就活室便り | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

就活室便り

~就活室だより#67~ Glory Days

~就活室だより#67~ Glory Days

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。暑いです。大変です。
梅雨明け以降本当にすごいですよね。暑熱順化という言葉があります。
要は体が暑さに対処して、汗をかきやすくなったり皮膚近くの血液の循
環を良くしたりと少しでもより暑さに耐えられるように変わってくれる、
ということなのですが、確かに猛暑日が3日連続したあとはなんだか少し
暑さに慣れた気がしました。それで猛暑を克服した気でいたんですが、
帰宅してお風呂に入って出た後腰掛けたらもう動けないんですよね。そ
れで初めて疲れてるんだってことに気づきました。やはり猛暑を克服し
たなんて気のせいだったってことですよね。いろいろ自らを省みつつ、
とにかく無理は禁物です。ちょっとすべてに対してペースを落としてい
きましょう。

世界的にシルエットのトレンドとして細身のものが出てきているので今
年の夏は細身のGパンでも履いて、と思っていたのですが、結局思った
だけであの厚みのものって全然無理で、また綿とか天然繊維自体がもう
暖かすぎて全然だめです。ポリエステルとかだとさらっとしている触感
があたたかくないのでタイト目で薄手の合繊パンツ一択になりました。
当校の学生たちを見ているとデニムとかブーツとかトレーナー地とか暑
めのものを平気で着こなしていますが、やっぱりそういうのは若くなく
ては無理ですね。実際の忍耐力はいざ知らず、もう、耐える気力自体が
ありません。とある有名なゲームで「いのちだいじに」、という作戦が
ありますが、これからもずっとその作戦で行きたいと思います。

 

前回は総合展「ライフスタイルWEEK」の中の「推し活EXPO」「インバ
ウンドEXPO」の会場に入ったところまで行きました。今回はその続き
をレポートしていきたいと思います。

まず最初にご紹介するのはコスモテキスタイルさん、大阪のテキスタイ
ルコンバーターで、手芸用生地を得意とされています。みなさんが昔使
った通園バッグやお弁当袋、上履き入れ、等を思い出していただけたら
と思います。そんなアイテムに使ったプリント生地、キャラクター柄、
等が得意な会社です。今回はこんな感じの生地を出展していらっしゃい
ました。

写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地の横スラブの入り方といい、なんか典型的な着物柄っぽくて結構い
いですよね。インバウンドだけでなく最近では若い人ほど和テイストが
好きな方が多く、私を含めてちょっとでも和テイストが入ると忌み嫌う
服飾関係者がほとんどだったのですが、時代はどんどん変わりますよね。
写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリントだけでなく、金糸遣いのジャガードとか、様々なものがそろっ
ています。プリントだったら型を作るのに、ジャガードだったら紋紙を
作るのに、かなりの金額を要します。その分の先行投資を回収しようと
思ったらかなりの量を生産しなければならないので、ここにある生地も
それだけ市場で需要がある、ということです。いずれにしろこれだけの
生地をショー用に生産する、なんていう余裕のあるテキスタイルコンバ
ーターは存在しないので、和柄人気は本物、と言わざるを得ません。あ
まり手芸用生地屋さんの市場調査までしてはいないので、ちょっと今後
は日暮里繊維街中心にそちらの市場調査もしなきゃいけないかな、とい
う気になります。コスモテキスタイルさんとはかなり前にお取引をして
いたことがあって、少しだけ事情を知っているので、いろいろお話をさ
せていただきました。本社は大阪で、ファッション産業すべてそうなの
ですが、得意先は東京のほうが圧倒的に多かったりするので、本社には
月曜出勤、その夜、もしくは火曜の朝乗りで東京に入り、金曜の夜に新
幹線で帰る、という生活パターンはまだ生きているようです。夜乗りの
時はどこでお弁当を買うか、とかいろんな話が出てなんだか懐かしかっ
たです。毎週の長距離移動は結構体にダメージがたまります。お体には
気を付けて頑張ってほしいです。

次にご紹介するのは小林繊維株式会社さん、こちらも大阪の会社です。
こんな商品が見えましたので、思わず立ち止まってしまいました。写真
をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結構な数の柄数ですが、これはすべて綿100%の2重織のジャガードです。
素材にあまり詳しくない方に、素材は無地より柄のほうが大変で(要は
高く)、その説明文の文言が長ければ長いほど高くなる、と思っていただ
ければ間違いないと思います。無地でも柄物より高い生地はいろいろあ
りますが、その場合は柄物より長文の名前がついていると思います。こ
の商品は「柄」で「2重織」で「ジャガード」、「綿100%」です。どれだ
け価値のあるものかご想像いただければと思います。とにかく手の込ん
だ作り方をしないとこれだけのミックス感、立体感は出ないのと、風合
いがとてもよかったのですが、これは写真では伝わりませんね。一部製
品見本ができていました。写真を載せますので、どんな着心地かはご想
像ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和テイストからカジュアル寄りのものにまで使えそうですね。いずれに
しろ日本の縫製品の輸入率が98%を超えた今、このように高くて手間が
かかって、という商品が少なくなりつつある今、これだけの柄数を展開
されるのは並大抵のことではないと思います。応援したいですね。

それ以外にも、インバウンドというよりは手芸用としてかなり喜ばれそ
うな生地は多数展開されていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは推し活のほうで十分行けそうですね。柄展開も豊富です。壁一
面に生地パターンを貼っていらっしゃいました。下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり売り先としては手芸用生地屋さんが中心となると思うのですが、
定番商品はオンラインショップでもお買い求めできるようです。ご興味
のある方はホームページも覗いてみてください。とにかく日本のメーカ
ーが手のかかる商品を一生懸命作っていらっしゃるところを見ると、と
にかくうれしくなってしまうんですよね。やはり手芸用生地屋さんの店
頭リサーチ、必要かもしれません。小林繊維株式会社さん、今後も素晴
らしいオリジナル商品を作り続けてください。応援していきたいと思い
ます。

次にご紹介するのは栄レース株式会社さん、まずは写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも商材としては推し活のほうです。先ほどプリントやジャガード
といった柄物をご紹介いたしましたが、レースと言ったら今一つまた大
変なんですよ。でも部分使い含めてゴージャスとかフェミニン、とかあ
るいはフォーマルとかいろんな表現には本当に欠かせない素材です。ブ
ースの壁面にキャッチコピーがあり、そこには「推し×ときめき」、「デ
ザインレースで愛でるデコ」、という言葉が並びます。まさに言いえて
妙ですね。そんな写真もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扇子やバッグにも使ったり、部分使いのテープ、等も充実していて、ア
イテム的にどんどん広がってきそうですね。
この栄レースさんで生産されているのはリバーレースというレースで、
一般のラッセルレースと呼ばれる編物のものとは全く違います。織物で
すので、当然経成型という過程がついて回ります。そんな成形作業と緯
糸のセットはすべて手作業だそう。そうして作られるリバーレースは
「レースの女王」と呼ばれ、アレクサンダー・マックイーンが英キャサ
リン妃のウエディングドレスに使用し、各メゾンがコレクションで使用
しているのもこのリバーレースです。栄レースさんはこのリバーレース
の生産量世界一を誇り、国内だけでなく、世界中のメゾンの注文も受け
ていらっしゃいます。柄的に本当に素晴らしいものが多いのですが、ブ
ースの写真はOKをいただきましたが個々の柄に関しては写真から真似
されるのはNG,ということで、かなり引いた写真しかありません。こち
らも各店頭でご覧ください。

会社は兵庫県の宝塚にあり、宝塚歌劇団の衣裳にもいろいろ使われてい
るようです。本当にエレガンス、フォーマル、と言ったらレースは欠か
せないですよね。そんなレースの女王、リバーレースの織機は、ほぼ
200年前の織機そのもので、それを直しながら使用していて、あまりに
も手間暇がかかるため当然現在ではその織機は生産されておらず、機械
の動かし方ですらもう伝統工芸の部類に入るほど専門的で難しく、次代
への継承が大きな課題になるくらいのもののようです。ただそれだけ手
間暇かけたものって、やっぱり全然違うんですよね。栄レースさん、今
後もこの素晴らしいレースを世界中に発信していって頂きたいと思いま
す。なかなか詳しくお見せすることはできませんでしたが、どの柄も本
当に素晴らしかったですよ。すでに定番となっている柄の一部はホーム
ページに紹介されていますので、ご興味のある方はそちらもご覧いただ
けたらと思います。最後にやはり小さいですけど、テープが少し映った
写真を載せておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして会場を歩いていると、前回の推し活EXPOの就活室便りでご紹
介した咲き編みアーティストchikoさんが連続して出展していらっしゃい
ました。咲き編みとは、オーガンジーの布を等間隔に裂き、それを糸の
代わりに編み込んでいくというテクニックで、それもただ編み物が上手、
という方でもなかなか形にならない、ということが多いらしく、その編
み方はchikoさんの秘伝、というか、それに近いものになっているようで
す。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずきれいで華やかです。写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテムとしてはヘア・アクセサリーが一番多いのかな、という気がし
ます。次の写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直言って、手間暇だけでなく、伸縮性のない、たとえ細くまとめても
なかなか扱いづらいオーガンジーを糸の代わりに編んでいくって、実際
かなり力もいると思うんですよね。それを面積の大きい大作を作るのは
かなり体力的にも大変な作業だろうな、ということは容易に想像できま
す。最近は結構各所のポップアップショップでお見掛けしますので、そ
の大変な作業を繰り返しながら作る、デザインするだけでなく経営者と
しての立場のchikoさんもさぞや大変だろうとは思いますが昔から好き
で好きでたまらなかったものづくりが毎日の仕事になって、それはそれ
で素晴らしくて、うらやましい限りです。今回展示会という約束もしに
くい環境だったので、お互いすれ違いになって直接お話をお伺いするこ
とはできなかったのですが、また一度ゆっくりお話をお伺いできればと
思っています。

 

もう1件、株式会社ツカモトコーポレーションさんでは詳しくお話をさせ
て頂きました。ツカモトさんは総合繊維商社として様々な商品を扱って
いらっしゃいます。今回陳列していらっしゃったのは、Hanes,K.Collection
,PYRENEX,BENETTON,YASHICA,とまさに様々。ロゴからすべてキャラ
クターになっているものばかりなので今回は写真はご遠慮しました。別の
機会に一度詳しく話をお伺いする機会がありましたらその時にまた詳しい
レポートをお送りしたいと思います。

 

前回とは打って変わって推し活、インバウンドブースに来るととにかく紹
介したい出展社が逆に多すぎて結構大変だったりします。推し活、インバ
ウンド、というテーマだけではなく、自分のできること、強みを明確に主
張する企業が多かったような気がして、それがアピールの強さに繋がって
いたんじゃないかと思います。商売環境もどんどんグローバルになり、特
に大量生産がきくものはいつしか他の国、地域から値段の安いものが出回
るようになり、価格競争の結果その市場から撤退を余儀なくされる、とい
うことはアパレルだけでなくすべての業界に共通した問題です。海外旅行
に行っても、ホテルで日本のメーカーの名前が付いたテレビを見かけるこ
とはありません。まず20年前くらいにはすべて韓国のテレビになり、そし
て最近は中国製になりつつあります。また10年くらいしたらそれもがらっ
と変わっているかもしれません。今回の展示会も9割以上が海外からの出展
社となり、日本のメーカーにはほとんど会えず、ただ会場を歩き回るだけ、
ということ自体が、縫製品の輸入率98%超え、という事実の証拠になって
いるかもしれません。それでも今回見てきたようなオリジナル技術はそう
簡単に真似できるものではないし、大量生産に適していない、職人芸と呼
ばれるようなものはむしろ逆に世界中から引く手あまたでこれからもどん
どん海外に向けて発信していき、海外生産が適しているものはそれをジャ
パン・クオリティの品質になるようコントロールしていく、というのが今
の日本の繊維産業にとっての生き抜いていく道なんじゃないかと思います。
個人的には、やはりものづくりにこだわる企業を応援していきたいですね。
いろいろな企業の方といろいろなお話をする機会が多くありますが、やは
りものづくりに関する話はいつ聞いても、どんなアイテムでも、本当に楽
しいです。みなさんの中で一人でもいいですからものづくりの道に進んで
どっぷりはまってくれる方がでればいいな、と思います。そのための参考
になる情報はこれからもどんどんレポートしていきたいと思います。ご期
待いただければと思います。

 

次回からはまた別の展示会のレポートと、できたら夏休み中に訪問する企業
のレポートもお届けできたらと思います。でもそうしていると、本当に休み
取れないんですよね。まあとにかく暑さに気を付けて頑張ります。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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〜就活室便り〜#66 LA MER

〜就活室便り〜#66 LA MER

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。例年と比べて今年の6月は
例外的に気温が低かったようですね。それだけ雨の日が多かった、という事
だったと思います。。雨も嫌ですが、梅雨明け後の暑さも思いやられます。
元々暑さには強い体質ではあるものの、最近の「酷暑」と言われる暑さはち
ょっと度が外れています。むしろ生命の危機を感じさせるこの暑さが毎年恒
例となって久しく、身の安全を図る意味でも暑さ対策は欠かせないものにな
りました。梅雨空が続く日本ではまだ深刻ではないですが、フランス、ドイ
ツをはじめとするヨーロッパの酷暑のニュースを見るたび、これは他人事ど
ころか絶対明日は我が身、っていう感じがして怖いですよね。そしてついに
梅雨明け発表が先日ありました。その前からもう最高気温を示す日本地図は
全て真っ赤どころか紫色の地域が結構増えてきています。先日ちょっと歩い
ただけで日光が危険すぎて帽子を買いました。なんか各種対策をしないとも
う忍耐力だけでは酷暑を乗り切れないですよね。

今ではどこに行っても暑さ対策グッズが溢れていて、そういう意味では昔より
暑さ対策は楽になったような気がします。ファン付きジャケット、ベストやネ
ッククーラー、ハンディファン、といったグッズはもう当たり前になりました。
男性の日傘もほぼ定着してきたようです。災害発生時によく、「まず命を守る
行動を」、とニュースでアナウンサーが強く訴えている映像をよく目にします
が、夏の暑さもすでに災害の一つといったレベルになり、何の対策もなくこ
の季節を乗り切れる、という事はまず不可能になりました。冷感素材をはじ
め着るものから当然冷房もグッズも総動員して頑張って酷暑を乗り切ってい
きましょう。

 

6月末から7月いっぱいにかけて、様々な展示会が開催されます。今回はその
中から6月末に行われた「ライフスタイルWEEK」という展示会のレポートを
お送りしたいと思います。この展示会も今回で29回目、現在年2回の開催とな
っていて、ジャンルは雑貨、ファッション、美容、ペットから推し活まで幅広
く網羅しています。会場は東京ビッグサイト、東棟の半分を使い(残り半分は
工事中)、それプラス南棟を含む増築会場も使用していましたから規模的には
かなり大きな展示会といえます。

いつも通り展示会に出展しているブースに関しては、全て目を通していきます。
違うジャンルの出展社でも何かあるかもしれないし、何か見るべきものがあるか
もしれない、展示商品が関心のあるジャンルでなくとも何かの見るべきものが、
あるいは陳列、ライティングの仕方とか、そういうものまで気になり、どこに行
っても広い会場をくまなく回ることになります。インドで見た展示会では結構大
きなパビリオン全体に仏像、仏具の類の展示が続き、それでもその中を全て見切
りました。全体から見たらファッションのブースは1~2割程度だったのかな、
という気がしますが、それでも慣れない暑さの中(2月で35度でした)、必死に歩
き回り、おかげでだいぶ体調を崩したのですが、そんな体の不調と酷暑を乗り切る
ために、ホットチャイがどれだけ有効かもその時知りました。厚い時期に焼けるよ
うに熱いミルクティーって、ほんとにさっぱりするんですよね。最初それを知らず
にレモンティーばかり飲んでいたのですが、熱い熱いミルクティーの魅力が理解で
きた時は、なんというか感動的ですらありました。日本でも40度超えしたらミルク
ティー、効果的かもしれませんよ。一度お試しあれ。

 

そんな話をしている場合ではなかったですね。展示会レポートに戻ります。国際展示
場最大の東ホールを使って、確かにコスメ、美容関係、雑貨、等が主力だったことも
あり、元から魅力あるブースは少ないだろうな、とは思っていたのですが、実際回っ
てみると少ない、というのは間違いで、正解は、「全くない」でした。これだけ広い
スペースを使って、ただジャンルがファッション分野ではない、というだけでなく、
出展社の8割以上が中国から、1割ちょっとが韓国、後は台湾とその他アジア諸国、
って日本のメーカーが一社もないって、ちょっと信じられません。展示会が国際的に
なったからと言って文句つける筋合いは一つもない、というのは当然なのですが、主
催者が金儲けのためにとにかくブースが埋まればいい、というような出展交渉してる
んじゃないか、という意思が見え見えで、なんか歩いている途中でかなり厭になりま
した。確かにこの展示会出展のための宣伝費(たぶん150~200万くらいが普通だと思
います)を惜しげもなく使える日本の中小企業がどんどん少なくなっている、という
のは実感としてわかりますし、そんな中小企業の新規先獲得のチャンスのあるイベン
トへの参加を援助してきた自治体の補助が減額傾向にある、という話もどこの展示会
に行っても耳にする話です。結局費用対効果を考慮して出展社が減少傾向にある日本と、
輸出励行のため海外展示会出展に多額の補助をする中国との間に格差が出てくるのはし
ょうがないことですし、主催者は要は展示会を生業としているわけですから、空いたブ
ースをどんどん海外出展社で埋めていくのは当然といえば当然です。ただ、その後のこ
とを考えれば、海外企業とまともに取引できる日本のバイヤーはほとんどいないと思い
ますし、なんの実績も持たない学生が海外企業に就職できる可能性はもっと低いと思い
ます。彼らが日本人と違って、いい加減な商売をしてるから取引がうまくいかない(当
然、そんな面は多々あります。それをどれだけシビアにチェックできるかどうか、とい
う点で、取引がうまくいくかどうかが決まります。)、というよりは、特に金銭的に取引
が国内とは比べ物にならないほどシビアだ、という認識をきちんとしないと、結局手間
暇かけてすべて無駄だった、ということになりかねません。今までの日本の企業は仕入
先、というと無理難題を押し付けたり、支払い、単価、納期、等、ちょっといじめすぎ、
というか丸投げだったのが、海外では基本的に契約がすべてで、仕入れ先も契約内容は
当然履行しなければならず、約束が違えば責任は当然取らされる、そんな取引に全然慣
れていないですよね。私はそんな海外との商売を20年以上やってきました。それは大変
でしたがいつかは日本でも全て取引はそうならなくてはならないとは思いますが、今海
外のメーカーだけの展示会って、どうなの?、と思うだけで、少なくとも今の日本の総
合展の在り方とはちょっと違うと思い、あえてそう言わせてもらいます。何とか各種展
示会に日本企業の出展を増やしていく方法、これはみんなで考え、対処していかねばな
らない問題だと思います。さっき、展示会出展料が150~200万、というお話をしました
が、自治体、等の補助金は30~50万くらいが限度だったりします。とにかくいろんな可
能性を考えていきたいですね。

 

またまた話が長くなってしまいましたが、結局、会場の端まで行って、あと少しで出口、
というところでやっと日本のメーカーに出会いました。まず写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで着せ替え人形の服をニットで、ホールガーメント(無縫製ニット)で作成し
展示していらっしゃいました。これが次のブースの、推し活EXPOに行く手前にあり、結
構目立っていました。もうちょっと広範囲に商品を見ていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニットストラップをはじめ、様々な商品があるのが見えるかと思います。こちらはラボシ
ステムさん、という会社で、当然普段はアパレル製品の生産をしている会社です。ここの
人形服もそうですが、セーターにしろ何にしろ、ニットの技術、企画に精通しているアパ
レル関係者、って、ほとんどいません。実は最近は生地を使ってのものづくりでも詳しい
人はだいぶ減ってきたな、と思うことが多いのですが、ニットとなるとなおさらですね。
この後、このラボシステムさんの会社までお伺いし、少しお話をしてきたのですが、今ア
パレルのデザイナーで、ニットのことがわかってるな、と思う方は3人しかいないそうです。
寂しくもあり、それだけわかりにくく、現場に接しにくい、ということだろう、と思うの
ですが、そんなニットのことを少しでも本校学生にも教えていただけないか、というお願
いをしてきたところです。なんかパパっとわかる方法があったらいいのにな、とは思いま
すが、それが難しいところで、私だって、織物に関する講義をしろ、と言われたら今すぐ
にでもできることって、たくさんあるのですが、編み物に関してはもう一度最初から学び
なおさなければ講義はちょっと無理、という気がします。ニットの路は一日にして成らず、
ですね。今回のラボシステムさん、葛飾区のものづくりブースにて、こんな感じで机一つ
で出展されていました。本来ならアパレル製品も飾りたいところだったのでしょうが、あ
くまでも割り切って小物、人形服のみで見せて、少しでも興味を持たれた方にはその後に
アピール、と、きっちりメリハリをつけての展示、出展は今後の日本メーカーの参考には
なると思いますが、この葛飾区をはじめ城東下町地区は自治体がものづくり企業を一生懸
命応援してるなって、いう感じはどの展示会でもひしひしと感じます。他の自治体も負け
ずにものづくり企業をより強力に応援していただけたらと思います。

東ホールはブース1から6まで分かれていて、1~3、4~6は仕切りをなくして1つの会場と
して使えます。今回は1~3ホールを連続して使い(4~6は工事中)、一度表に出る形で東7,
8ホールが増設されています。その7,8ホールで開催されたのが推し活、インバウンドエキ
スポです。いずれにしろ一度表に出る形になるので、気分も新たに、と、入りなおしたら、
そこはもうそれまでのライフスタイル展とは全く違う熱気に包まれていました。この会場に
入る前はちょっと報告することがなさ過ぎて、今回レポートなし、というつもりでいたので
すが、こちらで内容が一気に膨らみました。まず最初に初会するのはリボーンカンパニーさ
ん。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存じ北斎です。たいてい北斎プリントというと、もうちょっと和、というか、濃い地とい
うか、ちょっとワイルドな行動を好む方(すいません、どういったら平穏な表現になるのか
わからないので)がお好き、というか、いずれにしろ企画段階からメンズ用が中心でレディ
ース用はあまり年頭にない、という企画方向のものがほとんどだと思います。それがこのリ
ボーンカンパニーさんの商品はレディースを念頭に制作されており、色も白地にパステルが
中心です。ピンクの36景、こんな感じです。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです、きちんとレディースですよね。猫もこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶴もこんな軽い感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然帽子、小物、グッズ関係もそろっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてパステル基調であることに変わりはありません。唐獅子牡丹の世界からはだいぶ遠ざ
かりましたよね。

現在、日本ブーム、と言って間違いはないと思いますが、従来のカラーでは、やはりちょっ
とひいてしまう方って、結構いらっしゃると思います。色も形も大胆に変えてみるのもネオ
ジャポニズムの一つの行き方だと思います。会場でもこういった色合いはこのリボーンカン
パニーさんだけだったのでかなり目立っていましたし、それで真っ先にお伺いしました。ジ
ャパンモチーフもこうしてどんどん新しい感覚を足していけばまたどんどん新しい世界が開
けていきそうですよね。

 

それでは次に、と思ったら結構紙面がいっぱいになってしまいました。ちょっと展示会全体
に対しての話が長すぎましたね。だけど良かったことだけ語って失望や残念な点も含めて報
告しないと、たぶんものごとの善悪のつけ方もわかってこないんじゃないかという気がする
んですよね。とにかくいろんな判断の材料になればと思い、ちょっと厳しめの意見も引き続
き載せていきたいと思います。中小企業の数が圧倒的に多いこのファッション産業の中で経
費をひねり出すのもなかなか大変なのは事実です。「伝統産業」と言えるような産業は文化保
護の観点から補助があったりします。ファッションビジネス、という言葉が最初に日本で使わ
れたのは1968年、まだ60年も経っていないので確かに伝統産業とは言いにくいですが、それ
でも残すべき技術もいっぱいありますし、若手クリエイターの後援も、今後の課題です。これ
からのクリエイティブな仕事といえばパソコン中心の、ものをつくらないものづくりが中心に
なってくるかもしれません。ただ、だからと言って物理的な「もの」がなくなることはありえ
ないのです。そして、ものには出来不出来が当然あり、見た目、タッチ、等の感覚が最重視さ
れることはいつまでも変わりはありません。そしてそんなものづくりに取り組む企業を、規模
の大小にかかわらずどんどん紹介していきたいと思います。

 

推し活、インバウンド展会場で思った以上にいろんなテキスタイルコンバーターの方たちにお
会いしました。そのレポートは次回にしたいと思います。

 

さっき用事でちょっとだけ外に出ましたが、暑さ、やっぱりしんどいですね。気を抜くと倒れそ
うなので気を抜かず行きましょう。そして水分だけは十分に摂ってくださいね。7月はまだ展示
会続きます。レポートご期待いただければと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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~就活室便り♯65~ Ziggy Stardust

~就活室便り♯65~ Ziggy Stardust

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。先日の台風6号で東京には
1日で6月1ヶ月分の雨が降ったそうです。私はその日ある企業の方と約束があ
り、荒天の中お伺いしてきて、その台風の猛威を肌で感じてきました。要は
びしょ濡れになった、ということですが、まさに普通の月の雨1か月分を合わ
せてびしょ濡れになった感じだったのでもう雨は当分降らなくてもいいので
は、と、思っていたのですが、やはり梅雨という季節はそんな風に勘弁して
くれるわけではなくその後も雨は降ります。しかたなく靴を買い替えたり撥
水パンツを買ったりと、当分の雨に備えていろんなものを揃えたりしたので
すが、雨対策グッズって、買っても全然うれしくないんですよね。もうとにか
く雨に降られないに越したことはないのでただの備えだけで終わってくれれば
いいのですが、レイングッズ、すぐ出番が来ました。まあ新しいものは特に防
水、撥水の効果が強くて思った以上に快適ではあるのですが、雨には変わりな
いのでとにかく早く梅雨が終わってほしい、と願うばかりです。でも、梅雨が
終わるとあの猛暑が始まると思うと、それもまた辛いですよね。今年の夏もま
た暑いのは確定なようなのでみなさん、気を引き締めていきましょう。

 

特に就活を頑張っているみなさん、最近は会社説明会はほとんどオンラインに
なり、御自宅から出ずに受けられるようになりましたのでその分は楽になって
きましたが、やはり最終面接は対面で、ということが多いようです。アパレル
業界は他と比べて着る物の自由度が格別に高く、その分は救われるところがあ
ります。逆に「今日のコーデのポイントは?」という質問がどのアパレルでも
ほとんど必須になっています。今後そのコーデのポイントが暑さ対策のポイン
トに変わるかもしれませんね。いずれにしろ10月末くらいまでは暑い日が続き
そうなので、とにかく気力だけはしっかり持っていきましょう。就活生、頑張
ってください。

 

さて、先週の続きの「インテリア・ライフスタイル2026」のレポートの続きで
す。前回ご紹介したのは会場にて初めてお会いした企業だけだったのですが、
今回は一度ならずご紹介した企業が中心になります。

合同出展ブースとして、「東京手仕事」というブースが、結構広めのスペースを
とっており、その中の数社にお話を聞くことができました。表から見たブースの
風景はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボディに着せて陳列してあるのは八王子の澤井織物さんのブランケットです。素材
感、表面感もいいと思ったのですが、結局最後までタイミングが合わず、お話はで
きませんでした。この中が各社のブースとなっており中に入ります。

その中でひときわ目立つ場所にあったのは、先日お伺いしたふじや染工房さん、覚
えていらっしゃる方も多いかと思いますが、まず写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずのクオリティですね。今回の出展作も当然刷毛を使っての手染めです。型
も何もなく、やり直しのきかない手書きの染めが、注文いただけばいつでも再現でき
るという、ちょっと素人から見たら魔術のようなテクニックなのですが、職人として

は当たり前、で片づけてしまうあたりはとにかく江戸の技術恐るべしですね。今回は
インテリア用の作品、ということで、幾何よりのグラデーション、といった感じの陳
列でしたが、そのグラデーションが難しいんですって。陳列スペースが限られている
ため着物幅の細い作品の展示でしたが、かなりの広幅にも対応できるので、高級ホテ
ルのタペストリーとかに使用すると外国人観光客の方々に好まれそうですよね。また
いつかお伺い出来たらと思っています。

東京でも早稲田近辺の妙正寺川、神田川の川沿いには着物の染屋さんが今でも何件か
残っています。ふじや染工房さんもそんな中の一件ですが、あとほんの少し妙正寺川
を遡ったところに工房を構えていらっしゃるのが、染の里おちあいさんです。こちら
は型を使用していますが、江戸更紗の宝庫というか、歴史館というか、とにかく更紗
コレクションだけで本当に博物館ができそうなところです。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着物用だけでなくバッグのような厚手のものにも、そして、ランプシェード、いい
ですよね。なんかこれだけで手元を照らして日本酒、って感じですよね。この更紗、
染体験が可能で、15型から30型まで、様々な、配色、型の組み合わせで自分だけの
オリジナルの生地を作ることができます。12月が比較的空いているそうなのですが、
一度体験をお願いしたいと思っています。本当になかなか都内でプリント染色を体
験どころか見学できるところがないので、実際に見て触れる、というのは本当に貴
重な体験となると思います。来年のカレンダーを眺めながら更紗の夢を見たいと思
います。

最後にご紹介するのはご招待のご案内を頂いた島精機さん。何回かブースの前を通っ
たのですが、毎回いっぱいでお声がけするのもはばかられ、順番が最後になってしま
いました。

今回はインテリア用生地、製品でのご出展です。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにソファーのカバーにしても、無縫製って、いいですよね。縫い目が体に当
たるって、なんか結構気になったりしますから無縫製ニット、結構最強かもしれ
ません。写真をもう1枚どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柄見本を見ていただいてもお分かりの通り、どんな柄でも基本的にできてしまい
ます。また、インテリア、カバー関係で伸びてくれるニットって、結構いいものか
もしれませんね。メンテナンス、洗濯時の着脱とか伸びてくれるフィット感とか、
そういえばカーシートって、ニットがほとんどですもんね。前回に婦人服用絵型を
探しにインテリアの展示会に行く、という話をしましたが、いろんなものがクロス
オーバーしているのが実際の動きなんだと思います。いろんな分野を興味を持って
みるって、やっぱり重要ですよね。

 

この「インテリア・ライフスタイル2026」の次の週に開催されたのが、「コンテンツ
東京/XR・メタバース展」という展示会です。内容はライセンスビジネス、コンテン
ツ制作、クリエイター達のキャラクター提案、等で参加企業はサンリオ、バンダイナ
ムコ、タカラトミーをはじめとするライセンスキャラクターを持っている会社、IT関
連、そして新進キャラクターデザイナーが中心となっていますので、ファッション業
界とはますます遠くなっていきそうな内容です。やはりあまり期待はしないで訪問し
たのですが、なんか期待以上に何件かといろんなお話をさせて頂きました。そのレポ
ートをお送りしたいと思います。

 

最初にお話をお伺いしたのは、ラッキーナンバースリーという会社です。まずは写真
をご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁紙に書かれている通り、花のレントゲン写真を撮影し、それを図案としてプリ
ントする、という手法を使っていらっしゃいます。レントゲン撮影した時点でカ
ラフルな花も一度モノクロームの陰影だけの世界になってしまうわけで、そこか
らリアルでありながら幻想的な柄が展開されていきます。昨今特にデジタルプリ
ントが主流になってきてからは柄の作り方や色、配色の自由度が格段に上昇しま
したが、私はいまだかつてレントゲン写真のプリントを見たことがありません。
正直言って遠目に見ても今までの柄とは全く違うので思わずブースの前で立ち止
まってしまい、結局そのまま長居をしてしまいました。もっと写真を見ていきま
しょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

押し花とも違うし、この透明感を感じさせるプリント、他で見たことないですよね。
写真、連発します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

婦人服、インテリアから下着まで、幅広い用途で使われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがその秘密というか、このレントゲン写真から柄ができていく、というところ
です。

ラッキーナンバースリーさんはもともと花を使った空間プロデュース、会場設営、
等をやられている会社なので、お花の扱いは得意中の得意な分野なのですが、それ
がレントゲンになって、図案になっていくという、こんな手法はなかなか生地の専
門家では思いつかない手法です。イメージを伝えてオリジナルの図案を作ることも
可能なので本当にいろんなジャンルから引き合いが多いみたいです。ここまでくる
ともう発明品ですよね。今後のご活躍を期待したいと思います。

 

次にお伺いしたのが大手メーカーのサンリオさん、バンダイナムコさん、タカラト
ミーさん、ソニーさん、等のブースです。写真をどうぞ、と言いたいところですが、
ちょっと名だたる有名キャラクターを勝手にしかも無償で公開するのははばかられ
るので今回は自粛しますが(何枚か写真自体は撮ってきました)、今回その中でタ
カラトミーさんとは詳しくお話しさせていただきました。本年の在学生で、人形用
の服制作に携わりたい、という学生がおり、そのうちの一人はどうしてもリカちゃ
んじゃなきゃ駄目、ということであえてその話をお伺いしてきたのですが、基本的
に当然幼児用の人形ですので、久々に実物を見たら、小さいですよね。よくこれを
縫ったな、と思って見ていたのですが、量産分は当然海外生産で、日本でどうこう
するものではありません。ただ、リカちゃんも現在コンテンツ・セールスが好調で、
他業種とコラボしてCM出演、といった出番がかなり多いようです。ぱっと見ただけ
でも菓子メーカー、コスメ、鉄道会社、雑誌社、自動車メーカー、アミューズメン
トパーク、ヘアケア商品、等、様々なCM,ポスターに出演しているようです。その撮
影に使う服は当然日本で製作する1点物で、そういう仕事に携わるチャンスは少ない
とはいえ全くないわけではないようです。もしそんな職種のご要望があったらご連
絡いただくお願いをして、ご丁寧に特別にリカちゃんのステッカーもいただき、そ
の場をあとにしました。いただいたステッカーはちゃんとリカちゃんフリークの学
生に渡しましたよ。自分でしまい込んだりはしていませんのでご安心を。それにし
てもキャラクターを持っているって、現在ではこんなに強いのか、というのを実感
した訪問となりました。なんかいい話があるといいですよね。

 

こちらは写真は大丈夫だと思いますが、この展示会出展社で唯一お付き合いの深い
TSIさんが出展していらっしゃいました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在TSIさんでは70ブランド展開していらっしゃり、そのライセンスビジネスを狙
ってのご出展、ということでした。以前からアパレルブランドのライセンス展開で
化粧品、宝飾、時計、等は各社そろい踏み、という感じでしたが、最近ではブラン
ドアイコンがキャラクターだったりするものもあるので、他分野にも広がっていき
そうですよね。

会場の様子を遠目にでもご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やはりどのブースもカラフルですね。
そんなブースを見て回っていると、ちょっと気になるブースがあって、思わず立ち止
まってしまいました。シャルズさんです。まず目についたのはこの商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前身の写真ですが、実は裏も凝っていたりしています。びっくりするのは、まず素材
がいいことと、例えば腕などもファスナーで取り外しになっていて、柄とは別にアパ
レル縫製品として完成度が高く、このアイテムで上代2万円以下と、たとえワッペン、
刺繍がなくてもリーズナブルと思えるプライスがついていることです。その他のアイ
テムも基本的にはキャラクターが中心になりつつもすべてがアパレル製品としてよく
できていて、しかも安いところは共通しています。他の商品もご覧いただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古着感覚も取り入れたパッチワーク、やはり作るのは大変です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これもこれだけ縫い合わせるのは大変ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんな柄感がキャラクターものの中心となってきます。後ろの水玉とのパッチも凝
ってますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このプリントの娘が中心キャラクターとなっているようです。写真ではわかりにく
いのですが、髪の毛を含む顔の周りが蓄光塗料の処理がしてあって、微妙に光りま
す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提携キャラクター物も展開していらっしゃいます。バリエーションは豊富です。
いずれにしろアパレル製品としてこだわった商品が多い印象で、その割にプライ
ス頑張っていらっしゃいますよね、とお伺いしたらやはり一筋縄ではいかない苦
労がおありのようでした。ファッション業界には必ず納期とコストがあって、だ
から難しく、だから素晴らしい、と言ったのはカール・ラガーフェルドでしたが、
ものづくりって、だから大変で、だから面白いですよね。柄に関してですが、以
前一般公募もされたようです。一般から募集するくらいならぜひ当校と連携でど
うですか、という話もさせていただきました。今後話を詰めて、ぜひ当校とコラ
ボの商品が店頭に並ぶ、なんてことを実現させたいですよね。今後のお話次第で
すが、ご期待いただけたらと思います。なんとか形にしていきたいですよね。

 

クリエイターの方たちも本当に多数出展していらっしゃって、かなり盛り上がった
展示会だったと思います。今後コンテンツおよびそれを活用した商品がいろんな分
野で中心になってくるんだと思います。ただ、昔からの歴史ある認知度が高いキャ
ラクターはいいですが、新しいキャラクターの認知度向上はSNS等の活用で、昔よ
りはやりやすくなったとはいえ、いくら嗜好の分散化が進んだとしても正直言って
ありすぎ、そして他のキャラクターとの差別化が難しすぎ、という感は強く持ちま
した。ちいかわ人気とかは確かに見ててすごいな、と思いましたが、それと差別化
された、それにかわるキャラクターは一朝一夕にできるものでもないし、美少女キ
ャラクターを数多くのクリエイターが展開していましたが、私にはそのキャラクタ
ーの違いの理解、差別化がどうしても理解できず、結局みんな同じに見えてしまい
ました。私に見る目がないだけでその中に次世代モンスターキャラクターがあった
のかもしれません。ただそれがわからない人はわかるゾーンで勝負していくしかな
いですね。いまだに売れる色、売れる柄、売れる素材、形には敏感に反応するたち
なので、地道にアパレル業界で頑張っていこうと思う次第です。そのためのアパレ
ルクリエイターの卵たちのフォローを今後も頑張って続けていきます。いつかそん
な卵から次世代を担うクリエイターが出てくるといいな、と思います。

 

次回からはまた違う展示会のレポートをお送りする予定です。ご期待いただければ
と思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

7/11に開催予定です。

 

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~就活室便り~#64 Keep Yourself Alive

~就活室便り~#64 Keep Yourself Alive

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。関東も梅雨入りの発表が
あり、あと約1か月、からっとしない天気が続きます。雨の季節がやってく
るととにかく毎日憂鬱で、本当に濡れるのと寒いのは苦手です。なんかそん
な特徴はそのまま猫の特徴でもあるのでなんだか猫との距離は縮まったよう
な気がしますね。ただ我が家の猫は外に出ることはないので、雨が降ったか
らと言って濡れることはないのですが、こっちはそうはいきません。雨が降
るたびに欠勤するわけにはいかないので、どんなにひどい天候でも通勤をし
ないということは絶対にありません。そう考えるといい傘、いいレインシュ
ーズ、いいレインコートが欲しくなりますが、そんなレインウエア、レイン
グッズを選ぶのもなんか苦手なんですよね。冬のコートを選ぶのが苦手なの
と一緒でなんか苦手なもの対策も一緒に苦手になってしまうんでしょうか。
なんかちょっと検証のいる事項のような気がします。

それでも昔は駅まで雨でも自転車通勤をしていたわけで、その頃に比べれば
雨でどうしようもなく濡れてしまって1日中辛い、ということもだいぶ少な
くなってきたのですが、それでも濡れることには変わりなく、その被害程度
が少なくなったというだけなので、やはりこの季節は苦難が続きます。そし
てつい先日もそうでしたが、家を出るときには結構な雨で、職場につく頃に
は止んでいる、ということが本当に多々あります。雨は相変わらず遠距離通
勤者に全く味方してくれません。そんな敵に負けずに頑張っていきたいと思
います。

 

そんな梅雨空の下、6月はアパレル個展、総合展とも少なめの開催で、本来な
ら行こうと思ってた展示会も授業との兼ね合いで訪問できませんでした。7月
からはまた展示会花盛りとなるので、特に話題には事欠かないのですが、今月
はちょっとお休み、という感じでしたが、ご招待いただいた展示会を訪問して
きました。今回はそのレポートをお送りしたいと思います。

 

今回、お伺いした展示会は2件、一つはアパレル加工合同展、という展示会で、
加工、染色、縫製を専門とする8社が各種加工品を持ち寄り、各社独自の加工
技術をアピールする、というものでした。商品はハンガーにして10ラックもな
く、総点数でも30点前後かと思われましたが、その狭い会場にひっきりなしに
お客さんが来るのがまずびっくりしました。加工にしろ、縫製にしろ、染色・
織編にしろ、アパレルメーカーの企画の方が縫製現場、加工現場を見る機会、
回数は以前より格段に減っている、商品知識もしかり、と思っていたら出展者
にお伺いするとやはりその通りで以前のMD、デザイナーよりものを知らない
分提案するのも手間が増えて大変、ということをおっしゃっていました。お客
さんみんな真剣に見て真剣に話し込んでいましたが、ハンガーサンプルを触っ
ている人はいませんでしたね。生地を触らずに何か判るのかどうかわかりませ
んが、とにかくなんだかそういう時代になってきているようです。私は当然、
生地、製品とも全部触りまくりました。試作、試染、等のサンプルは、まだ生
渇きというか、水分多めというか、濡れてる、とまでは言いませんが染めて乾
かないうちに持ってきたな、というような感じが満々でした。次回からは将来
企画職を目指す学生を連れてこれたらと思います。そして生地を触る勉強もさ
せていきたいと思います。その時にはまた写真入りでレポートをお送りいたし
ます。話がはずんだら写真を忘れてしまいました。ごめんなさい。

 

気を取り直して次の日にお伺いしたのは、「インテリア・ライフスタイル2026」
という展示会です。基本的にはインテリアが中心となると思うのですが、ライ
フスタイル雑貨も出ていることもあり、出展社の島精機さんからもご案内いた
だきお伺いすることにしました。以前テキスタイルの会社でプリントの企画を
していた時もよくインテリアの展示会にお伺いしてインテリア用プリントの図
案を購入したりしていました。正直言って婦人服よりカーテン、等のほうが生
地1柄あたりの使用量が多かったりするので良い柄、デザインがインテリアに集
まったりします。少し期待しながらこの展示会にお伺いしました。まず最初に
お伺いしたのは太田ニットさんです。まずは写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいな色目のマフラーが並んでいますが、こちらはカシミヤ100%のニット
マフラーです。触れば一目瞭然って、ちょっとおかしい気がしますが、とにか
く超絶に軽いです。カシミヤとか、素材に限らず、こんな軽いニットは見たこ
とがありません。これはその軽量化のために糸から凝りに凝りまくって製糸し、
編立でも少しでも早くやろうとすると糸切れを起こしてしまうため、丁寧に丁
寧に編んでいく商品だそうです。それでも糸切れが起こりやすく、切れたとこ
ろは手で補修して進行していくそうです。そんな手間暇をかけた商品が参考上
代2万円、ということでしたから、カシミヤという素材を考えても決して高い
ものではないですよね。とにかくこの超絶軽いマフラーに結構参ってしまいま
した。同じものですが写真をもう1枚どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真に写っている8色プラスイエロー、エメラルド、ローズを加えた合計11色で
展開していらっしゃいます。マフラーを外した時も手に持って重さを感じない、
そういうのって、結構重宝するかあもしれません。

当然、マフラー以外の製品も幅広く展開していらっしゃいます。特に小物、バ
ッグ類は充実しているようです。製品ニットも糸から凝ったものばかりです。
次の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々群馬県太田市には約200社のニッターがあったということですが、現在残
っているのは約10社、その10社のオリジナルブランドがこの太田ニットさんで
す。実は以前他の展示会でもお見受けしてお話をお伺いしようかと思っていた
のですが、いつまでたってもブースがいっぱいで結局お話をお伺いするのを断
念したことがあります。今回はたまたまちょうどいいタイミングでブースにお
伺いでき、たくさんお話をお伺いすることができました。太田市のニッター10
社とも当然後継者問題は課題になっていますので、太田市に通える方、移住に
問題のない方は見学、訪問は大歓迎のようなのでご検討頂けたらと思います。
ジャパンメイド(こちらではMADE IN 群馬でした)まだまだやっていく価
値も余地もありますよ。たとえ世の中が変わっても培ってきた技術ってそんな
簡単に滅びるものではありません。技術の伝承を誇りに思って胸張って行きま
しょう。

 

次にお伺いしたのはこのブース、まず写真を見ていただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つのブースを2ブランド合同で出展されていました。「リトルビョル」さんと、
「ジューン リトルクローゼット」さんです。会社こそ違え、どちらもキッズ・
ベビー関連商品です。リトルビョルさんのビョルとは、韓国語で「星」の意味
だそうです。小さな星、という意味のブランド名でベビー服、ベビーグッズを
展開していらっしゃいます。ジューン リトルクローゼットさんのジューンは
長女のお誕生月で、その時の感謝と感動を忘れないように、ということでこの
ブランド名にしたそうです。初心、ですね。ジューンさんでは、子供服だけで
なく、大人も同じデザインの服をオーダーできるそうで、お受験、七五三でも
究極のお揃いを着ることができます。今回は省スペースでの出展のため、お持
ちになった点数も少なめだとは思うんですが、とにかく全てかわいいです。娘
さんの出産後に立ち上げたというこのブランド、当然大変さは十分理解できる
んですが、それ以上に可愛さが優っています。今後もどんどん頑張っていただ
きたいです。

リトルビョルさんでは本当に可愛くて、しかも便利な小物が揃っています。よ
く考えてあるな、と思うのはシューズピンチで、ベビー靴をカートとかに留め
ておけるピンチです。写真を拡大していただければ下の方に見えるかな、と思
うんですけど(接写してこいって話ですよね、次からの課題として頑張ります。)、
実は変な話ベビーって、本当によく靴をなくすんですよね。ベビーカーに乗せ
ている時などはなおさらでなんか本当に気を遣うんですよ。それが可愛く解決
してしまうって、結構すごいことですよね。私がまだ子育てしていた時はベビ
ーカーに取り付けるアタッチメントはなくて、洗濯ピンチやフック、等を無理
矢理取り付けていろんなものをぶら下げたりしました。今の言葉で言えば、違
法改造車、とでも言える感じのもので、今回のリトルビョルさんの商品とかは
ディーラーオプション、といったところでしょうか。ベビー用品なので色々な
安全基準も満たしてると思いますし、しかもかわいいって、もう言うこともな
いですよね。最近はこう言う商品が充実しているところは子育てが楽しくなっ
ていると思います。いずれにしろ子育てが大変なことに変わりはないので少し
でもおしゃれなものに囲まれて楽しい気分で過ごしたいですよね。なんかこん
な感じでデザインに囲まれていきたいですよね。かつてはベビー用品は日本で
はほぼ2社の寡占状態でしたし、そこにデザインとアイデアで新ブランドを展
開していくそのチャレンジ精神、応援していきたいです。そして、設定顧客を
「ペルソナ」と言って、それを誰に、どんな趣味でどんな生活サイクルでどん
な消費動向なのか、と言うことを想定しながら商品企画をしていく、と言うの
が現在のアパレルの常識となっています。そのペルソナの設定が自分の娘さん
だったら、これだけ絞られたターゲットはないですよね。子育ての大変さは重
々承知の上でこれからもどんどん頑張っていってください、とお声掛けしたい
気分になりました。応援しています。頑張っていって下さい。

 

次にご紹介するのは、今度は寝具です。ブランド名はITSUKI、毛髪研究家江川
樹さんプロデュースのブランドです。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は素材のことは知らずにこの枕カバーの柄配色の良さが魅力的で立ち寄っ
てしまいました。写真をもう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このパネルにある「SLEEP WELL LIVE WELL」が、ブランドテーマとなってい
ます。ここで展開されているのはシルクの枕カバー、シルクコットンのナイトキ
ャップ、等、全てシルクの素材の特徴を活かしたヘアケア製品(と言っても良い
かな、と思います)です。

朝起きたら寝癖がついていた、ってそれはそれで全く普通の事項なのですが、髪
が異物と触れているとどうしても異物に成分を取られていくらしいです。それを
防ぐには髪にとって異物ではないもので保護していくしかない、と言うのがこの
ブランドの始まりとなっています。普通の枕カバーを使用していると、どうして
も髪との間に摩擦が生じ、髪中の水分はその摩擦による静電気でどんどん吸い取
られていくそうです。ところがシルクは、髪にとって異物感の非常に少ない素材
で、髪が髪と擦れても静電気が起こらない、と言うのと一緒で、シルクで保護す
るとシルクと髪の毛には静電気が起こらず、その保湿効果は使用して一晩で体感
できるとのこと。そうして寝癖自体も起こらない、とのことです。シルクの枕カ
バーに関しては昔からそういう噂は聞いていて、シルクプロテインってすごいん
だなって思っていましたけどその摩擦、と言う観点は思いもよりませんでした。
ITSUKIさんでは枕カバーのみならず、フード、バラクラバ共々多数展開していら
っしゃいます。寝癖のない暮らしって、憧れてしまいますけどシルクの枕カバー
とかなんとなく猫に爪を磨がれそうな気がするので、フーディー、バラクラバ系
が欲しかったりします。そんなフーディー系は下の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなブランド展開を可能にしているのが株式会社BATTONという会社で、この
ITSUKI以外にもシューズ、バッグなどの商品のブランドを立ち上げ展開していま
す。EC中心に展開している会社なので会社のプラットフォームを使用しながらい
ろんな商品を企画、展開していく、これからが重要になってくる会社の気がしま
す。みなさんの中でもご興味がおありな方、自分の中で自分のブランドの独自商
品の青写真が出来つつある方、一度この会社にお世話になることを考えてみるの
も良いかもしれません。ただ、大阪の会社なので引越しが伴うことをご了承くだ
さい。まあ大阪にないものもないと思いますので、十分に商品企画に集中してい
ただければと思います。今回の枕カバー、品質を別としても色柄だけで十分に勝
負できそうですよね。やはりデザインがなくてはいくら機能が優れていても生き
残れないような気がしました。

 

、と気がつくと既に字数がオーバーしていました。続きはまた次回になりそうで
す。今回は全てEC中心のメーカーのご紹介になりましたが、EC中心だからこそ、
実店舗で一際映えるデザイン、配色がないと成り立たない、ということだと思い
ます。みなさん、元々ECをやりたい、ということではなくて、作りたい、世に問
いたい商品が先にあって、それを表現する場がECが一番手っ取り早かった、とい
う事だと思います。最近はまずECがやりたい、という学生が多くなってきました
が、とにかくまず商品ありき、ということだけは忘れないでいただきたいです。
そして、その商品のこだわり、良さが、表現できないと、というより滲み出るく
らいでないとなかなかその良さは伝わらない、ということを覚えておいて下さい。
まず自分が、どんな商品を世に問いたいのか、起点も終点もここにあるしここに
しかありません。流通経路はあくまでも経路でしかないのです。自分にしかでき
ないもの、自分だけの世界、どんどん表現していってください。それが一番評価
される手段、方法で。それがたまたまECかも知れないし店頭かも知れないし、ち
ゃんとした表現者は評価を多く受けるためには手段は選んでいませんよ。そうい
う意味で、本当にやりたいことがあったら、どんどん泥臭く行きましょう。目的
に優る手段なんてありえないですから。

 

やはり新しい場所で新しい出会い、いいですね。今回のレポートがまさか2回に
なるとは自分でも思わなかったのですが、とにかく引き続きどんどんレポートを
あげていきます。今後のみなさんの進路に少しでも参考になるものがあれば幸い
です。次回は引き続き「インテリア ライフスタイル2026」の続きと、余裕があ
るようでしたら次の展示会のレポートもはさみたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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~就活室便り~#63 Come Rain or Come Shine

~就活室便り~#63 Come Rain or Come Shine

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。これくらい暑くなって
くると、一気に半袖まで行っちゃおうかな、と思うんですけど、そうする
と梅雨の季節には寒い思いをしたりするもんでなかなか踏み切れません。
前に長袖を全部閉まってしまって、そうしているうちにものすごい梅雨寒
になってしまい、歯の根も合わないほど寒くなって結局、外出先でジャン
パーを購入し、やっと寒さはしのげたのですが、その季節にジャンパーっ
て、セールも終わっていて、在庫のあるのはブランド物しかなく、それが
やたら高かったのですが、背に腹は代えられずに購入。それでも梅雨寒な
んてそんな長い間続くわけではないので、そのシーズンは結局2,3度しか出
番がなく、それにしても高い買い物だった、ということから懲りて、なる
べく7月上旬までは長袖で、と思ったりしているのですが、結構毎年長袖が
早めに辛くなってきてます。そんな梅雨寒対策やUV対策で女性用のものは
薄手の羽織り物が実にいっぱいあるんですが、男性用は量、質ともに薄い
ですね。結局暑さにも寒さにも耐える機会が長くなります。その他靴や傘、
防水グッズ含めて、梅雨時がもっと楽しくなるグッズが増えないですかね。
まあ、今の若い方、特に女性は早くからもう薄着になっている人や暑くな
ってもブーツや厚手のものでも平気な人、特に昔と違うのは雨でもなんで
も結構な度合いで濡れても平気で気にしない人が増えました。昔の女性は
ほんのちょっとの雨でもすぐに傘をさして、止んだだろうと思ってもなか
なか傘を畳みませんでした。天気予報になかった急な雨、とかの時に、よく
学校の窓の外を眺めて、女性が傘をさしていなかったら完全に雨が止んだ
んだ、という判断材料にしていてそれが外れることは100%ありませんでし
た。それが最近では若い女性より私のほうが傘を開くのが早いですし、畳
むのも遅いです。いつからそうなってしまったのかはわかりませんが、なん
かいろんな常識が変わりつつありますね。いろんな事であんまり若い方に
負けたくない、と思って結構いろんなことで対抗したりするのですが、雨に
関しては素直に負けでいいです。雨に濡れるのはどうしても好きになれませ
ん。逆に濡れなくて快適なグッズがあればどんどん紹介していただきたいで
す。

 

最近はゴアテックスを使用したスニーカーがあって、雨の日には特に重宝し
ています。しかし、この前ものすごい豪雨の日がありまして、その日に濡れ
たズボンの裾から靴下経由で内部に浸水してしまう、ということがありまし
て、スニーカーでもハイカットの構造のものや防水ズボンとの組み合わせを
考えるしかないのかな、と思いました。ただ、防水のズボンって、思い切り
アウトドアか思い切り工事現場仕様かどちらかだったりするんですよね。な
んかもうちょっとタウン寄りの軟弱使用がないかなあ、と思い探しているの
ですが、それがなかなか見つからないですね。まあとにかく気長に探してみ
たいと思います。

 

そんな雨の降る1日に、以前ご紹介したふじや染工房さんにお伺いし、引き
染めの体験をしてきました。引率したのは当校専攻科所属の5人の学生で、
そのうち2人が傘を持参しておらず、しかも降りしきる雨の中、そのまま出
かけようとするので、それはさすがに止めて傘を貸しましたが、やはりそれ
だけ時代の常識は変わっているようです。そんなメンバーと伝統工芸、と言
える引き染めの体験をしに行くわけですから結構楽しい行程になりました。

 

ふじや染工房さんをこのブログにてご紹介したのは3月6日公開の#57、タイ
トルはRain Songでした。その時には今回の訪問の天気が雨になる、とは思
ってもみなかったんですが、とにかく型を使わない手染め、という手法にだ
いぶ魅了されてその後一度はお伺いしようと思っていたのは間違いありませ
ん。思い出していただきたいのでもう一度ご覧に入れますが、これが手染め
のスカーフです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回お伺いしてまたいろいろな話を聞いてきたのですが、この刷毛の模様、
フリーハンドで書いているんですから完全な一点ものと思うじゃないですか。
ところが、ふじや染工房の中村社長がおっしゃるのは、まったく同じものが
いくらでも作れる、じゃないと商売にはならないですから、と、平気でおっ
しゃいます。それは何か特別な技法、秘密があるわけではなく、職人という
のはそういうものだ、とおっしゃいました。アーティストと違って、職人だ
ったら一度作ったものが再現できるのは当然、とおっしゃって、むしろ私が
なんでこんなことを聞くんだろう?と、不思議がっている感じでした。江戸
職人恐るべし、そんな職人を前にしてずぶの素人の集団が引き染めに挑戦し
ていきます。

まずは写真をご覧いただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この吊るした布を今回6人で6等分して染めていきます。左に移っている男性
が中村社長ですが、染める前にまずは詳しい解説をお伺いしているところで
す。こうして吊った生地に手書きで染めていくわけですが、この日は雨でも
外気は20度近くまで上がった暖かい日だったのですが、染色は温度が上がら
ないと染料が定着しないため、ストーブが2つ点いていました。温度だけでな
く、湿度の管理も徹底していて、湿度が低い場合は打ち水をして湿度を上げる
そうです。そういう意味の温度管理、湿度管理に最適なのがこの土間、という
構造

ということで、もう70年以上受け継がれているとのことです。また、染料が零
れ落ちても、打ち水した土間に落ちた染料が舞い上がる、ということはないそう
で、それが土間にこだわるもう1つの理由だそうです。確かに落ちた染料が舞い
上がって大事な絹織物に付着してしまった、なんて事になったら、ちょっと取り
返しがつかないですものね。そして、染め上がった反物はそのままここで自然乾
燥させていくそうです。むやみやたらに動かさない、自然な取り扱いがクオリテ
ィと品質安定に役立っているそうです。この土間で長さ12メートルの反物の染が
可能です。土間に置いてある新聞紙の上に染料が置かれています。

どんどん写真を見ていただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

染め方、諸注意を真剣に聞いています。右下の新聞紙の上にカーブした木の枝の
ようなものが見えるかと思います。これを染色前に生地がたわまないよう、セッ
トしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真はその枝のセットの仕方を教わっているところです。皆真剣に聞いてい
ますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セットして生地を伸ばしている最中です。染料は基本的に8色使用します。その染
料が新聞紙の上に見えるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セットの終わった学生から染め始めました。絵型は今まで何枚も書いていても、
立ったまま宙吊りの生地に書いていくのは全員初めての体験です。一生懸命に
取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い魚と言ったらやっぱり金魚でしょうか。なんとなく初夏の香りが漂ってき
ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはすっかり水玉職人に徹しているところ。寒色系を中心にさわやかに仕
上げています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいぶ完成形が見えて来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろ苦労しましたが、やっと全員完成です。

降りしきる雨、2時間弱で、引き染め、工房の解説、その歴史、特徴等のご説明
と体験染色を、雨音だけが聞こえる静かな静かな工房にて行いました。先ほど染
料は全8色とご紹介

しましたが、それは体験だから色数に制限があった、ということではなくて、本
番の仕事でも使用する染料は8色で、それをいろいろ調合して様々な色合いを作
っているんだそうです。私は高圧釜を使って大量生産する近代的設備の染色工場
には何度も行ったことはあるのですが、そういうところでは染料の調合は現在す
べてコンピューター管理で様々なデータに基づいて調合しますが、その時の気温、
湿度、生地の状態、等によって染め上がる色は左右され、同じ色の再現、という
ことには今までかなり苦労してきました。それが、この中村社長がおっしゃるに
は、色のデータ、レシピを取ってあるわけではなく、毎回染める度に新たに調合
しても前回と同じ色ができる、とのことなんですが、それだけの技術って、それ
が職人の技術だから、と平然とおっしゃいます。まさしく職人、恐るべし、です
ね。

今回の体験の元々の目的は、一度染色の現場を見せたい、体験させたい、とかね
がね思っていたことから始まっています。将来企業デザイナーになるにしても、自
分でブランド、アトリエを立ち上げものづくりしていくにしても、デザイン、モ
デリング、縫製は確かに大事ですが、素材のこだわり、色柄のこだわりもそれと
同様大切なものです。その染色の仕組みを理解するのに、染色現場の見学、体験
ほどその理解を深められるものはありません。同じ染料レシピで染めても、綿、
朝、ウール、レーヨン、合繊、素材が違えばすべて違う色で上がってきます。品
質は同じでも産地、加工方法等の違いによって発色は全然違ってきますし、平織
り、綾織り、サテン織り、という織り組織によってもまた全然違った見え方にな
ります。現在活躍されている有名デザイナーの方は全て、その素材、色柄に関す
るこだわりが並々ならない方ばっかりで、様々な染工場の方に、そのデザイナー
のこだわりを叶えるための苦労話は今までさんざんお伺いしてきました。ただ、
不可能なものを可能にて欲しい、と、依頼するのと、あとちょっと、具体的にこ
こをこうして理想のものに近づけて欲しい、と依頼するのでは意味が全く違って
きます。たいてい元から無理なものを依頼するようなデザイナーからは染工場も
どんどん距離を置いていき、最後には仕事を引き受けてくれる染工場はなくなり
ます。将来ものづくり、服作りを目指そうと思ったらこういった染色知識を含め、
いろんな勉強が必要となってくるのです。それゆえ染工場を訪問し、染色現場の
実態を見せたい、と、かねがね思っていたのですが、現在東京で染色整理をして
いる工場は皆無といってよく、工場見学はかねてからの課題でした。第一、住宅
の密集した東京で、染料を煮てその釜で染めるのですから、その染料の臭いだけ
でも近隣からの反対運動がおきそうです。

そんな中、かつては日本橋界隈で仕事をしていた和装の染工場が、明治維新以降
発展著しい日本橋から早稲田界隈に移転し、現在も数社が運営を続け、現在は伝
統工芸として保存の動きが出てきたところにインバウンド観光客によるジャパン
ブームに乗って、染色体験が盛んにおこなわれている、という事実を知るまでか
なり時間がかかってしまいました。元々去年から体験の企画はしていたのですが、
本学の最高学年である専攻科の学生にはとにかく一回見学、体験させておきたい、
という願いがやっと今年かなえることができました。出来あがった作品は当然乾
燥が終わりましたら、蒸し、洗い、という工程を経て完成となり、その現場も観
察してきました。現代の機械による染色工場ではないですが、併せて伝統文化に
も触れることができる、というメリットがあるため、今回あえて引き染めに挑戦
しました。ただ、その重きを置いていた染色の知識より、ひょっとしたら職人の
技術って、こんなにすごいんだ、ということのほうが強く印象を与えてしまった
かもしれません。それでも実は、服飾系専門学校のデザイナー科を卒業され、デ
ザイナーとしてキャリアを重ねた後、やはり学生時代やデザイナーとして訪問、見
学したものづくりの現場の魅力が忘れられなくなり、染職人、織職人になってし
まった、ていう方って、結構いらっしゃるんですよね。将来のことは今わかりませ
んが、こうして毎年体験しているうちに、将来そんな職人になる人が出てきたら、
それはそれで素適なことだと思うのですが。

ふじや染工房さんも最近ではパリの展示会に毎年出展されていたり、ホテルのタ
ペストリー等、インテリア部門でも有名になったり、とその職人芸を活かして、
各方面でご活躍されています。伝統工芸、職人技を守っているうちに、それがい
つしか最先端の位置にいるって、これからもそんなこと結構あるかもしれません。
いずれにしろ絶え間ない技術のブラッシュアップと、それを正当に評価する人が
いれば職人の伝統技術、これからもどんどん評価されていくと思います。みなさ
んも、そんな評価が正当にできるくらいどんどん良いものを、見て、触って、触
れて行ってください。それ以外に近道はどこにもありませんから。

 

今回の表題、「Come Rain or Come Shine」は、言わずもがな、特に様々なジャズ・
ミュージシャンによって演奏されてきた名曲です。雨だろうが晴れだろうが、天
気なんてどうでも、というような意味だと思いますが、私から一つだけ提案です。
雨が降ったら傘を差しましょう。最近は以前ほど酸性雨に関してのアナウンスは
少なくなりましたが、それでもやっぱり、濡れないに越したことはないですよ。

 

 

次回からはまた展示会レポートをお送りする予定です。ご期待ください。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

5/24に開催予定です。

 

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~就活室便り~#62 Stone Free

~就活室便り~#62 Stone Free

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。なんだかいきなり
暑くなってきました。こう急に暑くなっても着るものの対応が間に
合わなかったりして、毎日着るものに悩みます。昼の格好も毎日悩
みますが、日が暮れてもあまり気温が下がらない晩も多くなり、夜
の格好も結構悩みの種です。毎年これくらいの時期までは、パーカ
ーを最後に羽織って寝ているのですが、この時期になるとやはり暑
くて、パーカーを着て寝るのをやめようと思うのですが、我が家に
はパーカーが大好きで、パーカを着ていないと怒り出す奴がいます。
それがこいつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく夜中にパーカーのひもをくわえて私のことを踏むのが大好
きで、いつものパーカーと同じ位置にひもがないと人の顔を殴りな
がら探します。それが夜通し、最低1時間に1回は続くので、ちょっ
と安眠とはかけ離れた世界に行ってしまいます。まったく寝ても起
きてもろくなことをしない猫なのですが、何かをくわえて両手で踏
む、という行為は母猫の授乳を思い起こす行為なんだそうで、たっ
ぷり母猫に愛情を注がれ成猫になった猫はしないそうです。この子
はものすごく小さいときに拾ってきた猫なので、たぶん母猫の愛情
は全然足りてないはずですからかわいそうだといえばかわいそうな
んですよね。ただ、かわいそうでもそれと睡眠時間が全く足りなく
なってしまう、っていうのは全然イコールじゃない、というか、正直
勘弁してほしいです。夜通し上に乗られて踏まれ続ける、というの
も結構大変なのですが、一晩中顔を殴られる、というよりはまだま
しなので、今年は夏用の寝巻の襟にパーカーと同じ長さのひもを奥
さんに頼んでつけてもらうようにしました。今のところ結構気に入
ってくわえながら踏んでいますが、やはり夏用に薄手になった寝巻
の上から爪を立てて踏まれると結構痛いです。下手すると流血騒ぎ
で傷跡だけ見れば誰が見たって単なるDVですよね。最近は夏だか
らといってあまりプールに行くとかもないのでまだいいと言えばい
いですが、それにしても安眠が恋しいです。また機会があれば出張
でも行きたいですね。

 

まあそんな話はさておき、今回は東京テキスタイルスコープの2回目
のレポートをお送りいたします。なんか前回は結構重いテーマになっ
てしまったのですが、今回は明るく楽しいレポートで行きましょう。

 

やはりこの展示会でまず見るべきは東レさんのブースです。今回は
創立100周年を迎えた東レさんの集大成とでもいうべき展示となっ
ていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなか見ないプリントの柄ですが、これはHATRAとのコラボレー
ションで新素材を新しい染色で表現しています。HATRAとはデザイ
ナーの長見佳祐さんがはじめられたブランドで、AIを積極的にデザ
インに活用し、一部3Dプリンタを使用し、新しい表現方法、新技術
を最大限に活用しているのが特徴です。最近ではAIデザイン、3Dプ
リンタを使用した大阪万博用のミャクミャクTシャツが3万円近い値
段ながら発売即完売し、話題になりました。そんなHATRAさんとの
コラボ商品を複数展開していらっしゃいました。写真をもう1枚どう
ぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりこういう柄はAIならでは、っていう気がしますね。実は素晴
らしいのは風合いで、合繊界で東レさんと言ったらやはり技術的に
は世界一かな、って思います。前回中国の余剰ポリエステル糸の話
をしましたが、品質が同じポリエステル100%の表示でも、まさに
似ても似つかないものとはこのことで、たとえどんな値段のものが
出ようとも東レさんのブランドポリエステルの地位が揺らぐ可能性
は一つもありません。日本ではユニクロさんのインナー素材でこと
に有名ですが、本来はシルクライクなポリエステル、人工スエード、
合皮の評価は本当に世界的なものです。高級車が好きな方でアルカ
ンターラの名前を聞いたことがない方はいらっしゃらないでしょう
し、それを衣料用に改良したウルトラスエード、そして東レさんの
代名詞にもなっているシルックは、ポリエステルながら風合いだけ
でなく絹擦れの音まで再現しています。そんな大看板を持ちながら
こうした展示会では毎回新作を発表している東レさん。たとえどん
な環境になろうとも正しい技術の革新は企業の成長を止めない、と
いう生き証人のような存在です。そして毎回展示会で新作生地の風
合いを味合わせていただくのは至福のひと時でもあります。なんか
そんなひと時がこれからもずっと続けばいいな、と願ってやみませ
ん。

 

合繊メーカーだけでなく、天然繊維でもかなり新作が出て来ていま
す。どんどん紹介していきましょう。

次にご紹介するのは小原屋繊維さん、リネンのプロフェッショナル
です。まずは写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、中肉のリネンにまず黒い
部分をムラっぽく染めて、その上から風合いを殺さないように低温
染してるんじゃないかと思います。地の黒染めは共通で、ベージュ、
ブルー、グレー、といった色をのせているのですが、ちょっとこれ
が工業製品でできるのか、っていうくらいそのムラの出方がかっこ
いいです。この写真のベージュが一番かっこいいな、と思ったので
すが、グレー配色だとそのムラ染め加減が一番わかりやすいです。
下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンズでこんな夏のパンツあったら着たいですね。ちょっとこれだ
けでやられてしまったのですが、この商品は後染めの部類に入りま
す。最初に糸を染めてから織り上げる先染めの部類ですが、今一番
ポピュラーなのは経糸に藍、緯糸に白を使って綾織りで織り上げる
デニムだと思いますが、そんなデニムをリネンで作っていらっしゃ
います。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです、こんなGパンがあったら欲しくないですか?ジャパンメ
イドを意識して墨染めらしい手法で糸を染め、表面はあくまでもラ
スティックに仕上げ、それが大人の高級感を醸し出していますよね。
Gパンにしたら上代5~6万、ってところでしょうか。昔、表参道
ヒルズのショップで見た、リネンのダッフルコートを思い出します。
それは生成りの麻かす残しで、それもすごくかっこよかったのです
が結局購買しませんでした。13万だったと思います。なんかいつか
はいいと思ったものは値段に関係なく買えるようになりたい、とそ
の時思いましたが結局今でもそうなってないです。道のりは果てし
なく遠いですね。

リネンの糸は数字が小さくなると細く、大きい数字の糸ほど太い糸
になります。一番最初に中肉、といったムラ染めの生地ですが、そ
れが40番、という糸を使っています。リネンでは最もポピュラーな
番手です。その次にご紹介したデニムですが、これの番手をチェッ
クし忘れてしまったのですが、たぶん25番だとおもいます。この小
原屋産業さんでは7番、という超厚手の生地まで展開していらっしゃ
いました。ここまで糸が太くなるともうコーヒー袋に近くなってき
ます。製品見本も作っていらっしゃいましたので一緒に写真を撮っ
てきました。こんな商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紺でも十分かっこいいですが写真に見える生成りとか、逆に白とか
すごくかっこよさそうですね。太番のわりに洗い加工をかけてある
ので風合いは柔らかく優しいです。

次の写真も備長炭染めの説明書きがありました。パターン紙に貼っ
てある小さいオレンジの生地は柿渋染めの説明書きがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと染色に関しては、実は染色用に使用している水は、「○○の水」、
というような名前で販売されている、名水と呼ばれるものの原水、天
然水です。工業用で、飲料として使用するものではないので、塩素、
カルキなどの処理をしていないもので、考え方によっては一番ピュア
な水を染色に使用しています。中国の河には色の名前がついているの
はご存じだと思います。中国だけでなく世界各国と比してもその水質
は飛びぬけていて、それだけでも染め上げ品のクオリティにはかなり
の差が出ます。これに対抗できるとしたらアルプスの湧き水が豊富な
イタリア・ビエラ地方くらいなものでしょうか。その水に最高水準の
染色技術が加わるのですから、やはりその染色整理技術は世界最高水
準、と言わざるを得ません。そんな技術と意匠、テキスタイルデザイ
ン、といったソフト面が結びつき、こんなこだわりのジャパンメイド
は他の追随を許さない商品になっています。良いものは高い、こんな
当たり前のことをおっしゃったのは川久保玲さんです。あとはその高
いものを買えるようになれば全てが丸く収まるのですが、それがなか
なかねえ。でも大人になったら大人とし評価される品質のものを着た
いですね。私も頑張りますのでみなさんも頑張っていきましょう。

 

次にお伺いしたのは国島株式会社さん、俗に尾州産地と呼ばれる愛知
県一宮市で、とにかく歴史のある会社、ということは知っていたので
すが、調べてみたら創業は1850年、ということでペリーの来航より古
いのです。そんな歴史のある会社の商品というと、昔ながらのなんち
ゃらな手法で、というような商品を思いうかべるかもしれませんが、
展示してあったのは画期的な商品ばかりでした。今回ハマってしまっ
たのは下の商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この真ん中の商品に沼ってしまいました。MAXハードボイル、という
名称になっていました。素材はウール100%ですが、触るとその弾力が
絶品で、もうちょっとこの世のものと思えないくらいの風合いです。
ドレープも素晴らしく、この生地からのインスピレーションでデザイ
ンを起こすデザイナーもいるんじゃないか、と思いました。

なんか触っているうちに離れられなくなってしまう生地って、本当に
あって、今回もそうして離れられずにずうっと触っていたら社員の方
に声を掛けられ、触りながらいろいろお話を聞かせていただきました
が、やはりこの生地、風合いにハマってしまう方が多いそうです。そ
の後、値段を聞くと、みなさん憑き物が落ちたように我に返られるそ
うです。私は現在生地仕入れの立場ではないので、値段は確認せず、
ずうっと触らせて頂きました。いやあ、人生って、こんないいことも
あるんだ、というような感じです。国島さんは基本的にはメンズ高級
スーツ生地がお得意、というイメージがあるのですが、いやあ、こん
なすごい生地が世の中にあって、そしてそれに出会える喜びを存分に
味わせていただきました。

本来のメンズ高級品のイメージに近いものでもこんな素晴らしい商品
もありました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠めに見てもこの表面の美しさが見て取れると思います。品質として
はウール100%、織組織としてはギャバジン(通称ギャバ)、と呼ばれ
るもので、一番イメージしやすいのは、詰襟やセーラー服、といった
学生服です。でも学生服って、こんなに光沢があったりしなやかにみ
えたりしないですよね。これはSuper100、というウールでも超極細
繊維だけを集めた原糸を使い、その糸に強撚と呼ばれる、普通の糸よ
り2~3倍の撚りをかけることで表面感のきれいさ、表面変化の面白さ
としなやかな風合いを実現する手法によるものです。だからと言って
糸だけが良いものを使えば良い織物になるわけでは当然なく、織りの
技術がなければ逆にすべては台無しになるので、糸からこの織上がり
まで、企画段階からその実現までにどれだけの苦労があるかは推して
知るべし、といったところですが、ともかく今回は苦労話は別にして
最高の生地を味合わせていただきました。ごちそうさまでした。

150年の歴史を持つ国島さんもすごかったですが、次にご紹介する鈴憲
毛織さんも70年の歴史を持つ、高級毛織物に特化した機屋さんです。
今回はAdarwol(アダウォル)というブランドを展開していらっしゃい
ました製品見本ができていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強撚クリンプが結構すごい製品で、鈴憲さんも果敢にチャレンジされ
るなあ、と思いつつ、この製品を拝見していたら、これはブルガリア・
ルーマニア・ウクライナの厳しい高地で育った羊からとった羊毛を使
ったブランドらしいです。本当に不思議ですが、寒い高地で育った羊
は、毛も細く、より多く空気を含めるように縮れの多い毛質になり、
保温性、耐久性とも優れた性質になります。カシミヤも同じで、モン
ゴルで生まれ育ったカシミヤも、暖かい地方に降りてくると毛質が太
いものに変わってしまう、という話を聞いてびっくりした経験があり
ますが、本当に動物って不思議だな、と思う一方、寒冷地で生きてい
くってそれだけ大変なんだな、という思いが強くしました。カシミヤ
の毛が太くなる暖かい地方って、実はロシアなんですよね。ロシアが
暖かいって、いったいその前の環境がどれだけ厳しいんだか、ちょっ
と考えただけで気持ち悪くなるような感じですよね、。私個人として
は今の日本の気候で十分です。

とまあそんな話は置いておきまして、鈴憲毛織さんでもそうして新し
い材料を伝統に基づいた技術を駆使しながらどんどん製品をアップデ
ートしているんだな、とその技術の凄みを感じることができました。
写真でお見せした強撚クレープのものなんて、もはや手織りに近い機
械でないと多分織れないと思いますよ。こんな生地を使用して、日本
でもアルマーニに負けない服作りをしていって欲しいです。

ちょっと想像以上に紙面オーバーになってしまって、急ぎ足で行きた
いと思います。シャンブレーさんは以前他の展示会でも紹介させてい
ただいた生地屋さんなのですが、今回も素晴らしい商品を出展してい
らっしゃいました。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いっきりビンテージですよね。アメリカンビンテージの服から生地
を分析し、元からビンテージの風格を醸し出している生地を新しく作
られていました。例えば、下の元のビンテージ製品を分析して:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の写真のような元からビンテージの生地を作っていらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、新しく作れるって、結構すごいですよ。アメリカ生産は世界中
である意味注目の的ですが、アメリカのテキスタイルメーカーには絶
対作れない商品だと思います。日本の意匠と情熱と技術の勝利ですね。

それ以外にもオーガニック・コットンを使用した、環境に配慮しなが
らも独特の温かさを感じさせるシリーズも展開していらっしゃいまし
た。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとだいぶ駆け足になってしまいましたが東京おテキスタイル
スコープの第2回目のレポートをお送りしました。前回はなんだか
警鐘みたいな要素が多くなってしまいましたが、今回は展示会の楽
しさを十分にお伝えできたかと思います。いずれにしろいろんな人
が、いろんな立場から、自分の信じるトレンドを、技術を、アーテ
ィスティックなものからコマーシャルなものまで、毎年の毎シーズ
ン発信し続けているって、この業界しかありません。世界の紛争も、
経済的政治的対立も、乗り越えていけるのはこの業界以外本当にあ
りません。こんな業界の情報をどんどん発信しつつ、みなさんが一
緒に参加していただけることを心待ちにしています。自分だけで判
断しなければならないこと、自分だけの裁量で進めることが他の業
界に比べてとても多く、その割に、特にものづくりはいろんな人と
の連携、共同作業の多い業界です。覚える事も多く、覚えるべき人
の数も多く、日々の勉強も欠かせません。それでも自分の信じた色
が、柄が、商品が、多くの人に理解、賞賛されて、しまいにはトレ
ンドとして紹介されるなんて、この業界以外ないんです。ミュージ
シャンですら1年に4回ヒットを出すのは大変ですし、ましてや以
前にやった曲は新シーズンには全部捨ててる、なんてことはできや
しないんです。素材展の紹介でもこれだけ沼る商品がいっぱいなん
ですからましてやアパレル製品をや、です。今後もできるだけいろ
んな展示会を紹介していきますので、ご期待いただければと思いま
す。前回と合わせて2回のレポートで紹介しきれなかったメーカー
の方々、この場を借りてお詫び申し上げます。次はまたどんどん幅
を広げて紹介していければと思います。ジャパンメイド、本当に素
晴らしいものばかりですよ。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

 

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~就活室便り~#61 DARK SIDE OF THE MOON

~就活室便り~#61 DARK SIDE OF THE MOON

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。先日、ダイビングを
始めた娘を朝集合場所に車で送って行くことになり、朝5時過ぎに家を
出ました。でも、そんな時間でも明るいんですよね。結局、ライトを
点けずに何事もなく済んでしまいましたが、季節の動きって、急です
よね。どうりで暖かくなるわけだ、と思いつつ毎朝通勤時間が暗かっ
た時のことがあまり思い出せなかったりします。とにかく朝明るいだ
けで気分がまるで違います。当分明るい朝を楽しみたいと思います。

さすがにこの季節、まだ半袖に衣替えしたりはしませんが、昼間袖を
まくっている時間が増えました。この昼間ちょっと腕をまくって、と
いう季節が一番過ごしやすい季節のような気がします。これ以上気温
が上がると気持ちよさより暑さが上回ってきますし、とにかく寒いの
は苦手です。こんな季節がいつまでも続けばいいな、とは思うのです
けど、実はすぐ暑くなってしまって、本当に短い間にいい季節って終
わってしまうんですよね。その短い快適な季節を十分に味わっておき
たいと思います。

 

季節はいいんですが、なんだかとにかく忙しいです。今回からTOKYO
テキスタイルスコープとPLUG IN、という2つの展示会のレポートを
お送りしたいのですが、結局、その2展示会も一日で回らなければなら
ず、しかも時間的にもかなりの制約の中動き回った、ということでな
んだかいろいろ苦労して回りました。その割に内容の濃い展示会だっ
たのでどこまでコンパクトに報告できるかちょっとわかりませんが、
早速レポートしていきたいと思います。

 

TOKYOテキスタイルスコープは、前身のジャパンクリエーションが
1998年のスタートですから、通算28年にもなる歴史ある展示会です。
各生地産地とアパレルとの結びつき、つながりもこの28年で強固に
なった面もあると思いますが、各産地が刺激しあい、競争もあり、
また産地どうしのコラボレーションも生まれたりと、その影響力は
やはり大きなものがあります。前身は有楽町の国際フォーラムにて
開催でしたが、名前含めてTOKYOテキスタイルスコープとして生ま
れ変わり、会場が浜松町の東京都立産業貿易センター浜松町館に変
わり、今回が3回目、以前の横に広い1フロアの展示会場から複数階
に分かれ、エスカレーターで上下する展示に変わりましたが、前回
のレポートに引き続き、やはり悪い予感が当たった、というか、展
示フロアが1フロア減っていました。世の中いい時もありますが悪い
時もあります。しかし、繊維産業は悪い時が多すぎる気がします。
会社の問題もあるでしょうし自治体の補助金の問題もあると思いま
すので一概には言えないことが多いですが、それにしても業界には
常に向かい風が吹いていることだけは間違いないです。

 

人の不幸を面白おかしく騒ぎ立てるニュース番組を見ていて腹立た
しい気分になることって結構多いです。最近では何でもかんでも値
上がりして生活者が困らないと気が済まないらしく、商品本体のコ
ストアップよりもやれビニールが高い、パックが高い、等とはやし
立て、いかにも物価高騰が必然のごとく大騒ぎして、それを抑制す
るための企業努力には全く触れず報道しているのはいかがなものか、
と、毎日思ってはいるのですが、エネルギー不足、石油関連不足が、
実生活にどれだけ不利益をもたらすのかということは結局報道され
ずじまいだったりします。

 

ちょっと、ここまで書いて、なんか暗い話が続いてしまいそうなの
で、会場の写真を少し入れておきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレンド・コンセプトのコーナーです。例年通りテーマは4つ、こ
ちらは「愛しのマシーン」、というテーマで、ポップなカラー、テ
クニカルな素材を紹介しています。

次にご紹介するテーマは「詩情派」、ポエティックなパステルカラ
ー、透け感、柔らかさがテーマとなっています。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トランスペアレント、楊柳、シフォン、等優しい優しいイメージで
す。

次にご紹介するテーマは「旅人(異邦人)」、先ほどのテーマより
もっとこっくりとした、それでいて明るくパンチの効いたカラー
で構成されています。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャガード、二重織、等、肉的にも厚手のものが増えてきます。

最後のくくりは「ガレージヴィンテージ」、きれい目でありながら
ぎゅっと抑えたカラーが特徴です。ノスタルジックでレトロな感
覚、アンティークな家具や古着をイメージさせる暖かみのある素材
感、色味の素材がそろっています。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなコンセプトに基づいて参加各社で生地開発、色付けをして
いったものがまとめてINDEXコーナーに飾られているところが次
の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがかなり大きいスペースをとって飾ってあるのですが、当然
それらすべての風合いはチェックして回ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このINDEXコーナーの隣に、What’s Netx Textileという、新素材
の人気投票のコーナーがあります。毎回各社の力の入った素材が
並ぶのですが、結構見本のみで量産を考えていない

作品が並んででいたりします。当然ショーなのでそれで何も悪い
ことはないのですが、今回はきちんと値段の入った商品でいいも
のが目立ちました。日本でデニムメーカーと言えばカイハラ、と
言われるくらい有名になったカイハラ社からは超軽量のデニムが
出展され、大好評でした。下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入場者は一人3枚ずつシールをもらって良いと思う生地にポイン
トしていきます。シールの数でこの生地の人気ぶりがわかるかと
思います。

次にご紹介するのは株式会社STXのギャラクシーニット。決して
安いものではありませんが、十分に雰囲気は出ていると思います。
下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に藤本商店の15匁シルクジョーゼットをご紹介します。写真を
ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風合いがまた超絶で、いいな、とは思ったのですが、ただのシル
ク100%の織物でもなかなか既製服では使える値段にならないの
にそれが強撚の15匁、いくらするんだろう、と当然考えるのです
が値段が書いてないので、結局この作品には投票しませんでした。
残念ですが。

で、結局一番いいな、と思ったのは滋賀麻工業のリネンデニム、
という生地でした。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シールの数もすごいですよね。麻の風合いそのままで見た目はデ
ニム、その表面感がまたかっこいいんですよ。後からまた紹介し
ていきますが、今回は結構麻素材にやられた、ていう感じのもの
が多かったです。これでメンズの夏の上下を作ったら、7,8万でで
きるかな、ていう感じで名のあるブランドが使ったらセットで10
万いっちゃうかなあ、っていう感じだと思うんですけど、うーん、
ほんとに商品化されたらやはり羨ましそうに遠くから眺めている
しかないですかね。なんか今回は本当に麻が欲しくてたまらなく
なる展示会でした。

 

というようなところがコンセプト展示の内容なのですが、そんな
展示を回りながら出展者、お客様の話を聞いていると、って、な
んか人の話を盗み聞きしているみたいですが、どこの展示会でも
どこの商談室でも周りから漏れ聞こえる話って、いつも重要で、
そんなところから情報を仕入れられるかどうかでその人の営業成
績ってたいてい決まります。情報は探しに行くより常に落ちてる
情報を拾っていったほうが早いし正確です。みなさんも就職され
たら自分が直接話している人からの情報は当然大事ですが、自分
の後ろで話をしている人たちからの情報ってものすごく意味があ
る、ということだけは覚えておいてください。人の声が聞こえて
こない人は結局、何をやるにしても仕事人としては難しいところ
があると思いますよ。

今回まず聞こえてきたのは、どこでも生機の引き取りが以上に速
い、ということでした。生地の生産でよく言われるのは、撚糸で
1か月、経成型で1か月、織で1か月、染色整理で1か月、合計4か月
が生産期間、ということです。ツイードやチェックのような先染め
といわれる織物は当然それだけ納期がかかるのですが、無地の場
合は撚糸から織までの工程を閑散期におわらせておき、あとは注
文が来た段階で染色整理をすればすぐ出荷できるようにしておく、
というのが生産のセオリーになっています。そうして染める前の
織りあがった状態の反物を生機、と言います。普通秋冬物の染色
整理は6月からのスタートが普通で、7~9月にピークを迎えます。
それが今引き取りのピークが来つつある、ということは、当然、
染色のための石油燃料、石油化学製品である染料、等この先確保、
値段などの懸念材料が多々あるものに対する対策を各社必死にし
ている、ということです。それでも市況、各展示会での評判、等
を総合的に判断して適時に適量を色付けしていくのと現在では見
込み要素の強い色出しでは当然精度に差があり、ジャストシーズ
ンに売れ筋の色、柄、素材が潤沢に確保できるかどうかは現時点
では判断することはできませんし、その時の素材の供給量も値段
も現在では誰も予想できないのです。ポリエステル、ナイロンは
石油精製品であるナフサを原料としています。国は、来年分まで
のナフサを確保している、とアナウンスしていますが、これは以
前の米の問題と一緒で、その確保量がきちんと流通するのか、値
段はどうなのか、という問題とは全く別です。いずれにしろ生地
自体は価格が上昇するのを抑えることはできそうにないです。コ
ストアップによる値上げはある程度致し方ない筈なのですが、と
ころがそううまくいかない現状もあるのです。

中国は外貨獲得のため、輸出産業に関しては金銭的な面をはじめ
として、手厚く保護をします。その政府のバックアップを受けて、
中国各企業は大量生産、大量販売を全産業で目指し、活発に活動
していました。ところが、最大貿易国であるアメリカや、ヨーロ
ッパとの仲が怪しくなるとともに輸出も減少、政府の補助金目立
てでの生産計画を組んでいるので在庫は積み上がり、あまたの企
業が操業停止となり、政府の発表以上に経済が縮小しているのが
現状だと思います。よくニュースでも電気自動車の墓場のような、
生産しただけで売り先のない車が大量に積みあがっている映像を
ご覧になった方も多いと思います。当然、そんな自動車メーカー
はとっくに廃業していて、貴重なレアアースを使った電池だけで
も回収できないか、と、素人目にも思ってしまいますが、完成品
ではない、素材の場合は、ちょっと事情が違います。

ポリエステルをはじめとした原糸を大量生産して輸出していた中
国企業が、実は結構倒産しています。その大量の在庫を、少しで
もお金に変えようと様々なブローカーや企業がアジア諸国中心に
大量に売りまくっています。要は倒産在庫ですから、もはや値が
ついて運賃が出ればいくらでもいい、というような価格で原糸は
世界を流通し、結局、コストアップ、人件費アップの値上げをし
ようとしてもあまりにも市場価格と乖離してしまい、結局値上げ
をすることが難しい状況が続いていて、日本の企業としては下手
に生産すれば生産するほど苦しい、というような状況が今後も続
く可能性があります。では、その中国の倒産品在庫がなくなれば
価格相場も元に戻るだろうと思われるのも当然です。以前、カシ
ミヤの糸の在庫がだぶつき、かなり安くなった時期がありました。
そのだぶついた在庫がなくなり、新規に生産するようになったら
一気に値段が倍以上になった、ということはありました。カシミ
ヤのような元から生産量の少ないものですら値段が元に戻るのに
長い年月を要したのに、大量生産の合繊と言ったら、ちょっとそ
の供給量は日本では考えられない量です。中国政府も石油化学製
品の生産調整の指導を開始しましたが、それが始まったのが去年
の10月からですから、その効果が出るのはまだまだ先、と見てお
かなければならないと思います。繊維に限らず、すべての産業、
すべてのエネルギー、すべてのものがもう世界全体を見なければ
語れない時代になってしまいました。一つの紛争、一つの海峡、
一つの地域の問題が全世界に影響を及ぼしてしまう現状を今、目
の当たりにしています。もはや自国だけが良ければいい、という
世の中ではなく、全世界はつながっていて、他国に迷惑をかけれ
ばそれがいつ自国に災いをもたらすかわからない、という世界に
なっている、と認識しなければ今後の経済活動は難しいと思いま
す。皆さんもどんどん世界に目を向けてください。そうしないと
自国だけ助かればいい、と思って行動していたら国がなくなって
いた、なんてことになるかもしれませんよ。

素材展、生地展とだいぶ話題がそれてしまいましたが、そんな会
話が各地で飛びあい、先行き心配な思いをさせる展示会風景でし
た。世界のそんな状況に対して、日本の繊維産業のとる道は、と
いえば、他の国で絶対にまねできないような、技術的にも意匠的
にも優れたものを発信し続けていくしかないと思います。途中で
お断りしたように今回は結構暗い話題になってしまいましたが、
実はそんなジャパン・オリジナルの、素晴らしい生地がたくさん
ありました。そんなブースを回って触りまくって、結構至福のひ
と時を過ごしたのですが、やはり今回の話題に一回触れないわけ
にはいきませんでした。楽しいレポートは次回にまとめてお送りし
たいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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