2002年3月に本学園スタイリスト科を卒業後、
クリエイティブ・ギルドに入社。
2012年に独立し、
現在はNEWS、WEST.、SixTONES、なにわ男子など
数多くのアイドルグループのライブ衣装を中心に、
エンターテインメントのステージ衣装デザイン・製作を手掛けるなど
幅広く活躍されています。

―衣装デザイナーというお仕事は、実際にどこから始まり、
どんなところまで担当されるんですか?
製作するものによって過程は違いますが、
主に打ち合わせから始まります。
まずはコンサートのコンセプトを、
グループのメンバーの方やレコード会社、
マネジメント会社といった
クライアントさんからおうかがいします。
例えば「“夏”がテーマです」とか、
「可愛く見せたいです」とか。
そこから一度持ち帰って考え、
「青系はどうでしょうか」
「露出のあるものでいきましょうか」など、
いくつかのパターンを資料にしてご提案します。
そのなかから「このイメージに近いですね」などと
クライアントさんにヒアリングして、
そこからデザインを始めるという流れが多いです。
―打ち合わせの段階では、
すでにライブのコンセプトが決まっているんですね。
そうですね。
「曲が決まらないと何も決められない」というふうに
言われることが多いんです(笑)。
カッコいい曲を歌うのに、
可愛い衣装だとちょっと
イメージが違うじゃないですか。
「こういう曲を歌うから、
こういう衣装のほうが似合うんじゃないか」と
曲に合わせて衣装が決められるので、
やはりコンセプトが決まった段階で
打ち合わせに行くことが多いですね。

―どんなグループを担当するかによるかと思いますが、
ツアーの初日から換算して、
打ち合わせはだいたいどのぐらい前から
スタートされるんですか?
コンセプトがしっかりまとまらないと
なかなか打ち合わせできないので、
1か月前から1か月半くらい前に
スタートすることが多いかなと思います。
―衣装デザイナーのお仕事のやりがいを教えてください。
僕はコンサート衣装の仕事が多いので、
エンターテインメントを作る一部を
任せていただいているところですね。
舞台の大道具さんや照明さんといった各セクションがあり、
僕の場合は衣装担当。
たくさんの人が楽しめるコンサートという
ひとつのものを作っていることが
魅力なのかなと思います。

―衣装デザイナーを目指したきっかけは覚えていますか?
僕はもともと、
この学校のスタイリスト科に入学したんですが、
当時は衣装デザインの経験もないですし、
やりたいという気持ちも特になかったんですよ。
卒業後は、
在学中にスタイリストのアシスタントとして
研修に参加させていただいていた
会社さんで働いていたんですが、
スピード感が自分に合わないというか、
「やっていけない」と思って
自信をちょっと失いかけてしまって。
そんなとき、会社の方に
「衣装を作る仕事をやってみたら?」と
お声がけいただいたんです。
そこから、たまたま衣装デザインを
やらせていただくことになりました。
―研修がお仕事に直結したんですね。
では、本校を選んだ理由を教えてください。
僕が学校見学に来たとき、
先輩たちがすごく優しく説明してくださって、
とても身近に感じられる学校だなと思ったことがきっかけです。
規模の大きいファッションの専門学校もありますが、
自分の場合はそういうところだと
埋もれてしまうかもと考えていたので、
「この学校ならひとりひとりを気にかけてくれそうだな」と
感じたことが入学を希望する決め手になりました。

―最後に、ファッション業界を目指す皆さんに、
ひと言メッセージをお願いします。
僕はスタイリスト科で学んでいましたが、
「衣装デザインという道もあるよ」と
声をかけていただいたことで、
違う道を進むことになりました。
並行してスタイリスト業務もやっているので、
完全に道を変えたというわけではないんですが、
学生のうちは「自分はこれだけになりたい」と
決めすぎなくてもいいのかなと思っています。
研修などで実際に経験してみて、
「自分には合わないかも。
だったらこっちの道に行ってもいいのかな」くらいの
気軽な気持ちでスタートしてみてください。
ファッションが好きという気持ちを大切に
取り組み続けていけば、
そこで出会った人から「こういう仕事をしてみない?」と
ご縁をいただく可能性もあります。
いろいろなことを経験しながら、
自分のやりたいことを
突き詰めていってくれたらと思います。




