~就活室便り#42 spin-off~ Hong Kong Garden
みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。もう「暑い」っていうのも
飽きてきましたね。毎日毎日倒れそうに暑いですが、これも日本だけのこと
ではなくて、世界各地でこんな暑さに悩まされているようです。スペインは
45度だというし、フランスでも40度を超える日があるとのこと。特にパリで
は外観維持のため室外機の設置ができず、つまりほとんどの住宅がエアコン
なしだとのこと。しかも北海道より緯度が高いので、多分日没は夜10時近く
のはずで、それまでその気温が続くことになるので、まさに灼熱地獄、です
ね。何かが少しずつ変わりつつある感じです。
ところが娘が7月に台湾旅行に行ったら日本より涼しかったそうです。そして
今回私がその南の香港へ行ったわけですが、確かに、気温は日本のほうが高
く、日本のように命の危険を感じる暑さではありませんでした。ただしいつ
でも湿度が90%以上あるのでとにかく汗はよく出ます。昔は本当に夏の香港
の暑さには辟易したものですが、今回は日本で鍛えていった結果、結構普通
に乗り切れました。数年前までの常識はもはや通用しなくなっているようで
す。そういう点も含めて前回の就活室便りのスピンオフとして香港旅行記を
夏休みスペシャルとしてお送りしたいと思います。
前回行ったのが2019年、次の年に行こうと思ったらコロナで全展示会が中止、
入国制限も非常に厳しい条件となり渡航不能となった後に例の香港の騒動が
始まり、そうしているうちに自身も転職、もうバイイングはしなくなってし
まい、このまま2度と行く機会はないかな、と思っていました。騒動以後は
家族もなんだか香港は怖いところ、というイメージが定着してしまったよう
で、我が家の旅行先としての候補から全く外れてしまっていたからです。それ
がなんだか夏休みというトップシーズンに、いい飛行機(キャセイ)でいい
ホテルが格安で取れてしまい、6年ぶりの訪問、ということになりました。
今まで通算100回くらい行ってるんじゃないかと思うのですが、いつも時間に
追われ、観光は今回が初めて、ということになるので逆に思ったより緊張した
りしました。お店だって6年経てば絶対全部変わっているはずなので。
出発前までの仕事が忙しかったせいもあるし、日本が暑すぎてばてていたせい
もあり、本当に一日中スターフェリーに乗っててもいいや、というくらいの気
持ちで久々にのんびりしようと思っての旅行でした。行き先も特に決めずに、
なんか行き当たりばったりで無理のないペースで行こう、ということだけ決め
ていました。

なるべく写真を多くした方がいいですね。まずは着陸前の風景です。
空港から街まではエアポートエクスプレスで約30分、今回の宿泊は香港島な
ので、まずホテルにチェックインしてから街に繰り出すことにしました。奥に
見えるのが湾仔のフェリーステーションです。
九龍半島側に渡るとすぐにハーバーシティという世界最大級のショッピング
モールがあります。昼間はやはり冷房が恋しいのでそこで過ごそうと思って
いたのですが、結局、色々な都合でまずペニンシュラホテルに行くことにし
ました。

世界のホテルランキングベスト3に入るだけあって、入り口近くの駐車スペー
スはロールスロイスの展示場のようになっています。メインエントランスを
入ると、「ザ・ロビー」という喫茶スペースがあります。そこの中二階には
生バンドが今回は入っていましたが、以前行ったときは室内弦楽団が入って
いました。いずれにしろ生演奏を楽しみながら世界屈指のアフタヌーンティー
をいただく、というのがここの定番みたいな楽しみ方となっています。値段は
当日のレートで違ってきますが、一人八千円くらいで行けるような気がするん
で決して高くはないです。他の五つ星ホテルでも同じような感じなのでひょっと
したら日本のホテルより安いかもしれないですね。
ホテル内にショッピングモールがあり、そこのルイ・ヴィトンが世界でも有数
のショップでした。最初に香港に行ったのは1991年、返還前ですが、その時の
ヴィトンショップは日本人でいっぱいでした。2010年代になるとそれこそ店内
に入りきれない中国本土からの観光客の大声が響き渡っていたのを思い出しま
す。今回は3、4人はショップ内に入っていたとは思いますが日本、中国ともそ
んなブランド爆買いするほど景気が良くない、ということがどこへ行っても如実
に見られました。もっとも、日本の景気が悪いのは最近になって始まったことで
はありませんが。
中国では昔から汕頭刺繍が有名で、私も昔は死ぬほど汕頭刺繍の商品を企画・生
産し、死ぬほど売りましたし、売れました。当時はなかなか中国本土に入り込ん
での仕事は外国人には難しく、香港のエージェントを通さなければどうしても
生産が不可能だったため香港訪問の機会が商品が売れるほど増えて言ったのです
が、そんな昔を思い出させるような刺繍ショップがペニンシュラのショッピング
モールに入っていました。そこでバレエのチュチュの写真を撮ってきました。
よく出来てると思いましたけど、そう、休みでゆっくりするんでしたよね。
では九龍サイドの埠頭から見た香港島の夜景の様子をどうぞ。
1番高いビルの後方に山のようなシルエットが見えるかな、と思います。そこ
に点々と灯りがついているのも確認できるかな、と思うのですが、そこがビク
トリア・ピークと呼ばれ、「百万ドルの夜景」の名で世界に冠たる観光名所と
して有名なところです。今回はそこまではいきませんでしたが、もうこれで
十分夜景は綺麗ですよね。
土地の少ない香港で、そのビクトリア・ピーク付近が住宅地として最高値と
なります(、ということはほぼ世界一高い、ということです)。その頂上付近
に大御殿があって、最初のオーナーがテレサ・テンでした。その後バブル期に
は日本人が、その後は中国人の手に渡ったそうです。世界経済の盛衰を見て
いるみたいで面白いですね。ピークに登るとその建物の敷地内には入れません
が外側から見ることは可能なようです。現在どの国の方がその家のオーナーな
のかまでは確認できませんでした。いろいろな香港の話を教えてくれた香港在
住のかつての知り合いは全員例の騒動の後各地に出国してしまいましたので。
フェリーの中から今度は九龍サイドを見ると、6年前にはなかったビルが林立しています。

そして日本のキャラクターをフューチャーした観光船も多数行き来しています。

その他にも、サンリオ系のイベントや、小さくてかわいいキャラクターのイベ
ントが各地で開催され、いずれも大盛況でした。アニメ・キャラクターのみな
らず食品売り場に行けばむしろ日本のメーカーのもの以外を探すのが難しく、
お菓子売り場などはほぼ100%日本のものかな、と思えるほどで、苦労するの
は日本へのお土産を選ぶことくらいで香港で食べ物に困ったことはありません。
また、生鮮品でも特に日本の果物は大人気です。これは中国本土でも同様で、
これまでの写真でもおわかりになるかと思いますが、とにかく商業ビルは古く
なったらどんどん立て替えられ、それゆえ新築パーティーも頻繁に行われてい
ます。そんなパーティーに飾る形の良い果物は日本製以外に存在しないのです。
新しいビルの建設が続く限り、日本の果物の人気が廃ることはありませんし、
ビル建設が香港、中国本土でなくなる可能性はさらに薄そうです。香港で一番
人気の百貨店は「そごう」ですし、行列ができているのは日本食ばかりですし、
今回拝見すると日本のアパレルの出店もだいぶ増えてきたようですが、今後さら
に頑張っていただきたいと思います。ハブ港、ハブ空港を持つ世界の物流のキー
となっていて世界中の人が集まる都市なのですから、そこでヒットすれば世界
進出の可能性はよりアップすると思います。
香港島での移動は、今回もっぱら「トラム」と呼ばれる路面電車を使用しました。
同じ地域を地下鉄、バス、等も利用できますが、地下鉄が初乗り80円くらいで
距離によって加算があります。バスで初乗り60円くらいで距離加算、ところが
トラムはどこまで行っても約60円のままです。速度は当然地下鉄が一番早く、
トラムが一番遅いのですが、別に急ぐ旅でもないし眺めは一番良いのでトラム
一択で移動しました。いずれにしろ全公共交通機関の値段が安いです。日本は、
特に第三セクター系の運賃はびっくりするほど高いですね。ロンドンの地下鉄
の初乗り料金は千円を超えるようですが、それよりはまし、というよりはどう
やったら国民がスムーズな移動ができるか、ということも真剣に考えてほしい
と思います。ちなみに国土のわりに車の数が多い香港ではいかに人も車もスムーズ
に流れるか、ということをテーマに信号システムも考えられており、ここと比べ
ると日本は移動のスムーズさより、車の速度を落とし、いかに取り締まりやす
くするかをテーマにシステムが作られているかがわかります。
すいません、トラムの写真でしたね。どうぞ。
イギリス統治下にできたものなのでやはり2階建てです。駅はこんな感じの長細いところです。
当然前の電車を抜く場所はなく、こんな感じで渋滞も起きます。

車両は古く見えますが(実際、古いです)、全交通機関共通のタッチ払いカード
もクレジットカードのタッチ払いも可能です。全ての交通機関、改札で八達通
(OCUTOPAS)というカードが使用可能で、そのカードでコンビニをはじめほぼ
全てのショップでの買い物も可能だったので、今回、特に小銭は一銭も使いま
せんでした。そのカードがiPhoneのウォレットに入れられたので本当に電話1台
ですべてが事足りてしまいました。
九龍サイドの湊沿いに、記念時計塔、その後ろに芸術会館、博物館などが作られ、
海沿いの遊歩道は、映画の散歩道(正式名は、アベニュー・オブ・スターズ、だ
そうです)、というような感じの遊歩道になっていて、ブルース・リーをはじめ
数々の香港出身の映画スターの銅像が並んでいます。約1キロほどの長さですが、
今回は暑いので割愛しました。

暑い散歩道よりやはり冷房の効いたペニンシュラですよね。

一番困ったのは食事だったかもしれません。ペニンシュラのアフタヌーン
ティーも遠慮しましたが、とにかく全て量が多い。夫婦二人でアラカルト3品
って、結構きついものがあります。それがまた何を食べてもおいしいので余計
つらいところとなります。炒飯なんて一人前が日本の3倍くらいありますから
それ一つを二人で食べるのもなかなか辛く、最低4人以上で一皿食べたいとこ
ろですし、いろんな料理を味わいたいと思ったら本当なら7~8人で食べたい
ところです。中華料理の道は結構険しい道でありました。特に少人数には。
朝は中華粥一択で、いろいろ探し回ってかなりホテルから遠いところまで行っ
たりしました。まず最初に香港オリジナルの麺屋さんがなくなってしまい、も
はや麺と言ったら日本のラーメン一択のようになっていますし、中華粥が減った
分だけ西餅(パン屋さん、イートインのベーカリーショップ)と世界的に有名
なハンバーガーショップが増えていく印象です。基本的に香港の人々は朝食を
家で食べないので朝早いごはん屋さんはとにかくいっぱいあるのですがなんか
せっかく外国まで行ってM印のモーニング食べなくてもいい気がしますよね。
夫婦そろって食事は集中してとるほうで、食事の写真はありませんが、どの店も
おいしく、そして朝からものすごい量でした。ごちそうさまでした。
旅行ご計画の方に参考になればと思いますが、治安、とても良いです。香港では
70年代に一人亡くなった観光客の方がいらっしゃるそうですが、それから亡く
なった観光客は一人もいらっしゃらない、とのことで、その70年代のお一方は、
F4の台風で外出禁止の時に外出されて、豪雨によって水があふれ吹き飛んだマン
ホールのふたにあたってお亡くなりになったそうです。そういうわけで命の心配、
肉体的ダメージを受ける心配はほぼない、と思って間違いありません。ただしやは
り自分のものは自分で守る必要があります。よく日本でカバン、等を置いて席取り
している風景を見かけますが、それがまかりなりにも通用しているのは日本だけで、
海外ならどこでもまず置いておいたものはない、と思ってください。かばんは肌身
離さず肩に斜め掛けして前に、というのは常識中の常識です。荷物をおいての席取
りはもうすぐ日本でも通用しなくなると思いますけどね。とにかくかばんのたすき
掛け、前持ちがおすすめです。下の写真が参考になればと思います。

というよな感じで香港旅行記を簡潔にお知らせしました。やはりびっくりしたの
は日本の方が暑かったことと、とにかく人が少なかったことでした。コロナや
騒動の影響で人口、観光客も激減したようで、その後の移民の受け入れ、政府に
よる観光推進策で少しずつ以前の状態に戻りつつあるようですが、以前の状態を
知っているものにとっては人口が半分になったのかな、というくらいの印象を持
ちました。おかげで観光するには少し楽だったのですが、やはり少し寂しい気が
しました。まあ2、3日くらいの訪問でそんなにいろんなことがわかるわけがな
い、とは思いますが、それでもやっぱりかつての香港ではない、というのは実感
しました。古い商店街が取り壊され新しいショッピングモールに生まれ変わり、
伝統的な生活は汚い、暗い、と忌み嫌われ何か違うものになっていく、というの
は世界中で進行していることで、それがいいか悪いかは全く別です。日本でも今
でも嫌ですが、全部完成して綺麗になった渋谷は本当に嫌いな街になっている気
がします。香港が渋谷のようになってしまうかどうかわかりませんが、いずれに
しろ何年後かにもう一度訪問してみたいと思いました。
なんかこんなんで旅行記か今後の旅の参考になったかどうかわかりませんが、最
後にもう一枚、夜景の写真を見ていただけたらと思います。
なんか思ったより以上に長くなってしまいましたが、こんな会もまたできるよう
でしたらやりたいと思います。次回は就職関連、企業関連のお話をさせていただ
きます。
ではまた。
HANAZONO
スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程
9/6に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
【Web学校見学を随時受け付けています】
授業見学のご予約は下記URLから予約フォームでお受けしています。
https://www.tfac.ac.jp/学校見学予約カレンダー/
♦資料請求・学校見学・WebオープンカレッジがLINEで簡単に
申込ができるようになりました。
お友達追加お願いします♪♪

♡tfac Instagramフォローお願いします♡
@tfac__official

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




