~就活室便り ♯51~Crocodile Rock
みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。なんだかいきなり
寒くなってきました。こうなるともう着るものの準備が全く追いつか
ず、ちょっとどうしていいのかわからなくなったりします。朝起きて
いきなり寒いと、出勤するまでに着ていく服が選びきれなかったりし
て結局寒い思いをするか無意味に暑すぎる格好になってしまうかどち
らかになってしまいます。明日着る服なんて前日に用意しておけばい
いっていうのはまことにもっともな話なんですけどそれがなかなかね
え。結構家へ帰って落ち着いてしまうとなんだかその気力がなくなっ
てしまったり、たまにきちんと次の日の服を畳んで置いておくことに
成功するのですが、そういう時に限って朝見てみるとどうも猫のベッ
ドと化していて、とにかく毛だらけで朝丁寧に毛取りしている暇もな
く、結局ほかの服を出すことになる、なんてことが往々にしてありま
す。しかも毛だらけくらいだったらまだあとでなんとかなるのですが、
中には着るものをかじって穴をあける猫が1匹おりまして、そうして穴
のあけられたものはもはやリカバリーのしようもなく、結局どんなお
気に入りのものでもさよならすることになります。なんといっても柔
らかい繊維がおいしいらしく、まずカシミヤのセーターが早期に全滅
しました。その次がアルパカ、ウールと続き、合繊のセーターはあま
り見向きもされず毛だらけになるだけで済んでいます。合繊より一番
お気に入りだったカシミヤのセーターを無事に残しておいてほしかっ
たなあ、と、今でも悔しい気持ちは消えていません。そんな一番悪い
奴がこいつです。

顔見てかわいい、と思った方もいらっしゃるかも知れませんがとにか
くこいつが悪いんです。その他にも毎日悪事は数知れず、かわいいふ
りしてこの子は相当やるもんだね、です。まあ最も他の2匹も褒められ
るところは全くないのですが、少なくともセーターは食べないのでそ
の点は少し楽なのですが。最もその分着替えを毛だらけにするのは得
意なようです。衣類保管のための防虫剤は驚くほど多くの種類が発売
されていますが防猫剤、というのは見たことも聞いたこともありませ
ん。もう猫を飼っている方はいままで身に染みて実感されている、と
思いますが、これから猫を飼われる方は特に高級衣料の管理には十分
お気をつけください。よく「猫に小判」、ってよく言いますが、実は高
いものはよくわかっている、という猫の話でした。
ジャパンベストニットセレクションをはじめとして例年12月に開催さ
れていた各種展示会が11月にずれ、12月開催の展示会も数が少なくな
ってきました。確かに12月ってなんだかよく理由はわかりませんけど
忙しいですから来客数を増やそうと思ったら11月開催のほうが良いの
かもしれません。そんな師走の真っただ中に2件展示会にお邪魔して
きました。1件目は、「アジア・アパレルものづくりネットワーク」、と
いう展示会で、日本のものづくりを国内外で展開している企業の集ま
り、ということで、縫製工場を中心に、裏地、芯地メーカー、前回の
展示会でお世話になったフルシマさん、CADシステムのユカ&アルフ
ァさん、という結構多彩な顔触れですが、いずれにしろ新卒でお世話に
なる企業というよりはかなりの経験者の集まりで紹介して写真をお見
せして、という感じではなかったので写真も撮ってこなかったのです
が、逆に授業で協業とか講演の依頼とか、そんな話は結構弾みました
ので、詳しいことが決まりましたらまたご紹介したいと思います。前
回の話と近くなるかもしれませんが日本でソーシング、海外で生産、
その分の技術伝達も含め海外進出、という流れはこれからもどんどん
進むと思います。そんな海外含めた国際的な講演、楽しみにしてくだ
さい。今後の進捗がありましたらまたご連絡いたします。
次にご紹介するのはもう年末恒例行事になってきました、「東京レザ
ーフェア」です。日本中の皮革メーカー、タンナー、各種付属メーカ
ーが一堂に集合し、海外メーカーも数社参加、という皮革の展示会と
しては日本最大かな、と思われる展示会です。会場は東京都立産業セ
ンター台東館、という浅草寺からほぼ近い場所で開催され、以前は産
業催事中心の施設で一般の方の来訪はほとんどなかったのですが、本
年は大河ドラマ「べらぼう」の展示会も開催されていて、お年寄りを
中心に一般来客の数がすごいです。そんなお年寄りの波をかき分けて
今年も年末のレザーフェアを訪問してきました。ファッションの展示
会とは違い、どこでもここでも「撮影、SNS使用OK」の文字が並びま
す。アパレル業界だとすぐに他社のデザイン、企画をコピー、という
ことが実に多いので展示会全体で撮影禁止になっているところがほと
んどなのですが、皮革部門は各産地、各社で得意分野、特徴も違うた
めそんなに簡単に真似のできない部分が多いのと、そんなことを気に
しているよりはSNSを通じてより多くの人にアピールできたほうがい
い、という考えのせいかな、と思います。とにかくその御厚意に甘え
て写真を多めに撮ってきました。そんな画像をご覧いただきたいと思
います。

コンセプト展示では色、素材のバリエーションを3つのテーマに分け
展示していました。1つ目のコンセプトはポセイドン、海をイメージ
したブルー、グリーンのバリエーションが並びます。それをメタリッ
クとブラックが組み合わせとして提案され、全体に深みを与える効果
をもたらしています。

2つ目は豊穣の女神、デメテル、実りのイメージの赤、オレンジ、茶
のバリエーションが並び、大地をあらわすようにマットな質感のもの
が多く、それがまた深みをもたらしています。

3つ目は大地の女神、ガイアです。先ほどの赤、ピンク、オレンジと違
い、大地そのものの色だったり、染色していないかのようなベージュ、
ヌメ革等や、表現としてはスエード、起毛などがこのカテゴリーに入っ
てきます。
そんな3つのコンセプトテーマに沿って、各社各ブースで皮革製品を展
示、陳列していました。これは兵庫県皮革産業協同組合連合会のブース
ですが、基本的にはほかでもこのような陳列方法で、これが4フロア分
あります。

革、といえば普段から好きで着ているよ、という方もいらっしゃるかも
しれませんが、衣料用に使用されているのはたいてい羊革か豚革で、牛
革って着る物関係ではほぼありません。重いし硬いし、いずれにしろレ
ディース用としては使用することは100%ありません。触ったらあまり
の硬さに、というかパカパカさにびっくりしますよ。考えてみれば当然
で、鞄や靴や財布やソファーがあまりにも柔らかすぎたら型崩れしすぎ
てすぐ使えなくなりますよね。以前から何回も言い続けているので覚え
ていらっしゃる方もあるでしょうが、生地の場合は必ず触って風合いを
確かめ、それによって良し悪しを判断します。ところが、特に牛革は手
で触って風合いがわかるほど柔らかくも薄くもないです。最初は触って
本当にびっくりしましたが、とにかく皮革とはそんな素材だと思ってく
ださい。この兵庫ブースの中でコードバン(馬革)で服を作り展示して
いるところがありました。こんな写真です。

Gジャンデザインの革のジャケットは最近よく見かけます。そんなつもり
で触ってみると服というよりむしろ鎧に近いです。地面に置いたら多分
普通に立ちます。コードバンはよく高級ランドセルに使われますが、教
科書類を入れて6年間型崩れしない素材なんですからよく考えたら当たり
前ですよね。このように皮革の展示会って、生地の展示会に似たように
見えて実は結構根本から違います。来場者もインテリア、靴、カバンの
メーカーの方が多く、アパレル関係はほとんどいらっしゃらないので会
場の雰囲気自体まったく違います。なんか逆に部外者感が結構よかった
りします。

もう一件、牛革のライダースジャケットを展示してあるブースがありま
した。恐ろしく硬くて重いです。ただ真にライダーたちの鎧の代わりと
してのライダース・スーツとして牛革製品が重用されています。転倒時
の体の保護だけでなく防風、という面でも効果は絶大で、しかもバイカ
ーたちに重さは関係ないですからね。
牛革だけでなく、エキゾチック・レザー専門の会社も出展していました。
写真をどうぞ。まずワニ革から。

イリエワニも生息地でいろんな種類があり、クロコダイル種以外にもア
リゲーターもあるのでワニの種類は豊富です。次に下の写真はパイソン
です。

蛇のこともあまり詳しくはないので説明は難しいのですが、種によって
柄が違う、ということはよくわかります。その他エキゾチックレザーと
して有名なのはオーストリッチで、今回も展示はありましたがまだ見慣
れている感じがして写真は割愛しました。
エキゾチックレザーは基本的にはすべてワシントン条約によって厳しく
規制されている動物ばかりで、逆に言えば現在流通されているものはそ
の条約の規制をパスした商品、ということになり、捕獲による自然の生
態系を乱すものではありません。それでも、ワニの養殖、ということに
なると、かなり広大な施設と手間がかかるようです。そりゃ凶暴で力が
強く、他の個体と喧嘩でもしてボディに傷でもつけば途中まで育てた努
力が水の泡、ということになりますから広いスペースに単体飼い、スト
レスのない生活と十分な栄養、と言ったらかなり大変なことはわかりま
すよね。先ほどちょっと検索してみたらエルメスのクロコのバーキンは、
安いもので1500万、一番高いのは3500万の値段がついていました。以
前、富豪の方々で毎年のようにポルシェやフェラーリを買う方がいて、
その方がどちらを買おうかな、と、悩むのは他のメーカー、ランボルギ
ーニなどの他社の車との比較ではなく、奥さんだか彼女だかわかりませ
んが、女性に買ってほしいとせがまれる毛皮やバッグ、宝石類と自分用
の車とどちらにしよう、ということだ、という話を聞いたことがありま
す。私は3500万の車もバッグも持ったことがないのでよくわかりません
が、とにかくそういう高級ゾーン、というのが世の中には必ず存在する
ので、今後皆さんも高級ゾーン狙いって、ありますよ。先日もアンティ
ーク家具の話ですが、良いと思うと1回で2000万くらい高級アンティー
ク家具を買うお客さんっているらしいです。世の中お金持ちが気持ちよ
くお金を使ってくれる、というのが、経済的に一番健全だと思うので、
お金持ちにどんどんお金を使って頂く企画をすべての業界で推進してい
って欲しいですね。ただ、私は、今までお金持ちだったことが一度もな
いので、お金持ちの方々の好みがいまいち理解できないことが多いです。
それは自分自身がお金持ちになったことがなかった、ということだけで
なく、お金持ちとのお付き合いも少なかった、というかほとんどなかっ
たことに起因するのかもしれません。なんかもう少し学んでおくべきだ
ったかな、と少し反省しています。少しぐらい反省したらお金持ちにな
れたりお金持ちと付き合えるようになるのかどうかはわかりませんけど。
東京は当校もピギーズコレクションでお世話になっているように、豚革
の有名な産地となっています。当然協会として参加していて、今回は様
々なプリントが目立ちました。写真をご覧ください。

汚れを気にせずこんな白地にプリントなんてよくやるよ、って感じです
が、ほかにも柄のバリエーションは豊富でした。こんな感じです。

織物ツイード風の柄とか、よく見たら革だった、って、いいですよね。
豚革は軽くて柔らかく、値段も手ごろで衣料用としては最適なのです
が、毛穴が非常に目立つ、という弱点があります。そのため裏のスエ
ード面をコーティングしたりしていろんな手法でカバーしているので
すが、プリントって結構効果的な手法だと思います。さらなる柄の拡
充を期待しましょう。
この展示会に毎回訪れる最大の理由はセミナーで、今回も伊リネアペレ
社のアントネッラ・ベルタニンさんをお招きしての講演が行われました。
生地の展示会で世界で一番の規模で、一番早く開催されるのがパリでの
プルミエール・ヴィジョンで、その皮革版ともいうべき展示会がミラノ
で毎年2回開催されるリネア・ペッレです。ベルタニンさんはその展示会
の企画コンセプト自体を決定されていて、そのコンセプトに基づいて皮革
各社が商品開発していきます。そんなベルタニンさんの講演はまさに貴重
な機会で、お金を払っても参加したいくらいですが、このレザーフェアの
得点で毎回無料で聴講することができます。今回の内容は2026~27A/W
のトレンド、タイトルは「Just Before」です。トレンドの変化が始まる寸
前の時をテーマに、タイトルは英語ですが全編イタリア語で、しかも即時
通訳付きで聴講することができます。会場の雰囲気はこんな感じです。

これ以上は会場内及び投影内容はすべて撮影禁止となっており、画像を
紹介するわけにはいきません。それも当然でこの講演の内容は、カラー
ブックが1万円、素材も一部添付されたカラーカードが1万1千円で会場内
で販売されているからです。それでもお買い求めの方が非常に多く、ちょ
っとびっくりしますが、先ほども申し上げた通り、私はお金持ちではな
いのでびっしりメモを取って帰ってきました。企画内容、カラー提案と
も非常に勉強になるものばかりだったので、お伝え出来ないことが残念
ではあるのですが、ご興味のある方は是非ご自分で一度ご参加ください。
90分もの間イタリア語に触れる機会も余りないですよ。とか言っときな
がらベルタニンさんのお言葉で覚えたのは「アッローラ」の一言だけで
した。日本語では「で」、「さて」、みたいな意味らしいですが、やはり
本場の方が使われると恰好良いですよね。なんかこんなこと言って真
面目に聞いてるのか、って言われそうですけど本当に真面目には聞いて
きました。ぜひ次回も聴講したいと思います。
こんな感じで「東京レザーフェア」、「アジア・アパレルものづくりネッ
トワーク」、という2つの展示会リポートをお届けしました。いつもの
ど真ん中ではなく、ファッションでもちょっとそれたところを見ても
それはそれで見るところ満載です。やはり行って、見て、歩いて、って
いうところがなければ展示会は味わえないですよね。自分の専門から一
歩踏み出せばまた一歩新しい世界への道が開けます。これからも皆さん
どんどん歩いて進んでいってください。その手助けになるような情報が
あればこれからもどんどんお伝えして行けたらと思います。次回はまた
まったく別の情報をお届けできたらと思っています。
ではまた。
HANAZONO
スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac
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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程
1/18に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
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授業見学のご予約は下記URLから予約フォームでお受けしています。
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