就活室便り | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

就活室便り

~就活室便り#60~think for yourself

~就活室便り#60~think for yourself

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。4月も半ばすぎると、
何と言ったらいいんですか、こう、寒くてもその寒さに芯がないってい
うか、耐えられる、逆に耐えちゃおうかな、っていう気分になる季節に
なってきましたね。海外観光客、小学生を中心とした半袖族はまあ論外
としてそこまではいかなくても少し薄着をしたくはなります。でも結構
冒険するのは難しく、予報ほど気温が上がらなかったらどうしよう、と
かやっぱり朝晩は寒いんじゃないか、と思ったりして羽織るものは欠か
せなかったりしますが、それでも着実に少しずつですが薄着になってき
ています。冬の毛布もやっとしまいました。その毛布が大好きだった猫
たちだけは不満そうですが。その毛布と猫の写真がこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫たちはどうか知りませんがこっちは暑いんですって。この時期は厚手
のものがどんどん減っていき、ショックを受けた猫の表情をよく見ます。
あまり感情が表に出ない印象がありますが実は猫は表情豊かだったりし
ます。なんやかんやと要求が多くて、思った以上に手のかかるペットで
す。そして今は冬毛から夏毛への抜け代わりの季節で、いくら掃除して
もきりがありません。実は極度な猫アレルギーの私にとっては花粉とダ
ブルで結構つらい季節ではあります。

それでも春って、なんかどきどきして楽しい季節ですよね。みなさんも
どんどん薄着して、この春の柔らかな雰囲気を楽しんでみてください。

 

そんな春は本当に展示会真っ盛りの季節です。展示内容はもう冬なので
すが、これくらいの季節になると出かけよう、という気分になりますよ
ね。とにかく展示会の情報を少しでも多くお届けできたらと思います。
今回は、前回途中で終わってしまった「ファッションワールドTOKYO」
の続きから始めたいと思います。今回最初にご紹介するのは株式会社ド
ラマさん、本業は古着ですが、今回はその古着からインスピレーション
を得た新作ブランドを披露していらっしゃいました。まずは写真をご覧
ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィンテージ製品へのこだわりから、生地もあまりテンションをかけて
いないセルビッチ仕様、縫製もあえてスローなミシンを使用していたり
します。生地に関しては、こだわりは十分に感じられるものの、私が工
場長だったらあまり引き受けたくないような、ちょっと面倒くさい生地
ばっかりでした。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真ではちょっと見にくいとは思いますが、縦黒糸、横白糸のデニムで
すが、黒糸自体が真っ黒ではないため縦スラブ調に見えています。その
他、重量的にもヘビーデニムが多いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザインにしてもやはりビンテージからくるクラッシックのものが多いで
す。昔のものにこだわればこだわるほど織機、ミシンからすべて昔のもの
を持ち出してこざるを得ず、しかもそういうこだわりって、結構現代的な
設備を整えつつある工場では嫌われることが多いんですけど、結構にこに
こしながら、「いやあ、きもちよくやってもらってます。」、とおっしゃって
いたのでいろんな企業努力があるんだと思います。特にデニム系でこだわ
りの商品というと値段も結構びっくり、というようなことも多いんですけ
ど、上代を拝見すると結構普通です。とにかくいろんな企業努力、企業秘
密があるんだろうな、と、思いながらブースを拝見しました。結局、新ブ
ランドって、好きが高じたっていうのが一番いいものの気がしますよね。
HPに全製品の画像はアップされていて、そのまま購買も可能なので、ご
興味のある方はご覧いただけたらと思います。

新興ブランド、個人ブランドのコーナーがあり、スモールブースが並んだ
コーナーがあります。以前もレポートしましたが、着物のリメークブラン
ドが結構な数出展されていて、インバウンド含め和のアップサイクルが一
つのブームになっているのかなっていう気がします。過去3回くらい続けて
レポートしてきたと思いますので、今回は割愛しました。次に拝見したの
は編み物の出展で、ちょっと、どんな力を入れて編めばこんな風になるの
かな、と、思わせる作品を拝見しました。one leaf細編み専門家。という
看板のもとご出展されていました。画像をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかものすごく硬い繊維を糸として、高密度で編んでいられるんですけ
ど、そのおかげで、編み物のバッグがたわむことなくきちんと正立してい
ます。ちょっとこんなの見たことないですよね。写真をもう一枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれもこれも型がしっかりしていますよね。糸として使っている繊維は本
当に太くて、ちょっと普通の織編の世界では見ることができません。こん
な編みにくいものどうやって編むんですか?とお伺いしたら、やればでき
るんだそうです。答えとしては簡単ですけど、そのやるのがとにかく大変
だろうな、というのは容易に想像できる、というか容易すぎます。自分で
作って自分で売って、いつも善し悪しの最大限の評価を受け続けながら、
苦行とも思える編み込みを昼夜行っていられるって、大変だなあ、と思い
つつやっぱりうらやましいですよね。私自体はものづくりは最大限に応援
するだけで、実際の作業は何一つだめで、ものづくりができる方がうらや
ましくてたまらないのですが、だからといって何か今から始めたとして、
ものになりそうなものがほとんどないので、今後もまた。ものづくり、
どんどん応援していきたいと思います。もう一枚、写真を載せます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

leaf etudeというブランド名で展開されています。one leaf_renaの名前で
インスタグラム展開されていますので、ご興味を持たれた方、一度ご覧
いただけたらと思います。一度当校にもお越しいただいて編み方のコツ
を教えて頂けないかな、と、思っています。本当にカギ編みのバッグ、
正立しないですよ。

次にお伺いしたブースもハンドメイドブース。whoopie rouxというブラン
ドのブースです。まずは写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいなツイードマフラーです。織ったり、裁断した後だったり、現在の
技術で織物をすべて使い切ることはできません。そんな廃棄されるべき糸
をアップサイクルし、このカラフルなマフラーは作られています。ツイー
ド糸は撚りを強くする、といった強度をアップさせる方法の取りようがな
く、ただでさえテンションの強い高速織機にかけられず、手織りに最も近
いといわれるションヘル織機でゆっくりゆっくり織るしかなく、量産に全
く向かない生地なのですが、その糸の再生品を使うとなると、さらに切れ
やすく、糸の長さも短いことが容易に想像できるので、一体どうやって作
っているのかお伺いしたら本当に手織りでした。大変ですね、と言いたい
ところですが、大変どころかそれが面白いところ、ということなので、あ
まり手間暇にシンパシーは感じないようにしました。とにかく太さも長さ
もばらばらの糸をシャトルにセットし、糸切れしないようにゆっくり経糸
の間を通していくって、言葉で言うのは簡単なのですが、実際やるとなっ
たらちょっととてつもなく大変な作業です。そんな作業の結集が次の写真
です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほど申し上げた通り、アップサイクル糸を使用する限り、一色、一柄
を作るにしても限りがあります。こんなコンパクトなマフラーにしても
同じ色、柄は5本が限度、というところじゃないでしょうか。それゆえ、
お気に入りの色、柄に出会えても次の機会に買おうかな、などと考えて
いたらもう二度と会えない可能性のほうが高く、まさに一期一会の商品
といえます。欲しいな、と思ったらそれが最後のチャンスですよ。

織物以外にも家電、等金属リサイクルを中心とした原料でアクセサリー
も制作していらっしゃって、それもまたみんな手作りだそうです。写真を
ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般企業で普通に働いていらっしゃった方がいきなり手探りでものづく
りをはじめ、昼夜制作に時間を取られながら販売は各地で開催されるポ
ップアップショップに自ら出向かれ販売をこなし、ちょっとはたから見
るといつお休みなさるのか心配にもなりますが、そのものづくりの楽し
さ、表現の可能性と自由さ、そんなことを考えるともう昔の会社勤めに
戻る可能性は全くないです、とおっしゃっていました。織機の構造、シ
ステム、等はだいぶ詳しいつもりだったのですが、自分で手織りしよう
と思ったことはありませんし、ましてやアクセサリーなんて、どう形に
していいかもわかりません。当然制作を思い立ってすぐできるようにな
った、というわけではないでしょうが、それにしても何もないところか
ら形にしていく才能とその情熱、本当にうらやましいです。手織り織機
も持ってきていらっしゃいましたが、いつか機会がありましたら当校に
てのご講義と実演をお願いできたらと思っています。急成長や爆発的な
ヒットというジャンルではないですが、ワンアンドオンリーのコンセプ
トを貫き通していって欲しいです。

 

前回からの続きでファッションワールドTOKYOのレポート第2弾をお送
りしました。アパレル総合展の在り方を改めて考えさせられ、日本での
開催ながら日本のメーカーの参加は本当に少数になり、生産としての繊
維産業はまさに危機的状況になっています。それでも。今回ご紹介した
出展社のように、ものづくりには幾多の新しい道があり、新しいテイス
トがあり、クリエイターの発想に限りが見えたなんていうことは全くあ
りません。それどころか環境や社会の変化に対応して毎シーズン毎シー
ズン新しいものが出現してきます。そんな新しい動きは逐一レポートし
ていくつもりです。今後にご期待いただけたらと思います。

この翌週にはテキスタイルの日本での最大の展示会、TOKYOテキスタイ
ルスコープが開催されました。今回、その半分でもレポートをあげたい、
と思っていたのですが、紙面が尽きてしまい、改めて次回からレポート
をお送りいたします。いずれにしろ繊維産業でのハード面に関して、中
国をはじめとする諸外国の物量とプライスに対抗していくのはかなり難
しそうです。しかし、ソフトの面と匠と呼ばれるような技術面では日本
の繊維産業で世界に誇れるところはたくさんあります。匠の技術は歴史
に裏打ちされたものですから歴史のないところに匠はありませんし、い
ずれにしろそれだけ歴史を刻まない限りは匠として完成しません。ソフ
トに関しても長年の消費体験、社会体験からくるものが大きく、ちょっ
と思いついたといった発想やAIの検索結果が顧客の充足感をもたらして
くれるものではありません。やはりかなりの程度の社会の成熟度がない
と難しいものがあります。よってこの匠とソフトに関しての日本の優位
度がそう簡単に揺らぐものではないと思います。今回、様々な展示会、
様々な場所でそんな光景を目の当たりにしてきました。今後はメイド・
イン・ジャパンだから良い、というのではなくてそのメイド・イン・ジ
ャパンの何がいいのか、ということをどんどん発信していかなければな
らない時代になってきているんだと思います。中国ではどこ製よりもど
この企業のものか、という方が意味があるようで、産地はすべて中国な
のですから産地による差はないのですが、日本の企業のセンス、クオリ
ティーコントロールすべてを比べても中国企業のものとは全然違う、と
いう評価を受けています。技術とソフト、これが繊維に限らず日本の生

きていく道の一つになっているのは間違いないです。現在、繊維製品の
輸入割合は98.5%以上となり、今後、その輸入の割合が減っていく、と
いう可能性は少なそうです。ところがその中でイタリアやアメリカのブ
ランドは少しはありますが、あとは全て日本草案の製品ばかりで中国、
アジア企画からそのまま導入しているものはほとんどありません。そ
の匠を、ソフトをどんどん誇っていきましょう。自由な発想で、洗練
された技術で。そんな発信の場としてアパレル総合展がますます発展し
ていってくれたらいいな、と思っています。

 

それでは次回のTOKYOテキスタイルスコープのレポートにご期待いた
だけたらと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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~就活室便り~#59~ Life in the Fast Lane

~就活室便り~#59~ Life in the Fast Lane

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZNMOです。やっと温かさを
実感できるようになりました。と言っているうち、それどころか暑
くてたまらない日もでてきました。すでに真夏日を観測した地域も
あるようで、なんかいつもこの間の季節が最近飛んでしまいがちで
す。ダウンを脱いだらいきなり半袖みたいな、そんなせわしない、
というか季節もだいぶ忙しいようで、それにも負けず、学校でもな
んか倒れそうになるほど忙しいです。やはり新年度って、いろんな
ことが変わりますし、いろんなことが始まります。それにしても何
もここまで、と

思うくらい忙しくて、なんか毎日息をつめて仕事何とかこなしてい
ます。結構そんな状態が長引きそうな予感がしているのですけど、
まあとにかく倒れないように頑張るだけですね。もっと春の気候に
ついて浮かれたことを述べたいな、と、思いつつやはりちょっと心
に余裕がないのでしょうか、浮かれた言葉が出てきません。なんか、
まだまだ修行が足りないっていう感じですね。

 

とかなんとか言っているうちに世間でも春はイベント真っ盛りです。
特に来秋冬企画・展示会としては最後に近くなってきていますので、
いろいろ外せないところが多いです。そんな中、少しでもレポート
をお送りしようと思い現在、七転八倒中です。春はダッシュの季節
で移動も何もみんなダッシュで頑張ってます。一時期ポタリング、
なんていうゆっくりのんびり走ろう、というような言葉がはやりま
したが、毎日ダッシュ、ダッシュ、ダッシュで行きます。でも信号
でも乗り換えでも少し遅くても次の回、次の電車でもいいのに必ず
ダッシュしてますね。忙しいのもあるけれど性分のほうが大きいの
かもしれません。まあ、どっちでも、行き着くとこまで行くつもり
です。

 

というような感じなので、どんどん先にレポートを進めていきたい
と思います。

今回は4月8日~10日に東京ビッグサイトで開かれた、「ファッション
ワールドTOKYO」のレポートをお送りしたいと思います。私が訪問
したのは9日、ただでさえ強い風がお台場地区では嵐みたいになって
いる日でした。

 

今回は南展示棟での開催です。南展示棟は会場の中で最も新しく、
最も小さい会場です。一番大きい東棟、その次の大きさの西棟では2会
場使用してジャパンITウイークが開催されていました。産業としての
強さが会場面積に如実に表れる好例と言えると思います。しかも行っ
てみると、2フロアで開催されているエキジビターの内、1フロアが
丸々中国、もう1フロアも約8割が中国、1割がアジア各国、日本から
は約1割、というような出展状況でした。必死に呼び込みをする中国
ブースも確かにすごいなとは思いますが、やはり内容的には見るもの
はほとんどありません。とにかく他社のコピーばかりで値段以外に提
案するもののないブースに時間をかけている暇はないのでここでも足
早に歩きます。それでもリカバリーウエアの多さには目を見張るもの
が少しあります。効果を含め、少しクリアできていない(特に国の検
定を受けていない海外品)点が多くみられるのと、リカバリーウエア
は結局下着のカテゴリーに入るのであまりファッションのカテゴリー
に入れづらいのも避けて通る理由の1つです。それでもセオリー通り全
ブース歩いて廻りました。その会場の風景だけ載せておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビックサイトで最小といっても他の施設から比べるとやはりかなり広
いです。でも、海外の展示会会場では端から端まで目視できないほど
広いところが結構あります。いくら広くても、ちゃんと全ブース歩い
て回ります。ただ、来場客がどこでもいっぱいなのでさすがにここで
はダッシュはできません。気持ちの上だけ猛ダッシュしながら各ブー
スを歩いて廻りました。

 

日本の出展社のゾーンにたどり着き、最初に訪問したのがセーレンさ
んのブースです。プリント生地を扱ったことのある人ならだれでも知
っている、というくらい有名な北陸の染工場さんです。多分日本でイ
ンクジェットプリントで生地加工した最初か2番目の会社です(正確
な情報を忘れてしまってすいません)。いずれにしろ日本のインクジェ
ットプリントのパイオニアであることは間違いなく、当時超高額(今
でも超高額ですが)のインクジェットマシンに投資するだけでも先見
の明があると思いますし、新宿高島屋が有名ですが、自社でブランド
を作り、その価値を一般消費者にアピールし続けているその企業努力
は称賛されるべきとかねがね思っていましたが、今回ブースにて直接
お話を聞くことができました。

最初に見せていただいたのはオーダーデニムです。写真をご覧くださ
い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デニムの素材、色、ブリーチの柄、と、素材を選び、タブレットで型、
サイズを指定、それで自分の好みの柄、型、サイズのデニムパンツが
出来上がってくる、というシステムです。インクジェットプリントは
従来のプリントとは違い型があって型に染料を流し込み、その上をこ
すって生地に染料をしみこませる、という手法とは全く違い、型がな
いだけ柄の大きさに制約がありませんし、染めるメーター数にも制約
がありません。1着分の必要用尺量を染め、それを製品に仕上げる、
ということが可能です。当然1着分染めるよりは量産ロッドをこなし
ていったほうが値段的には全然安いはずです。その代わりそういった
生産をしようと思うとどうしても受注数量以上の作りこみ、在庫を抱
える、という必要が出てきます。特に最低生産数量の多い海外生産で
は大量の作りこみが必要で、その在庫がアパレル企業の利益を圧迫し、
無理に処分しようとしたときの廃棄問題はSDGsの点からも見逃せな
い問題になりました。余剰在庫はしまっておくだけでも保管料、等の
問題が発生し、処分するにも何かとお金がかかる、ということは紛れ
もない事実ですし、その事実を私は今までの職業体験で十分身に染み
て体験してきました。コストは高くなっても在庫が全くない商売って、
結構夢のような話です。生地ロス、製品在庫ロス、両方がなくなると
いうこの手法、今後注目を浴びてもいいと思います。

 

当然デニムだけでなくどんな素材でもこの手法は可能です。元々水着、
ウインタースポーツ、等のスポーツウエアプリントが得意のセーレン
さん、今回はゴルフウエアを提案していらっしゃいました。写真をど
うぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柄を指定し色変更、等も自由自在なので世界に1着だけのゴルフウエ
アが簡単に作れます。今後もっともっと注目されていい取り組みだと
思います。そんなセーレンさん、プロモーションということも含めて
各教育機関にてのご講演も考えていらっしゃるようです。当校でもぜ
ひ、とお願いいたしました。SDGs、等の社会問題を考えるのも重要
ですし、次代のものづくり、染色方法を学べる点でも非常に学ぶ点が
多いイベントになると思います。今後詳しくお話しさせていただき、
ぜひ実現したいイベントではあります。今後にご期待いただければと
思います。

 

その後、(株)ワールド 企業戦略室 AI・イニシアティブ長の上條 千恵
さんの、「EC・PRからブランド立ち上げまで一人でも可能に。AI活用
最前線」、というセミナーを聴講しました。ECに全てクリエイティブな
ことが任せられる、ということではありませんが、今まで時間のかかっ
ていた、コンセプトマップ、プロモーション用マップ、等の作業がかな
り効率的に、10日以上かかっていたものが即日にできるようになる、と
いう実例を見ながら、本当にクリエイティブな仕事は何か、という仕事
全体の見直しにもなっていくと思います。こちらでも厚かましく講演は
依頼しました。学生対応、ということであれば担当者を紹介する旨ご説
明を頂きました。この、ワールド企画戦略室ではAI活用をはじめとする
種々の情報を、TSIさんをはじめとする他のアパレルに提供しているわけ
で、情報だけでなくBtoB事業で他のアパレルの商品の企画・生産をかな
りやっていられるワールドさん、まさに恐るべしですね。ワールドさん
といえばアパレル業界の巨人として長い間君臨していらっしゃるわけで
すが、その巨人、ステップが軽いです。新規分野にもどんどんチャレン
ジされていて、何とかこちらも負けずにステップ踏んでいきたいと思い
ます。どんどん負けずに頑張ってダッシュしていきましょう。

 

このファッションワールド東京の規模が小さくなりつつある、というこ
とを冒頭でもお話ししましたが、元々日本でファッション総合展という
もの自体が難しい環境にあります。パリ、ロス、香港、ミラノ、等世界
各地でアパレル総合展は開催されていますが、どの展示会でもバイヤー
は良いと思った商品をその場で発注、契約していきます。商品を確保す
るから売上予算が達成できるので皆真剣にバイイングします。ところが、
日本では発注は企画書・稟議書に基づき会議で決まるので、外出先で勝
手に発注するバイヤーもいません。せっかくの総合展でも名刺交換と次
回のアポイントを取ることが精いっぱいでその週を締めてみて出展経費
を上回る受注を取る、ということはほぼあり得ないというより夢の世界
の話となっています。自社ブランドを自社のみで販売し、卸売りをしな
いブランドが増える中、ブランドプロモーションのためだけとしても、
費用対効果が悪すぎるのです。結局出展できるのは地方自治体の補助金
を頂ける企業だけとなりがちです(ほとんどの自治体で、中小企業の産
業振興のための新規取り組みのために展示会出展、というと補助金が出
ます)。もうちょっと、日本のファッション業界を世間にアピールするた
めに総合展を業界として開催、というようにしないと日本のファッショ
ン業界が世間から忘れ去られていくんではないか、ということが一番心
配になる事項になりつつあるのですが、そんな業界のために旗振って、
お金出して、ていう企業は現在日本にないですよね。ユニクロさんも自
社の出店だけは順調に伸ばしていらっしゃいますが、だからってアパレ
ル業界全体を考えての取り組みというのも聞いたことがありません。そ
んな業界のリーダーが出てくるのか、それとも日本の商習慣自体がすべ
て変わり、展示会での発注が激増するのか、ということを考えた場合、
たぶんどちらも可能性はかなり少ないと思います。私も以前いた会社で
アパレル総合展には何度も出展していましたし、このファッションワー
ルド東京にも何回も出展を誘われました。結局出展することはありませ
んでしたが、それだけどんな企業でもプロモーションのためだけにかけ
ていいお金って、どんどん減っていることは事実です。もう一度展示会
に関して、徹底的に検証してみる必要はありそうです。

 

多分そんな補助金とも関係なく(本当に関係ないかどうかまではお伺い
していませんが)、今回もテキスタイルコンバーターの柴屋さんが元気
に出展していらっしゃいました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柴屋さんはこの先の見通しの難しい中、生地を自社リスクで在庫し、
クイックデリバリーに対応していらっしゃる会社です。生地は発注を
受けてから、もし、織りから作らなければならないとなると、3~4か
月は平気でかかります。今は最初から述べてきた理由で、アパレル各
社も初期発注、在庫リスクをかなり少なくするようになっています。
そうすると、例えば4月に立ち上がった商品がとても評判で売り切れ
になった、慌てて追加生産することにし、生地を発注したら3か月ち
ょっとかかり、入荷が8月、そこから縫製して9月末に製品が上がった、
ということになると、9月末はもう店頭では秋物真っ盛りですからた
だただ季節遅れのいらない商品が上がってきた、ということになりま
す。それが生地が現物があれば追加が5月に店頭納入が可能となり、ま
だまだ販売期間はあるし、予約だって取れます。そのように生地の現
物在庫を持っているテキスタイル・コンバーターの存在はアパレル企業
には不可欠の存在です。結局、テキスタイルコンバーターで好調なのは
そういった在庫を抱える型の3社のみで、そのうちの1件、柴屋さんは
営業の全員がいつも元気いっぱいです。なぜその他のテキスタイル・
コンバーターが在庫を抱えて商売しないのかって、思う方もいらっしゃ
るかも知れませんが、要はそれだけ在庫リスクを負うのは難しい、とい
うことです。その難しさを克服していってるのがその3社、というだけ
で、その企業努力は並々ならぬものがあると思います。誰にでもでき
るんだったら、だれでもやってますよね。

 

そんな柴屋さん、授業で必要な生地等、学生が訪問しても対応してい
ただけるそうです。将来服作り、アパレル企画職を目指す方たちは、
まずテキスタイル・コンバーターでの生地の見方、選び方を学んでお
く必要があると感じています。生地スワッチを見比べて生地の良し悪
しの判断とか、学生のうちに学んでおくべき内容って、かなり多いで
す。お伺いしていましたら本校学生も一度訪問の機会を考えていただ
けるとのこと。今後スケジュールを組みながら、連絡を取りながら、
柴屋さん、ぜひ学生と訪問したいと思っています。そんな柴屋さんの
写真をもう1枚アップしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか2件で紙面が尽きてしまいました。まだご紹介したいブランド
があるのですが、それは次回のレポートとしたいと思います。ちょっと
展示会の在り方を考える時間のほうが長かった気がしますが、それだけ
日本のファッション総合展が次代に向かって発展していけば、という思
いの裏返し、と、思っていただければ結構です。今回、最初中国ブース
をずっと歩いているときは途中で帰ろうか、と思いました。ところが会
場を出るときには本当に来てよかった、という感想に変わっていました。
やはり歩いてみるもんです。次回のレポートもご期待いただければと思
います。

 

結局会場でも話が長引いてしまい、予定時間はオーバー、当然ダッシュ
で帰りました。次週も展示会が続くのですが、今度は少しゆっくり見た
い、というのは無理かなあ。とにかく当分は予定いっぱいなので走るだ
け走って、少し余裕ができてからゆっくり歩くことを考えたいと思いま
す。次の展示会も見ごたえたっぷりだといいな、と期待しています。た
だそうすると今度はレポートにかなり時間取られるようになっちゃうん
ですけどね。

まあ、頑張れるだけ頑張ります。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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~就活室便り~#58 Slowhand

~就活室便り~#58  Slowhand

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。現在この原稿を書い
ている朝8時過ぎの気温が10度近く、とても暖かくて気持ちいいのです
が、明日の最高気温は朝の今の気温より低く、なんかもう思いっきり冴
え返るようです。日によって気温が10度以上違うともう何が調節なのか、
毎日どんな格好で外出したらいいのか、わからなくなります。たまに、
明日は春というより初夏並み、というような予報で、それを信じて薄着
で外出したら結局1日中曇天で気温が上がらず、寒い思いをして帰ってき
て、また天気予報を見てみると、昨夜と同じキャスターが、「いやあ、思
ったよりは気温上がらなかったですね」、とか笑顔でしゃべっているのを
見るたびもうテレビの天気予報を見るのやめよう、と、思うんですが、
現在は気象カメラと予測システムが発達したおかげで、どこの予報を見よ
うが独自の予報があるわけでもなく、予報に関して自分の考えを述べる
キャスターもいないので、結局情報源を変えても予報は一緒、という、
結論がすでに出てしまっているので、あとは自分の経験と勘で補うくらい
しかないですかね。本当に有料のいろんなサービス、アプリ、等々試した
んですけど結局現在そういうものは使っていないので、いちいちは覚えて
いないですが、やはり何か不適切な予報があって、お金わざわざ払ってこ
れ?ってなったんだと思います。まあ結局テレビの天気予報をぼんやり見
ながら本当に暖かくなる時期を待つしかないですね。

というわけで展示会ウイークを締めくくるギフト・ショー第2回目レポー
トをお送りいたします。これが今回会場に向かう途中の光景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京ビッグサイトは現在日本一の内覧会場で、2位の幕張メッセより東京ド
ームよりまるまる一個、とまではいかないですが、0.9個くらいは大きい展
示会場で、ここを貸切にできる展示会はJapan Mobility Show(東京モータ
ーショー)とこのギフト・ショーくらいしかありません。いずれにしろビ
ッグサイトは展示会場としての人気が高く、なかなか全巻貸し切り、とい
うのは予定的にも難しいらしく、その予約が取れない分幕張メッセも好調な
ようです。いずれにしろその広大な敷地を最大限に活用したギフト・ショー、
見て、廻るのも時間がかかりましたが、レポートするのにも時間がかかるよ
うです。それではレポート2回目、行って見たいと思います。

まず今回最初の企業の写真を見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいなブルーが藍染、ピンクが桜染め、という説明になっています。
私の記憶では、きれいな桜の花をに煮込んだところで全然桜色の染料など出
てこず、むしろ茶系、とか、結構渋めの色になってしまう、というイメージ
があって、これは子どものころ桜の押し花を作った記憶のある方ならだれで
も納得していただける事実だと思います。とにかく桜にはピンク以外の色素
の色合いが多く含まれているようで桜からピンクの染料を作るのは不可能、
というのが定説だったと思います。それで今回このピンクと、その桜染め、
という名前を見て、思わず化学染料ですか?と、お尋ねしたら、いや、桜か
らの染料です。との回答をいただきとにかくびっくりです。そのびっくりし
た製品の写真もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だれが見たって桜色じゃないですか。現在ではここ以外にも桜染め、という
染め方、染料はあるようですが、たいていこういう場合では元祖はどこ?と
いうのは諸説あって決めるのが難しいところがありますが、この福岡で染め
ていらっしゃる職人さんがお始めになったとすると、少なくとも染に成功し
てから30年は経っていないようです。確かにその30年間草木染に注目してた
かなあ、と思うとしてなかったですね。すいません、完全に勉強不足です。
なんか自分の不明さに弁解のしようもなく、ただただ謝るしかないですね。

いつも紹介が遅くなってしまうのですが、この会社はSTYLE DESIGNさん、
シルクやオーガニックコットンといった肌に優しい素材のみ使用し、こうし
た日本の染職人のとにかく手間とひまのかかる染めをした商品を展開してい
らっしゃる会社です。

桜の染料の秘密その1は、実は桜の花びらを煮詰めるのではなく、染料を抽出
するのは枝からだそうです。茶色い枝の中に実はこんなに美しい色彩がつまっ
ていた、なんて結構すばらしいですね。会場では実際に職人さんが染めていら
っしゃるところの動画も流れていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局やっぱり1着1着手染めですよね。

何度も染めては洗い染めては洗いを繰り返し、最後にこの色になるそうで、た
とえ染料の抽出が他の方にもできるようになっても、実際誰が見ても桜染めと
言われて納得できる製品にするのはやはりかなり難しそうです。

福岡には硬水、軟水、アルカリ水の3つの種類の水が流れているようで、それが
桜染めを含む草木染には莫大なメリットがあるようです。自然の力、水の力っ
て、恐ろしいですね。現在、テキスタイルで圧倒的なプライスメリットを誇り、
世界を席巻しているのはやはり中国です。織物には先染め(染まっている糸を
織物にするもの)と、白糸のまま織り上げ、その後染色整理する後染め、とい
う手法がありますが、先染め織物に関しては中国でも技術が向上し、日本製と
ほとんど変わらないクオリティになってきたようですが、後染めに関してはま
だまだ日本のものとの品質の差は縮まらないようです。結局最後は水の差で、
灘の日本酒を作るのと一緒の水や、南アルプスの天然水みたいなので染めてい
るのと、黄色をはじめいろいろな色の川の水で染めたものとの差は少なくない
ようです。飲める水で染めているのと飲めない水で染めているとの差、といえ
ば一番わかりやすいでしょうか。そんなおいしい水でおいしそうな桜色を染め
た製品の写真をもう1枚ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

製品のグラデーション染って、本当に作者の感性っていうか、個人の目分量、
っていうか、とにかく人から見て、欲しい、と思わせる製品グラデーション染
って、一目見て作者の名前がはっきりわかってしまうくらいに限られた世界の
作品、ということができます。名前までは全部わからなくても少なくともその
工房がどこだ、ということはわかっちゃいそうですね。それくらい各工房、各
職人さんで独自の技術もあるでしょうし、オリジナリティの勝負になるんでし
ょうけど、この白から桜へのグラデーションのやさしさ、ほんとにいいなあ、
ってため息が出ちゃいます。ただ白からのグラデ、本当に難しいですよ。

当然歴史的には全然古い藍のグラデーションもきれいで優しい色です。ご覧く
ださい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ね、いいでしょう。場所が近くならすぐにでも見学に行きたいところですが福
岡となるとちょっとひとっとびには行けませんがなんかの方法を考えて本学の
みなさんにもぜひふれる機会を作っていきたいです。桜色、本当にいいもの見
せていただいてありがとうございました。

 

次にご紹介するのはコットンハウス・アヤさん、写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々に豪華なレースを見ましたが、これ、高いですよ。テキスタイルの営業を
やっていた時にレースの商談を何回もしましたが、服の面積で使おうとすると
とても高くて普通のブランドでは使いきれず、結局部分使いでほんの少しの発注、
ということになってしまう場合が多かったです。それがまあよくぞこれだけふ
んだんに使ってあること。次の写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいですね。これだけ手が込んでると、速い速度で作ろうとすると穴だらけで
ぼこぼこになってしまうし、糸の表面間も全く統一感がなく、結果売り物では
なくなってしまいます。つまりここでも合言葉は「スロー」ですね。ファスト
ファッションの完全な対極というか、短サイクル大量生産とは縁遠い商品です。

また、こちらではこのレースのデザインから自社でやられているそうで、レー
ス用パンチカードも陳列にありました。自社デザインの証拠ですね。写真をも
う1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レース産地が石川県かほく市、という説明が見えますが、とにかく歴史的なレ
ース産地ですがそれにしてもみんな豪華な柄ですよね。こんなオリジナル生地
を国内縫製してあまり手を広げすぎずに、いいものだけを三鷹から、というよ
うな感じで創業以来ずうっと三鷹の地で営業を続けていらっしゃる。それが
1970年から、ということで、もう55年以上の歴史があるというのはまったく
頭が下がります。もし出来ましたら創業者の会長さんに一度本校でご講演を、
というお話もさせていただいたのですが、やはりお年がお年なだけあって
(1970年に創業された会長さんのお歳、だいたい想像できますよね)、ちょっ
とすぐにはご回答いただけませんでした。お話を伺えるのならこちらからお伺
いしてもやぶさかではないのですが、そうすると今度はスペースの問題もあり、
ちょっとすぐには結論は出ません。それでもとにかく良いものって、こういう
ものだよ、というのを学生達にもふれて学んでいってほしいですね。今後の課
題がまた一つ増えました。いろいろ考えること、多いですね。

最後に紹介するのは株式会社織馬鹿さん。名前からすると若い人が始めた新興
メーカーのような感じがしますが、兵庫を代表する「播州織」の老舗で、元々
はテキスタイル機屋さんでしたが、アパレルの国内生産、国内生地使用が減少
するにしたがって、ストールを中心に自社で製品を生産、販売していらっしゃ
る会社です。それではまず画像から見ていただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

形状としてはスヌードになり首を通して着用するんですが、その風合いがまさ
しく超絶で、ちょっと一度触ってみたらブースから動けなくなってしまいました。

播州織といえば江戸時代から始まる兵庫西脇地区の代表的な産業で、基本的に
先染め綿織物を生産している日本を代表する綿機です。先染め織物は染まった
色糸を使用するためストライプ、ボーダーをはじめいろんな柄を表現すること
が可能なだけでなく、織り上がってってから染める後染め織物はどうしても組
織と組織の間に染料が残り、先染め織物と比べると風合いが固く、厚ぼったく
なります。特にニットなどは、同じ糸、同じ組織と言われても信じられないく
らい違います。本当に生地って、微妙なこだわりで成り立っているんですね。

というような成り立ちの播州織のコーナーがありまして、最初に寄った時は満
員、で、最後に再訪することにしました。狙いは実はこの隣の会社に非常に表
面感のある先染め織物があって、それを目当てにしていたのですが、再訪時も
商談中で、それでは、と播州織ブース内の隣の会社の製品を触ったのが運の尽
き、というか望外の喜びが待っていたわけです。

そんなびっくりストールの写真がこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ単にきれいなボーダーとしても魅力はありますが、みなさんももし機会
があったら絶対に触ってみてください。ちょっと、人生変わるくらいびっく
りしますよ。この風合いが実際どこから来たのかっていう話もさせていただ
いたのですが、ご本人達はこれがあたかも当然であるかのごとく、普段とあ
まり違ったことはしていない、とのことでした。少しだけこれが秘密の一つ
では?と思ったのは、言われるまではわからなかったのですが、このボーダ
ー、実はサテン織になっているんです。普通サテン織といえば結構高密度で
むしろ硬い風合いのイメージがあるのですが、言葉でなんと言ったらわから
ないのですが、超ゆるゆるサテン、というか、いずれにしろ高速織機では絶
対無理な繊細な組織で、しかも経糸の柔らかい部分だけが肌に触れるように
なっていて、それに種々柔軟加工はしてあるはずなので、そんないろいろな
要素の組み合わせがこの商品の完成の要素になってるんだと思います。いや、
ちょっとこの風合いは感動的でした。初めてイタリー製のスカーフを扱うよ
うになった時、イタリーの生地の意匠と風合いにはびっくりさせられたので
すが、それは縫い目滑脱や引っ張り強度が必要とされないスカーフ専用のテ
キスタイルだからできる繊細さなんだな、と、気づき、それはいい意味でも
悪い意味でも結構衝撃だったのですが、この織馬鹿さんのストールはそのま
ま縫って製品にしてもそんなに問題はない、と思えるくらいスカーフスペシ
ャルではない普通の生地でした。それであの風合い、ちょっと凄いですよ。
そしてその理由がわからないくらい素晴らしい風合い、これは詳しい理由が
わからない場合って、結構あるのですが、それでも播州のきれいな水での染
色整理、これが一役買っているのは間違いないと思います。先程の桜染めと
いい、水の力って、本当に偉大ですね。そして澄んだ水って、世界でも本当
に貴重で、これを守り続けながら使い続ける、それがいつまでも続くよう祈
っています。

 

イタリアでもビエラ地方やコモ湖付近等、結局織物の産地はみんな水がきれ
いなところになります。水のきれいさでは日本も外国に負ける要素はほとん
どなく、江戸末期、六甲のおいしい水がどうしても欲しくて諸外国は神戸港
の開港を求めたのは有名な話ですね。とにかくいい生地にはいい水、これは
本当に必須条件のようですね。

 

確かに実際の生地の風合いを決定する要素が意外な要因であることもありま
す。かつては、カシミア、アンゴラ、モヘア、等の高級獣毛混織物の風合い
に関して、日本の機屋で織ったものがどうしてもイタリーの生地に敵わず、
なぜイタリーにだけあんな風合いが出せるのか、それはイタリーの生地をい
くら分解してもわからず、日本のメーカーにはできない永遠の差、のように
言われていました。それで、日本の産地の方々もその秘密が少しでもわかれ
ば、と思い、イタリアの展示会に海外出張して参加しました。そこでお目当
てのメーカーの生地見本を触ってみたところ、日本で触っている生地と全然
風合いが違い、愕然としたそうです。この風合いなら日本でも十分できる、
そう確信したのはいいのですが、それでは日本にあるイタリー製の生地がど
うしてそんな素晴らしい風合いになるんだろう、ということは相変わらず謎
のままです。

結果推測されたのは、獣毛混生地は春に発注し夏に入荷、というのが普通の
スケジュールです。当然大きく重い原反は船便にて日本に着くのですが、そ
の時期は実はインド洋がいちばん暑い時期でもあります。数ヶ月間、焼ける
ような甲板の下、蒸すに蒸されてきた原反の風合い、そのとろっとろに蒸さ
れた風合いは元とは全く違う極上のものになっていたのです。今では日本で
も超高級カシミア生地などは、やはり織り上がってから最低3ヶ月寝かした
りしますが、それでもインド洋の甲板みたいに大量に高温高湿で蒸せる環境
って、なかなかないですよね。これも効率を重視してエア便使ってたらそん
な風合い自体存在しなかったわけで、なんか良いものって、全てがスローで
すよ。そしてインド洋にも当然必要なのは水でしたね。

 

今回ギフト・ショーの2回目レポートをお送りしました。ギフト・ショーの
基本はやはりギフトになるもの、と、いうことで値段も安めのものが多い印
象なのですが、地域振興含めて地域の特産品を紹介するコーナーが充実して
いたり、新興ブランドの特集があったり、結構見るところは多く、その他紹
介しきれない会社の方が圧倒的に多いわけで、次回、またその次と、少しず
つでも紹介していけたらと思います。

 

それにしてもPR、ノベルティ、文具、キャラクター、等、新商品を抱えた
新しい会社、新規事業部門、等の出展社のまあ多いこと。一時争奪戦にな
るくらいに流行した商品が2、3年後にはもうどこでも見かけなくなった、
なんて例はもう記憶にないくらいありますよね。そんな中、やはり伝統に
基づいた確かな技術って、きちっと残っていってる気がしますし、残して
いきたいですよね。これからファッション業界で活躍していこうとするみ
なさん、まず良いものってどんなものなのか、その見分け方を勉強すると
いうよりとにかく一つでも多くみて、一つでも多く触ってください。もう、
本当にそれしかないんですから。とにかく、見て、来て、触っていきまし
ょう。

 

大量生産、大量消費の時代が現在では批判の対象になりつつありますが、
かといってそれを突き詰めてきたのが近代化の歴史であり、それが急速に
無くなる、ということは考えられません。ただ、そこには当てはまらない
スローな、手間のかかるものが、技術があり、それを評価する人がいる。
そんなスローを評価する人の数が増えていくかどうかはわかりませんが、
決して減っては欲しくない、減らないで欲しい、と、真剣に思います。
以前、技術の継承が途切れると、それは本当になくなった手法になって
しまい、その後復活なんてできない、という話をしたことがあります。
そうなるとその技術を評価していた人、必要としていた人も失ってしま
うこととなります。特徴のある、結構他にはないようなお店が、諸事情
により閉店してしまったような時も、それまでのお客さんって、なぜか
他を探して他の店に移る、他の代替商品に替える、というよりはそのま
ま何処かに消えてしまうんですね。そして特徴的だったお店と特徴的だ
った商品は、そのファン共々存在しなくなってしまいます。本当に良い
もの、それは何処にも行かせたくない、というか、伝えて、使い続けて
いきたいです。桜染めのように、その中でも少しずつ新しい技術は出て
くるはずです。そうすれば、ほんの少しずつでも新しいファンが増えて
いってもいいわけで、商品とファンは一心同体、ファンが離れないもの
だけが生き残っていくので、逆に、消費者として客として安穏としてい
ればいいだけでなく、ものを見る、ものを見極める力をつけていかなく
てはなりません。そしてその力を少しずつでもつけていくために、とに
かく、知らないものには触れましょう、さわりましょう。そしてスマホ
で眺めるだけでなく、実際にショップで、着て、見て、ふれていってく
ださい。後継者の問題は確かにありますが、どんな技術もそれを評価す
る人がいなくなった時が絶える時なのですから。

 

 

モーダイタリアから始まった2月第1週のレポートが、やっとここでフ
ィニッシュできそうです。1週間の間にこれだけのブースをまわり、商品
を見て、お話をして、しかも取材の準備をして機材を持って録音から文
章をおこしているわけではないので、結構覚えているだけで大変なはず
なんですが、メモも何もなく、何回にも渡って文章起こしって、大変な
はずがでなぜできるのか、というと、それだけ印象的な訪問、商品、お
話だったからです。3月からも展示会が結構続きます。印象の強い展示会、
出展社が多いといいな、と、思います。

次のレポート、楽しみにしていただければと思います。

 

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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~就活室便り~#57 The Rain Song

~就活室便り~#57 The Rain Song

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。毎朝寒い寒いと
思いながらも少しずつ確実に陽は長くなってきていますね。私が朝
起きる時間が明るくなるのはまだまだ先ですが、それでも現在は電
車に乗っている途中で日が昇ります。季節の移り変わりも早いもん
だなあ、と思っていたら実はもうすぐ春分ですよね。確かに節分の
次の日はもう立春なんですから陽が伸びるのは当たり前と言えば当
たり前なんですけど、季節もうつり始めると早いですよね。そんな
季節に夕日を浴びているこんな建物に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その東京ビッグサイトには毎年何回行っているでしょうか。以前は
ここで開催されていた展示会の出展者としてその開催期間にはフル
に通っていました。自社ブースのレイアウト、設営、陳列も行って
いたので展示会の前日からかなり忙しく大変だった思い出がありま
す。企業によっては、はやりのIT系などはモニター、パネル等主要
設備を施工業者に任せ、あとはパンフレットを置くだけ、といった
ような陳列が多く、あまり会場設営で手間取ることもないですが、
ファッション業界はやはり色、柄の統一感、訴えたいものの効果的
な配置、導線を意識しての商品陳列、等、様々な工夫が必要となり
ます。それを今では、ヴィジュアル・マーチャンダイジング(VMD)
と呼んだりしますが、とにかくそんな陳列方法から壁の色、カーペ
ットのカラー、等々様々なことを毎日考えていたな、といまさらな
がらに思い出します。他の展示会に訪問した際にも商品だけではな
く陳列方法もブースのカラー、小物の配置までいろんなことを見な
がら参考にしていました。現在は基本的に展示会に出展する可能性
はないのでそこまでは注意してみていませんが、それでも立派なブ
ースを見るとアバウトの施工費とかは計算してしまいますね。なん
か思ったよりそんなことばかりに意識が行ってしまいます。展示会
は展示会で計算抜きに楽しみたいですね。

 

というわけで、今回ご紹介するのはギフト・ショーです。ギフト・
ショーは今回で101回目、3日間の開催で入場者が22万6千人、出展
社も2800社近く、と、日本では最大級の展示会で、繊維関係の展
示会で最大規模の東京テキスタイルスコープが出展280社、来場は
正式な主催者発表はありませんが、前身のジャパンクリエーション
から来場者がほぼ横ばい、という情報から考えると1万2千人前後と
推測されますので、その規模の巨大さがお分かりいただけるかな。
と、思います。その巨大なギフト・ショーの会場でみなさんにご紹
介したい企業、今後お付き合いができそうな企業を見つけるのは、
砂漠でダイヤモンド、とまでは言いませんが、やはりある程度強運
に恵まれないと結構難しいです。ギフト、ということがテーマにな
っているので、食料品、調理用具、日用品、美容関連、等直接関係
ないジャンルのコーナーも実に数多く、だからってそんなブースで
も陳列にいいところはないか、プロモーションの仕方に見るべきと
ころはないか、新しいジャンルの出展企業はないか、などと考え始
めると、結局全てのブースをもれなく見て歩くことになります。今
回も結局そうして全てのブースを見てまわり、想定していたジャン
ルとは違うコーナーで何件もの出展者の方々と交流してきましたの
でやはり展示会廻りは体力勝負ですね。週末にはだいぶ疲れてしま
いましたけど。

 

東京ビッグサイトで一番大きいのが東ホール、その次が西、この西
ホールはコミケ(コミックマーケット)のエスカレーターでの将棋
倒しで有名になったところです。前はこの2つの施設だけだったの
ですが、最近南ホールがオープンしました。東ホールと西、南ホー
ルとの間にはシャトルバスが走っているほどの広さです。今回は東、
西、南の3ホールを使用した広大な展示会で、ただ、東ホールは改
装のため3分の1程度の面積がクローズとなっています。

 

とは言え東ホールがメイン会場であることは変わりがなく、まず
東ホールから廻りじめました。気になったブースがないことはな
かったのですが、その広大な場所にほんの2、3ブースで、しかも
全て商談中だったのでそこを後にして西、南ホールを目指して移
動しました。

下の写真が南ホールの写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな大盛況の巨大展示会の割には出展社もお客さんもがらがら、
なんかよっぽど人気のない展示会に見えます。ここが、そうは言
い切ってはいませんでしたけど中国企業のブースです。1階の3割
ほどは締め切っていて、しかも同じ広さの展示場がもう1フロアあ
るのですが、そちらは完全にクローズド。ホール自体が寂しい雰
囲気に包まれていました。来場者はともかく、この出展社の激減
は、今まで日中間でいろんなもめごとはありましたが、ビジネス
ベースでは何も変わることのなく、というか取引実績は伸び続け
ていたはずですから、政治的な軋轢が背景にあるとしたらかなり
異常と言わざるを得ません。一番考えられるのは補助金の停止で
す。大企業ならまだしも中国でもあまり大きくも有名でもない企
業がわざわざ他国開催の展示会に出展するのって、それはやっぱ
り補助金の後押しがあることは否めませんよね。実際に出展時の
ブース代、小間装飾費、貨物運送費、それと人員渡航費(の一部)
を補助する制度があるようで、要は全部ですよね。中国政府から
そういった補助を停止した旨のアナウンスは一切ありませんから
(元々外国人にはその補助の制度やその内容自体ほとんど知らさ
れていません)、実際にはどうなのか判断はつきかねるところが
ありますが、とにかく、会場の空きスペースでサッカーができる、
と言ったら言い過ぎですが、フットサルができるくらいのスペー
スはあったように思います。

ここから歩いて西ホールへと移動、西ホールは2フロアで展開、
まず1階を見てから4階に上がりました。4階、と言いましたが、
2階は会議室、出展者控室等が壁際に数室設けられ、3階はなく、
その分1階の天井が高くなっており、1階の上のフロアは4階、と
いうことになっています。2つのフロアをエスカレーターがつな
いでおり(最初のころに話した問題のあったエスカレーターです
ね)、そこから撮った写真が次の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階と4階の構造が少しお判りいただけるかと思います。西ホー
ル展示場はコの字型の展示場になっていて、その真ん中が赤い
カーペットが敷いてあるスペースで、天井まで吹き抜けになっ
ています。そのスペースを利用してコンセプト展示になってい
たりすることがよくあるのですが、今回も新興各社のスペース
となっていました。

今回4階は地域産業振興目的の、県別、地方別ブースが数多く、
ちょっとあんまり当校とは関係ないかな、と、思って見ていた
らこんな実演をしているところに鉢合わせしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで実演されていたのは傘用の生地です。生地に間が空いち
ゃってるのが見えるかな、と思います。普通の生地は経糸を引
き揃えたら緯糸を通し強固な生地を織り上げ、その上に柄を乗
せていきます。ところがこちらでやられているほぐし織りとい
う技法では経糸を引き揃えたらあとはそれがばらばらにならな
いように仮抑えの緯糸で固定し、その段階でプリントをしてし
まいます。そうしてプリントが出来上がった後に正式に織機に
かけ、織り上げる、という、素人考えからするとなにもわざわ
ざそんなに手のかかる工程省いてもいいのに、と、思ってしま
いますが、そうして織り上げた布では、ある程度経糸が織り上
げる際に動くため、柄が少し動く、というか、にじんだ感じに
なるそうです。そのにじんだ感じが、傘となって雨滴が着いた
ときに見えるその柄が絶妙、ということらしいのですが、ちょ
っと雨滴がついたときにきれいに見えるような柄を作るって、
言葉でいうのは簡単でも、って言おうと思ったんですけど言葉
で言っても難しいですよね。そして織り上がった布も見せてい
ただいたのですが、とても一般の人がきれいに縫える密度では
ないです。下がその織り上がる前の拡大写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなに細い糸が見えにくいかもしれませんがあの頼りない仮
抑えの緯糸で固定されただけで染色にまわるって、なんかそれ
自体アンビリーバブルな世界です。

そしてその傘を縫い上げるのは今まで見たこともない形の見た
ことのない大きさの、こんなミシンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなミシン見たことないです、って申し上げたら、もう本当
に絶滅危惧種で、現在数台は在庫を確保されている、というこ
とで、しかもその数台のミシンが各々固有の癖があって、それ
をなだめながら、すかしながら、得意なところを使いながらま
さに会話する如く使いこなしていらっしゃるそうです。お話を
お伺いすれば確かに当然そうだな、と、思うのですが、傘って、
直線のところが1か所もないし、しかも縫い合わせのところは
骨があって立体的になっているとすると、その柄合わせって、
ちょっと普通考えたらまず不可能というか、だから普通は水玉
とか、そういう柄が多いと思いますし、たまにチェック柄とか
もありますが、柄が合わないなんて当たり前ですよね。それが
大きい絵画の柄でもぴっしり合っています。

なんか結構怖いくらいなんですが、ここまで来ると伝統工芸と
いうよりもう文化財というかそんなレベルの気がします。

紹介遅れましたがこちらの会社は株式会社モンブランさん、墨
田区で営業されています。後でホームページを覗くと大体傘1本
2万4千円、という上代が多いようです。高いといえば高いです
が、その代わり20~30年使用可能で、破損の場合、修理も可能
とのこと。20~30年の間に傘に一体いくらかけていろんな傘を
買い替えてるんだろう、と、思うと実はそんなに高いものでは
ないという、実に伝統工芸恐るべし、ですね。

昨年は新卒を一人採用されて、今後ずうっと指導していく、と
のことでした。この技術、一朝一夕に学べるものでは当然あり
ません。長い長い時間がかかるとは思いますが、伝統技術の継
承者として頑張って行って欲しいです。そして来年卒の募集が
あるかどうかはわかりませんが、もし機会があるようでしたら
本校学生の中からでも挑戦する人が出てくれたらと思います。
工場見学をお願いしたら、そういうツアーもあるようです。早
急に検討していきます。

 

このモンブランさんが実演されていたコーナーが、「東京手仕事
プロジェクト」、というコーナーで、江戸職人の匠の技を現代に、
世界に向けては発信していこう、という東京都が主催するプロ
ジェクトです。そこに江戸工芸各社が集まり、作品を陳列して
いらっしゃいました。そのコーナーで、次にご紹介するのが
ふじや染工房さんです。まず画像をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、ただきれいなスカーフだな、って見てると大間違いで、
「引き染め」という手法で染められていて、もっとわかりやす
くいえば、手書き、手染めです。基本的には着物の染色法なの
ですが、10m以上の生地を両端木の棒に貼り付けて引っ張り宙
吊りにし、そこに刷毛で柄を描いていく、という手法です。
ふじやさんではその染場は土間で、そこに生地が宙吊りになっ
ており、そこを刷毛で手書きしていく、というのがその手法で、

普通のプリントみたいに何らかの台があって、その上で型を使
って染めていく、というのと全く違います。多色使いのものは
一度塗ったものに何回か染料を重ねていく、という手法で作ら
れていますが、そんなの型を置いてその上をこする、という普
通のプリントでも難しいのにどうやってやるんだ、っていう感
じですよね。いちばん左に少し白地の見えるスカーフがあると
思います。普通のプリントの手法だってほんのちちょっとの力
加減で白地に染料の泡、水滴が飛んでしまいます。そうして飛
んでしまった染料は白地にしみ、汚れのように残り、まず検品
ではねられがちです。そんな難物が出る状態を「しばき」と言
います。かつてプリント企画をしている時に、帝国ホテル内の
某スーパーブランドにサンプル用としてスカーフを買いに行き、
手袋をしたスタッフの方に商品を見せていただきましたが、パ
ッと見ただけで20型以上の型を使ったハンドプリントなので迫
力は十分ですが、よくよく見ると結構しばいてました。それで
も難物扱いしていないのは、それ以上のしばきを抑えるのは物
理的に不可能だということなんだと思います。それがこの手書
き手染めのこの方法でどうしてこんなに綺麗にできるんだろう、
と、思いますよね。もう正直に社長さんにあんな苦労こんな苦
労というようなお話をお伺いしようと質問したのですが、そう
したら簡単に、「ははっ。失敗?しないですから」、とまるでドラ
マのようなセリフを何事もなかったように言われてしまい、な
んかちょっと呆気に取られてしまいました。その自信はどこか
ら来るんだろう、と、思いつつもそれだけの自信がなければで
きない仕事ですよね。またその自信の元になる経験を、本当に
数多く積んできていらっしゃるんだろうし、本当に職人、とい
うよりはやはりアーティストなのかな、って感じがします。プ
ロの画家が自分の画風の勉強はしないでしょうし、それよりは
いろんな刺激でどんどん描き溜めていくことが重要なんだと思
いますが、ふじやさんもそうしてどんどん染め続けて行ってら
っしゃる、ということなんでしょう。下がブースの写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在では和装、スカーフ等の衣料用だけでなく、タペストリー、
アートパネル、等の需要もあるようで、写真のようなものも屋
内陳列でかっこいいですよね。実際にヒルトン東京でアートパ
ネルとして採用されています。

 

会社は高田の馬場にあり、本校からはすぐ近く、一度訪問、
見学を考えています。一度、染めている現場を学生に見せたい、
という話をしていましたら、それではまずおひとりでお越しく
ださい、その場合は無料で見学OKですから、というお言葉を
いただきなんか結構乗り気です。来期のカリキュラムと併せて
早急に検討したいと思います。

 

伝統工芸ブースが各地域、各自治体で結構な数の出展があり、
いろいろご紹介できればとは思いますが、漆器、焼き物、塗り、
調理用具、化粧筆、櫛、等の分野のちがうものは遠慮し、その
他一部ブログ掲載不可の団体もありましたのでそちらも諦めま
した。

 

というところで西館をほぼ廻り、本来のアパレル製品ブースが
ある東館に戻ることにしました。さすがに疲れてきたので当然
循環バスで戻ります。

 

、といううちに紙面の残りも少なくなってきたので、紹介でき
てもあと1社くらいでしょうか。せめて画像だけでもご覧いただ
ければと思います。 

KIRIKOMIというメーカーをご紹介します。渋谷西部A館4階に
出店されている、とのことですが、本社は小樽です。今年は特に
寒そうですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じのレース、刺繍使いの商品が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じとか。

靴もセットアップできるようになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京にも渋谷に事務所があるようですが、本社との役割分担、
企画、デザイン、パターン等、どこでどうしているのか、それ
がいまいちよくわからなかったのですが、商品は面白いですよ
ね。このギフトショーの場合、かなりターゲット年齢が高いメ
ーカーが多く、ちょっと一足飛びにその年代に当校学生が行く
のは難しいかなあ、っていう気がしちゃうんですけどこちらな
らまだ可能性はあるんじゃないか、という目で見ていました。
今後研究の余地があるブランドでした。

 

なんだか1件のレポートが長いんですかね、あっという間に紙面
オーバーしてしまいます。あとのメーカーは次回にレポートを
お届けします。

 

なんか日本のものづくりに驚かされっぱなし、というか、逆に
和が一周回って流行の最先端を走っている感じですかね。昔、
フランス人のテキスタイルデザイナーと契約して、エスニック
柄を中心にシリーズ企画でプリント生地を作っていたことがあ
りました。最初はタヒチとか、なんかそこら辺のイメージで本
当に人気のある企画だったんですが、そのうちだんだん場所が
ジャパニーズになっていったようで、最後は唐草模様のモチーフ
とか、和の風呂敷、手ぬぐいみたいな柄ばっかりになってしまっ
て、最終的には終了するしかなかったんですが、なんか和柄って、
結構引力が強いのかもしれないですよね。しかも唐草模様とか
もほとんどの人が知らない世界になってきたので、今、和柄は
インパクト強いのかも知れません、。柄だけでなく、技術、後継
者に伝えたいですよねえ。よく伝統工芸や産地振興のインター
ンシップのご案内を頂くのでその都度学生には紹介するのです
が、なかなか応募者が埋まらず苦慮するのが現状です。最もく
くりが「繊維」というくくりで来るのではなくて「伝統工芸」
で来るので、多少の難しさを伴うのはしょうがないと思います
が。

 

私もこの業界は本当に長くて、とにかくいろんなものを見て歩
いた気になっていたのですが、結構知らないことのほうが多く
て、びっくり、というよりはなんかうれしくなってしまいます。
これからもどんどん歩き続けなくては駄目ですね。

次回はこの続き、ギフトショー後半から始めます。表題のThe
Rain Songは、Led Zeppelin

を代表するバラードで、ライブでは、The Song Remains The
Same(邦題は永遠の歌)とのメドレーで演奏されるとても美
しい曲です。これからは雨の日も高級傘と一緒に楽しんでいき
たいですね。

 

ではまた。

 

HANAZONO

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

3/20に開催予定です。

 

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~就活室便り~#56 Bleach

~就活室便り~#56 Bleach

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。娘がダイビングの
ライセンスを取ることになって、この寒いのに海まで行っていまして、
海は大好きではありますが、寒中に潜るとか、とにかく辛いことはす
べて若い人に任せようと思います。ダイビングで思い出すのが、以前
1回肺の病気をしたことがありまして、退院するときにお医者さんに言
われたのが、50メートル以上の高さからの飛び込みと、100メートル以
上の潜水はやめたほうがいいかもしれない、と、いうことでした。ま
あそのような機会は病気以前も以後もないのですが、50メートルから
の飛び込みは素人にはむしろスイサイド・アタックでしかなく、75メー
トルからの高さの飛び込みに挑戦した方もいらっしゃるようですが(ち
ょうどゴールデン・ゲート・ブリッジがこれにあたるようです)、約1300人
の方が挑戦して生還されたのは20人ほどだそうです。しかし、命がけ、
っていう言葉は確かにありますが、よく命を懸けて飛び込みに挑戦します
よね。まったく頭が下がる思いです。

100メートルの潜水、と言ったら成功しているのはジャック・マイヨール
くらいで、なかなか誰もができることではありません。50メートル飛び
込みも100メートル潜水もできなくても、不便を感じたり、悔しい思いを
したりしたことは一度もありません。

ダイビングのライセンスについて、詳しいことは本当に知らないのですが、
とにかく、プール1回、海で2回の講習をこなすと、18mまで潜水可能の初級
ライセンスがとれるそうです。それだけ潜れればもう全く違う世界を見れる
のでしょうが、なんかもうそんなに頑張らなくてもいい歳になってしまって、
海なら海岸、砂浜で磯焼でいいですし、ウインタースポーツにチャレンジし
たいね、とたまに夫婦で話したりすることもあるんですけど、やはり合言葉
は「整備された緩斜面」です。自然に挑むのは若いうちに限りますよね。海
辺で磯焼とビールか、雪見で熱燗でもう充分です。若いみなさんは頑張って
自然にチャレンジしてください。

そんな海にまつわる話をしながら、今回お届けするのは45rpmさんの展示会
レポートです。今回は11月~来年年明け店頭、ということで、冬~来春までを
網羅している結構広めの季節を扱っています。その中で冬のテーマが「海」、
ということになっていて、海とクリスマスがモチーフとして同居しています。
というわけで、ちゃんと最初の海の話とつながりましたね。まずは写真を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎回大人気の手書きバンダナシリーズですが、海の色を意識しながら一方では
サンタが飛んでいたり、ツリーのオーナメントが陳列してあったり、11~12月
の海とクリスマス、どちらの雰囲気も盛り上げています。

 

45rpmさんの展示会にお伺いするのがこれで何回目かはわかりませんが、毎回
毎回新鮮な驚きがあります。昔はそうではなかったかもしれませんが、自分た
ちの作りたいものを作るために、素材、糸、染料まで、こだわられて企画・制作
している会社は他にはほとんどなくなってしまいましたし、クイックレスポンス、
コストダウン、等々は各アパレルが真剣に取り組んだものの逆にものづくりのこ
だわりに関しては少しずつ後退していったかな、という感があるのは否めません。
コストダウンのためには大量生産は必須で、結果、大量に在庫を抱えるリスクも
あり、それがアパレル各社の経営を圧迫している一要因でもあります。以前大手
アパレルの中では、将来の追加発注をちらつかせ、国内の仕入れ先に原料から工場
の生産枠から、仕入れ先にリスクを持たせ、つまり原料は発注書もなしで仕入れ先
のリスクとして在庫を積ませ、工場には他の仕事を入れさせずに、追加発注が決ま
った場合は短期間で納品させ、追加が決まらなかった場合はそのまま知らんぷり、
という例を何回も見てきました。しまいには、仕入れ先が用意した原料より追加
発注の量が多いような場合、当然原料の追加生産をしなくてはならないのですが、
その分伸びた納期に対して、「納期遅れ」のクレームをつけ、値引きを要求する、
あるいは期末に余った在庫に関して、納期が遅れたから、ここに欠点があるから、
と、返品を要請するメーカーも多々ありました。そうして、自分の会社だけは生き
残ろうとしたんでしょうけど、特にひどい仕打ちをしていたアパレルで現在継続し
ている会社はありません。なんか自分だけ助かろうと思ってもそういうのって実は
難しいんですね。

それがその後よりコストカットを求めて中国をはじめ海外の仕入れ先と付き合うよ
うになると、まず注文時と出荷前に全額支払わねばならず今まで得意だった支払い
保留、という脅し文句が使えません。あなたのリスクで、と言ってみたところでき
ちんとした契約と支払いがなければ相手にもされませんし、言うことを聞かなけれ
ば来期からは取引停止、と、言っても彼らにはアメリカ、ヨーロッパをはじめとす
る日本のメーカーとは比較にならない大規模のビッグバイヤーが控えているので、
口うるさいだけで発注数量も少ない日本のメーカーがなくなっても痛くもなんとも
ないんです。きちんとした国際取引の交渉が不得手な日本のメーカーが、たとえ不
良品の名のもと製品の返品に成功しても、その前に払った関税と消費税は返ってき
ません。そして、そんな返品を強要するような会社とは二度と取引はしてくれず、
また次のシーズンに向けて新しい工場、仕入先の開拓から始めなくてはならないと
いう、ただただ忙しいけどなかなか結果が出せないメーカーが多いような気がしま
す。そうしたクレームを仕入れ先につけずに継続した取引を約束すれば、生産面で
は安定するようになりますが、今度は余剰在庫に苦しむことになります。そうする
とユニクロさんのように、大量生産する場合にはなるべく流行り廃りもないもの、
定番的な商品が中心となり、商品に差がなければ値段の勝負ということになり、そ
うするとより大量生産をする会社にはかなわなくなります。かといって特徴のある
製品を作ろうとしても海外生産の場合は最低生産数量が大きく、それではそういう
ものだけでも国内で、と考えても今度は値段が全然合わない、同じブランドで同じ
アイテムが、ちょっとしゃれているとしてもかたや5万円、かたや7千円、といった
らなかなかブランドとしての商品の整合性がないですよね、

現在、日本の洋服の生産量は年30億枚だそうです。そのうち、約3割は毎年の定番、
ということで来期に持ち越しているそうです。スーツとか、毎年形が変わるわけで
はない商品がこれに当たります。

現在日本人消費者が年間に買うアパレル製品は12~16着だそうです。人口1億2千万の
うち、新生児や高齢で寝たきりの方まで、国民全員で頑張って一人16着を買ったとす
るとそれでも2億着が余剰生産となり、全員の買う数量が年間12着だった場合は7億着
近くが余る計算になります。それだけ服の必要のない人までカウントしているので、
実際はどれくらいの余剰在庫なのか、これは想像するしかないのですが、某超大手ア
パレルの社長さんのインタビューでは30億の約半分が余剰、と、おっしゃっていまし
た。それでは、その製品たちはどこへ行ってしまうのか、バーゲンをやらず安く売る
くらいだったら、棄てて、燃やしてしまったほうが良い、というポリシーの元在庫を
廃棄処分されていたのが菊池武夫さんですが、ご本人含め、今はそんなことも許され
なくなりました。それでは現在は余剰在庫はどうしているのかというと、これはちょ
っといろいろ言うのが難しいところがあります。たとえそんな在庫が隠れていても、
シーズンが変われば新商品ばかりが店頭に並ぶようになりますよね。一部はリユース
屋さんに引き取ってもらう、社販での販売、等々いろんな方法がありますし、中には
ちょっと人に言えない話を聞いたりもします。現在コストアップの理由であらゆるも
のの値段が毎日のように上がっていますが、そんな流れに全く乗り遅れてしまってい
るアパレル業界、その背後には在庫の問題があるのはいなめません。

 

45rpmさんの展示会を紹介する前になんか暗い話になってしまって申し訳ないのです
が、上記の例は45rpmさんには全く当てはまらず、決算は連続増収増益というボード
も展示してありました。そしてリメーク品が驚異的な伸長率、というポップもその隣
にありました。

プロパー率、という言葉があります。つまりシーズンを通して定価販売がどれくらい
あったのかをパーセンテージにしたものです。たいていの場合、まず定価で販売、そ
の後優良顧客だけを集めた先行セール、期間限定セール、というような順で続き、シ
ーズン終わりになるとショッピングモール全館がセールになったりしますよね。それ
以外の定価(プロパー販売)率は、60%以上を目標に計画し、実際には30~40%が
一般的です。今回お話をお伺いしましたら、45rpmさんではまずセールはやらない、
ということ、それでもどうしても残ってしまった在庫、それと傷あり、と判断されB品
ではねられたものが約1割あるそうです。っていうことはプロパー消化率が90%‼、っ
てそれ自体がちょっと信じられない数字で、なんかそのことを当たり前のようにさら
っと流して説明されてしまったことはさらなる驚きでした。その残った1割を刺繍とか
の加工を新たに施し、付加価値を付け加えて元の値段より高く販売し、それが驚異的
な伸びを示しているって、これが驚きでなくて何なんだろう、っていう感じですよね。
大量生産とコストカットに頼らないお客様の欲しい商品、欲しい量を結果納得できる
値段で、クオリティはお値段以上で、と、そんな経営、ブランド運営って、たとえ頭
では理解できても実際にやるのは難しいですよ。簡単だったら全アパレルが黒字にな
っているはずで、いろいろ学ばせていただくことは多いですし、それ以上にそれだけ
こだわったものづくりをこうして見せて頂く機会があるのはまさに至福のひとときです。

すいません、こういう話は最後の締めくくりにしようと思ってたんですけどちょっと
話が長くなってしまいました。楽しい商品を見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが11~12月の商品です。インディゴを中心にしながら多彩な色、柄で海を表現
しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の展示会紹介シリーズでもたくさんのスロー織機を紹介してきましたがこちらは
スロー編み機で編んだニットです。空気の入り方が違うのか、やはりテンションの弱
い編み機で編むと違うんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスらしくインディゴカラーだけでなく、赤も当然入ってきます。トレーナー
の胸には「SANTA」の文字も見えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このボーダーの配色だと結構どんな色にも合わせられてGOODですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水玉のパッチワーク。配列も結構ランダムで手仕事の特徴で色の抜け方も結構ランダム
です。自分だけのオリジナルな水玉を、という感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍染のジャケットはかさ高で年内はこれだけで行けそうですね。ストールは結構超絶触
り心地です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは年明け店頭商品です。色も明るく、春を感じますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社内スタッフの手書き図案のバンダナとニット製品です。少し見にくいかもしれません
が、ニットにランダムに横スラブが入っているのが見えるかな、と、思います。そうい
ったスロー編み機のたまものの製品と、プリントもわざとかすれたような加工をしてそ
れが味になっているとのこと。ただ、それだけ手間がかかっている、ということの証拠
となっているので、実際に加工を依頼された工場さんも結構苦労なされてると思います
けど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春のセットアップ。個人的にはグレーのジャケットが大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさしく手編みのニットです。この編みをできる方が中国の60代の工員さんしかいない
らしく、他にできる方を探しても結局その人にお願いすることになってしまうようです。
糸は十分にラスティックなのに着たら非常に気持ちのよさそうなニットです。世の中、
凝ろうと思えば凝れるだけ凝れる、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特徴的な巨大のれん。外国人のお客様で日本文化好きな方には特に人気のようです。今
年の秋には銀座に旗艦店がオープン予定で、そこでは漆喰から何からこだわって和のテイス
トで展開される予定だそうなので、そういうところに映えそうですし、外国からの観光客
の方々に大変喜ばれるんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍染の生地で来年の干支の羊のマスコットを作っていらっしゃいました。干支マスコット
は毎年作っていらっしゃるそうで、ただ人気過ぎて売り出しを開始したらすぐに売り切れ、
というくらいすごい競争率らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気の藍染、「藍職人」のコーナーです。現在は藍の栽培にも手を出されているほどのこ
だわりよう、デニムはデニムで、藍は藍で、よく言う育て方が少し異なるようで、ハケ
を中心に柄として色落ちしていくデニムと、全体的にしっとりと色がなじんでいく藍、
実際、ある程度の年月を一緒に過ごして、どちらがより自分に合っているか、ということ
だと思うんですけど、いずれにしろ長い年月を一緒に過ごしてからの判断となると思いま
すが、逆にその年月を一緒に過ごした服はもう手放せないんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍染はニットにも及びます。長く着続けたい商品ですね。

ちょっと駆け足でご覧いただきましたが、製品にこだわろうと思ったら織からこだわる、
編みからこだわる、色を突き詰めていけば染料にこだわる、染め方にこだわる、そして
それ以上の風合い、表面感にこだわろうと思ったら糸からこだわる、綿からこだわる、
と、どんどんものづくりの根幹に帰って行って、そのこだわりが評価されている、という
ことだと思います。ただ、なんでも手間暇かければいい、というわけではなく、ここだ
けは手を抜けない、とか、ここだけはこだわりたい、とかそういった見極め、蓄積した
ノウハウ、本当に価値あるものの理解、お客様からの情報とマーケティング、そしてい
くらこだわりのものづくりに徹しようとしても、コストの問題は必ずついて回ります。
その判断をするのは当然経営者、ということになるのでしょうが、いつもこちらに訪問
していろんな方にお話をお伺いしても、社員全員が同じ方向を向いている、というか、
ここをこだわっている、これだけは譲れない、という点が気持ちいいくらい一致している
点がいつも気持ちいいです。

今回もこのブログにまさしく甚大なご協力をいただき、まだ店頭発表前の製品を、どうぞ
いくらでもお撮りください、と、言われるのは恐縮するとともにびっくりします。いくら
写真が撮られてもそんな簡単にまねできるか、工場は、ノウハウはあるのか、という自信
の現れかな、とは思いますがよく考えたらそれってすごいですよね。

 

次回の展示会には当校学生もぜひ見学に来てほしい、とのお言葉をいただき、今回はファ
ッションショーの準備と重なる時期だったので学生に声をかけるのもはばかられましたが、
次回の展示会には志望者をぜひ参加させてあげたい、と、思っています。とにかく料理だ
っておいしいものを食べたほうが上手になるし、服作りもいいものを見て、触って、体験
したほうが上手になるのに決まっています。表題「Bleach」はニルヴァーナのマイナーデ
ビューアルバムのタイトルですが、このアルバムの評価と経験が次作かつメジャーデビュー
アルバムの「Nevermind」の超特大ヒットにつながったんだと思います。経験、どんどん積
んでいきましょう。ずうっと応援しますから。

 

ここまで展示会レポートを続けてまだフランス展とギフトショーが残っています。なんか最
後まで本当に終わるんだろうか、という一抹の不安が残りますが、とりあえず出来るところ
まで頑張っていきます。次回レポートにもご期待ください。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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~就活室便り#55~Sea of Sand

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。寒い日も
そろそろ終わりが 見えてきたかなあ、と期待を含めて思う
このごろです。この原稿を書いて いるのは実際は都心でも
雪が積もった後のことで、実際にはものすごく寒 い日なの
ですが、今後少しずつ気温が上がっていく予報を見ていると
何と なく期待が止まりません。まあその分花粉の季節もやっ
てくるのですが、 今年は花粉以前に腰痛が収まらず鎮痛剤を
含めいろんな薬を飲んでいるの で鼻炎薬がまだ飲めていませ
ん。何かが飛んでいるのはわかるのですが、 立っても辛いし
座っても辛いこの腰痛が少し収まるまでとにかくいろんな こ
とを我慢して耐えるしかなさそうです。なんだかこの時期結構
忙しくて、 休んでお医者さんに行く、というわけにもいかず、
薬を飲んだりいろんな ものを貼ったり、と、しのげることでし
のいでいます。なんか暖かくなれ ば少し違うのかなあ、って、
そういう期待もあって、早く暖かくなれ、と 祈るような毎日
です。 というわけで、話の内容とは全く関係ないんですが、
某社のあったか素材 でできた猫用ベットからなかなか出られ
ない猫の写真でもどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前回も関係ない話でなかなか本題が進まなかったんでしたね。
すいません。 今回はばっちりどんどん本題に進んでいきたいと
思います。

時系列的に行くと、イタリア展のすぐ後にお伺いしたのはキュ
リアスデザ インさん、ブランド名Parc.1さんの展示会なのですが、
写真がありません。 いつもこちらの社長と話は弾むのですが、弾
みすぎて他のお客様で満員に なるまでただお話をするだけで終わ
ってしまい、なかなかそこから先に進 みません。ただ、来期の、
企業連携講座の話はしっかりできましたので、 MD用の講座にす
るか、デザイナー用の講座にするか、これは早急に考えた いと思
います。いずれにしろアパレル業界各社で、次世代の人材育成、と
いう話が出て、それに向かっていろんなことで協力していこう、と
いう約 束をいろんなところでするようになりました。新しいものを
どんどん取り 入れながら次世代のアパレル業界を担う方々の手助け
を少しでもしていけ たら、と、思います。なんか展示会廻りしてい
てもそんな話ばっかりで、 とにかく1人でも学生が興味を持つ内容を
充実していけたらと思います。
次におうかがいした展示会は「大日本市」、という展示会でこちらに
は今 回初めての参加です。以前ご紹介した小森縫製さんの小森社長
からご案内 いただき、どういう展示会かはよく存じ上げませんでし
たが、とにかく見 てみよう、と、思いお邪魔しました。

大日本市のスタートは2018年、日本の工芸をベースにした生活雑貨品
を商 う中川政七商店さんが主催者として、自身のサイトで紹介してい
る会社を 各種小売店様に紹介する展示会で入場者は毎回3000人近くに
なるので、規 模としてはイタリア展を越しています。商材が食品、ファ
ッション、タオ ル等の雑貨、ハサミ、包丁、焼き物、漆器、等々多岐に
わたり、会場に入 った途端あまりにも来客数が多いのでびっくりしまし
た。一部のブースで、 お話をお伺いしようと思ったらいつまでもお客さ
んでいっぱいで、お話を あきらめたブースもありました。それくらい盛
況なだけでなく、皆さん真 剣に仕入れの話をされていたので何も買わな
い私があまり商売の邪魔をす るのも申し訳なく、ちょっと遠慮気味の訪
問になりました。

最初にお伺いしたブースは丸枡染色さん。今時では珍しく、柴又でプリン
ト工場を運営されています。インクジェットプリントがお得意で、当然ア
パレル向け生地染色加工もやっていらっしゃいますが、自社でスカーフの
企画・販売もしていらっしゃいます。つい最近まで銀座東急プラザの入り
口入ってすぐのところにショップを構えていらっしゃいました。東急プラ
ザの売却、運営母体変更のため閉店されましたが、銀座東急プラザのオー
プニングからクローズまで出店していたのは丸枡さんだけだと思います。
当然アンテナショップの意味があったとは思いますが、特に銀座のテナン
ト料がプロモーション目的だけで済む金額であろうはずがなく、ご商売と
して成果を残していた、ということだと思います。今回の画像をご覧くだ
さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然インクジェットプリントなので色数に制限はありませんが、だからと
言って際限なく色数を増やしても目がちかちかするだけなので上品に見え
るバランスにするのが難しい点ですね。写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラデーションとか、同系統の色のコンビネーションとか、そんなのが一
番効果あるかな、と思います。
丸枡さん、学校の授業での見学で物理的に訪問できる唯一のプリント洗工
場かな、と、思っています。お互いの都合もあるので具体的なスケジュー
ルが合うかどうかはわかりませんが、プリント工場見学の唯一のチャンス
なのでなんとか実現するよう交渉していきたいと思います。
次に、OOO(トリプルオー)さんをご紹介します。桐生の刺繍屋さんなの
ですが、世にも珍しい糸のアクセサリーを制作していらっしゃいます。ど
んなものか、まず写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくわからないかもしれませんが、ネックレスの丸い部分が、、石とかそ
ういうものを通しているのではなく、100%糸なんです。もう1枚写真をど
うぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはシルク100%のアクセサリ。本当に丁寧な刺繍ですよね。
なぜ刺繍でアクセサリーが、というところですが、元生地が水溶性の生地
で、 そこに刺繍を施し、最後に洗うと糸の部分だけが残り、アクセサリー
の完 成、というのが秘密らしいです。それでも元生地がなくなり糸だけで
商品 として成り立つ強度のものを作るのはそれは大変でしょうし、最後の
洗い もきれいに元生地を取り除くため結局手洗いになるようです。それだ
け高 度な技術と手間暇がかかっているのでお値段はやはりそれなりにしま
すが、 その価値がわかる人にはむしろバーゲンプライスかな、と思います。
写真 をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真ん中に少し糸が写っていますが、とにかくすべて糸製、刺繍のたまもの
です。刺繍にしろ織物にしろ一度本校の学生にも見せてあげたいとは思う
のですが、やはり物理的な距離の問題があって、ちょっと考えざるを得ま
せん。それでも何かの機会があれば、と、思っています。工場は現地まで
いかないと見学はできませんが、製品は中川政七商店、蔦屋をはじめ都内、
首都圏の各店舗で見ることができます。一度ぜひ本物をご覧になってくだ
さい。世界中こんな商品を作っているのは日本だけ、OOOさんだけです。
そんな日本だけの技術って、刺激的ですよね。いいものはいいものとして
この技術がいつまでも次の世代に受け継がれていくといいですよね。

次に御紹介するのはSILKKIさん、シルク製品を幅広いアイテムで展開して
いらっしゃいます。SILKKIはそのブランド名で、会社名は桐生整染商事株
式会社ちというお名前で、ドビー、ジャガード等、柄織物で有名な機屋さ
んです。そこが取り扱いの得意なシルクを活かし、いろんな製品を展開さ
れています。まずは画像ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真ん中のブランケット、実は製品製作時にどうしても付きまとう裁断くず
をニードルパンチの手法で元布に付着させ、製品としています。裁断くず
は形状が毎回異なるため当然全て一点ものとなります。シルクの裁断くず
なので風合いは超絶、そのパーツを肩入れしてニードルパンチで貼り付け
る、という手法が大量生産できるわけもなく、とにかくどこかのショップ
で出会えたら即買いのつもりでいた方が良い製品ですね。他の写真も見て
みましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニードルパンチ、という手法を先ほど何の解説もなしにさらっと申し上げ
ましたが、わかりやすく言うと、生地の表側に接着する材料を置き、それ
を生地の裏側から剣山でたたくと表側の素材の糸が裏側の生地の繊維とか
らみ接着する、という方法で、接着剤、接着芯を使えばその部分は固くな
るし、いちいち縫い合わせていては手間もそうですが、縫った部分はぼこ
ぼこだし、表に乗せる素材も縫い付けられる素材に限られます。上の写真
の緑のボーダーと黄色のボーダーの部分、これは糸どころかわたの状態の
繊維を置いて、裏からニードルパンチしたものです(本当に手で剣山で叩
いているわけではありませんよ。ちゃんとそういう機械があります)。わ
たを縫うわけにいきませんよね。そして糸にするために撚ったりしていな
い、なま糸というかなまわたって、ちょっと風合い超絶ですよ。当然1点
もの、ちょっとしたわたの置き方で柄はいかほどにも変えられます。私は
いつもなまわたニードルパンチを見るたび吸い込まれるようにさわりに行
ってしまうんですが、みなさんも機会があったら是非さわってみてくださ
い。ほんとうにしびれますよ。ま、これ以上は風合いオタクの道に入って
しまいますのでやめておきますが、みなさん、とにかく1回一緒にしびれ
ましょう。超絶風合いって、人生変わります。
お次はこの写真。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


交織、という方法があります。経糸と緯糸を別の素材、色で織ると、表面
には経糸、裏には緯糸だけが表面に出ます。一番イメージしやすいのはデ
ニムですね。表から見ると経糸の藍色だけが見え、裏から見ると緯糸の白
だけが見えます。それが表の色が落ちてくると裏の白も目立つようになっ
てくるんですよね。 写真のシャツですが、一見してリネンのシャツに見え
ます。ところがこれ も交織になっていて、緯糸はシルク100%、つまり見
た目は麻でも肌に触れ る内側はすべて絹、という製品です。化粧品になっ
ているくらいシルクは 肌にも良く、しかも不思議なことに暑い時には涼し
く、さらさらした風合 いが心地よく感じられ、寒いときはなぜか暖かいん
です。ざっくりしたリ ネンの表面感と繊細で肌に優しいシルクの両面を併
せ持つ、結構究極の素 材ですよね。そしてこのシャツの製作段階で裁断し
た生地の切れ端は先ほ どのニードルパンチブランケットに生まれ変わりま
す。なんにしろ気持ち いい素材を着るって、最高の贅沢ですよね。そんな
贅沢をもう一つ。下の 写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルクのソックスです。吸湿性、放湿性、温度調節に優れ、肌に優しく、
菌の繁殖を抑制する静菌効果があるので防臭、消臭効果もあり、まさにソ
ックスとしては究極の素材かもしれません。ネックは値段と耐久性ですが、
それに目をつぶっても究極の履き心地を求めたい方は是非どうぞ。こんな
いいものに出会うとうれしくなります。しかもご担当の方は、部門こそ違
え、以前勤めていた同じ会社の方でした。勤務地も違うんで初対面でした
が、こんないろいろなことがあるんですね。

次は桐生から場所は浜松に飛びます。浜松といえば日本有数の綿の産地で、
その染色整理の技術も世界で名だたるものがあります。そんな浜松から参
加されていたHUISさんをご紹介します。まずは写真から。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの綿のシャツが並んでいるとお思いでしょうが、触ると実は全然違う
んです。生地の滑らかさもそうですが、ちょっと触ると伸縮性、弾力に富
んでいて、まさか綿100%とは思わず、ポリウレタン混かと思っていまし
た。またあまりにもなめらかで光沢に富んでいるのでひょっとしたらレー
ヨン、リヨセル等の再生繊維が入っているのかと思っていたら、全部綿
100%、ちょっと衝撃でした。世界史で産業革命を習った時、まずワット
の蒸気機関の発明があって、そのあとはジョン・ケイの飛び杼の発明だっ
たことを覚えている方もいらっしゃると思います。織物の緯糸を通してい
く道具なのですが、よく手織りの機でくさび型の道具を経糸の間に通して
いるのを見たことがある方がいらっしゃるかと思います。画像を見なくて
はわからないかな、と思いいろいろ探していたらHUISさんのホームページ
に写真がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが白いバッグの前にある木製のも の
がそうです。産業革命時にはこれが最も早く緯糸を送る装置でしたが、 今
はウオータージェット(水の力で緯糸をおくる)や、エアジェット (空気
を使用)といったさらなる革新織機が完成し、この飛び杼を使った 織物は
ほとんどなくなってきていました。ちなみに、飛び杼は英語で (っていう
か元々が英語なのですが)Flying Shuttleと言います。あの スペースシャト
ルもこのシャトルに恰好が似ていて、緯糸のように宇宙 と地球を往復する、
というところからきています。シャトルバス、とい うのもその往復からで
すね。 かくも有名なシャトルですが、とにかく織機としては絶滅危惧種で
す。 もはやこの織機を生産しているメーカーはどこにもなく、当然故障も
多く メンテナンス、部品の確保も大変、とほとんど良いことがないように
見え ます。しかも同じ生地を織ったらエアジェットを始めとする現代の織
機と 比べて1/8~1/10スピードがせいぜいでしょうか。とにかく効率の悪い
マ シンです。 でもはっきり言ってできる生地の風合いが全然違うんですね。
これは織機 だけでなく縫製時のミシンも一緒で、テンションをかけずにゆっ
くりゆっ くり作ったものに結局かなうものはありません。現在のネット販
売で見た 目が全く同じに見えて値段が全然違うものがあったらみなさん必
ず安いほ うを選ぶと思うんですけど、実は着てみたら大違い、ということ
がこの業 界の面白いところであり難しいところでもあります。一番最初に
お話しし たParc.1の社長さんが、パリ出張時にもラグジュアリーブランドの
お店に 入っては全生地触りまくり、同じ記事の名前がついていても雑魚と
本マグ ロ大トロくらい違うんだ、とショックを受けたお話をしていました。
風合いが絶妙なだけでなく、伸縮性に富んでいるのでもしや、と、思った
ら洗濯してもしわにならないのでアイロンもいらないそうです。なんかそ
れって結構すごいと思いません?そんな本物の価値をわかる人、ぜひおす
すめですよ。他の商品も見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャツもワンピースも着たら体についてくるので楽で気持ちいいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リネンも当然シャトル織機です。そんなHUISさんの商品は渋谷スクランブ
ルスクエアに常設店があります。この後渋谷に行ったときに私も拝見して
きました。とにかく、生地はさわれるだけさわりましょう。それが服作り
のすべてのスタートですから。

HUISさんは歴史ある機屋の遠州織物さんが始めたブランドですが、実は
浜松在住の方々があまり遠州綿を知らないようで、歴史ある地場産業の
宣伝のため、という目的もあるようです。次世代につなぐ技術、ここでも
満載です。シャトル織機とともに、いつまでも継承していって欲しいです
ね。

最後にお招きいただいた小森縫製さんにたどり着きました。写真をご覧く
ださい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春の上位のカラーバリエーションは豊富です。こちらもやはり特注リネン
使用です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着やせするデザインが特徴の小森縫製さん、60代の女性が2サイズは細く
見えるパターン、そして着やすいパターンが完成されていて、お話をして
いたらなんとそのパターンを使って縫製の授業をやりましょうか、という
お話をいただきまさに渡りに船です。現在売れているデザインを売れてい
るパターンを使い売れている素材で服作り、基本的に自分の作りたいもの
だけ作っている毎日からお客様を想定しての服作りがどれだけ大切な意味
を持つか、これは本当に貴重な体験になると思います。今後早急に打ち合
わせする約束をして会場を後にしました。

この日はこの後、フランス展と45rpmさんの展示会をはしごしたのですが、
とにかく情報量が多すぎて字数をオーバーしっぱなしです。次回にまた展
示会レポートをみっちりお伝えしていきます。

今回のタイトルは最初絶対に「Made inJapan」にしようと思ってたんで
すけど、「継承」の話になってしまって継承をテーマにした曲からタイト
ルを選ぼうとおもったら、継承をテーマにした曲なんてほとんど思いつ
き ません。世界中のロック/ポップス界は今の刹那に生きてるんだな、と
改 めて気づかされた次第です。

超マイナーなイギリスのグループで、Pacificというグループがポスト パ
ンクとよばれるムーブメントから出てきました。そんな彼らの曲で知っ
ているのは「Sea of Sand」、という1曲だけで、というかその1曲を知っ
ているだけでもかなりのポストパンクオタクだったということがバレバレ
です。その曲が何でそんなに印象的だったかというと、普通の英語の歌詞
以外に日本語のナレーションが入っていることです。イントロから、「家族
と友人たちへ/たとえ月日が流れ去っても/暑い浜辺で時を過ごすように/僕
たちが暮らしていくことを/熱い思いを込めて」、とのナレーションで始まり、
中間部では、「続けていこう、いつまでも/君たちの愛する者たちの心を込
めて」、というナレーションがまた入ります。これはメンバーの友人の日本
からの留学生に語ってもらった、という話を読んだことはあるのですが、
い ずれにしろマイナーすぎて情報が足らず詳しいことはわかりません。でも、
ビートルズみたいに、「これからは君がこの重荷を背負っていくんだよ/ずー
っとね」、とか言われると継承する気もなくなってしまいますよね。よって
今回の題はSea of Sandで行きます。続けていきましょう。いつまでも。

なんか話題が多すぎて展示会レポート、全然進みません。次回もダッシュ
で 報告していきます。 ではまた。

 

HANZONO

 

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~就活室便り#54~ Venus in Furs

~就活室便り#54~ Venus in Furs

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。「冴え返る」、
という言葉があります。これは、春になって少し暖かくなりか
けたと思うとまた寒さがぶり返す状況をいう言葉で、そんな状
態を三寒四温、とよく言ったりしますが、三寒四温は元々中国
の冬の季節を言ったもので、日本でも季語としては冬、だそう
です。私は俳句はやらないのであまり詳しくはないですが、冴
え返る、うーん、どうでしょうかね。どうしても三寒四温と言
ってしまいそうです。

「冴え返る」にはもう一つ意味があって、光や音などが非常に
くっきりと鮮やかである、という意味で、「月の冴え返る夜」、
というような使い方をするそうです。寒さがぶり返した夜の月
って、確かに異様にくっきり見える感じはしますよね。この季
節は気候も天気も不安定になりがちで季節をあらわすいろんな
言葉があります。一度歳時記を眺めてみるのも面白いかもしれ
ませんね。ちなみに、「こたつ猫」は冬の季語で、「はらみ猫」、
「猫の子」、「子猫」は春の季語だそうです。そんな季語通りの
写真をアップしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは以前我が家の庭(、と呼べるほどのものではないので、
空きスペースくらいが正解です)でとある猫が生んだ子猫た
ちです。この写真はもう2か月に近いころに撮ったものなので
すでに猫のかたちをしていますが、それまでは、もう、なん
て言ったらいいか、なんか完全に違う生物でした。それを家
族全員で必死に猫のかたちになるまで育て、ただこの時には
もう成猫が4匹いたのでさすがに8匹は多すぎだと思いこの子
たちの里親を募集し、みんな巣立っていきました。1匹を除い
て。それ以外の3匹は写真を載せたとたんサイトがつながりに
くくなったほど人気で、結構な争奪戦の様相を呈しつつ里親
がすぐ決まってしまいました。そして1件も問い合わせが来な
かったのが右下の子で、結局今でもそのまま我が家にいます。
最初はかった時はたった70グラム台だったんですよ。初めて
の新生児飼育だったので頻繁に獣医さんにお伺いし、いろい
ろアドバイスをしていただいていたのですが、獣医さんいわ
く、100グラム以下の新生児の生存率はほとんどゼロって言
われてしまい、結構精神的にも辛い状態から始めた飼育の結
果、今はもう6キロ超え、上に乗っかられるとちょっと息を
するのも難しいです。そんな巨大猫を毎日見ているとまた
「猫の子」、「子猫」に会いたくなります。ところがこの子達
以来なかなか出会わないので、なんか今年くらいそろそろ会
えるかなあ、とか思ったりするんですけど猫拾いたい、とい
うような話をすると家族が露骨に嫌な顔するので悩みは多い
です。でも、子猫って、本当にかわいいんですよ。みなさん
も、春は子猫ゲットのチャンスですよ。そしてもし複数拾っ
てしまってお困りの場合はぜひお声がけください。

「冴え返る」の話でしたね。この原稿を書いている現在はも
う十分に冴え返っています。というかちょっと冴えすぎです。
寒の戻りとか余寒とか、いろんな言葉がありますけど、なに
も戻りすぎなくったっていいですよね。なんか春って、期待
が大きいだけに裏切られると結構つらく、物理的にも精神的
にも結構大変な季節ですよね。そんな春には展示会も花盛り
で、新しい出会いも多く、そんなレポートを何回かに渡って
お送りしていきます。

 

㋁の3日から5日の間に訪問した展示会の一覧をご覧いただく
と以下のようになります。

 

・モーダ・イタリア

・Parc1(個展)

・モード・イン・フランス

・大日本市

・45rpm(個展)

・ギフトショー

・LIFE&DESIGN

 

3日間の歩数合計は優に10万歩を超え、久々に歩き疲れた1週
間でした。どこから報告していこうか、迷いますが、とにか
く訪問順にいこうかな、と、思います。

 

 

まずモーダ・イタリアから。今回で多分77回になると思うの
ですが、参加も121社の参加という、非常に迫力のある展示会
となっていました。来場者も2000人近くと、インポートオン
リーの展示会としてはかなり多めな来場者数となっています。
まずは写真を1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんイタリアにも安いもの、ファストファッションは浸
透していますが、わざわざ日本まで連れてくるのは素材、縫
製、どれをとっても高水準のものばかりです。そして日本で
はあまり見られなくなった素材を扱っているメーカーも、専
業が4社、部分使いを含めると結構な割合のメーカーが出展し
ていました。その素材とは、毛皮です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真はARTICOという、創業30年以上になるメーカーで、
ムートン、カシミヤ、等高級素材をそろえていました。毛皮
製品も今回展示しているものは全てリアルファー、というこ
とでした。それ以外でもトリミング、等にリアルファーを使
っているのが下のメーカーの写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上等のフォックス・ファーをふんだんに使っています。やは
り高級感はありますね。

世界的にムートンは食用羊肉の残りだから残酷ではない、と
いうことがほぼ常識となっていて、ファーのような徹底的な
排斥運動はないようです。それは他の皮革関係にしても同じ
ことが言えます。私は以前革製品をかなり企画販売したこと
があるのですが、羊革も体に打撲傷があった、何らかの衝突
があった、というような場合、なめして原皮として加工して
もその痕は必ず残ってしまい、その部分を外して裁断すると
なると元々あまり大きくない羊革ではかなり取りが悪くなり、
その用尺を考えるとかなり採算の悪いものになります。では
その傷跡(大体は小さい年輪状のへこみの場合が多いです)
を避けずそのまま使用すると、日本の厳しい消費者からは必
ず「傷あり」、ということで返品になります。その他しわ,血
管痕、等チェックポイントはかなり多く、いちいちそれに対
応しようとしたらとてもじゃないですけれど採算が合わなく
なります。そんな完璧な見た目を要望されると、結局スーパ
ーブランドの製品に近い値段になってしまいます。逆にスー
パーブランドは捨てる部分が多いから見た目も値段も良い
、ということになると思いますが、それって、結局捨てる部
分がかなり多い、ってことですよね。

 

でも巷には現在安い本革製品があふれています。安くて傷の
ない原皮を作ろうと思ったら、どうしても打痕ができないよ
うな育て方をして早めに原皮として回収するしかないですよ
ね。ということは多分よっぽど狭い柵内での飼育環境で育て
て適当な大きさになったら即回収、というやり方しか考えら
れないですよね。

もっとも羊だけでなく牛、豚も食肉用飼育の環境の過酷さを
訴えている団体は数多いですから、逆にそれは皮革業界から
すると良い条件なのかも知れません。その他羊毛用の羊に関
してもその飼育環境の過酷さを訴える方々は数多くいらっし
ゃいます。いずれにしろ現代では遊牧して暮らす人はどんど
ん少なくなっていっていますが、運動量の多い羊もどんどん
減っていきそうです。

日本ではラム肉は、現在第3次ブームと言われていて人気の
食材であることは間違いないのですが、敷物やカーシート、
家具、等の使用量を考えればちょっと食材用より原皮使用の
方が多い気もしますが、まあこれは想像の話なのでなんとも
言えません。ただ、不使用部分は肥料やペット用フード、等
に加工している、というアナウンスが聞こえてきますが、実
はそれはミンクをはじめとする毛皮として使用される動物と
全く一緒です。違うのはミンク、フォックス等の毛皮用とさ
れる動物はその毛の部分をそのまま使うため、たとえ打痕が
残ってもその部分は毛に隠れて見えず、不良品扱いされない
ところです。さらに、ストレスのある環境で育てられた動物
の毛は抜けやすくなります。広く、ストレスのない環境で育
てられた毛皮用といわれる動物は、現在飼育されている動物
の中でも最もストレスのない環境で育っており、毛皮以外の
部分も捨てるところは全くなく、しかも当然毛皮は土に還り
ます。ステラ・マッカートニーは、毛皮の残酷なことは生き
たまま皮を剥ぐこと、と言っていますが、そんな飼育にも高
いコストをかけて、商品としても高級な素材を、生きたまま
皮を剥ぐなんて言うことをしたらきれいに毛皮を剥ぐことが
できず、結局用尺ばかりかかってしかも傷の多い価値の低い
ものにしかならないのです。ステラが言うような動画は、実
はYouTubeにはあふれかえっています。でも本業の毛皮業者
がそんなことする可能性はないのですから、どう考えたって
動物愛護団体、活動家の自作自演、ということになりますよ
ね。動物の命を救うために見せしめにその保護したい動物を
虐殺する、という心理が私にはよくわかりません。動物愛護
は愛護として真剣に考えるべきですが、それと無実の動物を
犠牲にして残酷な動画を作り世間に警鐘を鳴らす、というの
はあくまで違う問題だと思います。今後どんどんAIが発達し
ていくと、映像が真実かどうか、見分け方は本当に難しくな
っていきます。一つの問題を考えるにも複数の情報を集めて
判断していかないと物事の真贋の見極めはどんどん難しくな
っていきますね。

日本はまだしも寒いヨーロッパではやはり毛皮のコートを着
る女性の数は少なくなく、そして若い人々の間ではヴィンテ
ージ・ファーの需要が非常に高まっているそうです。新たに
作るのはよくなくても今までにもうあるもののリユースは、
これはエコ、という判断だと思いますし、リアルとフェイク、
これはファーの場合は全然違います。今までリアルファーを
見たことも触ったこともない若い方々が新素材、として飛び
つくのも無理はありません。合成皮革の場合は、今、ちょっ
と本革より良いんじゃないかな、と、思うもののいっぱいあ
ります。フェイクファーはリアルと比べて、軽さ、しなやか
さ、高級感、風合いなどの点では足元にも及びません。見た
目に関しては一瞬遠目から見るとわからないものは出てきま
した。基本的には石油精製品なので染色整理時にはその毛の
抜けたものはマイクロプラスチックとして流れていき魚のお
なかに溜まっていきます。裁断の際にはプラスチックの粉塵
が飛び、もし吸入してしまったらそのまま工員の肺に溜まっ
ていきます。それをエコ・ファーと呼び、環境にやさしい、
と謳うのはどうかとは思うんですけどね。

、となんだか話がエシカル方面に行ってしまいましたが、い
ずれにしろものごとはこの方面からこう見てこれだけが正解、
ということはありえず、どの方面からどう見てどう判断して
いくのか、これは自分で取捨選択していくしかなく、両極か
ら見ている方は、結局分かり合えない、というのが本当のと
ころだと思います。いずれにしろ地球にやさしくお財布にも
優しく温暖化を抑制し現在の生活の便利さ、快適さも失わず、
所得も減らず、経済成長が持続し、楽しく消費生活を続けら
れる、このような条件を全て満たす解決策が容易にみつかる、
という可能性はないと思ってください。何かをするためには
何かをあきらめる、誰かが何かのコストを負担していかなく
てはならない取捨選択の時代となっていて、それを選ぶのは
自分、ということを自覚しておいてください。

 

なんか話が逸れに逸れてしまいましたね。その他素材だけで
なくて、色、柄も当然イタリアっぽくて良いものが多かった
です。例えばこんな感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服だけでなく、バッグ、シューズ、小物等も当然充実して
いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカーフとかも高品質、高感度なものが多かったですけどそ
んな小物関係でも100ユーロ以下のものはほとんどないので
やはり今の為替レートではヨーロッパのものだけで商品構成、
というのはちょっと辛いですね。それでも多くのブースでバ
イヤーさん達が一生懸命発注していましたのでなんか少しず
つでもイタリアのものが売れていくといいですね。

 

先日、東京婦人服縫製協同組合の会合に参加したときに、会長
のスピーチの中で、ヨーロッパの方々が洋服をプレゼントされ
て本気で喜ぶものって、MADE IN ITALYとMADE IN JA
PANだけだそうです。話の根幹はそれだけ日本の縫製工場も海
外を見据えて日本の技術をプロモーション、海外からの受注を
増やしましょう、ということなのですが、やっぱりイタリア、
いいですよ。そして前回も思ったのですが、来ているメーカー
の男性が全員細身のズボンできちっと決めている、というとこ
ろで、イタリアらしい、と言えばそれまでなのですが、とにか
くゆるくて太いスタイリングの方はだれもおらず、そういう格
好をしているのは日本人の来客者だけです。細見がイタリア特
有なものなのかどうか、ちょっと判断しづらいところですが、
これが世界的な潮流になったらこれまでの服のシルエットから
180度変わってしまうわけですからこれは大きな事件といえます。
アパレルも対応に大変でしょうけど古着屋さんとかはシルエッ
トの変化に対応するのは無理なのでちょっときついですよね。
バイヤーの仕事って、世界中回って世界中の人のシルエット含
め観察しながら次に何が来るかを必死に読んでいく、っていう
のが結構重要な仕事で、ということは歩きながら考えて、考え
ながら歩く、という必要があって、結局体力は何にも代えがた
い資本です。みなさんもこのファッション業界で生きていこう
と思ったら足だけは鍛えておいてくださいね。

 

今回は3つくらいの展示会を紹介して一つの話にしようと思っ
てたんですけどなんか別の話が長引いてしまってイタリア展
しか紹介できませんでした。次回からはもっと飛ばしていき
ます。なんかためになるところがあったかどうかわかりませ
んけれど、取捨選択は自分で判断していくしかない、という
ことだけ覚えておいてください。オリンピック招致の時にIO
C委員に対する贅沢な接待の様子をテレビ、等でご覧になった
方も多いと思いますが、エシカル、環境、保護、等々の名目の
団体の本部はほとんどヨーロッパにあり、その専従職員の方々
はオリンピック委員と同等の暮らしをされています。皮革の
場合はLWGという組織が環境配慮レザーを生産しているメー
カーに認証を与えています。本部はイギリスにあり、申請す
ると2年間のカウンセリング、審査が必要となり、どちらとも
イギリス本部より招致しないと話は始まりません。審査に合格、
最終登録費用を払って認証を受けても、2年ごとの更新が必要と
なります。この団体に関して詳しいことは知りませんので実際の
ところは何とも言えませんが、他の認証団体は来日時には必ずホ
テルでバンケット、というのがお決まりになっているようです。
たとえそのバンケットで食品ロスが出ようが、Co2の排出が増え
ようがそれは全く別問題です。19世紀に世界で覇権を握ってから
ヨーロッパは国際ルールの創設、という権利をどこにも譲ってい
ません。国連も本部はニューヨークですが、それ以外のほとんど
の機関はヨーロッパですよね。アメリカでさえ取れないそんな覇
権を日本がいきなり取る、なんていうことはほぼ不可能です。と
にかく彼らと伍して、負けずに、一緒になって働き、ほんの少し
ずつでも自分たちの主張を繰り込んでいく、こんな大命題に皆さ
んは取り組んでいかなくてはなりません。展示会でもなかなか言
葉が話せなくって、なんて言ってるのは論外です。出るところに
はどんどん出て、主張することはどんどん主張していきましょう。

 

なんかイタリアのもの、デザインも出来も素晴らしい、負けずに
やっていきましょう、と、それだけ言いたかったのですが、今回
はちょっと話がそれすぎですね。すいません。次回からは展示会
情報満載で行きたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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