~就活室便り♯65~ Ziggy Stardust
みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。先日の台風6号で東京には
1日で6月1ヶ月分の雨が降ったそうです。私はその日ある企業の方と約束があ
り、荒天の中お伺いしてきて、その台風の猛威を肌で感じてきました。要は
びしょ濡れになった、ということですが、まさに普通の月の雨1か月分を合わ
せてびしょ濡れになった感じだったのでもう雨は当分降らなくてもいいので
は、と、思っていたのですが、やはり梅雨という季節はそんな風に勘弁して
くれるわけではなくその後も雨は降ります。しかたなく靴を買い替えたり撥
水パンツを買ったりと、当分の雨に備えていろんなものを揃えたりしたので
すが、雨対策グッズって、買っても全然うれしくないんですよね。もうとにか
く雨に降られないに越したことはないのでただの備えだけで終わってくれれば
いいのですが、レイングッズ、すぐ出番が来ました。まあ新しいものは特に防
水、撥水の効果が強くて思った以上に快適ではあるのですが、雨には変わりな
いのでとにかく早く梅雨が終わってほしい、と願うばかりです。でも、梅雨が
終わるとあの猛暑が始まると思うと、それもまた辛いですよね。今年の夏もま
た暑いのは確定なようなのでみなさん、気を引き締めていきましょう。
特に就活を頑張っているみなさん、最近は会社説明会はほとんどオンラインに
なり、御自宅から出ずに受けられるようになりましたのでその分は楽になって
きましたが、やはり最終面接は対面で、ということが多いようです。アパレル
業界は他と比べて着る物の自由度が格別に高く、その分は救われるところがあ
ります。逆に「今日のコーデのポイントは?」という質問がどのアパレルでも
ほとんど必須になっています。今後そのコーデのポイントが暑さ対策のポイン
トに変わるかもしれませんね。いずれにしろ10月末くらいまでは暑い日が続き
そうなので、とにかく気力だけはしっかり持っていきましょう。就活生、頑張
ってください。
さて、先週の続きの「インテリア・ライフスタイル2026」のレポートの続きで
す。前回ご紹介したのは会場にて初めてお会いした企業だけだったのですが、
今回は一度ならずご紹介した企業が中心になります。
合同出展ブースとして、「東京手仕事」というブースが、結構広めのスペースを
とっており、その中の数社にお話を聞くことができました。表から見たブースの
風景はこんな感じです。

ボディに着せて陳列してあるのは八王子の澤井織物さんのブランケットです。素材
感、表面感もいいと思ったのですが、結局最後までタイミングが合わず、お話はで
きませんでした。この中が各社のブースとなっており中に入ります。
その中でひときわ目立つ場所にあったのは、先日お伺いしたふじや染工房さん、覚
えていらっしゃる方も多いかと思いますが、まず写真をご覧ください。
相変わらずのクオリティですね。今回の出展作も当然刷毛を使っての手染めです。型
も何もなく、やり直しのきかない手書きの染めが、注文いただけばいつでも再現でき
るという、ちょっと素人から見たら魔術のようなテクニックなのですが、職人として
は当たり前、で片づけてしまうあたりはとにかく江戸の技術恐るべしですね。今回は
インテリア用の作品、ということで、幾何よりのグラデーション、といった感じの陳
列でしたが、そのグラデーションが難しいんですって。陳列スペースが限られている
ため着物幅の細い作品の展示でしたが、かなりの広幅にも対応できるので、高級ホテ
ルのタペストリーとかに使用すると外国人観光客の方々に好まれそうですよね。また
いつかお伺い出来たらと思っています。
東京でも早稲田近辺の妙正寺川、神田川の川沿いには着物の染屋さんが今でも何件か
残っています。ふじや染工房さんもそんな中の一件ですが、あとほんの少し妙正寺川
を遡ったところに工房を構えていらっしゃるのが、染の里おちあいさんです。こちら
は型を使用していますが、江戸更紗の宝庫というか、歴史館というか、とにかく更紗
コレクションだけで本当に博物館ができそうなところです。写真をご覧ください。

着物用だけでなくバッグのような厚手のものにも、そして、ランプシェード、いい
ですよね。なんかこれだけで手元を照らして日本酒、って感じですよね。この更紗、
染体験が可能で、15型から30型まで、様々な、配色、型の組み合わせで自分だけの
オリジナルの生地を作ることができます。12月が比較的空いているそうなのですが、
一度体験をお願いしたいと思っています。本当になかなか都内でプリント染色を体
験どころか見学できるところがないので、実際に見て触れる、というのは本当に貴
重な体験となると思います。来年のカレンダーを眺めながら更紗の夢を見たいと思
います。
最後にご紹介するのはご招待のご案内を頂いた島精機さん。何回かブースの前を通っ
たのですが、毎回いっぱいでお声がけするのもはばかられ、順番が最後になってしま
いました。
今回はインテリア用生地、製品でのご出展です。写真をどうぞ。

確かにソファーのカバーにしても、無縫製って、いいですよね。縫い目が体に当
たるって、なんか結構気になったりしますから無縫製ニット、結構最強かもしれ
ません。写真をもう1枚どうぞ。

柄見本を見ていただいてもお分かりの通り、どんな柄でも基本的にできてしまい
ます。また、インテリア、カバー関係で伸びてくれるニットって、結構いいものか
もしれませんね。メンテナンス、洗濯時の着脱とか伸びてくれるフィット感とか、
そういえばカーシートって、ニットがほとんどですもんね。前回に婦人服用絵型を
探しにインテリアの展示会に行く、という話をしましたが、いろんなものがクロス
オーバーしているのが実際の動きなんだと思います。いろんな分野を興味を持って
みるって、やっぱり重要ですよね。
この「インテリア・ライフスタイル2026」の次の週に開催されたのが、「コンテンツ
東京/XR・メタバース展」という展示会です。内容はライセンスビジネス、コンテン
ツ制作、クリエイター達のキャラクター提案、等で参加企業はサンリオ、バンダイナ
ムコ、タカラトミーをはじめとするライセンスキャラクターを持っている会社、IT関
連、そして新進キャラクターデザイナーが中心となっていますので、ファッション業
界とはますます遠くなっていきそうな内容です。やはりあまり期待はしないで訪問し
たのですが、なんか期待以上に何件かといろんなお話をさせて頂きました。そのレポ
ートをお送りしたいと思います。
最初にお話をお伺いしたのは、ラッキーナンバースリーという会社です。まずは写真
をご覧いただければと思います。

壁紙に書かれている通り、花のレントゲン写真を撮影し、それを図案としてプリ
ントする、という手法を使っていらっしゃいます。レントゲン撮影した時点でカ
ラフルな花も一度モノクロームの陰影だけの世界になってしまうわけで、そこか
らリアルでありながら幻想的な柄が展開されていきます。昨今特にデジタルプリ
ントが主流になってきてからは柄の作り方や色、配色の自由度が格段に上昇しま
したが、私はいまだかつてレントゲン写真のプリントを見たことがありません。
正直言って遠目に見ても今までの柄とは全く違うので思わずブースの前で立ち止
まってしまい、結局そのまま長居をしてしまいました。もっと写真を見ていきま
しょう。

押し花とも違うし、この透明感を感じさせるプリント、他で見たことないですよね。
写真、連発します。

婦人服、インテリアから下着まで、幅広い用途で使われています。

これがその秘密というか、このレントゲン写真から柄ができていく、というところ
です。
ラッキーナンバースリーさんはもともと花を使った空間プロデュース、会場設営、
等をやられている会社なので、お花の扱いは得意中の得意な分野なのですが、それ
がレントゲンになって、図案になっていくという、こんな手法はなかなか生地の専
門家では思いつかない手法です。イメージを伝えてオリジナルの図案を作ることも
可能なので本当にいろんなジャンルから引き合いが多いみたいです。ここまでくる
ともう発明品ですよね。今後のご活躍を期待したいと思います。
次にお伺いしたのが大手メーカーのサンリオさん、バンダイナムコさん、タカラト
ミーさん、ソニーさん、等のブースです。写真をどうぞ、と言いたいところですが、
ちょっと名だたる有名キャラクターを勝手にしかも無償で公開するのははばかられ
るので今回は自粛しますが(何枚か写真自体は撮ってきました)、今回その中でタ
カラトミーさんとは詳しくお話しさせていただきました。本年の在学生で、人形用
の服制作に携わりたい、という学生がおり、そのうちの一人はどうしてもリカちゃ
んじゃなきゃ駄目、ということであえてその話をお伺いしてきたのですが、基本的
に当然幼児用の人形ですので、久々に実物を見たら、小さいですよね。よくこれを
縫ったな、と思って見ていたのですが、量産分は当然海外生産で、日本でどうこう
するものではありません。ただ、リカちゃんも現在コンテンツ・セールスが好調で、
他業種とコラボしてCM出演、といった出番がかなり多いようです。ぱっと見ただけ
でも菓子メーカー、コスメ、鉄道会社、雑誌社、自動車メーカー、アミューズメン
トパーク、ヘアケア商品、等、様々なCM,ポスターに出演しているようです。その撮
影に使う服は当然日本で製作する1点物で、そういう仕事に携わるチャンスは少ない
とはいえ全くないわけではないようです。もしそんな職種のご要望があったらご連
絡いただくお願いをして、ご丁寧に特別にリカちゃんのステッカーもいただき、そ
の場をあとにしました。いただいたステッカーはちゃんとリカちゃんフリークの学
生に渡しましたよ。自分でしまい込んだりはしていませんのでご安心を。それにし
てもキャラクターを持っているって、現在ではこんなに強いのか、というのを実感
した訪問となりました。なんかいい話があるといいですよね。
こちらは写真は大丈夫だと思いますが、この展示会出展社で唯一お付き合いの深い
TSIさんが出展していらっしゃいました。写真をご覧ください。

現在TSIさんでは70ブランド展開していらっしゃり、そのライセンスビジネスを狙
ってのご出展、ということでした。以前からアパレルブランドのライセンス展開で
化粧品、宝飾、時計、等は各社そろい踏み、という感じでしたが、最近ではブラン
ドアイコンがキャラクターだったりするものもあるので、他分野にも広がっていき
そうですよね。
会場の様子を遠目にでもご覧いただければと思います。

やはりどのブースもカラフルですね。
そんなブースを見て回っていると、ちょっと気になるブースがあって、思わず立ち止
まってしまいました。シャルズさんです。まず目についたのはこの商品です。

前身の写真ですが、実は裏も凝っていたりしています。びっくりするのは、まず素材
がいいことと、例えば腕などもファスナーで取り外しになっていて、柄とは別にアパ
レル縫製品として完成度が高く、このアイテムで上代2万円以下と、たとえワッペン、
刺繍がなくてもリーズナブルと思えるプライスがついていることです。その他のアイ
テムも基本的にはキャラクターが中心になりつつもすべてがアパレル製品としてよく
できていて、しかも安いところは共通しています。他の商品もご覧いただきましょう。
古着感覚も取り入れたパッチワーク、やはり作るのは大変です。

これもこれだけ縫い合わせるのは大変ですよ。

こんな柄感がキャラクターものの中心となってきます。後ろの水玉とのパッチも凝
ってますよね。

このプリントの娘が中心キャラクターとなっているようです。写真ではわかりにく
いのですが、髪の毛を含む顔の周りが蓄光塗料の処理がしてあって、微妙に光りま
す。

提携キャラクター物も展開していらっしゃいます。バリエーションは豊富です。
いずれにしろアパレル製品としてこだわった商品が多い印象で、その割にプライ
ス頑張っていらっしゃいますよね、とお伺いしたらやはり一筋縄ではいかない苦
労がおありのようでした。ファッション業界には必ず納期とコストがあって、だ
から難しく、だから素晴らしい、と言ったのはカール・ラガーフェルドでしたが、
ものづくりって、だから大変で、だから面白いですよね。柄に関してですが、以
前一般公募もされたようです。一般から募集するくらいならぜひ当校と連携でど
うですか、という話もさせていただきました。今後話を詰めて、ぜひ当校とコラ
ボの商品が店頭に並ぶ、なんてことを実現させたいですよね。今後のお話次第で
すが、ご期待いただけたらと思います。なんとか形にしていきたいですよね。
クリエイターの方たちも本当に多数出展していらっしゃって、かなり盛り上がった
展示会だったと思います。今後コンテンツおよびそれを活用した商品がいろんな分
野で中心になってくるんだと思います。ただ、昔からの歴史ある認知度が高いキャ
ラクターはいいですが、新しいキャラクターの認知度向上はSNS等の活用で、昔よ
りはやりやすくなったとはいえ、いくら嗜好の分散化が進んだとしても正直言って
ありすぎ、そして他のキャラクターとの差別化が難しすぎ、という感は強く持ちま
した。ちいかわ人気とかは確かに見ててすごいな、と思いましたが、それと差別化
された、それにかわるキャラクターは一朝一夕にできるものでもないし、美少女キ
ャラクターを数多くのクリエイターが展開していましたが、私にはそのキャラクタ
ーの違いの理解、差別化がどうしても理解できず、結局みんな同じに見えてしまい
ました。私に見る目がないだけでその中に次世代モンスターキャラクターがあった
のかもしれません。ただそれがわからない人はわかるゾーンで勝負していくしかな
いですね。いまだに売れる色、売れる柄、売れる素材、形には敏感に反応するたち
なので、地道にアパレル業界で頑張っていこうと思う次第です。そのためのアパレ
ルクリエイターの卵たちのフォローを今後も頑張って続けていきます。いつかそん
な卵から次世代を担うクリエイターが出てくるといいな、と思います。
次回からはまた違う展示会のレポートをお送りする予定です。ご期待いただければ
と思います。
ではまた。
HANAZONO
スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac
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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程
7/11に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
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