~就活室便り~#59~ Life in the Fast Lane
みなさんこんにちは。就活室のHANAZNMOです。やっと温かさを
実感できるようになりました。と言っているうち、それどころか暑
くてたまらない日もでてきました。すでに真夏日を観測した地域も
あるようで、なんかいつもこの間の季節が最近飛んでしまいがちで
す。ダウンを脱いだらいきなり半袖みたいな、そんなせわしない、
というか季節もだいぶ忙しいようで、それにも負けず、学校でもな
んか倒れそうになるほど忙しいです。やはり新年度って、いろんな
ことが変わりますし、いろんなことが始まります。それにしても何
もここまで、と
思うくらい忙しくて、なんか毎日息をつめて仕事何とかこなしてい
ます。結構そんな状態が長引きそうな予感がしているのですけど、
まあとにかく倒れないように頑張るだけですね。もっと春の気候に
ついて浮かれたことを述べたいな、と、思いつつやはりちょっと心
に余裕がないのでしょうか、浮かれた言葉が出てきません。なんか、
まだまだ修行が足りないっていう感じですね。
とかなんとか言っているうちに世間でも春はイベント真っ盛りです。
特に来秋冬企画・展示会としては最後に近くなってきていますので、
いろいろ外せないところが多いです。そんな中、少しでもレポート
をお送りしようと思い現在、七転八倒中です。春はダッシュの季節
で移動も何もみんなダッシュで頑張ってます。一時期ポタリング、
なんていうゆっくりのんびり走ろう、というような言葉がはやりま
したが、毎日ダッシュ、ダッシュ、ダッシュで行きます。でも信号
でも乗り換えでも少し遅くても次の回、次の電車でもいいのに必ず
ダッシュしてますね。忙しいのもあるけれど性分のほうが大きいの
かもしれません。まあ、どっちでも、行き着くとこまで行くつもり
です。
というような感じなので、どんどん先にレポートを進めていきたい
と思います。
今回は4月8日~10日に東京ビッグサイトで開かれた、「ファッション
ワールドTOKYO」のレポートをお送りしたいと思います。私が訪問
したのは9日、ただでさえ強い風がお台場地区では嵐みたいになって
いる日でした。
今回は南展示棟での開催です。南展示棟は会場の中で最も新しく、
最も小さい会場です。一番大きい東棟、その次の大きさの西棟では2会
場使用してジャパンITウイークが開催されていました。産業としての
強さが会場面積に如実に表れる好例と言えると思います。しかも行っ
てみると、2フロアで開催されているエキジビターの内、1フロアが
丸々中国、もう1フロアも約8割が中国、1割がアジア各国、日本から
は約1割、というような出展状況でした。必死に呼び込みをする中国
ブースも確かにすごいなとは思いますが、やはり内容的には見るもの
はほとんどありません。とにかく他社のコピーばかりで値段以外に提
案するもののないブースに時間をかけている暇はないのでここでも足
早に歩きます。それでもリカバリーウエアの多さには目を見張るもの
が少しあります。効果を含め、少しクリアできていない(特に国の検
定を受けていない海外品)点が多くみられるのと、リカバリーウエア
は結局下着のカテゴリーに入るのであまりファッションのカテゴリー
に入れづらいのも避けて通る理由の1つです。それでもセオリー通り全
ブース歩いて廻りました。その会場の風景だけ載せておきます。

ビックサイトで最小といっても他の施設から比べるとやはりかなり広
いです。でも、海外の展示会会場では端から端まで目視できないほど
広いところが結構あります。いくら広くても、ちゃんと全ブース歩い
て回ります。ただ、来場客がどこでもいっぱいなのでさすがにここで
はダッシュはできません。気持ちの上だけ猛ダッシュしながら各ブー
スを歩いて廻りました。
日本の出展社のゾーンにたどり着き、最初に訪問したのがセーレンさ
んのブースです。プリント生地を扱ったことのある人ならだれでも知
っている、というくらい有名な北陸の染工場さんです。多分日本でイ
ンクジェットプリントで生地加工した最初か2番目の会社です(正確
な情報を忘れてしまってすいません)。いずれにしろ日本のインクジェ
ットプリントのパイオニアであることは間違いなく、当時超高額(今
でも超高額ですが)のインクジェットマシンに投資するだけでも先見
の明があると思いますし、新宿高島屋が有名ですが、自社でブランド
を作り、その価値を一般消費者にアピールし続けているその企業努力
は称賛されるべきとかねがね思っていましたが、今回ブースにて直接
お話を聞くことができました。
最初に見せていただいたのはオーダーデニムです。写真をご覧くださ
い。

デニムの素材、色、ブリーチの柄、と、素材を選び、タブレットで型、
サイズを指定、それで自分の好みの柄、型、サイズのデニムパンツが
出来上がってくる、というシステムです。インクジェットプリントは
従来のプリントとは違い型があって型に染料を流し込み、その上をこ
すって生地に染料をしみこませる、という手法とは全く違い、型がな
いだけ柄の大きさに制約がありませんし、染めるメーター数にも制約
がありません。1着分の必要用尺量を染め、それを製品に仕上げる、
ということが可能です。当然1着分染めるよりは量産ロッドをこなし
ていったほうが値段的には全然安いはずです。その代わりそういった
生産をしようと思うとどうしても受注数量以上の作りこみ、在庫を抱
える、という必要が出てきます。特に最低生産数量の多い海外生産で
は大量の作りこみが必要で、その在庫がアパレル企業の利益を圧迫し、
無理に処分しようとしたときの廃棄問題はSDGsの点からも見逃せな
い問題になりました。余剰在庫はしまっておくだけでも保管料、等の
問題が発生し、処分するにも何かとお金がかかる、ということは紛れ
もない事実ですし、その事実を私は今までの職業体験で十分身に染み
て体験してきました。コストは高くなっても在庫が全くない商売って、
結構夢のような話です。生地ロス、製品在庫ロス、両方がなくなると
いうこの手法、今後注目を浴びてもいいと思います。
当然デニムだけでなくどんな素材でもこの手法は可能です。元々水着、
ウインタースポーツ、等のスポーツウエアプリントが得意のセーレン
さん、今回はゴルフウエアを提案していらっしゃいました。写真をど
うぞ。

柄を指定し色変更、等も自由自在なので世界に1着だけのゴルフウエ
アが簡単に作れます。今後もっともっと注目されていい取り組みだと
思います。そんなセーレンさん、プロモーションということも含めて
各教育機関にてのご講演も考えていらっしゃるようです。当校でもぜ
ひ、とお願いいたしました。SDGs、等の社会問題を考えるのも重要
ですし、次代のものづくり、染色方法を学べる点でも非常に学ぶ点が
多いイベントになると思います。今後詳しくお話しさせていただき、
ぜひ実現したいイベントではあります。今後にご期待いただければと
思います。
その後、(株)ワールド 企業戦略室 AI・イニシアティブ長の上條 千恵
さんの、「EC・PRからブランド立ち上げまで一人でも可能に。AI活用
最前線」、というセミナーを聴講しました。ECに全てクリエイティブな
ことが任せられる、ということではありませんが、今まで時間のかかっ
ていた、コンセプトマップ、プロモーション用マップ、等の作業がかな
り効率的に、10日以上かかっていたものが即日にできるようになる、と
いう実例を見ながら、本当にクリエイティブな仕事は何か、という仕事
全体の見直しにもなっていくと思います。こちらでも厚かましく講演は
依頼しました。学生対応、ということであれば担当者を紹介する旨ご説
明を頂きました。この、ワールド企画戦略室ではAI活用をはじめとする
種々の情報を、TSIさんをはじめとする他のアパレルに提供しているわけ
で、情報だけでなくBtoB事業で他のアパレルの商品の企画・生産をかな
りやっていられるワールドさん、まさに恐るべしですね。ワールドさん
といえばアパレル業界の巨人として長い間君臨していらっしゃるわけで
すが、その巨人、ステップが軽いです。新規分野にもどんどんチャレン
ジされていて、何とかこちらも負けずにステップ踏んでいきたいと思い
ます。どんどん負けずに頑張ってダッシュしていきましょう。
このファッションワールド東京の規模が小さくなりつつある、というこ
とを冒頭でもお話ししましたが、元々日本でファッション総合展という
もの自体が難しい環境にあります。パリ、ロス、香港、ミラノ、等世界
各地でアパレル総合展は開催されていますが、どの展示会でもバイヤー
は良いと思った商品をその場で発注、契約していきます。商品を確保す
るから売上予算が達成できるので皆真剣にバイイングします。ところが、
日本では発注は企画書・稟議書に基づき会議で決まるので、外出先で勝
手に発注するバイヤーもいません。せっかくの総合展でも名刺交換と次
回のアポイントを取ることが精いっぱいでその週を締めてみて出展経費
を上回る受注を取る、ということはほぼあり得ないというより夢の世界
の話となっています。自社ブランドを自社のみで販売し、卸売りをしな
いブランドが増える中、ブランドプロモーションのためだけとしても、
費用対効果が悪すぎるのです。結局出展できるのは地方自治体の補助金
を頂ける企業だけとなりがちです(ほとんどの自治体で、中小企業の産
業振興のための新規取り組みのために展示会出展、というと補助金が出
ます)。もうちょっと、日本のファッション業界を世間にアピールするた
めに総合展を業界として開催、というようにしないと日本のファッショ
ン業界が世間から忘れ去られていくんではないか、ということが一番心
配になる事項になりつつあるのですが、そんな業界のために旗振って、
お金出して、ていう企業は現在日本にないですよね。ユニクロさんも自
社の出店だけは順調に伸ばしていらっしゃいますが、だからってアパレ
ル業界全体を考えての取り組みというのも聞いたことがありません。そ
んな業界のリーダーが出てくるのか、それとも日本の商習慣自体がすべ
て変わり、展示会での発注が激増するのか、ということを考えた場合、
たぶんどちらも可能性はかなり少ないと思います。私も以前いた会社で
アパレル総合展には何度も出展していましたし、このファッションワー
ルド東京にも何回も出展を誘われました。結局出展することはありませ
んでしたが、それだけどんな企業でもプロモーションのためだけにかけ
ていいお金って、どんどん減っていることは事実です。もう一度展示会
に関して、徹底的に検証してみる必要はありそうです。
多分そんな補助金とも関係なく(本当に関係ないかどうかまではお伺い
していませんが)、今回もテキスタイルコンバーターの柴屋さんが元気
に出展していらっしゃいました。写真をご覧ください。

柴屋さんはこの先の見通しの難しい中、生地を自社リスクで在庫し、
クイックデリバリーに対応していらっしゃる会社です。生地は発注を
受けてから、もし、織りから作らなければならないとなると、3~4か
月は平気でかかります。今は最初から述べてきた理由で、アパレル各
社も初期発注、在庫リスクをかなり少なくするようになっています。
そうすると、例えば4月に立ち上がった商品がとても評判で売り切れ
になった、慌てて追加生産することにし、生地を発注したら3か月ち
ょっとかかり、入荷が8月、そこから縫製して9月末に製品が上がった、
ということになると、9月末はもう店頭では秋物真っ盛りですからた
だただ季節遅れのいらない商品が上がってきた、ということになりま
す。それが生地が現物があれば追加が5月に店頭納入が可能となり、ま
だまだ販売期間はあるし、予約だって取れます。そのように生地の現
物在庫を持っているテキスタイル・コンバーターの存在はアパレル企業
には不可欠の存在です。結局、テキスタイルコンバーターで好調なのは
そういった在庫を抱える型の3社のみで、そのうちの1件、柴屋さんは
営業の全員がいつも元気いっぱいです。なぜその他のテキスタイル・
コンバーターが在庫を抱えて商売しないのかって、思う方もいらっしゃ
るかも知れませんが、要はそれだけ在庫リスクを負うのは難しい、とい
うことです。その難しさを克服していってるのがその3社、というだけ
で、その企業努力は並々ならぬものがあると思います。誰にでもでき
るんだったら、だれでもやってますよね。
そんな柴屋さん、授業で必要な生地等、学生が訪問しても対応してい
ただけるそうです。将来服作り、アパレル企画職を目指す方たちは、
まずテキスタイル・コンバーターでの生地の見方、選び方を学んでお
く必要があると感じています。生地スワッチを見比べて生地の良し悪
しの判断とか、学生のうちに学んでおくべき内容って、かなり多いで
す。お伺いしていましたら本校学生も一度訪問の機会を考えていただ
けるとのこと。今後スケジュールを組みながら、連絡を取りながら、
柴屋さん、ぜひ学生と訪問したいと思っています。そんな柴屋さんの
写真をもう1枚アップしておきます。

なんだか2件で紙面が尽きてしまいました。まだご紹介したいブランド
があるのですが、それは次回のレポートとしたいと思います。ちょっと
展示会の在り方を考える時間のほうが長かった気がしますが、それだけ
日本のファッション総合展が次代に向かって発展していけば、という思
いの裏返し、と、思っていただければ結構です。今回、最初中国ブース
をずっと歩いているときは途中で帰ろうか、と思いました。ところが会
場を出るときには本当に来てよかった、という感想に変わっていました。
やはり歩いてみるもんです。次回のレポートもご期待いただければと思
います。
結局会場でも話が長引いてしまい、予定時間はオーバー、当然ダッシュ
で帰りました。次週も展示会が続くのですが、今度は少しゆっくり見た
い、というのは無理かなあ。とにかく当分は予定いっぱいなので走るだ
け走って、少し余裕ができてからゆっくり歩くことを考えたいと思いま
す。次の展示会も見ごたえたっぷりだといいな、と期待しています。た
だそうすると今度はレポートにかなり時間取られるようになっちゃうん
ですけどね。
まあ、頑張れるだけ頑張ります。
ではまた。
HANAZONO
スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac
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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程
4/25に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
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