仕事の場での装いであり、より控えめでビジネスマナーを意識したスタイルが基本です。

スマートカジュアルでは華やかなアイテムや装飾性が許容される一方で、オフィスカジュアルでは派手すぎる色柄や露出の多い服装は避けられる傾向にあります。


 

【男女別】オフィスカジュアルの基本・マナー

 

オフィスカジュアルの基本・マナー

オフィスカジュアルは自由度が高い分、TPOや職場の雰囲気に合った着こなしが求められます。

ここでは、男女別に基本のスタイルやマナー、季節別のポイントを解説します。

男性


男性

男性のオフィスカジュアルでは、清潔感と適度なきちんと感が求められます。


トップス

襟付きのシャツやポロシャツなど、フォーマル過ぎずビジネス感を残したアイテムが基本です。淡いブルーやホワイト、グレーなどのベーシックカラーを選ぶと、爽やかで落ち着いた印象を与えられます。季節に応じてカーディガンや薄手のジャケットを取り入れることで、気温調整がしやすくなるだけでなく、印象を引き締めることができます。


ボトムス

スラックスやチノパンなどシンプルでシルエットの整ったパンツを選ぶことで、全体に統一感が生まれます。色は、トップスとの組み合わせがしやすいネイビー、グレー、ベージュなど落ち着いたトーンが定番です。


足元

足元はレザーシューズやビジネスカジュアルに合うシンプルなローファーを合わせるのが基本です。スニーカーOKの職場であっても、汚れのない落ち着いたデザインを選ぶと好印象です。


小物

ベルトや腕時計などの小物を上手に取り入れることで、より良い印象になります。バッグも、ナイロン素材よりレザーや合皮のビジネスバッグを選ぶと、全体の印象が整います。

サイズ感やシワのないきれいな着こなしを意識することが、オフィスカジュアルにおいて好印象を与えるポイントです。

春夏のポイント

トップスは、通気性に優れたコットンやリネン素材のシャツがおすすめです。淡いブルーや白、ライトグレーなどの爽やかなカラーを取り入れると、見た目も清潔感があり、季節感も演出できます。ポロシャツも人気ですが、あくまでビジネス感のあるシンプルなデザインを選ぶのがポイントです。

ジャケットが必要な場合は、薄手のサマージャケットやアンコンジャケット(裏地や肩パッドのないタイプ)を選ぶと、暑さを和らげつつきちんと感を保てます。

ボトムスは、軽量素材のスラックスやチノパンを活用し、足元には通気性のあるレザースリッポンやローファーを合わせると、快適さと品格を両立できます。

汗やニオイ対策として、インナーや消臭機能付きの素材も上手に取り入れましょう。見た目だけでなく、快適な着心地と清潔感を保つ工夫が、春夏のオフィススタイルでは大切です。

秋冬のポイント

秋冬では、季節感と防寒性を意識したスタイルが求められます。トップスには、ウールやフランネル素材のシャツやニット、タートルネックなどを取り入れることで、温かさと上品さを両立できます。寒い季節でもきちんと感を損なわないよう、ジャケットやカーディガンを重ね着して調整するのが良いでしょう。

アウターには、テーラードコートやステンカラーコートなど、ビジネスシーンに馴染むシンプルなデザインのものがおすすめです。

ボトムスは、厚手のウールパンツや保温性のある素材を選ぶのが良いでしょう。ネイビー、ダークグレー、ブラウンなどの深みのある色合いは、秋冬の季節感を演出するのにぴったりです。靴はレザーシューズやチャッカブーツなど、防寒とフォーマルさを兼ね備えたアイテムを選びましょう。

重ね着のバランスと素材感の組み合わせを工夫することで、秋冬でも快適かつ上品なオフィスカジュアルになります。

女性


女性

女性のオフィスカジュアルでは、柔らかさと品のある印象を大切にしたスタイルが好まれます。


トップス

ブラウスやニット、カーディガンなどが定番で、シンプルながらもデザイン性のあるアイテムを取り入れることで、自分らしさを演出できます。淡いカラーや落ち着いた色味を選ぶことで、職場にふさわしい柔和な印象を与えることができます。


ボトムス

膝丈のスカートやテーパードパンツ、ワイドパンツなど、動きやすさと上品さを両立できるアイテムがおすすめです。素材は、滑らかで適度なハリのあるものを選ぶと、清潔感のあるスタイルに仕上がります。


足元

ローヒールやフラットシューズなど、歩きやすさときちんと感を両立したものを選びましょう。ベージュやブラックなどの落ち着いた色味がコーディネートしやすく、ヒールの高さも3〜5cm程度が無理なく上品に見えます。


小物

バッグやアクセサリーなどの小物は、控えめながらも上質なものを選ぶことで、全体の印象が引き締まります。ネックレスや腕時計は主張しすぎないものを選び、ネイルも自然な色味に整えておくとより好印象です。

女性らしさを活かしつつも、ビジネスシーンにふさわしい調和の取れた装いを心がけることが、オフィスカジュアルの基本です。

春夏のポイント

涼しげで軽やかな印象を意識したコーディネートが理想です。トップスには、コットンやリネン素材のブラウスや薄手のカーディガンが活躍します。淡いブルーやベージュ、ラベンダーなどの柔らかなカラーを取り入れると、季節感と女性らしさを演出できます。

ボトムスは、通気性の良い素材を使用したスカートやワイドパンツなど、動きやすく風通しの良いアイテムがおすすめです。膝丈のスカートやテーパードパンツなどを選べば、きちんと感も損なわれません。

足元は、オープントゥを避けたローヒールやフラットパンプスがベスト。職場によっては、通気性の良いメッシュ素材や涼感インソールを活用することで、快適に過ごせます。汗やにおい対策として、吸汗速乾インナーの併用も効果的です。

秋冬のポイント

秋冬では、トップスはウールやニット素材のプルオーバーやタートルネックが活躍します。ネイビーやボルドー、グレーといった深みのある色を選ぶと、秋冬らしい季節感が演出できます。上にジャケットやロングカーディガンを重ねることで、保温性とフォーマルさを両立できます。

ボトムスは、厚手の素材で裏地付きのスカートやウール混パンツがおすすめです。温かみのあるチェック柄やヘリンボーンなどの織り柄を取り入れると、シンプルでも季節感のある装いになります。

靴は、防寒性のあるレザーシューズやローヒールブーツなどが定番です。タイツやストッキングを合わせて、足元の冷え対策もしっかりと行うのが大切です。


 

オフィスカジュアルのNG例


NG例

定義が曖昧なオフィスカジュアルですが、あくまでビジネスの場の服装であることを忘れてはなりません。ここでは、男女別に避けた方が良いNGな服装の傾向を紹介します。

男性

男性のオフィスカジュアルでNGとされているのは、「カジュアルすぎる服装」です。例えば、プリントTシャツやフード付きのパーカー、ダメージ加工のジーンズなどは、職場の雰囲気にそぐわないでしょう。また、サイズ感が合っていないだらしない印象の服や、シワが目立つシャツなども清潔感を損なうため注意が必要です。

靴についても、スポーツ用スニーカーやサンダルはオフィスに適さず、足元からカジュアルすぎる印象を与えてしまいます。過度なアクセサリーや派手な色使いも、職場では控えるのが無難です。

女性

女性の場合、オフィスカジュアルにおいては「露出の多さ」や「華美なファッション」がNGとされがちです。例えば、肩や背中が大きく開いたトップス、短すぎるスカート、透け感の強い素材などは、ビジネスの場にそぐわないでしょう。

また、ファーやスパンコールなどの装飾が多いアイテム、カジュアルすぎるデニムやレギンスも注意が必要です。足元もミュールやピンヒール、カジュアルなサンダルなどは不向きです。

大ぶりなアクセサリーや香りの強い香水なども基本的にNGで、職場の雰囲気に合わせた「きちんと感」と「控えめな装い」を意識することが、オフィスカジュアルでは大切です。


 

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オフィスカジュアルの定義について

 

今回は「オフィスカジュアル」をテーマに解説しました。オフィスカジュアルの定義は、ビジネスの場にふさわしい「清潔感」や「きちんと感」を保ちつつ、自分らしいスタイルを取り入れた服装です。スーツほど堅苦しくなく、私服ほどラフすぎない絶妙なバランスが求められるため、取り入れる際には迷うこともあるでしょう。

男女それぞれの基本スタイルやマナーを理解しておくことで、どのような職場でも好印象を与えることができるので、ぜひ参考にしてください。

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