就活室便り | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

就活室便り

〜就活室便り#70〜What is Life

〜就活室便り#70〜What is Life

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。9月は結局1ヶ月
まるまる雨、というちょっと体験したことのない天気でした。特に
私の住んでいる千葉県は毎日様々なニュースで伝えられ、大変な状況
でした。私の家自体は無事だったのですが、一歩外へ出ると水没して
動かなくなった車とかが大量にあり、そのほとんどに「レッカー移動
待ち」の張り紙がしてあります。今回たまたま我が家が無事だった、
というだけで、雲が、低気圧、線状降水帯の位置が少しでもずれてい
たら、と思うとまさに他人事でいられる土地はどこにもありません。
これは注意して、と言っても注意したから避けられる問題ではありま
せん。まずまさかの時の避難方法を確認しておくくらいしか打つ手が
今の所ないですよね。とにかく、「いのちだいじに」、の作戦で頑張っ
ていきましょう。

当校学生の中にも、実被害は受けなかったものの、通勤経路が寸断さ
れてしまったものが数名おります。いずれにしろ早い復興を願うしか
ありません。それでも大変な道のりを代替ルートを通って元気に登校
してくる彼等を見ると、元気付けられているのはこっちだった、とい
つも思います。今は大変でしょうが、これからもっともっといいこと
がありますように、と願ってやみません。

 

10月になってようやく晴天が続いているようです。とにかくどこでも
土地の含水量はすごいと思いますので、少しずつでも乾いてくれるとい
いですね。今窓の外を見ているとまさしく秋晴れ、というか、夏と違っ
て少し湿度が下がってきた時って、やっぱりいいですよね。少し風は強
いようでしたが、絶好のお出かけ日和。秋物を羽織って外出したくなり
ます。9月の長雨で一つだけ良かったことは平年よりかなり気温が下が
ったことです。東京都の平均気温が22.7度と5年ぶりに平均を下回り、
しかも最高気温が30度を越えたのが5日しかないということで、去年ま
での3分の1以下、というあまり体験したことのない過ごしやすさでし
た。おかげで各社動くはずのない秋物がかなり動いたようで、それはい
いことでもあり、また9月は半袖に賭けていたところには悪いことでも
ありました。今年の9月の天気を正確に予想できた長期予報もありませ
んし、これからもアパレル各社にとってこのシーズンが悩ましい季節で
あることは変わりがないようです。

 

そして、この9月10月は展示会の最盛期でもあります。9月第1週にはま
ずパリで「プルミエール・ヴィジョン」が開催されます。シーズンは来
年の秋冬です。これを皮切りに世界中で次シーズン向けの展示会が開催
されていきます。もっともさすがにプルミエール・ヴィジョンと足並み
を揃えていくのは難しく、たいていは来年の春夏向け展示会となります。
9月の第1週からざっと数え上げていくと、まず第1週(9月2日〜)が
「ギフトショー」、「大日本市」、第2週(9月8日〜)「TheMaker’sApparelShow」
,[FablicaNippon]、「Tranoi Tokyo」と英語表記の展示会が続き、第3週(17日〜)
は「尾州マテリアルコレクション」、10月に入ると第1週(10月7日〜)
にファッションワールド東京、2週目(14日〜)には「TOKYO TEXTILE SCOPE」
と、業界最大級の展示会が続きます。それではこれからここまでの展示
会のレポートを一気にご紹介、といきたいところなのですが、実は今年
はどの展示会にも行っていません。個別にお招き頂いた45rpmさんの展
示会も含めて。実は、私は今入院しているのです。9月第1週から10月中
まで連続して休まなきゃならないなんて一体なんの病気だ?と思う方も
いらっしゃるかも知れません。実際入院したのは10月からなのですが、
その前の予備検査がことごとく展示会予定と重なってしまったのです。
自分でもちょっとびっくりするくらい予定が重なってしまい、この業界
に入って以来、これくらいこの時期に展示会に行かなかったのはいつだ
ろうと思っても全く記憶にありません。まあそれ自体色々な意味でびっ
くりではあるのですが。とりあえず今はこんなところにいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



まあ毎回毎回とにかく歩いて回って、ということをみなさんにお勧めしな
がら、自分が歩くどころか一人で立ち上がるのも困難、というような状態
になるとは思っても見ませんでした。よく考えたら一昨年に左肩鎖骨骨折
でプレート挿入手術で入院、去年はそのプレート除去で入院、そして今年、
と毎年手術してるわけなんですが、今回は前回までと比べて切開面積の大
きさが比べ物にならないほど違います。ダメージ度合いも全然違って、開
腹手術って、要は腹筋を切ってしまうわけですから正直言ってこれはかな
り辛いです。普通にくしゃみや咳などしたらそれこそ七転八倒、本当に歩
く前にまず体を起こせないです。

そういえば昔友達でも先生でも何かで手術、っていうことになったら1ヶ月
どころかその学期中出てこない人っていたよなあ、となぜかそんなことを
思い出したりします。なぜそんな昔は良かった的なことを思い出したかと
いうと、手術の次の日から歩行訓練が始まったからです。今まで毎日平均
2万歩前後歩いてきた成果でしょうか、正直言って歩くのは思ったよりそ
んなには辛くなかったです。それよりも立ち上がる時とベッドに戻る時が
地獄で、とにかく体を起こす決心がつくまでがかなり時間がかかるんです
よね。それでもとにかく1日でも早い復帰を目指してたとえ少しずつでも歩
く練習を続けてきました。正直、痛いです。やはり痛みがひくまで1ヶ月
寝てた方が良いんじゃないか、という思いはいつも頭の中にありました。
1980年代以降はこの術後すぐ歩く、ということが医学の主流になったよう
で、それには合併症予防、血栓防止、早期回復といった理由があるようで
すが、それ以上に病床の満床解消、保健医療費の抑制、という厚労省から
の指導が大きかったような気がしますけれどね。昔は入院も一週間以上じ
ゃないと医療保険が適用されなかったようですが、今の保険は逆に治療1日
目が一番支払料が高くなっていますよね。まあいずれにしろ動くな、と言
われる方が辛い性分なので、まあ痛いのは痛くても必死に動きました。

入院した病院の休憩室の窓からはN市の市役所が見えます。こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








この日は日曜でちょうど市民まつりの開催日でした。前の通りを交通止め
にしてかなり大きなイベントでした。こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、山車や、市内幼稚園児のパレードなどいろんな催しが続きました。
本来ならそういうところ写真に撮れって感じですよね。すいません。そう
いう時に限って写真を撮るのを忘れていて。ちょっと病気に免じて許して
やってください。

訪問予定だった展示会に関しては公式HPや繊研新聞の記事、等でずうっと
チェックはしていました。ただ写真を勝手に使うわけには行かないし、あ
くまでも自分の感想、切り口でいかないと意味がないし、ということで、
ここではコメントは避けます。ただ、来期に向かってちょっとピンクって、
良いよなあ、とは思っているところです。それ以外の情報に関しては、次
回にお伺いする展示会レポートよりしていきたいと思います。

 

とにかく毎日ちょっと歩く以外は基本的に寝ているわけで、これだけの長
い時間連続して寝た記憶っていうのもちょっとないです。本当に1回歩いて
トイレに行ったくらいで結構疲れて寝てしまうし、さすがに病院の環境っ
てすごいなって思いますけれど安眠の理由はそれだけではないようです。
その一つの要因がこれです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





とにかく毎晩毎夜枕元で鳴き続けるこれがいないのはかなり大きな理由だ
と思います。散々鳴き続けて結局胸やお腹の上に乗せてやっと小1時間は
黙る、というのが日常だったのですが、退院して帰ってもさすがにおなか
の上に乗せるのはちょっと無理があるなあ、と思っています。まあその対
策を急ぐよりはまず1日でも早い退院を目指すべきですよね。

安眠の理由はそれ以外にもあります。その第2の理由はこれです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 















我が家1番の超スーパウルトラ甘ったれ小僧です。とにかく毎朝寝坊とい
うことをいつどんな日にも許してくれません。朝ごはん担当は私と決めて
いるので他の家族には目もくれません。毎朝毎朝可愛いといえば可愛いで
すが、朝2時半が朝食の時間かどうかはかなり疑問ですよね。いずれにしろ
朝ごはんが4時半以降になると餓死してしまう騒ぎになるので、私にはたと
え土日でもそれ以降に起きた記憶はありません。病院では起床が6時、まさ
しく夢みたいですよね。家に帰ったらまたあの生活が始まるのかと思うと、
うーん、まあ哀しいような、嬉しいような、懐かしいような、ですね。と
にかく休みの日、等、家にいる時に一日中まとわりつくのはこの小僧なの
で(といっても実はかなりのシニアなのですが)、あまり今後の睡眠時間の
増加には期待できないのですが。

安眠の理由、というか、今までの安眠の妨げの原因ですよね。実はまだあ
って、その3番目の理由は以下の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



でぶです。6キロ超えてます。この子は基本的に私よりは1日中うちの奥さん
ににべったりです。寝る時も奥さんと一緒なのですが、なぜか夜中、撫でで
欲しい時間があるようで、私のところに「なでろ」、と言いに来て、満足する
とまた奥さんのところに帰っていきます。それだけでたまったものではない
のですが、安眠妨害要件の第1位のしましまは、私が他の猫を撫でているの
を見るのがとにかく嫌いで、たいていの場合、喧嘩をふっかけてどかそうと
します。夜中枕元で爪を出し合っての喧嘩って、危なくて寝ていられるもの
ではありません。しまいには頭の上でジャンプして空中戦になると生きた心
地はしないです。まあ、よく考えたら逆によくそんなところで寝てこれたな
あ、となんだか自分を褒めてやりたくなってしまいます。なんか寝だめとし
ては今回の長期入院の効果はすごいですね。

 

とにかく、そんな感じで、体調はかなり回復してきています。今回は重要な
展示会に1件も行けず、レポートも送れずすいませんでした。ちょっと自分
でびっくり、というか、とにかく長い間のうちにこんなこともあるんだなあ、
というのが結構正直な感想です。9月の展示会が各種検査と全てバッティング
した時にある程度いろんなあきらめがついていたのですが、10月の展示会、
授業、イベント、等の日程と入院が被ってしまった時もなんだか入院を後に
回して学校行事を優先させて、という気力が湧いてきませんでした。いずれ
にしろ体力的にも回復しないと退院後に歩いて歩いて見て回る、ということ
がどれくらいできるかもわかりません。まあ出来るところから出来ることを
少しずつやっていくしかないと思っています。次の展示会は11月になります。
その模様はちゃんとレポートできるよう頑張ります。

 

みなさんも今後、いろいろ進んでいくうちに、どうしても「止まれ」のサイン
が出てしまうことがあります。その場合は迷うことなく止まってください。
止まって、考えて、動けるようになったらまた一生懸命進んでください。
「止まれ」含めての「すすめ」です。努力は必要ですが無理は禁物です。
無理せず長く続けていきましょう。

 

タイトルの「What is Life」はジョージ・ハリスンの名曲で、日本公演でも
当然演奏リストに入っていました。そのジョージがアルバムで初めてシタ
ールを弾いたり、余すところなく魅力を発揮しているビートルズの「ラバ
ーソウル」のデラックス版が発売になり、発売から60年以上経って初めて
アルバムチャートトップ10入りしたそうです。発売時にはそんなに売れな
かったのかな、というのが疑問でしたが、1965年当時はチャートはシング

ルのみでアルバムチャートはなかったらしいのです。要は観測史上初、と
いうやつですね。そんなラバーソウルのアルバムの中からタイトルを選ぼ
うとしたのですが、さすがに現役バリバリのビートルズ、やりたいこと、

訴えたいことが強すぎて、ちょっと今の体調では追いつけませんでした。
それでビートルズ解散後のジョージ・ハリスンのタイトルからにしたので
すが、この曲が発表されたのが1970年。たった5年の間に人って老成する
もんだな、と思わずにいられません。まあ22歳の新入社員も5年後の27歳
の時にはベテランの仲間入りしていますもんね。

 

いずれにしろ次は元気なレポートをお送りするつもりですが、ひょっとし
たらまたそれ以外の話を1〜2話挟むかも知れません。いずれにしろこん
な色々な理由で更新が遅れ申し訳ございませんでした。次からは元気に更
新していきます。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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~就活室便り~#69 Level Five

~就活室便り~#69 Level Five

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。立秋を過ぎ、季節は
秋へと変わりつつある、と言いたいところですが、とにかく暑いですね。
これで秋の始まりなんて本当かと思われるかも知れません。私は休日の
朝は散歩をしているのですが、先日とある自衛隊の基地の脇を通った時
は秋の虫の大合唱でした。近くの公園ではヒグラシが鳴いていて、季節
はやはり動いているんだ、と、実感しました。ちょっと気温が高くても、
やっぱり秋は秋なんですね。そして日の出は確実に遅くなってきました。
早朝散歩しているとそれは非常によくわかります。最近散歩時間中に夜
が明けないので。来月にはも秋分、そして秋の夜長が本格的に始まりま
す。

そんな休日の朝の散歩ですが、先日1日だけパスしました、というか行け
ませんでした。前日、夕方から激しい雨が降り、それがついには私の住
んでいる地域も警戒レベル5、という今まで体験したことのない降雨量に
なりました。テレビでは「命を守る最善の行動を」、ということをどのア
ナウンサーも繰り返しうったえているのですが、爆音をたてて降る雨の中、
たとえどんな避難所でもそこに行くまでが命の危険と判断し、結局そのま
ま家にいました。実は娘は普通に出勤日で職場からの最寄りの駅までは行
ったのですが、そのあとの電車の運行状況が運休運休で、結局普段より2時
間半多くかかって帰ってきました。途中まで車で迎えに行こうかとも思っ
たのですが、次の日になって、そうした車が何台も水没して動かなくなり、
道端に乗り捨てられているのを発見し、もしあの時外に出ていたらこちら
の命が危なかった、という自然災害の怖さを実感しました。とにもかくに
も人生初の警戒レベル5はやはり想像を超えたものでした。翌朝、いつもの
散歩の時間には警戒レベルは少し下がっていたものの、いずれにしろ表に
出られるような雨ではありません。とにかくその日は無理、ということで、
散歩に行くのを諦めました。

かつて近所に猫を5,6匹飼っている老夫婦がいらっしゃって、その後夫婦
がお年のこともあり、バリアフリーの施設にある日引っ越されました。
5,6匹の猫を残して。その猫たちがゴミステーションを当然荒らすように
なって、本当はいいことではないのですが、我が家でご飯をあげることに
しました。その時には我が家にはすでに3匹猫がいて、新たに6匹もの成猫
を迎い入れることができなかったのです。それがもう10年以上が経ち、その
中の一番小さかった1匹だけが現在生き残り、今でもご飯を食べに来ます。
とにかくレベル5の中、一番気になっていたのはその猫の安否で、散歩は
中止しても安否確認だけはどうしても、と思い、玄関の扉を開けると、そ
の音に反応して鳴きながら走ってきました。今回の災害的豪雨で一番心の
重荷が取れた瞬間がこの時でした。とにかくご飯をあげてほっと一息、そ
んな心配をさせたのがこの子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか結構大変な夏休みでしたが、いずれにしろ今後も変動する気候に伴
い様々な災害が発生する可能性があります。いずれにしろ様々な対策をい
ろんなレベルでしていかなければならない、と、思わせるような豪雨でし
た。外猫の緊急避難場所とかも考えておいた方がいいかもしれない、と、
痛感するような自然災害に対し、今回程度の集中豪雨は今後も起こりうる、
ということを前提に排水量、等の対策を急いで欲しいと思います。

 

前回に引き続き、今回も展示会レポートをお送りしたいと思います。まず
は7月22日から24日まで開催されたモード・イン・フランスから。この展
示会も今回で61回目を迎え、ちょうど今回で30周年、という、節目の年と
なっていますが、よく考えたらファッション関係でこれ以上歴史の長い展
示会はひょっとしたらないかもしれません。その30年の間に日本も、世界
も、本当に大きく変わりました。変わらないのはバブル崩壊後の日本の経
済状況くらいで、あとはほとんどのものが変わってしまっています。シャ
ネル、ピエールカルダンをはじめとしてファッションの流行はすべてパリ
からでした。ファッション以外でもほとんどのものはフランスからの流れ
で、何しろ国名の前に「お」、をつけて呼ばれたのは前にも後にもフランス
だけです。私が社会人になった頃も日本のほとんどのアパレルがフレンチ・
テイストをうたっていましたし、ブランド名もほとんどがフランス語、フ
ランスの地名でした。それがファッションでも料理でもイタリアンが中心
になり、そうしているうちにスペイン、韓国をはじめとしてファッション
はどんどんグローバル化していきました。そんなわけでファッション業界
におけるフランスの重要性は下がりつつあるように見えますが、やはり世
界で一番注目を浴びるのはパリ・コレクションですし、パリのアトリエで
のものづくり、というのが世界中のデザイナーの夢でもあります。そんな
フランスからのメーカーがそろった展示会、レポートしていきましょう。
それではまず会場の風景からご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今回は22社が参加、イタリア展の100社以上、と比べるとやはりかなりの
差はあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


薄手の素材を幾重にも重ねたり、刺繍、等のテクニックを使用しつつ全体
を軽くまとめているところはやっぱりフランス、って感じがしますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何でもない、シンプルなデザイン、素材ですが、インポートらしさを十分
に感じさせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


バッグ、スカーフ関係も色が鮮やか。いかにもフランスらしい色付けです
が、この中にMADE IN FRANCEはなく、ほとんどインドをはじめとす
るアジア製です。彼らは産地のことなど気にすることもなく、アイデアは
フランスから出しているんだし、できたものが結局フレンチテイストだっ
たらそれでいいじゃないか、という主張です。現在では日本の着物だって
海外で作っているし、それはそれでありだとは思うのですが、一つ違うと
ころは海外生産の日本の着物はそれだけ安いですが、インド産のフランス
製品は全然安くないところです。アイデア料をそれだけ取っている、とい
うことになると思うのですが、うーん、結構なアイデア料ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それにしてもどの製品も色、柄がきれいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ただのギンガムチェックでもこれだけおしゃれになります。

インドをはじめ安く作ってるんだろうな、と思う反面、フランスは、イタ
リア以上に(イタリアもインド製すごく多くなっています)現地の生地を
そのまま使っています。イタリアはイタリア製と言われてもわからないよ
うな生地を使っていますが、フランスは現地の生地そのままを使います。
その特徴というか、特に夏の生地では信じられないくらい薄い生地だった
り、薄くて風合いはいいけど横の糸がまっすぐ通ってなかったり(地の目
曲がり、といいます)目が飛んだり節糸が入っていたりと結構バラエティ
ーに富んでいます。そのバラエティーは日本のアパレルの基準からすると
すべて「難物」、という一言で片づけられてしまいます。ヨーロッパは当
然洋服、というものの歴史が日本とは比べるのもおこがましいほど古く、
洗濯だけでなく、各種取り扱い、ケア方法もまったくもって理解度合いが
違います。天然繊維(綿、麻)に節糸があるのは当たり前、陽に当たって
も洗濯しても色が落ちるのは当たり前、レーヨンが縮むのは当たり前、ビ
ビットカラーが色落ちしやすいのは当たり前、粗い組織の生地を使ったも
のは引っ掛けたりしないように金具のついたバッグは持たないようにし、
薄い織物が裂けやすいのは当然なので取り扱いには十分気を付ける、こう
いうことは本当に当然のことです。今回その「当たり前」に挙げたものは
日本では「よく来るクレーム」というマニュアルがあったら必ず載ってい
そうな内容ですし、私自身今まで何度も対応してきました。今回のフラン
ス展の出展商品、本当に薄いものが多いです。そしてインドでは機械では
折れないような薄物を手織りでどんどん作っていきます。日本の方には使
い方を注意してもらわなければなりませんが、そんな薄い天然素材、今年
毎日40度を超えたフランスにはぴったりの素材じゃないですか。イタリア
ほどのタイトシルエットには対応できないかもしれませんが、フレアーが
得意なフレンチラインにはぴったり合います。今後の夏の酷暑を考えると
この行き方、ありかもしれません。そう考えるとフランスの行き方、十分
ありに思えてきました。日本でこんなに涼しくてきれいな色の素材って、
ないですよね。

軽やかな素材に軽やかな色を付け、軽やかなデザインにして羽織る、それ
を日本のメーカーが絶対に使わない薄手の天然繊維で、って、いいじゃな
いですか。下の写真の絶対日本にはない色、柄、よくご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



暖色系もよかったですが寒色系もよかったです。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく前立てのまっすぐ度とか、そういう完成度で言ったら日本製にか
なうものはありません。でも前立てが曲がっていようが左右のバランスが
違おうがかっこいい服ってあるんです。そして日本で製品クレームが多い
のはそれだけ服に対する何の説明もしてこなかったからです。メーカーも、
ショップも。さすがに洋服文化の成熟度が違うフランス、服の完成度より
も洋服文化の成熟度にはかなりの開きがあるようです。今は普段着てる人
をほとんど見ることのない和服ですが、和服文化の成熟度は依然高段階に
あるため品質、取り扱いの問題なんてほとんど聞いたことがないですよね。
フランス、まだまだ学ぶものが多そうです。

各国の展示会を紹介してきましたが、最後にご紹介するのはインド・トレ
ンドフェアです。7月29日から3日間、新宿住友ビル・三角広場で開催され
ました。参加企業は約200社、と対日貿易を拡大しようとする意志がひし
ひしと伝わってきます。会場の雰囲気はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

27年春夏の商品ですが、清涼感に富む素材が多く並びます。現在インドの
綿花の生産量は中国に次いで世界第2位。特にナイル川周辺では超長綿と呼
ばれる高級綿の産地として世界的に有名です。そんな綿を中心に、麻、シ
ルクといった天然繊維が中心となります。そして世界一の人口を背景にち
ょっと信じられないくらい手の込んだものが安いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真のものすべて刺繍ですが、同じものを日本の工場で頼んだら5~10
倍くらいの値段になります。まったく、ちょっとかなわないですね。フラ
ンスのメーカーはそれをきちっとインドから仕入れた5~10倍で売っていま
す。それだけ払ってもその価値があればいいんだろう、というそのフラン
スメーカーの意気込みは買いたいですね。
手法は刺繍、ジャガード、プリント、2重織、何でもありです。こんな感じ
です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




しかも柄と言ったら1件でこんなにあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが200件あるって、結構すごいですよ。ここではプリント中心ですが、
下の写真のメーカーは、全商品刺繍です。ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数もすごいし、しかもびっくりするくらい安いです。その隣のブースでは
プリントと先染めが並びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先染めは来秋冬用が多かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このようにハンガーにかけられないものは畳んで置いてあって、それら全
部合わせると1件で300~400柄くらいあって、バイイングしていた時はと
にかく全部見てほしい、とどこのブースでも言われて見るのが本当に大変
でした。なんか一人で出張行って時間がないのによく全部見てたなあ、と
バイイングしなくなった今しみじみ思います。

どのメーカーも商売は順調なようです。そのうちに「日本は円がなあ」、と
同情されたりしてなんかもう昔と立場は全く逆です。彼らの最大の得意先は
ヨーロッパで、特に年2回開催される「プレタポルテ・パリ」、という展示会
が最大の稼ぎ時となります。そしてそんな彼らのオリジナル企画も良いもの
はフランス企画でなくても5~10倍で売ります。そんなフランスメーカーから
買った会社とインドから直接買ったかつて勤めていた会社の商品が店頭でバ
ッティングしたことがあって、その上代の差はちょっと笑いました。日本人
は人が良いのでわざわざインドに買いに行く人も少なく、しかもサンプル1枚
しか買わないので、結局アップチャージでフランス値段で買うことになった
りします。少なくとも商売としてのファッションが成熟するのも、日本はま
だまだ時間がかかりそうです。自分の目で見て良いものは買う、安くするに
は見込み買いが必要、そして買ったものは一生懸命売る、と、全くの商売の
基本なのですが、それが会議して危険回避、相談して責任回避、とかどうし
ても責任を自分で取らない方向に日本の会社は動きます。昔とある巨大スー
パーマーケットのバイヤーが、「リスク無きところに利益なし、リスクを持つ
ところだけに利益の花が咲く」、ということをいつもおっしゃっていました。
それはまあそちらでリスク持って、その分儲けてね、ということだったんで
すが、いずれにしろリスク回避の道は売れないものを作らないよう、買わな
いよう毎日毎日勉強して自分を磨いていくこと以外にないです。それでも100
%売れる商品だけ作る、買う、ということは実際にはありえないので失敗し
たものは失敗したもので早くなくして現金に換える、そのためにはネットワ
ークを築いておくしかないです。ヘッドワーク、ネットワーク、フットワーク、
という3つは昔から商売の基本で、それにプラスしてチームワークを入れるの
が一時期流行りましたが、それを入れると結局リスク回避ばっかりになって
しまうんですよね。勉強していきましょう。そして歩いて、どこでも見て歩
きましょう。お世話になった方を大切にしましょう。特に将来自分のブラン
ドを持ちたいとか、自分のショップを持ちたいとか考えている人はなおさら
です。そして特に仕入れ先 

を可能な限り大切にしてください。仕入先、下請けいじめしているところっ
て、それでいい時はとても良かったりしますが、悪い時が必ず来ます。そし
てその時にはもうどうにもならないです。そうして駄目になった会社をもう
いくつも見てきました。自分に厳しく、仕入れ先には優しく、これは本当に
忘れないでください。

 

今回インド展では、かつての仕入れ先と本当に楽しく話すことができました。
楽しかったです。またいつかはインド、行きたいです。

 

今回はフランスとインドと集中豪雨の話になってしまいました。タイトルの
「LEBEL FIVE」は2001年発表のキング・クリムゾンの超ヘビーな曲から
取りました。もっと軽いフレンチっぽいタイトルを考えていたのですが、あ
の晩のことと、その後各地で見た放置自動車の風景がまだ頭から離れないよ
うです。ただ、みなさんがアパレル会社のどこにでも就職して入社した時は
本当にレベル1でしかありません。切磋琢磨して、勉強して、いつかはレベ
ル5まで登って欲しい、という願いも込めています。大変なのはわかってい
ますが、その大変に負けずに頑張っていきましょう。山は遠くから見ても高
いですが、頂上まで登ればその高さは格別ですよ。

 

次回からはまた展示会レポートが続く予定です。なるべく早く更新していく
つもりなのでご期待いただけたらと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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~就活室便り~♯68 Viva La Vita

~就活室便り~♯68 Viva La Vita

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。昼間は暑くて夜は落雷、
豪雨、雹、なんていうすごい天気が続いたりしてちょっとびっくりします。
ほんとに暑熱順化が進んだのか、昼の暑さにはだいぶ耐えられるようにな
ってきたのですが、雨はいけません。しかも雨音も雷鳴も全く駄目な方が
我が家にはいて、怖いと本当に腰が抜けて動けなくなってしまいます。特
に駄目なのはこの子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていつもすましてはいてもいざとなると腰が抜けてほふく前進しかで
きなくなるのはこの子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この兄弟、捨てられたと思われるところを一緒に保護したのですが、その
まま野良だったら

どうしていたのやら、まあ本人たちは保護されて良かったんでしょうけど
実はよく鳴いてこちらとしては毎日かなりつらいです。毎晩1時、2時、3時
と、1時間に最低は1回、耳元でこちらが起きるまで鳴きます。かわいいとい
えばかわいいんでしょうけどたまには連続しての睡眠時間が取りたくなりま
す。まあ特に豪雨と直接関係のある話ではないんですが。

とにかく暑さに少し慣れてきた、という話をしたかったんですが、先日は
気温が低く、過ごしやすく感じられ、さすがに真夏日もそうは続かないか、
と思ったら30度にはなっていました。昔は30度の日が3日も続いたらもう
大騒ぎだったのが、なんかもうスタンダードが変わってしまって、暑熱の
基準がわからなくなってきましたね。慣れようが何しようが体にダメージ
は蓄積していくのでみなさんも休憩と水分は十分にとっていきましょう。

7月は初旬から暑い日が続いたと思うと中旬には雨がちになって気温が下が
り、少し楽になったと思うのもつかの間、月末にかけては毎日暑かったとい
う、まあ定番の夏だったということなんですが、そんな中、展示会としては
4件訪問してきました。順番にいえばイタリア、フランス、日本を含む国際
展、インド、と結構バラエティーに富んだ展示会で、しかも全ての会場が駅
から結構歩く場所にあり、特に駅からずっと上り坂、しかも日を遮るものが
ないイタリア展と国際展は辛かったですね。交差点の信号待ちで交差点付近
に本当に日影がなく、かなり離れたところの日影が満員になっていたのが印
象的でした。やっぱり直射日光、手ごわいです。気温だけなら本当にだいぶ
耐える自信がつきました。豪雨の季節が終わる8月は、やはり辛いんでしょ
うね。みなさん、気を引き締めて頑張っていきましょう。

今回はそんな国際色豊かな展示会をレポートしていきたいと思います。海外
企業に新卒でお世話になる可能性はほとんどないため、企業紹介よりは全体
レポートが中心になると思います。それではまずイタリア展から。

7月7日から9日、ベルサール渋谷ガーデンで開催されたモーダ・イタリアは、
主催者が回数の発表を2年前にやめたため、正確かどうかと言われると一抹の
不安が、残りますが、今回で68回を数えることになると思います。現在、日
本の繊維製品の輸入率は98%を超え、その6割は中国からの輸入です。ラン
キングでいうとその後はベトナム、バングラディシュ、カンボジアとアジア
諸国が続きますが、イタリアはその中で6位と唯一西欧地域からランキング
しており、その人気の高さがわかります。海外富裕層が服をプレゼントされ
て喜ぶのはイタリア製と日本製だけだそうです。それにしても日本人って、
イタリア好きですよね。料理にしても車にしても、なんかイタリア製という
とちょっと採点が甘いんじゃないかな、と思うところも結構あります。そん
なモーダイタリア、私も初めて訪問したのはもう20年以上前になります。そ
の時は当然バイヤーとして仕入れのための訪問だったのですが、当時でもユ
ーロがドルに比べて高く、値段交渉が大変だった覚えがあります。現在は為
替に関してもう当時と比較できるレベルではないのでバイヤーの皆様、かな
り苦労なされてると思います。それでもそれでも1000社以上の来場があった
ようなのでまだまだイタリア、強そうです。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約100社ほどの出展となり、結構ブースが間隔なく続きます。次の写真をど
うぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように通路までずらっと商品が並びます。赤、オレンジ、ピンク系が結
構目につきます。数年前のどこ行ってもグリーン一色、という状況からはか
なり変わってきているようですね。ピンクの写真もどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見えにくいかもしれませんが、プリントだけでなく。刺繍もかなりの割合を
占めます。

今年のヨーロッパの異常な暑さは様々なニュースでご覧になった方も多いと
思います。6月のメンズコレクションの会場を訪れたフォロワーの写真が繊研
新聞に載っていたのですが、そんな異常気象をものともせず、テーラードジ
ャケットどころかライダースまで、トレンドアイテムを着込んだ若者が大挙集
合していました。インタビューでは、実際の気温よりは「男意気」の問題、と
いうことでたとえ40度を超えようともテーラードもライダースもやめられない、
ということでした。そしてコレクションではテーラードは花盛り。モーダイタ
リアでもそんなジャケット関係を数多く見かけました。伊達だとかなんだとか
そういう価値観よりファン付きベストやハンディファンがもてはやされ、短パ
ンかだぼだぼパンツしか穿かなくなった日本と比べて、イタリアからの出展者
の方は白い細身のパンツ、ローファーやデッキシューズでサンダルなんて誰1人
もおらず、その差が傍から見ていても新鮮で魅力的です。やはり、ファッショ
ンって、伊達とか見栄を張るって、重要ですよね。ただ、頑張りすぎは禁物で、
革ジャンが好きで好きでこの季節でも革ジャンを脱がない学生が1人いますが、
話を聞くと全身あせもだらけになりながら耐えているそうです。見栄を張るの
は忍耐の競争をするのとは違いますし、ましては体に不調をきたしても耐え続
ける必要はありません。ほどほどに、ということを大切にしましょう。ほどほ
どに、です。

次の写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと写真が遠いんですが、右の一番手前のブースはちょうどレザー、スエ
ードのジャケット、ブルゾンがメインの商品になっています。いずれにしろレ
ザーを使用するのに一時期のような倫理的問題を考える必要はかなり減ったと
思います。それでも中には自身は完全にヴィーガンで、動物性食材は摂取せず、
動物の権利は人間と同等に認められるべきとし、牧畜、飼育にも反対し、たと
えば熊は人間を襲撃するのはや無負えない行為でそれに対する報復はすべきで
ない、と主張する人々もいるのであまり一概には言えませんがいずれにしろ一
時期よりはその活動は沈静化した感があります。ここではその是非を問うこと
は置きます。ジンギスカンだけでなく最近のラム肉ブームで北海道では羊毛、
羊革の大量廃棄が問題になっていたり、どの問題もコインのように表裏があり、
そのどちらかを見るかで物事は全く変わって見えてしまいます。日本では2024
年からのJIS規格改定によりレザーという言葉は動物由来のリアルレザーにしか
使えなくなり、エコレザーといえば環境に配慮した染色、鞣しをした皮革、と
いう定義になり、その他の合成皮革がレザーと名乗ることが禁止されたばかり
か、スエード、ヌバックといった言葉も本革にしか使用できなくなりました。
逆に消費者保護を考えた場合それくらい分類をはっきりしないと区別できない
くらい現在の合成皮革、人工皮革はよくできています。どちらがどうというよ
りは値段、用途、デザイン、等に合わせて使い分け、ということになるんじゃ
ないでしょうか。今回は春夏用展示会ということでさすがにファー製品は出て
いなかったのですが、来年2月の秋冬展には注目したいと思います。

総合的に見てモーダイタリア、値段もあって当然大人服です。それでも、色、
柄、きれいです。柄物多いです。きちんとお出かけできるスタイルが多いです。
ルーズシルエット主流の日米韓のスタイルと比べるとそのかちっとしたデザイン
は際立っています。「スウェットパンツは自分の生活をコントロールできない敗
北の証」、という名言を残したのはカール・ラガーフェルドですが、イタリア、
やっぱり新鮮でいいと思います。私も昨今のイタリアンシルエットの影響で最近
はなるべく細身のシルエットを選ぶようにしているのですが、でもどうしてもス
トレッチ素材入りのものに逃げてしまいます。自分ではちゃんと体重はコントロ
ールしているつもりではにかなわないですよね。

当然この円安ユーロ高でバイヤーの方々もそんなに安易に発注はできないと思い
ますが、ここにある服が1着あるだけでもお店全体の雰囲気ががらっと変わって
くると思います。バイヤーの方々も、わざわざイタリアからいらっしゃった出展
者の方々も頑張っていってほしいと思いながら展示会場を後にしました。

次にご紹介する展示会は7月22日か24日開催の2つの展示会、Jumble Tokyoと
モードインフランスです。渋谷と恵比寿で同日程で開催され、午前午後と別れ
て行ってきました。まず午前中にお伺いしたのはJumble Tokyoで、ベルサー
ル渋谷ファーストにて開催されました。渋谷から日陰のない246号線を六本木
方面に向かって10分ほど歩いた所にあり、着いた時には全身の水分がほぼ抜け
たような感覚でした。冷房の効いた展示会場は極楽のようなところでしたが、
この時はまだ暑熱順化が万全ではなかったようで、なんか半分思考停止という
か、久々に頭がぼおっとしてあんまり考えが浮かばなかったです。やはり真夏
の直射日光は避けたほうがよさそうですね。みなさんも熱射病対策は十分すぎ
るほど十分にしてください。それでも何枚か写真は撮ってきましたので写真を
ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示会自体は2004年が初回、ということなのでもう20年以上続いていること
になります。アイテムはファッションに限らず各種小物、コスメ、食品に至る
まで様々で、海外からの出展社もかなり多く、国籍にもアイテムにもあまりと
らわれない、というのが展示会の特徴です。Jumbleという英語には「ごちゃま
ぜ」、「混じり合った」という意味があり、そのコンセプトゆえ、ブースの敷居
の壁も極力少なくしている、混じり合ったミックス感とその相互の化学反応と
いうのがこの展示会の特徴です。他の写真もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に服も小物も敷居なく同空間に置かれています。周りを見回してもこ
んな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に中央部分は本当に敷居が少ないので韓国と日本、とか国籍なしの一つの売
り場、というような構成になっていて、アイテムも古着、リメイクから当然新
作、インポートと様々、ここにある様々な商品が様々な専門店さんの店頭に並
ぶ可能性があります。それをどこまで、どれくらい、というのはあくまでもバ
イヤーの判断次第、ということで、雰囲気的にも非常に自由な展示会でした。
多分出展者同士が仲良くお話している風景が各所に見られ、少しほのぼのとし
た雰囲気を醸し出していました。私もバイヤー歴が長かったので、展示会では
まず売れるものはどれ?という目で見てしまいます。結局今回見て一番売れそ
うだったのはこの商品でした。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥のハンガーにかかったシルクをはじめとする薄手シフォン等の製品で、刺繍、
等も一部施され、きれい目カラーと清涼感が特徴でした。インドネシアのメー
カーの製品ということでしたが、結局その出展者がどこにいるのかわからず、
お話は聞けずじまいでした。この展示会の特徴で、写真に写っているのはテー
ブルに置いたアクセサリー関係の方で、後ろの製品とは全く関係なく、初日に
お伺いしたため、そのインドネシアからの出展者の方とは面識が

ないようでした。私も今はもうバイヤーではなく、商品を仕入れる予定は全く
ないので主催者にお願いしてその出展者の方を探してもらうまではしませんで
した。それ以外の製品に関しては、自分で売るのはどうかな、というジャンル
の製品が多かったので、お忙しいところあまり話をお伺いするのもはばかられ、
遠慮した次第です。コンセプトは近くても、9月に行われるTRANOI TOKYO
の方がもうちょっと出展社も商品も雰囲気も大人ですし、商売ベースの話もし
やすいような気がします。今回古着屋さんも数件出展していましたが、1点もの
をもって展示会に陳列して、その1点が100万、200万、というんだったらまだ
わかりますが、数千円から2,3万くらいの1点ものをわざわざ展示会に出して陳
列する意味が少しわからないところがありました。最も現在はそれで利益の出る
商売方法があるのかもしれませんが、もしそういう方法があって、その方法を十
分理解した後にお話をお伺いしたいと思います。そんなわけであまり詳しくお話
をお伺いはせずに会場を離れました。会場を出るまでまだ眩暈というか、少しふ
らふらは続いていましたが、その状態でまた外に出て、直射日光が染みるだけ染
みました。暑熱順化完了まであと一歩、というところでした。

 

その次にお伺いしたフランス展、というお話をしようと思ったらもう紙面は尽き
ていたようです。そちらはまた次回ご報告いたします。ファッション業界では夏
の暑い時期は来春夏商戦の最盛期です。汗だくになりながら年明けの春を考える
って、最初こそ違和感がありましたが業界で1年過ごせばすぐ慣れます。セミナー
で3年先のトレンド情報まで聴いたことがありますが、頭の中が2,3年後のトレン
ドカラーでいっぱいって、本当に良いですよね。みなさんの中からも毎日色柄素材
スタイル、等そんなことで頭がいっぱいになっている方がどんどん増えてくること
を期待しています。寝ても覚めても次のヒットアイテムを考えながら、休みの日で
もどうしても気になって店頭を見てしまう、そんな楽しい人生、手に入れてみてく
ださい。タイトルの「Viva La Vita」はフリーダ・カローの絵、というよりコールド
プレイの曲からとりました。日本語に直すと「美しきかな、わが人生」とかそんな
風になるんでしょうが、そうするとちょっと武者小路実篤風というか、相田みつを
風というか、そんな感じですよね。コールドプレイの中では一番よく聴いた曲です
が、やはりタイトルは原題通り「Viva La Vita」で行きたいですね。イタリア万歳は
今回で終了、次回はフランスとインドのお話の予定です。ご期待ください。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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~就活室だより#67~ Glory Days

~就活室だより#67~ Glory Days

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。暑いです。大変です。
梅雨明け以降本当にすごいですよね。暑熱順化という言葉があります。
要は体が暑さに対処して、汗をかきやすくなったり皮膚近くの血液の循
環を良くしたりと少しでもより暑さに耐えられるように変わってくれる、
ということなのですが、確かに猛暑日が3日連続したあとはなんだか少し
暑さに慣れた気がしました。それで猛暑を克服した気でいたんですが、
帰宅してお風呂に入って出た後腰掛けたらもう動けないんですよね。そ
れで初めて疲れてるんだってことに気づきました。やはり猛暑を克服し
たなんて気のせいだったってことですよね。いろいろ自らを省みつつ、
とにかく無理は禁物です。ちょっとすべてに対してペースを落としてい
きましょう。

世界的にシルエットのトレンドとして細身のものが出てきているので今
年の夏は細身のGパンでも履いて、と思っていたのですが、結局思った
だけであの厚みのものって全然無理で、また綿とか天然繊維自体がもう
暖かすぎて全然だめです。ポリエステルとかだとさらっとしている触感
があたたかくないのでタイト目で薄手の合繊パンツ一択になりました。
当校の学生たちを見ているとデニムとかブーツとかトレーナー地とか暑
めのものを平気で着こなしていますが、やっぱりそういうのは若くなく
ては無理ですね。実際の忍耐力はいざ知らず、もう、耐える気力自体が
ありません。とある有名なゲームで「いのちだいじに」、という作戦が
ありますが、これからもずっとその作戦で行きたいと思います。

 

前回は総合展「ライフスタイルWEEK」の中の「推し活EXPO」「インバ
ウンドEXPO」の会場に入ったところまで行きました。今回はその続き
をレポートしていきたいと思います。

まず最初にご紹介するのはコスモテキスタイルさん、大阪のテキスタイ
ルコンバーターで、手芸用生地を得意とされています。みなさんが昔使
った通園バッグやお弁当袋、上履き入れ、等を思い出していただけたら
と思います。そんなアイテムに使ったプリント生地、キャラクター柄、
等が得意な会社です。今回はこんな感じの生地を出展していらっしゃい
ました。

写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地の横スラブの入り方といい、なんか典型的な着物柄っぽくて結構い
いですよね。インバウンドだけでなく最近では若い人ほど和テイストが
好きな方が多く、私を含めてちょっとでも和テイストが入ると忌み嫌う
服飾関係者がほとんどだったのですが、時代はどんどん変わりますよね。
写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリントだけでなく、金糸遣いのジャガードとか、様々なものがそろっ
ています。プリントだったら型を作るのに、ジャガードだったら紋紙を
作るのに、かなりの金額を要します。その分の先行投資を回収しようと
思ったらかなりの量を生産しなければならないので、ここにある生地も
それだけ市場で需要がある、ということです。いずれにしろこれだけの
生地をショー用に生産する、なんていう余裕のあるテキスタイルコンバ
ーターは存在しないので、和柄人気は本物、と言わざるを得ません。あ
まり手芸用生地屋さんの市場調査までしてはいないので、ちょっと今後
は日暮里繊維街中心にそちらの市場調査もしなきゃいけないかな、とい
う気になります。コスモテキスタイルさんとはかなり前にお取引をして
いたことがあって、少しだけ事情を知っているので、いろいろお話をさ
せていただきました。本社は大阪で、ファッション産業すべてそうなの
ですが、得意先は東京のほうが圧倒的に多かったりするので、本社には
月曜出勤、その夜、もしくは火曜の朝乗りで東京に入り、金曜の夜に新
幹線で帰る、という生活パターンはまだ生きているようです。夜乗りの
時はどこでお弁当を買うか、とかいろんな話が出てなんだか懐かしかっ
たです。毎週の長距離移動は結構体にダメージがたまります。お体には
気を付けて頑張ってほしいです。

次にご紹介するのは小林繊維株式会社さん、こちらも大阪の会社です。
こんな商品が見えましたので、思わず立ち止まってしまいました。写真
をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結構な数の柄数ですが、これはすべて綿100%の2重織のジャガードです。
素材にあまり詳しくない方に、素材は無地より柄のほうが大変で(要は
高く)、その説明文の文言が長ければ長いほど高くなる、と思っていただ
ければ間違いないと思います。無地でも柄物より高い生地はいろいろあ
りますが、その場合は柄物より長文の名前がついていると思います。こ
の商品は「柄」で「2重織」で「ジャガード」、「綿100%」です。どれだ
け価値のあるものかご想像いただければと思います。とにかく手の込ん
だ作り方をしないとこれだけのミックス感、立体感は出ないのと、風合
いがとてもよかったのですが、これは写真では伝わりませんね。一部製
品見本ができていました。写真を載せますので、どんな着心地かはご想
像ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和テイストからカジュアル寄りのものにまで使えそうですね。いずれに
しろ日本の縫製品の輸入率が98%を超えた今、このように高くて手間が
かかって、という商品が少なくなりつつある今、これだけの柄数を展開
されるのは並大抵のことではないと思います。応援したいですね。

それ以外にも、インバウンドというよりは手芸用としてかなり喜ばれそ
うな生地は多数展開されていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは推し活のほうで十分行けそうですね。柄展開も豊富です。壁一
面に生地パターンを貼っていらっしゃいました。下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり売り先としては手芸用生地屋さんが中心となると思うのですが、
定番商品はオンラインショップでもお買い求めできるようです。ご興味
のある方はホームページも覗いてみてください。とにかく日本のメーカ
ーが手のかかる商品を一生懸命作っていらっしゃるところを見ると、と
にかくうれしくなってしまうんですよね。やはり手芸用生地屋さんの店
頭リサーチ、必要かもしれません。小林繊維株式会社さん、今後も素晴
らしいオリジナル商品を作り続けてください。応援していきたいと思い
ます。

次にご紹介するのは栄レース株式会社さん、まずは写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも商材としては推し活のほうです。先ほどプリントやジャガード
といった柄物をご紹介いたしましたが、レースと言ったら今一つまた大
変なんですよ。でも部分使い含めてゴージャスとかフェミニン、とかあ
るいはフォーマルとかいろんな表現には本当に欠かせない素材です。ブ
ースの壁面にキャッチコピーがあり、そこには「推し×ときめき」、「デ
ザインレースで愛でるデコ」、という言葉が並びます。まさに言いえて
妙ですね。そんな写真もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扇子やバッグにも使ったり、部分使いのテープ、等も充実していて、ア
イテム的にどんどん広がってきそうですね。
この栄レースさんで生産されているのはリバーレースというレースで、
一般のラッセルレースと呼ばれる編物のものとは全く違います。織物で
すので、当然経成型という過程がついて回ります。そんな成形作業と緯
糸のセットはすべて手作業だそう。そうして作られるリバーレースは
「レースの女王」と呼ばれ、アレクサンダー・マックイーンが英キャサ
リン妃のウエディングドレスに使用し、各メゾンがコレクションで使用
しているのもこのリバーレースです。栄レースさんはこのリバーレース
の生産量世界一を誇り、国内だけでなく、世界中のメゾンの注文も受け
ていらっしゃいます。柄的に本当に素晴らしいものが多いのですが、ブ
ースの写真はOKをいただきましたが個々の柄に関しては写真から真似
されるのはNG,ということで、かなり引いた写真しかありません。こち
らも各店頭でご覧ください。

会社は兵庫県の宝塚にあり、宝塚歌劇団の衣裳にもいろいろ使われてい
るようです。本当にエレガンス、フォーマル、と言ったらレースは欠か
せないですよね。そんなレースの女王、リバーレースの織機は、ほぼ
200年前の織機そのもので、それを直しながら使用していて、あまりに
も手間暇がかかるため当然現在ではその織機は生産されておらず、機械
の動かし方ですらもう伝統工芸の部類に入るほど専門的で難しく、次代
への継承が大きな課題になるくらいのもののようです。ただそれだけ手
間暇かけたものって、やっぱり全然違うんですよね。栄レースさん、今
後もこの素晴らしいレースを世界中に発信していって頂きたいと思いま
す。なかなか詳しくお見せすることはできませんでしたが、どの柄も本
当に素晴らしかったですよ。すでに定番となっている柄の一部はホーム
ページに紹介されていますので、ご興味のある方はそちらもご覧いただ
けたらと思います。最後にやはり小さいですけど、テープが少し映った
写真を載せておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして会場を歩いていると、前回の推し活EXPOの就活室便りでご紹
介した咲き編みアーティストchikoさんが連続して出展していらっしゃい
ました。咲き編みとは、オーガンジーの布を等間隔に裂き、それを糸の
代わりに編み込んでいくというテクニックで、それもただ編み物が上手、
という方でもなかなか形にならない、ということが多いらしく、その編
み方はchikoさんの秘伝、というか、それに近いものになっているようで
す。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずきれいで華やかです。写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテムとしてはヘア・アクセサリーが一番多いのかな、という気がし
ます。次の写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直言って、手間暇だけでなく、伸縮性のない、たとえ細くまとめても
なかなか扱いづらいオーガンジーを糸の代わりに編んでいくって、実際
かなり力もいると思うんですよね。それを面積の大きい大作を作るのは
かなり体力的にも大変な作業だろうな、ということは容易に想像できま
す。最近は結構各所のポップアップショップでお見掛けしますので、そ
の大変な作業を繰り返しながら作る、デザインするだけでなく経営者と
しての立場のchikoさんもさぞや大変だろうとは思いますが昔から好き
で好きでたまらなかったものづくりが毎日の仕事になって、それはそれ
で素晴らしくて、うらやましい限りです。今回展示会という約束もしに
くい環境だったので、お互いすれ違いになって直接お話をお伺いするこ
とはできなかったのですが、また一度ゆっくりお話をお伺いできればと
思っています。

 

もう1件、株式会社ツカモトコーポレーションさんでは詳しくお話をさせ
て頂きました。ツカモトさんは総合繊維商社として様々な商品を扱って
いらっしゃいます。今回陳列していらっしゃったのは、Hanes,K.Collection
,PYRENEX,BENETTON,YASHICA,とまさに様々。ロゴからすべてキャラ
クターになっているものばかりなので今回は写真はご遠慮しました。別の
機会に一度詳しく話をお伺いする機会がありましたらその時にまた詳しい
レポートをお送りしたいと思います。

 

前回とは打って変わって推し活、インバウンドブースに来るととにかく紹
介したい出展社が逆に多すぎて結構大変だったりします。推し活、インバ
ウンド、というテーマだけではなく、自分のできること、強みを明確に主
張する企業が多かったような気がして、それがアピールの強さに繋がって
いたんじゃないかと思います。商売環境もどんどんグローバルになり、特
に大量生産がきくものはいつしか他の国、地域から値段の安いものが出回
るようになり、価格競争の結果その市場から撤退を余儀なくされる、とい
うことはアパレルだけでなくすべての業界に共通した問題です。海外旅行
に行っても、ホテルで日本のメーカーの名前が付いたテレビを見かけるこ
とはありません。まず20年前くらいにはすべて韓国のテレビになり、そし
て最近は中国製になりつつあります。また10年くらいしたらそれもがらっ
と変わっているかもしれません。今回の展示会も9割以上が海外からの出展
社となり、日本のメーカーにはほとんど会えず、ただ会場を歩き回るだけ、
ということ自体が、縫製品の輸入率98%超え、という事実の証拠になって
いるかもしれません。それでも今回見てきたようなオリジナル技術はそう
簡単に真似できるものではないし、大量生産に適していない、職人芸と呼
ばれるようなものはむしろ逆に世界中から引く手あまたでこれからもどん
どん海外に向けて発信していき、海外生産が適しているものはそれをジャ
パン・クオリティの品質になるようコントロールしていく、というのが今
の日本の繊維産業にとっての生き抜いていく道なんじゃないかと思います。
個人的には、やはりものづくりにこだわる企業を応援していきたいですね。
いろいろな企業の方といろいろなお話をする機会が多くありますが、やは
りものづくりに関する話はいつ聞いても、どんなアイテムでも、本当に楽
しいです。みなさんの中で一人でもいいですからものづくりの道に進んで
どっぷりはまってくれる方がでればいいな、と思います。そのための参考
になる情報はこれからもどんどんレポートしていきたいと思います。ご期
待いただければと思います。

 

次回からはまた別の展示会のレポートと、できたら夏休み中に訪問する企業
のレポートもお届けできたらと思います。でもそうしていると、本当に休み
取れないんですよね。まあとにかく暑さに気を付けて頑張ります。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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〜就活室便り〜#66 LA MER

〜就活室便り〜#66 LA MER

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。例年と比べて今年の6月は
例外的に気温が低かったようですね。それだけ雨の日が多かった、という事
だったと思います。。雨も嫌ですが、梅雨明け後の暑さも思いやられます。
元々暑さには強い体質ではあるものの、最近の「酷暑」と言われる暑さはち
ょっと度が外れています。むしろ生命の危機を感じさせるこの暑さが毎年恒
例となって久しく、身の安全を図る意味でも暑さ対策は欠かせないものにな
りました。梅雨空が続く日本ではまだ深刻ではないですが、フランス、ドイ
ツをはじめとするヨーロッパの酷暑のニュースを見るたび、これは他人事ど
ころか絶対明日は我が身、っていう感じがして怖いですよね。そしてついに
梅雨明け発表が先日ありました。その前からもう最高気温を示す日本地図は
全て真っ赤どころか紫色の地域が結構増えてきています。先日ちょっと歩い
ただけで日光が危険すぎて帽子を買いました。なんか各種対策をしないとも
う忍耐力だけでは酷暑を乗り切れないですよね。

今ではどこに行っても暑さ対策グッズが溢れていて、そういう意味では昔より
暑さ対策は楽になったような気がします。ファン付きジャケット、ベストやネ
ッククーラー、ハンディファン、といったグッズはもう当たり前になりました。
男性の日傘もほぼ定着してきたようです。災害発生時によく、「まず命を守る
行動を」、とニュースでアナウンサーが強く訴えている映像をよく目にします
が、夏の暑さもすでに災害の一つといったレベルになり、何の対策もなくこ
の季節を乗り切れる、という事はまず不可能になりました。冷感素材をはじ
め着るものから当然冷房もグッズも総動員して頑張って酷暑を乗り切ってい
きましょう。

 

6月末から7月いっぱいにかけて、様々な展示会が開催されます。今回はその
中から6月末に行われた「ライフスタイルWEEK」という展示会のレポートを
お送りしたいと思います。この展示会も今回で29回目、現在年2回の開催とな
っていて、ジャンルは雑貨、ファッション、美容、ペットから推し活まで幅広
く網羅しています。会場は東京ビッグサイト、東棟の半分を使い(残り半分は
工事中)、それプラス南棟を含む増築会場も使用していましたから規模的には
かなり大きな展示会といえます。

いつも通り展示会に出展しているブースに関しては、全て目を通していきます。
違うジャンルの出展社でも何かあるかもしれないし、何か見るべきものがあるか
もしれない、展示商品が関心のあるジャンルでなくとも何かの見るべきものが、
あるいは陳列、ライティングの仕方とか、そういうものまで気になり、どこに行
っても広い会場をくまなく回ることになります。インドで見た展示会では結構大
きなパビリオン全体に仏像、仏具の類の展示が続き、それでもその中を全て見切
りました。全体から見たらファッションのブースは1~2割程度だったのかな、
という気がしますが、それでも慣れない暑さの中(2月で35度でした)、必死に歩
き回り、おかげでだいぶ体調を崩したのですが、そんな体の不調と酷暑を乗り切る
ために、ホットチャイがどれだけ有効かもその時知りました。厚い時期に焼けるよ
うに熱いミルクティーって、ほんとにさっぱりするんですよね。最初それを知らず
にレモンティーばかり飲んでいたのですが、熱い熱いミルクティーの魅力が理解で
きた時は、なんというか感動的ですらありました。日本でも40度超えしたらミルク
ティー、効果的かもしれませんよ。一度お試しあれ。

 

そんな話をしている場合ではなかったですね。展示会レポートに戻ります。国際展示
場最大の東ホールを使って、確かにコスメ、美容関係、雑貨、等が主力だったことも
あり、元から魅力あるブースは少ないだろうな、とは思っていたのですが、実際回っ
てみると少ない、というのは間違いで、正解は、「全くない」でした。これだけ広い
スペースを使って、ただジャンルがファッション分野ではない、というだけでなく、
出展社の8割以上が中国から、1割ちょっとが韓国、後は台湾とその他アジア諸国、
って日本のメーカーが一社もないって、ちょっと信じられません。展示会が国際的に
なったからと言って文句つける筋合いは一つもない、というのは当然なのですが、主
催者が金儲けのためにとにかくブースが埋まればいい、というような出展交渉してる
んじゃないか、という意思が見え見えで、なんか歩いている途中でかなり厭になりま
した。確かにこの展示会出展のための宣伝費(たぶん150~200万くらいが普通だと思
います)を惜しげもなく使える日本の中小企業がどんどん少なくなっている、という
のは実感としてわかりますし、そんな中小企業の新規先獲得のチャンスのあるイベン
トへの参加を援助してきた自治体の補助が減額傾向にある、という話もどこの展示会
に行っても耳にする話です。結局費用対効果を考慮して出展社が減少傾向にある日本と、
輸出励行のため海外展示会出展に多額の補助をする中国との間に格差が出てくるのはし
ょうがないことですし、主催者は要は展示会を生業としているわけですから、空いたブ
ースをどんどん海外出展社で埋めていくのは当然といえば当然です。ただ、その後のこ
とを考えれば、海外企業とまともに取引できる日本のバイヤーはほとんどいないと思い
ますし、なんの実績も持たない学生が海外企業に就職できる可能性はもっと低いと思い
ます。彼らが日本人と違って、いい加減な商売をしてるから取引がうまくいかない(当
然、そんな面は多々あります。それをどれだけシビアにチェックできるかどうか、とい
う点で、取引がうまくいくかどうかが決まります。)、というよりは、特に金銭的に取引
が国内とは比べ物にならないほどシビアだ、という認識をきちんとしないと、結局手間
暇かけてすべて無駄だった、ということになりかねません。今までの日本の企業は仕入
先、というと無理難題を押し付けたり、支払い、単価、納期、等、ちょっといじめすぎ、
というか丸投げだったのが、海外では基本的に契約がすべてで、仕入れ先も契約内容は
当然履行しなければならず、約束が違えば責任は当然取らされる、そんな取引に全然慣
れていないですよね。私はそんな海外との商売を20年以上やってきました。それは大変
でしたがいつかは日本でも全て取引はそうならなくてはならないとは思いますが、今海
外のメーカーだけの展示会って、どうなの?、と思うだけで、少なくとも今の日本の総
合展の在り方とはちょっと違うと思い、あえてそう言わせてもらいます。何とか各種展
示会に日本企業の出展を増やしていく方法、これはみんなで考え、対処していかねばな
らない問題だと思います。さっき、展示会出展料が150~200万、というお話をしました
が、自治体、等の補助金は30~50万くらいが限度だったりします。とにかくいろんな可
能性を考えていきたいですね。

 

またまた話が長くなってしまいましたが、結局、会場の端まで行って、あと少しで出口、
というところでやっと日本のメーカーに出会いました。まず写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで着せ替え人形の服をニットで、ホールガーメント(無縫製ニット)で作成し
展示していらっしゃいました。これが次のブースの、推し活EXPOに行く手前にあり、結
構目立っていました。もうちょっと広範囲に商品を見ていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニットストラップをはじめ、様々な商品があるのが見えるかと思います。こちらはラボシ
ステムさん、という会社で、当然普段はアパレル製品の生産をしている会社です。ここの
人形服もそうですが、セーターにしろ何にしろ、ニットの技術、企画に精通しているアパ
レル関係者、って、ほとんどいません。実は最近は生地を使ってのものづくりでも詳しい
人はだいぶ減ってきたな、と思うことが多いのですが、ニットとなるとなおさらですね。
この後、このラボシステムさんの会社までお伺いし、少しお話をしてきたのですが、今ア
パレルのデザイナーで、ニットのことがわかってるな、と思う方は3人しかいないそうです。
寂しくもあり、それだけわかりにくく、現場に接しにくい、ということだろう、と思うの
ですが、そんなニットのことを少しでも本校学生にも教えていただけないか、というお願
いをしてきたところです。なんかパパっとわかる方法があったらいいのにな、とは思いま
すが、それが難しいところで、私だって、織物に関する講義をしろ、と言われたら今すぐ
にでもできることって、たくさんあるのですが、編み物に関してはもう一度最初から学び
なおさなければ講義はちょっと無理、という気がします。ニットの路は一日にして成らず、
ですね。今回のラボシステムさん、葛飾区のものづくりブースにて、こんな感じで机一つ
で出展されていました。本来ならアパレル製品も飾りたいところだったのでしょうが、あ
くまでも割り切って小物、人形服のみで見せて、少しでも興味を持たれた方にはその後に
アピール、と、きっちりメリハリをつけての展示、出展は今後の日本メーカーの参考には
なると思いますが、この葛飾区をはじめ城東下町地区は自治体がものづくり企業を一生懸
命応援してるなって、いう感じはどの展示会でもひしひしと感じます。他の自治体も負け
ずにものづくり企業をより強力に応援していただけたらと思います。

東ホールはブース1から6まで分かれていて、1~3、4~6は仕切りをなくして1つの会場と
して使えます。今回は1~3ホールを連続して使い(4~6は工事中)、一度表に出る形で東7,
8ホールが増設されています。その7,8ホールで開催されたのが推し活、インバウンドエキ
スポです。いずれにしろ一度表に出る形になるので、気分も新たに、と、入りなおしたら、
そこはもうそれまでのライフスタイル展とは全く違う熱気に包まれていました。この会場に
入る前はちょっと報告することがなさ過ぎて、今回レポートなし、というつもりでいたので
すが、こちらで内容が一気に膨らみました。まず最初に初会するのはリボーンカンパニーさ
ん。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存じ北斎です。たいてい北斎プリントというと、もうちょっと和、というか、濃い地とい
うか、ちょっとワイルドな行動を好む方(すいません、どういったら平穏な表現になるのか
わからないので)がお好き、というか、いずれにしろ企画段階からメンズ用が中心でレディ
ース用はあまり年頭にない、という企画方向のものがほとんどだと思います。それがこのリ
ボーンカンパニーさんの商品はレディースを念頭に制作されており、色も白地にパステルが
中心です。ピンクの36景、こんな感じです。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです、きちんとレディースですよね。猫もこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶴もこんな軽い感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然帽子、小物、グッズ関係もそろっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてパステル基調であることに変わりはありません。唐獅子牡丹の世界からはだいぶ遠ざ
かりましたよね。

現在、日本ブーム、と言って間違いはないと思いますが、従来のカラーでは、やはりちょっ
とひいてしまう方って、結構いらっしゃると思います。色も形も大胆に変えてみるのもネオ
ジャポニズムの一つの行き方だと思います。会場でもこういった色合いはこのリボーンカン
パニーさんだけだったのでかなり目立っていましたし、それで真っ先にお伺いしました。ジ
ャパンモチーフもこうしてどんどん新しい感覚を足していけばまたどんどん新しい世界が開
けていきそうですよね。

 

それでは次に、と思ったら結構紙面がいっぱいになってしまいました。ちょっと展示会全体
に対しての話が長すぎましたね。だけど良かったことだけ語って失望や残念な点も含めて報
告しないと、たぶんものごとの善悪のつけ方もわかってこないんじゃないかという気がする
んですよね。とにかくいろんな判断の材料になればと思い、ちょっと厳しめの意見も引き続
き載せていきたいと思います。中小企業の数が圧倒的に多いこのファッション産業の中で経
費をひねり出すのもなかなか大変なのは事実です。「伝統産業」と言えるような産業は文化保
護の観点から補助があったりします。ファッションビジネス、という言葉が最初に日本で使わ
れたのは1968年、まだ60年も経っていないので確かに伝統産業とは言いにくいですが、それ
でも残すべき技術もいっぱいありますし、若手クリエイターの後援も、今後の課題です。これ
からのクリエイティブな仕事といえばパソコン中心の、ものをつくらないものづくりが中心に
なってくるかもしれません。ただ、だからと言って物理的な「もの」がなくなることはありえ
ないのです。そして、ものには出来不出来が当然あり、見た目、タッチ、等の感覚が最重視さ
れることはいつまでも変わりはありません。そしてそんなものづくりに取り組む企業を、規模
の大小にかかわらずどんどん紹介していきたいと思います。

 

推し活、インバウンド展会場で思った以上にいろんなテキスタイルコンバーターの方たちにお
会いしました。そのレポートは次回にしたいと思います。

 

さっき用事でちょっとだけ外に出ましたが、暑さ、やっぱりしんどいですね。気を抜くと倒れそ
うなので気を抜かず行きましょう。そして水分だけは十分に摂ってくださいね。7月はまだ展示
会続きます。レポートご期待いただければと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

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~就活室便り♯65~ Ziggy Stardust

~就活室便り♯65~ Ziggy Stardust

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。先日の台風6号で東京には
1日で6月1ヶ月分の雨が降ったそうです。私はその日ある企業の方と約束があ
り、荒天の中お伺いしてきて、その台風の猛威を肌で感じてきました。要は
びしょ濡れになった、ということですが、まさに普通の月の雨1か月分を合わ
せてびしょ濡れになった感じだったのでもう雨は当分降らなくてもいいので
は、と、思っていたのですが、やはり梅雨という季節はそんな風に勘弁して
くれるわけではなくその後も雨は降ります。しかたなく靴を買い替えたり撥
水パンツを買ったりと、当分の雨に備えていろんなものを揃えたりしたので
すが、雨対策グッズって、買っても全然うれしくないんですよね。もうとにか
く雨に降られないに越したことはないのでただの備えだけで終わってくれれば
いいのですが、レイングッズ、すぐ出番が来ました。まあ新しいものは特に防
水、撥水の効果が強くて思った以上に快適ではあるのですが、雨には変わりな
いのでとにかく早く梅雨が終わってほしい、と願うばかりです。でも、梅雨が
終わるとあの猛暑が始まると思うと、それもまた辛いですよね。今年の夏もま
た暑いのは確定なようなのでみなさん、気を引き締めていきましょう。

 

特に就活を頑張っているみなさん、最近は会社説明会はほとんどオンラインに
なり、御自宅から出ずに受けられるようになりましたのでその分は楽になって
きましたが、やはり最終面接は対面で、ということが多いようです。アパレル
業界は他と比べて着る物の自由度が格別に高く、その分は救われるところがあ
ります。逆に「今日のコーデのポイントは?」という質問がどのアパレルでも
ほとんど必須になっています。今後そのコーデのポイントが暑さ対策のポイン
トに変わるかもしれませんね。いずれにしろ10月末くらいまでは暑い日が続き
そうなので、とにかく気力だけはしっかり持っていきましょう。就活生、頑張
ってください。

 

さて、先週の続きの「インテリア・ライフスタイル2026」のレポートの続きで
す。前回ご紹介したのは会場にて初めてお会いした企業だけだったのですが、
今回は一度ならずご紹介した企業が中心になります。

合同出展ブースとして、「東京手仕事」というブースが、結構広めのスペースを
とっており、その中の数社にお話を聞くことができました。表から見たブースの
風景はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボディに着せて陳列してあるのは八王子の澤井織物さんのブランケットです。素材
感、表面感もいいと思ったのですが、結局最後までタイミングが合わず、お話はで
きませんでした。この中が各社のブースとなっており中に入ります。

その中でひときわ目立つ場所にあったのは、先日お伺いしたふじや染工房さん、覚
えていらっしゃる方も多いかと思いますが、まず写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずのクオリティですね。今回の出展作も当然刷毛を使っての手染めです。型
も何もなく、やり直しのきかない手書きの染めが、注文いただけばいつでも再現でき
るという、ちょっと素人から見たら魔術のようなテクニックなのですが、職人として

は当たり前、で片づけてしまうあたりはとにかく江戸の技術恐るべしですね。今回は
インテリア用の作品、ということで、幾何よりのグラデーション、といった感じの陳
列でしたが、そのグラデーションが難しいんですって。陳列スペースが限られている
ため着物幅の細い作品の展示でしたが、かなりの広幅にも対応できるので、高級ホテ
ルのタペストリーとかに使用すると外国人観光客の方々に好まれそうですよね。また
いつかお伺い出来たらと思っています。

東京でも早稲田近辺の妙正寺川、神田川の川沿いには着物の染屋さんが今でも何件か
残っています。ふじや染工房さんもそんな中の一件ですが、あとほんの少し妙正寺川
を遡ったところに工房を構えていらっしゃるのが、染の里おちあいさんです。こちら
は型を使用していますが、江戸更紗の宝庫というか、歴史館というか、とにかく更紗
コレクションだけで本当に博物館ができそうなところです。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着物用だけでなくバッグのような厚手のものにも、そして、ランプシェード、いい
ですよね。なんかこれだけで手元を照らして日本酒、って感じですよね。この更紗、
染体験が可能で、15型から30型まで、様々な、配色、型の組み合わせで自分だけの
オリジナルの生地を作ることができます。12月が比較的空いているそうなのですが、
一度体験をお願いしたいと思っています。本当になかなか都内でプリント染色を体
験どころか見学できるところがないので、実際に見て触れる、というのは本当に貴
重な体験となると思います。来年のカレンダーを眺めながら更紗の夢を見たいと思
います。

最後にご紹介するのはご招待のご案内を頂いた島精機さん。何回かブースの前を通っ
たのですが、毎回いっぱいでお声がけするのもはばかられ、順番が最後になってしま
いました。

今回はインテリア用生地、製品でのご出展です。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにソファーのカバーにしても、無縫製って、いいですよね。縫い目が体に当
たるって、なんか結構気になったりしますから無縫製ニット、結構最強かもしれ
ません。写真をもう1枚どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柄見本を見ていただいてもお分かりの通り、どんな柄でも基本的にできてしまい
ます。また、インテリア、カバー関係で伸びてくれるニットって、結構いいものか
もしれませんね。メンテナンス、洗濯時の着脱とか伸びてくれるフィット感とか、
そういえばカーシートって、ニットがほとんどですもんね。前回に婦人服用絵型を
探しにインテリアの展示会に行く、という話をしましたが、いろんなものがクロス
オーバーしているのが実際の動きなんだと思います。いろんな分野を興味を持って
みるって、やっぱり重要ですよね。

 

この「インテリア・ライフスタイル2026」の次の週に開催されたのが、「コンテンツ
東京/XR・メタバース展」という展示会です。内容はライセンスビジネス、コンテン
ツ制作、クリエイター達のキャラクター提案、等で参加企業はサンリオ、バンダイナ
ムコ、タカラトミーをはじめとするライセンスキャラクターを持っている会社、IT関
連、そして新進キャラクターデザイナーが中心となっていますので、ファッション業
界とはますます遠くなっていきそうな内容です。やはりあまり期待はしないで訪問し
たのですが、なんか期待以上に何件かといろんなお話をさせて頂きました。そのレポ
ートをお送りしたいと思います。

 

最初にお話をお伺いしたのは、ラッキーナンバースリーという会社です。まずは写真
をご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁紙に書かれている通り、花のレントゲン写真を撮影し、それを図案としてプリ
ントする、という手法を使っていらっしゃいます。レントゲン撮影した時点でカ
ラフルな花も一度モノクロームの陰影だけの世界になってしまうわけで、そこか
らリアルでありながら幻想的な柄が展開されていきます。昨今特にデジタルプリ
ントが主流になってきてからは柄の作り方や色、配色の自由度が格段に上昇しま
したが、私はいまだかつてレントゲン写真のプリントを見たことがありません。
正直言って遠目に見ても今までの柄とは全く違うので思わずブースの前で立ち止
まってしまい、結局そのまま長居をしてしまいました。もっと写真を見ていきま
しょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

押し花とも違うし、この透明感を感じさせるプリント、他で見たことないですよね。
写真、連発します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

婦人服、インテリアから下着まで、幅広い用途で使われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがその秘密というか、このレントゲン写真から柄ができていく、というところ
です。

ラッキーナンバースリーさんはもともと花を使った空間プロデュース、会場設営、
等をやられている会社なので、お花の扱いは得意中の得意な分野なのですが、それ
がレントゲンになって、図案になっていくという、こんな手法はなかなか生地の専
門家では思いつかない手法です。イメージを伝えてオリジナルの図案を作ることも
可能なので本当にいろんなジャンルから引き合いが多いみたいです。ここまでくる
ともう発明品ですよね。今後のご活躍を期待したいと思います。

 

次にお伺いしたのが大手メーカーのサンリオさん、バンダイナムコさん、タカラト
ミーさん、ソニーさん、等のブースです。写真をどうぞ、と言いたいところですが、
ちょっと名だたる有名キャラクターを勝手にしかも無償で公開するのははばかられ
るので今回は自粛しますが(何枚か写真自体は撮ってきました)、今回その中でタ
カラトミーさんとは詳しくお話しさせていただきました。本年の在学生で、人形用
の服制作に携わりたい、という学生がおり、そのうちの一人はどうしてもリカちゃ
んじゃなきゃ駄目、ということであえてその話をお伺いしてきたのですが、基本的
に当然幼児用の人形ですので、久々に実物を見たら、小さいですよね。よくこれを
縫ったな、と思って見ていたのですが、量産分は当然海外生産で、日本でどうこう
するものではありません。ただ、リカちゃんも現在コンテンツ・セールスが好調で、
他業種とコラボしてCM出演、といった出番がかなり多いようです。ぱっと見ただけ
でも菓子メーカー、コスメ、鉄道会社、雑誌社、自動車メーカー、アミューズメン
トパーク、ヘアケア商品、等、様々なCM,ポスターに出演しているようです。その撮
影に使う服は当然日本で製作する1点物で、そういう仕事に携わるチャンスは少ない
とはいえ全くないわけではないようです。もしそんな職種のご要望があったらご連
絡いただくお願いをして、ご丁寧に特別にリカちゃんのステッカーもいただき、そ
の場をあとにしました。いただいたステッカーはちゃんとリカちゃんフリークの学
生に渡しましたよ。自分でしまい込んだりはしていませんのでご安心を。それにし
てもキャラクターを持っているって、現在ではこんなに強いのか、というのを実感
した訪問となりました。なんかいい話があるといいですよね。

 

こちらは写真は大丈夫だと思いますが、この展示会出展社で唯一お付き合いの深い
TSIさんが出展していらっしゃいました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在TSIさんでは70ブランド展開していらっしゃり、そのライセンスビジネスを狙
ってのご出展、ということでした。以前からアパレルブランドのライセンス展開で
化粧品、宝飾、時計、等は各社そろい踏み、という感じでしたが、最近ではブラン
ドアイコンがキャラクターだったりするものもあるので、他分野にも広がっていき
そうですよね。

会場の様子を遠目にでもご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やはりどのブースもカラフルですね。
そんなブースを見て回っていると、ちょっと気になるブースがあって、思わず立ち止
まってしまいました。シャルズさんです。まず目についたのはこの商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前身の写真ですが、実は裏も凝っていたりしています。びっくりするのは、まず素材
がいいことと、例えば腕などもファスナーで取り外しになっていて、柄とは別にアパ
レル縫製品として完成度が高く、このアイテムで上代2万円以下と、たとえワッペン、
刺繍がなくてもリーズナブルと思えるプライスがついていることです。その他のアイ
テムも基本的にはキャラクターが中心になりつつもすべてがアパレル製品としてよく
できていて、しかも安いところは共通しています。他の商品もご覧いただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古着感覚も取り入れたパッチワーク、やはり作るのは大変です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これもこれだけ縫い合わせるのは大変ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんな柄感がキャラクターものの中心となってきます。後ろの水玉とのパッチも凝
ってますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このプリントの娘が中心キャラクターとなっているようです。写真ではわかりにく
いのですが、髪の毛を含む顔の周りが蓄光塗料の処理がしてあって、微妙に光りま
す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提携キャラクター物も展開していらっしゃいます。バリエーションは豊富です。
いずれにしろアパレル製品としてこだわった商品が多い印象で、その割にプライ
ス頑張っていらっしゃいますよね、とお伺いしたらやはり一筋縄ではいかない苦
労がおありのようでした。ファッション業界には必ず納期とコストがあって、だ
から難しく、だから素晴らしい、と言ったのはカール・ラガーフェルドでしたが、
ものづくりって、だから大変で、だから面白いですよね。柄に関してですが、以
前一般公募もされたようです。一般から募集するくらいならぜひ当校と連携でど
うですか、という話もさせていただきました。今後話を詰めて、ぜひ当校とコラ
ボの商品が店頭に並ぶ、なんてことを実現させたいですよね。今後のお話次第で
すが、ご期待いただけたらと思います。なんとか形にしていきたいですよね。

 

クリエイターの方たちも本当に多数出展していらっしゃって、かなり盛り上がった
展示会だったと思います。今後コンテンツおよびそれを活用した商品がいろんな分
野で中心になってくるんだと思います。ただ、昔からの歴史ある認知度が高いキャ
ラクターはいいですが、新しいキャラクターの認知度向上はSNS等の活用で、昔よ
りはやりやすくなったとはいえ、いくら嗜好の分散化が進んだとしても正直言って
ありすぎ、そして他のキャラクターとの差別化が難しすぎ、という感は強く持ちま
した。ちいかわ人気とかは確かに見ててすごいな、と思いましたが、それと差別化
された、それにかわるキャラクターは一朝一夕にできるものでもないし、美少女キ
ャラクターを数多くのクリエイターが展開していましたが、私にはそのキャラクタ
ーの違いの理解、差別化がどうしても理解できず、結局みんな同じに見えてしまい
ました。私に見る目がないだけでその中に次世代モンスターキャラクターがあった
のかもしれません。ただそれがわからない人はわかるゾーンで勝負していくしかな
いですね。いまだに売れる色、売れる柄、売れる素材、形には敏感に反応するたち
なので、地道にアパレル業界で頑張っていこうと思う次第です。そのためのアパレ
ルクリエイターの卵たちのフォローを今後も頑張って続けていきます。いつかそん
な卵から次世代を担うクリエイターが出てくるといいな、と思います。

 

次回からはまた違う展示会のレポートをお送りする予定です。ご期待いただければ
と思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

7/11に開催予定です。

 

詳しくは下記よりご確認ください。

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~就活室便り~#64 Keep Yourself Alive

~就活室便り~#64 Keep Yourself Alive

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。関東も梅雨入りの発表が
あり、あと約1か月、からっとしない天気が続きます。雨の季節がやってく
るととにかく毎日憂鬱で、本当に濡れるのと寒いのは苦手です。なんかそん
な特徴はそのまま猫の特徴でもあるのでなんだか猫との距離は縮まったよう
な気がしますね。ただ我が家の猫は外に出ることはないので、雨が降ったか
らと言って濡れることはないのですが、こっちはそうはいきません。雨が降
るたびに欠勤するわけにはいかないので、どんなにひどい天候でも通勤をし
ないということは絶対にありません。そう考えるといい傘、いいレインシュ
ーズ、いいレインコートが欲しくなりますが、そんなレインウエア、レイン
グッズを選ぶのもなんか苦手なんですよね。冬のコートを選ぶのが苦手なの
と一緒でなんか苦手なもの対策も一緒に苦手になってしまうんでしょうか。
なんかちょっと検証のいる事項のような気がします。

それでも昔は駅まで雨でも自転車通勤をしていたわけで、その頃に比べれば
雨でどうしようもなく濡れてしまって1日中辛い、ということもだいぶ少な
くなってきたのですが、それでも濡れることには変わりなく、その被害程度
が少なくなったというだけなので、やはりこの季節は苦難が続きます。そし
てつい先日もそうでしたが、家を出るときには結構な雨で、職場につく頃に
は止んでいる、ということが本当に多々あります。雨は相変わらず遠距離通
勤者に全く味方してくれません。そんな敵に負けずに頑張っていきたいと思
います。

 

そんな梅雨空の下、6月はアパレル個展、総合展とも少なめの開催で、本来な
ら行こうと思ってた展示会も授業との兼ね合いで訪問できませんでした。7月
からはまた展示会花盛りとなるので、特に話題には事欠かないのですが、今月
はちょっとお休み、という感じでしたが、ご招待いただいた展示会を訪問して
きました。今回はそのレポートをお送りしたいと思います。

 

今回、お伺いした展示会は2件、一つはアパレル加工合同展、という展示会で、
加工、染色、縫製を専門とする8社が各種加工品を持ち寄り、各社独自の加工
技術をアピールする、というものでした。商品はハンガーにして10ラックもな
く、総点数でも30点前後かと思われましたが、その狭い会場にひっきりなしに
お客さんが来るのがまずびっくりしました。加工にしろ、縫製にしろ、染色・
織編にしろ、アパレルメーカーの企画の方が縫製現場、加工現場を見る機会、
回数は以前より格段に減っている、商品知識もしかり、と思っていたら出展者
にお伺いするとやはりその通りで以前のMD、デザイナーよりものを知らない
分提案するのも手間が増えて大変、ということをおっしゃっていました。お客
さんみんな真剣に見て真剣に話し込んでいましたが、ハンガーサンプルを触っ
ている人はいませんでしたね。生地を触らずに何か判るのかどうかわかりませ
んが、とにかくなんだかそういう時代になってきているようです。私は当然、
生地、製品とも全部触りまくりました。試作、試染、等のサンプルは、まだ生
渇きというか、水分多めというか、濡れてる、とまでは言いませんが染めて乾
かないうちに持ってきたな、というような感じが満々でした。次回からは将来
企画職を目指す学生を連れてこれたらと思います。そして生地を触る勉強もさ
せていきたいと思います。その時にはまた写真入りでレポートをお送りいたし
ます。話がはずんだら写真を忘れてしまいました。ごめんなさい。

 

気を取り直して次の日にお伺いしたのは、「インテリア・ライフスタイル2026」
という展示会です。基本的にはインテリアが中心となると思うのですが、ライ
フスタイル雑貨も出ていることもあり、出展社の島精機さんからもご案内いた
だきお伺いすることにしました。以前テキスタイルの会社でプリントの企画を
していた時もよくインテリアの展示会にお伺いしてインテリア用プリントの図
案を購入したりしていました。正直言って婦人服よりカーテン、等のほうが生
地1柄あたりの使用量が多かったりするので良い柄、デザインがインテリアに集
まったりします。少し期待しながらこの展示会にお伺いしました。まず最初に
お伺いしたのは太田ニットさんです。まずは写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいな色目のマフラーが並んでいますが、こちらはカシミヤ100%のニット
マフラーです。触れば一目瞭然って、ちょっとおかしい気がしますが、とにか
く超絶に軽いです。カシミヤとか、素材に限らず、こんな軽いニットは見たこ
とがありません。これはその軽量化のために糸から凝りに凝りまくって製糸し、
編立でも少しでも早くやろうとすると糸切れを起こしてしまうため、丁寧に丁
寧に編んでいく商品だそうです。それでも糸切れが起こりやすく、切れたとこ
ろは手で補修して進行していくそうです。そんな手間暇をかけた商品が参考上
代2万円、ということでしたから、カシミヤという素材を考えても決して高い
ものではないですよね。とにかくこの超絶軽いマフラーに結構参ってしまいま
した。同じものですが写真をもう1枚どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真に写っている8色プラスイエロー、エメラルド、ローズを加えた合計11色で
展開していらっしゃいます。マフラーを外した時も手に持って重さを感じない、
そういうのって、結構重宝するかあもしれません。

当然、マフラー以外の製品も幅広く展開していらっしゃいます。特に小物、バ
ッグ類は充実しているようです。製品ニットも糸から凝ったものばかりです。
次の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々群馬県太田市には約200社のニッターがあったということですが、現在残
っているのは約10社、その10社のオリジナルブランドがこの太田ニットさんで
す。実は以前他の展示会でもお見受けしてお話をお伺いしようかと思っていた
のですが、いつまでたってもブースがいっぱいで結局お話をお伺いするのを断
念したことがあります。今回はたまたまちょうどいいタイミングでブースにお
伺いでき、たくさんお話をお伺いすることができました。太田市のニッター10
社とも当然後継者問題は課題になっていますので、太田市に通える方、移住に
問題のない方は見学、訪問は大歓迎のようなのでご検討頂けたらと思います。
ジャパンメイド(こちらではMADE IN 群馬でした)まだまだやっていく価
値も余地もありますよ。たとえ世の中が変わっても培ってきた技術ってそんな
簡単に滅びるものではありません。技術の伝承を誇りに思って胸張って行きま
しょう。

 

次にお伺いしたのはこのブース、まず写真を見ていただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つのブースを2ブランド合同で出展されていました。「リトルビョル」さんと、
「ジューン リトルクローゼット」さんです。会社こそ違え、どちらもキッズ・
ベビー関連商品です。リトルビョルさんのビョルとは、韓国語で「星」の意味
だそうです。小さな星、という意味のブランド名でベビー服、ベビーグッズを
展開していらっしゃいます。ジューン リトルクローゼットさんのジューンは
長女のお誕生月で、その時の感謝と感動を忘れないように、ということでこの
ブランド名にしたそうです。初心、ですね。ジューンさんでは、子供服だけで
なく、大人も同じデザインの服をオーダーできるそうで、お受験、七五三でも
究極のお揃いを着ることができます。今回は省スペースでの出展のため、お持
ちになった点数も少なめだとは思うんですが、とにかく全てかわいいです。娘
さんの出産後に立ち上げたというこのブランド、当然大変さは十分理解できる
んですが、それ以上に可愛さが優っています。今後もどんどん頑張っていただ
きたいです。

リトルビョルさんでは本当に可愛くて、しかも便利な小物が揃っています。よ
く考えてあるな、と思うのはシューズピンチで、ベビー靴をカートとかに留め
ておけるピンチです。写真を拡大していただければ下の方に見えるかな、と思
うんですけど(接写してこいって話ですよね、次からの課題として頑張ります。)、
実は変な話ベビーって、本当によく靴をなくすんですよね。ベビーカーに乗せ
ている時などはなおさらでなんか本当に気を遣うんですよ。それが可愛く解決
してしまうって、結構すごいことですよね。私がまだ子育てしていた時はベビ
ーカーに取り付けるアタッチメントはなくて、洗濯ピンチやフック、等を無理
矢理取り付けていろんなものをぶら下げたりしました。今の言葉で言えば、違
法改造車、とでも言える感じのもので、今回のリトルビョルさんの商品とかは
ディーラーオプション、といったところでしょうか。ベビー用品なので色々な
安全基準も満たしてると思いますし、しかもかわいいって、もう言うこともな
いですよね。最近はこう言う商品が充実しているところは子育てが楽しくなっ
ていると思います。いずれにしろ子育てが大変なことに変わりはないので少し
でもおしゃれなものに囲まれて楽しい気分で過ごしたいですよね。なんかこん
な感じでデザインに囲まれていきたいですよね。かつてはベビー用品は日本で
はほぼ2社の寡占状態でしたし、そこにデザインとアイデアで新ブランドを展
開していくそのチャレンジ精神、応援していきたいです。そして、設定顧客を
「ペルソナ」と言って、それを誰に、どんな趣味でどんな生活サイクルでどん
な消費動向なのか、と言うことを想定しながら商品企画をしていく、と言うの
が現在のアパレルの常識となっています。そのペルソナの設定が自分の娘さん
だったら、これだけ絞られたターゲットはないですよね。子育ての大変さは重
々承知の上でこれからもどんどん頑張っていってください、とお声掛けしたい
気分になりました。応援しています。頑張っていって下さい。

 

次にご紹介するのは、今度は寝具です。ブランド名はITSUKI、毛髪研究家江川
樹さんプロデュースのブランドです。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は素材のことは知らずにこの枕カバーの柄配色の良さが魅力的で立ち寄っ
てしまいました。写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このパネルにある「SLEEP WELL LIVE WELL」が、ブランドテーマとなってい
ます。ここで展開されているのはシルクの枕カバー、シルクコットンのナイトキ
ャップ、等、全てシルクの素材の特徴を活かしたヘアケア製品(と言っても良い
かな、と思います)です。

朝起きたら寝癖がついていた、ってそれはそれで全く普通の事項なのですが、髪
が異物と触れているとどうしても異物に成分を取られていくらしいです。それを
防ぐには髪にとって異物ではないもので保護していくしかない、と言うのがこの
ブランドの始まりとなっています。普通の枕カバーを使用していると、どうして
も髪との間に摩擦が生じ、髪中の水分はその摩擦による静電気でどんどん吸い取
られていくそうです。ところがシルクは、髪にとって異物感の非常に少ない素材
で、髪が髪と擦れても静電気が起こらない、と言うのと一緒で、シルクで保護す
るとシルクと髪の毛には静電気が起こらず、その保湿効果は使用して一晩で体感
できるとのこと。そうして寝癖自体も起こらない、とのことです。シルクの枕カ
バーに関しては昔からそういう噂は聞いていて、シルクプロテインってすごいん
だなって思っていましたけどその摩擦、と言う観点は思いもよりませんでした。
ITSUKIさんでは枕カバーのみならず、フード、バラクラバ共々多数展開していら
っしゃいます。寝癖のない暮らしって、憧れてしまいますけどシルクの枕カバー
とかなんとなく猫に爪を磨がれそうな気がするので、フーディー、バラクラバ系
が欲しかったりします。そんなフーディー系は下の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなブランド展開を可能にしているのが株式会社BATTONという会社で、この
ITSUKI以外にもシューズ、バッグなどの商品のブランドを立ち上げ展開していま
す。EC中心に展開している会社なので会社のプラットフォームを使用しながらい
ろんな商品を企画、展開していく、これからが重要になってくる会社の気がしま
す。みなさんの中でもご興味がおありな方、自分の中で自分のブランドの独自商
品の青写真が出来つつある方、一度この会社にお世話になることを考えてみるの
も良いかもしれません。ただ、大阪の会社なので引越しが伴うことをご了承くだ
さい。まあ大阪にないものもないと思いますので、十分に商品企画に集中してい
ただければと思います。今回の枕カバー、品質を別としても色柄だけで十分に勝
負できそうですよね。やはりデザインがなくてはいくら機能が優れていても生き
残れないような気がしました。

 

、と気がつくと既に字数がオーバーしていました。続きはまた次回になりそうで
す。今回は全てEC中心のメーカーのご紹介になりましたが、EC中心だからこそ、
実店舗で一際映えるデザイン、配色がないと成り立たない、ということだと思い
ます。みなさん、元々ECをやりたい、ということではなくて、作りたい、世に問
いたい商品が先にあって、それを表現する場がECが一番手っ取り早かった、とい
う事だと思います。最近はまずECがやりたい、という学生が多くなってきました
が、とにかくまず商品ありき、ということだけは忘れないでいただきたいです。
そして、その商品のこだわり、良さが、表現できないと、というより滲み出るく
らいでないとなかなかその良さは伝わらない、ということを覚えておいて下さい。
まず自分が、どんな商品を世に問いたいのか、起点も終点もここにあるしここに
しかありません。流通経路はあくまでも経路でしかないのです。自分にしかでき
ないもの、自分だけの世界、どんどん表現していってください。それが一番評価
される手段、方法で。それがたまたまECかも知れないし店頭かも知れないし、ち
ゃんとした表現者は評価を多く受けるためには手段は選んでいませんよ。そうい
う意味で、本当にやりたいことがあったら、どんどん泥臭く行きましょう。目的
に優る手段なんてありえないですから。

 

やはり新しい場所で新しい出会い、いいですね。今回のレポートがまさか2回に
なるとは自分でも思わなかったのですが、とにかく引き続きどんどんレポートを
あげていきます。今後のみなさんの進路に少しでも参考になるものがあれば幸い
です。次回は引き続き「インテリア ライフスタイル2026」の続きと、余裕があ
るようでしたら次の展示会のレポートもはさみたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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