就活室便り~#38 A Change Is Gonna Come | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

就活室便り~#38 A Change Is Gonna Come

就活室便り~#38 A Change Is Gonna Come

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。今までで最も暑かった6月がやっと
終わり、これからは7月、8月と夏本番を迎えます。なんか結構出勤しただけで疲れて
たりしますよね。熱中症対策だけでなく日焼け、汗疹、等いろいろな対策を考慮中で
結構頭がいっぱいですが、いずれにしろその記録的暑さだった6月よりはどんどん暑く
なってくるのだけは間違いないところなので、万全の態勢で酷暑を乗り切りたいですね。

 

まあ万全の態勢でも暑いことに変わりはないのでとにかく気はしっかり持って、そして
無理は決してせずに、何とかこの酷暑を乗り切っていきましょう。昨年のことを考え
ても、少なくとも11月に入るまでは暑い、という前提で間違いないと思います。各アパ
レルも今までのMDとは全くスケジュールを変え、従来は晩夏初秋企画として7月末~8月
に一部秋物、長袖を立ち上がっていましたが、今年は「暑秋」という言葉も生まれ、
去年も9月、10月に一番欲しかったのは半袖で、その品揃えが各社全くできていなかった、
という反省を踏まえて薄手、半袖の秋企画がだいぶ充実しています。それでも日本は熱帯、
亜熱帯ではないので寒い冬が必ずやってきます。コート、防寒の企画が決してなくなる
わけではないのでむしろアパレルMDとしては対応すべきシーズンが増えた、という感じ
で年中の忙しさは増えはしても減ることはない、といったところでしょうか。まあ結局
どんな職業でも今まで以上に頑張りましょう、ということですよね。暑さに負けずにどん
どん行きましょう。

 

、というような感じで訪問したライフスタイルWeekの今回は2回目のレポートをお送り
します。前回は推し活ブースでお伺いした1軒目までお伝えしましたので今回は2軒目か
らのレポートをお送りします。

 

まず今回の1軒目は株式会社オリジンさん。アクリルスタンドの印刷をやられているの
ですが、それが普通の、片面印刷ではなく、両面であるということです。いろいろ回った
ブースの中で両面のアクリルスタンドを出している会社はどこにもありませんでした。
まずはその写真、ですよね。下をご覧ください。

表だけでなく後ろ姿も、きちんと映っていますよね。なんか普通に考えて透明なアクリル
板2枚張り合わせても接着剤が見えるんでは?とか思ってしまいますが張り合わせのいか
なる痕跡も見えません。また前と後ろが少しでもずれたらもう使い物にならなくなって
しまうのは当然で、その張り合わせ技術はものすごいものがあります。当然その技術は
企業秘密、ということになってしまいますが、スマートフォンに保護フィルムを張る、
そんなイメージの技術らしいです。でも普通のスマホのようにフィルムをぺりっとはが
せるわけではないのでやはりもうちょっと特殊な接着剤なのか、方法なのかを使っている、
ということだと思います。デザイナーといってもこちらはグラフィックデザイナーの分野に
入るとは思いますが、絵型が得意でイラストレーター等、得意な方、就職のチャンスはあり
です。ご興味のある方はチャレンジしてみましょう。

 

次にご紹介するのはコシオカ産業さん。創業から61年という老舗企業で、本来はノベル
ティ用のトートバッグを主力商品として展開されている会社です。61年の間に主力商品も
時代とともに変遷しているようで、今回は推し活用トートバッグを展開していらっしゃい
ました。下の写真をご覧ください。

外ポケット付きの大きなトートです。外ポケットに推しのグッズを収納可能です。これは
下の黒のトートだとより分かりやすいと思います。黒の画像をどうぞ。

派手目な推しバッグは多々ありますがこれなら普通に持ち歩けそうですね。そしてサイズ
が大きいのでかなりの収納力を誇ります。下の写真がバッグ内部の様子です。

ファスナー付きなので安心なのと、大きいので推しのうちわも楽々収納できていますね。
現在新卒募集は行っておらず、採用があったとしてもまず最初の勤務地はヘッドオフィスの
ある奈良、ということになりそうですが、時代に合わせてどんどん主力商品を変えていく、
そんな姿勢をお持ちのコシオカ産業さん、いつかどこかでお世話になるかも知れませんね。

 

次にご紹介するのはアクセサリーマルタカさん。なんかどこかで聞いたことのある名前の
会社だなあ、と思っていたらアパレルへのアクセサリー供給で老舗のアクセサリーOEM,
ODM企業で、多分いろいろなアパレルの商談ルームで顔を合わせたことがあるんだと思い
ます。それくらいアパレルでは有名な企業で、創業はなんと1925年ですからすごい歴史です
よね。そんなマルタカさんも推し活参入です。推し活人気恐るべし、の感があります。やはり
マルタカさんは同じ推し活グッズでもアクセサリー系には一日の長があります。写真をご覧
ください。

やはり完成度は高いですよね。当然スマホケース、ストラップ関係は得意中の得意です。
また写真を載せます。

その他様々なアイテムを展開していらっしゃいます。あまりにアイテム数が多くて紹介し
きれないのですがとりあえず下の写真までご紹介したいと思います。

みなさん当然本業はしっかりやりつつ新しい事にどんどん挑戦していらっしゃいます。こう
して時代の変化に自ら積極的に挑戦していくのがファッション産業の素晴らしさですよね。

 

次にご紹介するのは推し活ブースの中でもちょっと異彩を放っている、というか、結構な
ワンアンドオンリーな出展者です。会社名は[chico ltd],咲き編み、という独自の技術で様々な
商品を作成しているアーティストのchicoさんが運営しているブランドです。咲き編みって、
何?と思われると思います。それはchicoさんが空気とともに布を編む、というご自分で開発
された独自の編み方につけた名前です。まず写真をご覧ください。

オーガンジーを均等な大きさに裂いて、それをかぎ針で編み上げていったものです。っていう
のは簡単ですが、生地を均等に裂くだけでどれくらい手間がかかっているか、その手間を考え
るとうすら恐ろしいものがあります。アイテムはシュシュが多いようですが、その他にバッグ
からぬいぐるみから様々なアイテムがあります。そんな写真をご覧ください。

結構ものすごいですよね。元々はご自分の自作ウエディングドレスで、お子様のための何か
小物のようなものを作ろうとその生地を裂いてみたのがきっかけだそうです。それだから
オーガンジーをお使いなのかもしれませんが、布帛の生地を使いながら、ふっくら、柔らかく、
ボリュームのある編み物となっています。しかも製品は全て永久保証、ということをうたわれて
おり、そのふっくらとした外観が特徴の咲き編みはいくら使用してもつぶれた外観にならない、
と、自信をもって宣伝していらっしゃいます。実際の製品化の仕方はわかりませんが、ホーム
ページを拝見すると「独自の力業」で編み込んでいく、というようなことが書かれていて、
とにかく、ふわふわの秘密は構築的で男前、ということですのでやはり結構な体力がいる仕事
なのかな、と思います。とにかく生地裂き→力編み、という作業を繰り返しているわけですから、
作業自体の大変さは思いやられるものがあり、また生産効率もかなり悪いんじゃないか、と思い
ますが、とあるテレビショッピングに納品されていたり、かなり多くのショップに卸していらっ
しゃったり、と結構の多産なペースの様子。「でも頑張って何とかなってます。」、とchicoさんは
おっしゃるのですが、その苦労より一人でも多くのお客様が身に着けてくれる楽しみの方が
大きいのかな、とか勝手に思ったりもします。作品の面積が大きくなればその分大変さも増える
んですが、この大きさのものを何気なくぽん、と陳列されていたりして、大迫力だったりします。
下の写真をご覧ください。

 

こんな壁面見たらびっくりしませんか。ここまでではないですが以下の写真もご覧ください。
アイテム的には何でもできそうですね。

シュシュにしろなんにしろchicoさん自身が子育ての大変さと、それでも時間のかからない
おしゃれをしたい、という願望をいやというほどわかっていらっしゃるからこその製品に
なっていると思います。たとえおしゃれする時間がなかなか取れなくても、この咲き編みの
シュシュ1つで、ご自身も、それを見られた方も、なんか、気分が上がるって、いいですよね。
小物って、実はおしゃれの中で占める度合いが非常に大きかったりします。ホームページには
カラーで、オケージョンで、アイテムで、と様々なシーンでのコーディネートも載っています。
どんな時でも気分だけは上げていきたいですね。

そんな工房を見学したい、というような学生がいたら、というお話をしていたら、見学もそう
ですし、実際、学校での講演会もやられているとのこと。当校にもぜひ、とお願いしたのですが、
できるなら一度作り方教室もやっていただきたい、と欲張りなことも考えてしまっています。
今後、もうちょっとくわしいお話をさせていただきたいな、とは思っていますが、なんかそう
して課題ばっかりどんどん増えていくのが私の欠点、というか、まあ、とにかく課題はこれから
もどんどん増やしていこうかな、とも思っています。今回の出会いを大切にしていきたいです。

 

とまあ今まで推し活ブースを紹介してきましたが、このブースを後にして本会場に戻ると、
来た時には気づかなかった地域産業のブースに目が行き、立ち寄らせていただいたのが最後に
紹介するラボシステムさんです。横編みニットの会社で、ホールガーメントは得意中の得意、
社長の岩佐さんは島精機出身でユニクロの3Dニットの立ち上げにも携わった方で、現在は
文化服装学院ニットデザイン科の副担任もなさっているとのこと。まさしく横編みの大家と
呼べる方です。今回陳列なさっていたのはこんな作品です。

人形用の服をホールガーメントで編んでいます。ちょっと小さくてわかりにくいかもしれ
ません(写真じゃなくて人形が)。下の写真の方が少しだけ見やすいかな、と思います。
写真をどうぞ。

結構すごいですよね。この大きさで細部まできちんとできています。先ほどの咲き編みとは
違って、今回は小さければ小さいほど難しい作品となっています。他のニッターで断られた
どんな依頼でも一度お持ちください、とホームページにうたわれていますのでやはり難しい
もの、手のかかるものに自信がおありのようです。

ニットって、本当にわかりづらくて、他の生地とは全く作り方が違い(経、緯の整形が
ない)、ゲージ、という独特の存在があったり、机上の学問ではなかなか理解が難しく、
本当だったら一度編機を見て、その作り方を学んでおくべきなのですが、都内近郊になか
なか現在ではそういうニッターはありません。ラボシステムさんは都内ということもあり、
ぜひ一度お伺いさせて頂いて、というお話をさせて頂いたら、基本的にはスペースの問題も
あり、1回5人までなら、というお話を頂きました。また、当校でもぜひご講演を、という
お話もさせて頂きました。1回5人だとしてそれをクラスの人数で割って、そのローテー
ションを、とかなんとか考えていたらまた課題が増えたようです。なんだか嬉しいんだか
大変なんだかわかりませんが、とにかく忙しい日々は続きそうです。

 

前回のレポートの最初のほうで言っていた通り今回は寄るブースもなんのレポートも
なさそう、というところから結局なんだか2週にわたっての長文レポートになってしま
いました。これだからどの展示会も行ってみないとわからないんですよね。こうして
新しい世界を見て、新しい企業と知り合い、新しい課題でいっぱいになる、やはり
これって、いいことですよね。なんだかやることはいっぱいですが、それがなくなったら
おしまい、という気がするので、今後もいろんなところを訪問していろんな情報を
お届けしたいと思います。

 

ファッションの世界の変化はいつでも急で、昔からの伝統を守り続けている企業も
あるにはありますが、大抵は時代に即して、商材も、商圏も、全てどんどん変わり、
元は何屋さんだったかわからない企業って、やっぱり強いです。本校の学生にも、
「東レって、生地も作ってるんですか?」と驚いていたものがおりましたが、強い
企業って、実際そういう企業ですよね。そうでなければ、他ではできない独自の
技術を持っている企業が強い企業だと思います。今回、そんな企業の方々とお会い
できたのは非常に幸運だったと思います。暑かろうが寒かろうがとにかく展示会
廻りはやめられませんね。次回もまた別の展示会に訪問してレポートをお送り
する予定です。

 

ではまた。

 

 

HANAZONO

 

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

7/20に開催予定です。

 

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