〜就活室便り〜#66 LA MER | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

〜就活室便り〜#66 LA MER

〜就活室便り〜#66 LA MER

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。例年と比べて今年の6月は
例外的に気温が低かったようですね。それだけ雨の日が多かった、という事
だったと思います。。雨も嫌ですが、梅雨明け後の暑さも思いやられます。
元々暑さには強い体質ではあるものの、最近の「酷暑」と言われる暑さはち
ょっと度が外れています。むしろ生命の危機を感じさせるこの暑さが毎年恒
例となって久しく、身の安全を図る意味でも暑さ対策は欠かせないものにな
りました。梅雨空が続く日本ではまだ深刻ではないですが、フランス、ドイ
ツをはじめとするヨーロッパの酷暑のニュースを見るたび、これは他人事ど
ころか絶対明日は我が身、っていう感じがして怖いですよね。そしてついに
梅雨明け発表が先日ありました。その前からもう最高気温を示す日本地図は
全て真っ赤どころか紫色の地域が結構増えてきています。先日ちょっと歩い
ただけで日光が危険すぎて帽子を買いました。なんか各種対策をしないとも
う忍耐力だけでは酷暑を乗り切れないですよね。

今ではどこに行っても暑さ対策グッズが溢れていて、そういう意味では昔より
暑さ対策は楽になったような気がします。ファン付きジャケット、ベストやネ
ッククーラー、ハンディファン、といったグッズはもう当たり前になりました。
男性の日傘もほぼ定着してきたようです。災害発生時によく、「まず命を守る
行動を」、とニュースでアナウンサーが強く訴えている映像をよく目にします
が、夏の暑さもすでに災害の一つといったレベルになり、何の対策もなくこ
の季節を乗り切れる、という事はまず不可能になりました。冷感素材をはじ
め着るものから当然冷房もグッズも総動員して頑張って酷暑を乗り切ってい
きましょう。

 

6月末から7月いっぱいにかけて、様々な展示会が開催されます。今回はその
中から6月末に行われた「ライフスタイルWEEK」という展示会のレポートを
お送りしたいと思います。この展示会も今回で29回目、現在年2回の開催とな
っていて、ジャンルは雑貨、ファッション、美容、ペットから推し活まで幅広
く網羅しています。会場は東京ビッグサイト、東棟の半分を使い(残り半分は
工事中)、それプラス南棟を含む増築会場も使用していましたから規模的には
かなり大きな展示会といえます。

いつも通り展示会に出展しているブースに関しては、全て目を通していきます。
違うジャンルの出展社でも何かあるかもしれないし、何か見るべきものがあるか
もしれない、展示商品が関心のあるジャンルでなくとも何かの見るべきものが、
あるいは陳列、ライティングの仕方とか、そういうものまで気になり、どこに行
っても広い会場をくまなく回ることになります。インドで見た展示会では結構大
きなパビリオン全体に仏像、仏具の類の展示が続き、それでもその中を全て見切
りました。全体から見たらファッションのブースは1~2割程度だったのかな、
という気がしますが、それでも慣れない暑さの中(2月で35度でした)、必死に歩
き回り、おかげでだいぶ体調を崩したのですが、そんな体の不調と酷暑を乗り切る
ために、ホットチャイがどれだけ有効かもその時知りました。厚い時期に焼けるよ
うに熱いミルクティーって、ほんとにさっぱりするんですよね。最初それを知らず
にレモンティーばかり飲んでいたのですが、熱い熱いミルクティーの魅力が理解で
きた時は、なんというか感動的ですらありました。日本でも40度超えしたらミルク
ティー、効果的かもしれませんよ。一度お試しあれ。

 

そんな話をしている場合ではなかったですね。展示会レポートに戻ります。国際展示
場最大の東ホールを使って、確かにコスメ、美容関係、雑貨、等が主力だったことも
あり、元から魅力あるブースは少ないだろうな、とは思っていたのですが、実際回っ
てみると少ない、というのは間違いで、正解は、「全くない」でした。これだけ広い
スペースを使って、ただジャンルがファッション分野ではない、というだけでなく、
出展社の8割以上が中国から、1割ちょっとが韓国、後は台湾とその他アジア諸国、
って日本のメーカーが一社もないって、ちょっと信じられません。展示会が国際的に
なったからと言って文句つける筋合いは一つもない、というのは当然なのですが、主
催者が金儲けのためにとにかくブースが埋まればいい、というような出展交渉してる
んじゃないか、という意思が見え見えで、なんか歩いている途中でかなり厭になりま
した。確かにこの展示会出展のための宣伝費(たぶん150~200万くらいが普通だと思
います)を惜しげもなく使える日本の中小企業がどんどん少なくなっている、という
のは実感としてわかりますし、そんな中小企業の新規先獲得のチャンスのあるイベン
トへの参加を援助してきた自治体の補助が減額傾向にある、という話もどこの展示会
に行っても耳にする話です。結局費用対効果を考慮して出展社が減少傾向にある日本と、
輸出励行のため海外展示会出展に多額の補助をする中国との間に格差が出てくるのはし
ょうがないことですし、主催者は要は展示会を生業としているわけですから、空いたブ
ースをどんどん海外出展社で埋めていくのは当然といえば当然です。ただ、その後のこ
とを考えれば、海外企業とまともに取引できる日本のバイヤーはほとんどいないと思い
ますし、なんの実績も持たない学生が海外企業に就職できる可能性はもっと低いと思い
ます。彼らが日本人と違って、いい加減な商売をしてるから取引がうまくいかない(当
然、そんな面は多々あります。それをどれだけシビアにチェックできるかどうか、とい
う点で、取引がうまくいくかどうかが決まります。)、というよりは、特に金銭的に取引
が国内とは比べ物にならないほどシビアだ、という認識をきちんとしないと、結局手間
暇かけてすべて無駄だった、ということになりかねません。今までの日本の企業は仕入
先、というと無理難題を押し付けたり、支払い、単価、納期、等、ちょっといじめすぎ、
というか丸投げだったのが、海外では基本的に契約がすべてで、仕入れ先も契約内容は
当然履行しなければならず、約束が違えば責任は当然取らされる、そんな取引に全然慣
れていないですよね。私はそんな海外との商売を20年以上やってきました。それは大変
でしたがいつかは日本でも全て取引はそうならなくてはならないとは思いますが、今海
外のメーカーだけの展示会って、どうなの?、と思うだけで、少なくとも今の日本の総
合展の在り方とはちょっと違うと思い、あえてそう言わせてもらいます。何とか各種展
示会に日本企業の出展を増やしていく方法、これはみんなで考え、対処していかねばな
らない問題だと思います。さっき、展示会出展料が150~200万、というお話をしました
が、自治体、等の補助金は30~50万くらいが限度だったりします。とにかくいろんな可
能性を考えていきたいですね。

 

またまた話が長くなってしまいましたが、結局、会場の端まで行って、あと少しで出口、
というところでやっと日本のメーカーに出会いました。まず写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで着せ替え人形の服をニットで、ホールガーメント(無縫製ニット)で作成し
展示していらっしゃいました。これが次のブースの、推し活EXPOに行く手前にあり、結
構目立っていました。もうちょっと広範囲に商品を見ていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニットストラップをはじめ、様々な商品があるのが見えるかと思います。こちらはラボシ
ステムさん、という会社で、当然普段はアパレル製品の生産をしている会社です。ここの
人形服もそうですが、セーターにしろ何にしろ、ニットの技術、企画に精通しているアパ
レル関係者、って、ほとんどいません。実は最近は生地を使ってのものづくりでも詳しい
人はだいぶ減ってきたな、と思うことが多いのですが、ニットとなるとなおさらですね。
この後、このラボシステムさんの会社までお伺いし、少しお話をしてきたのですが、今ア
パレルのデザイナーで、ニットのことがわかってるな、と思う方は3人しかいないそうです。
寂しくもあり、それだけわかりにくく、現場に接しにくい、ということだろう、と思うの
ですが、そんなニットのことを少しでも本校学生にも教えていただけないか、というお願
いをしてきたところです。なんかパパっとわかる方法があったらいいのにな、とは思いま
すが、それが難しいところで、私だって、織物に関する講義をしろ、と言われたら今すぐ
にでもできることって、たくさんあるのですが、編み物に関してはもう一度最初から学び
なおさなければ講義はちょっと無理、という気がします。ニットの路は一日にして成らず、
ですね。今回のラボシステムさん、葛飾区のものづくりブースにて、こんな感じで机一つ
で出展されていました。本来ならアパレル製品も飾りたいところだったのでしょうが、あ
くまでも割り切って小物、人形服のみで見せて、少しでも興味を持たれた方にはその後に
アピール、と、きっちりメリハリをつけての展示、出展は今後の日本メーカーの参考には
なると思いますが、この葛飾区をはじめ城東下町地区は自治体がものづくり企業を一生懸
命応援してるなって、いう感じはどの展示会でもひしひしと感じます。他の自治体も負け
ずにものづくり企業をより強力に応援していただけたらと思います。

東ホールはブース1から6まで分かれていて、1~3、4~6は仕切りをなくして1つの会場と
して使えます。今回は1~3ホールを連続して使い(4~6は工事中)、一度表に出る形で東7,
8ホールが増設されています。その7,8ホールで開催されたのが推し活、インバウンドエキ
スポです。いずれにしろ一度表に出る形になるので、気分も新たに、と、入りなおしたら、
そこはもうそれまでのライフスタイル展とは全く違う熱気に包まれていました。この会場に
入る前はちょっと報告することがなさ過ぎて、今回レポートなし、というつもりでいたので
すが、こちらで内容が一気に膨らみました。まず最初に初会するのはリボーンカンパニーさ
ん。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存じ北斎です。たいてい北斎プリントというと、もうちょっと和、というか、濃い地とい
うか、ちょっとワイルドな行動を好む方(すいません、どういったら平穏な表現になるのか
わからないので)がお好き、というか、いずれにしろ企画段階からメンズ用が中心でレディ
ース用はあまり年頭にない、という企画方向のものがほとんどだと思います。それがこのリ
ボーンカンパニーさんの商品はレディースを念頭に制作されており、色も白地にパステルが
中心です。ピンクの36景、こんな感じです。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです、きちんとレディースですよね。猫もこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶴もこんな軽い感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然帽子、小物、グッズ関係もそろっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてパステル基調であることに変わりはありません。唐獅子牡丹の世界からはだいぶ遠ざ
かりましたよね。

現在、日本ブーム、と言って間違いはないと思いますが、従来のカラーでは、やはりちょっ
とひいてしまう方って、結構いらっしゃると思います。色も形も大胆に変えてみるのもネオ
ジャポニズムの一つの行き方だと思います。会場でもこういった色合いはこのリボーンカン
パニーさんだけだったのでかなり目立っていましたし、それで真っ先にお伺いしました。ジ
ャパンモチーフもこうしてどんどん新しい感覚を足していけばまたどんどん新しい世界が開
けていきそうですよね。

 

それでは次に、と思ったら結構紙面がいっぱいになってしまいました。ちょっと展示会全体
に対しての話が長すぎましたね。だけど良かったことだけ語って失望や残念な点も含めて報
告しないと、たぶんものごとの善悪のつけ方もわかってこないんじゃないかという気がする
んですよね。とにかくいろんな判断の材料になればと思い、ちょっと厳しめの意見も引き続
き載せていきたいと思います。中小企業の数が圧倒的に多いこのファッション産業の中で経
費をひねり出すのもなかなか大変なのは事実です。「伝統産業」と言えるような産業は文化保
護の観点から補助があったりします。ファッションビジネス、という言葉が最初に日本で使わ
れたのは1968年、まだ60年も経っていないので確かに伝統産業とは言いにくいですが、それ
でも残すべき技術もいっぱいありますし、若手クリエイターの後援も、今後の課題です。これ
からのクリエイティブな仕事といえばパソコン中心の、ものをつくらないものづくりが中心に
なってくるかもしれません。ただ、だからと言って物理的な「もの」がなくなることはありえ
ないのです。そして、ものには出来不出来が当然あり、見た目、タッチ、等の感覚が最重視さ
れることはいつまでも変わりはありません。そしてそんなものづくりに取り組む企業を、規模
の大小にかかわらずどんどん紹介していきたいと思います。

 

推し活、インバウンド展会場で思った以上にいろんなテキスタイルコンバーターの方たちにお
会いしました。そのレポートは次回にしたいと思います。

 

さっき用事でちょっとだけ外に出ましたが、暑さ、やっぱりしんどいですね。気を抜くと倒れそ
うなので気を抜かず行きましょう。そして水分だけは十分に摂ってくださいね。7月はまだ展示
会続きます。レポートご期待いただければと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

8/2,8/3に開催予定です。

 

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