デザイナーWATANABE先輩インタビュー🎤Part1
- 2026年09月05日
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ファッションを学ぶなら東京服飾専門学校!独自のオリジナル現場研修システムと7つのコースで、驚異的な内定率・コンテスト受賞の実績
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本学園スタイリスト科を卒業し、
現在までNEWS、WEST.、なにわ男子、
SixTONES、Snow Manなど、
数多くのアーティストの衣装デザインを
手掛けてきた米山裕也さん。
8月18日に行われたオープンキャンパスでは、
そんな米山さんとtfac生との座談会を実施。
在学中の研修経験や現在のお仕事、
仕事に向き合ううえでの心掛け、
ファッション業界を目指す学生たちへのアドバイなど、
貴重なお話をたっぷりとしていただきました!
今回は<Part3>をお送りします!

――衣装デザインのお仕事は
限られた時間のなかで
進めることが多いとのことですが、
どのような気持ちで取り組んでいますか?
もちろん楽しくできたらいいんですけど、
実際はつらいことのほうが多くて、
泣きながらやっています(笑)。
――複数の仕事が重なるときも多いかと思います。
僕はスタイリストでもあるので、
例えば、衣装デザインの締め切りが3日後なのに、
2日後にスタイリングの仕事が入っていることもあります。
衣装を探しに行って、
コーディネートを組んで準備して、
撮影に行って、終わったら返却に行って……。
そうした作業をやらなきゃいけないなかで
迫る締め切り(笑)。
しかも、3つのコンサートが
近い時期にかぶっている場合もあります。
――限られた時間のなかで、
デザインを実現するために
工夫していることはありますか?
すごく実現したいことがあったとしても、
絵に描いたら、
それを実現しなければいけない
プレッシャーが生まれます。
胸元にビーズをたくさん付けたら
カッコいいものになると思って描いたとしても、
時間がないなかで本当にその仕事ができるかとか(笑)。
でも、手でひとつずつ付けるビーズではなく、
ビーズが付いた生地を見つけて代用するなど、
発想を転換することはできます。
時間は短縮しつつ、
デザインの細かさも実現できないかと考えますね。

――米山さんがデザインの引き出しを
増やすためにやってきたことや、
学生時代にやったほうがいいと
思うことを教えてください。
……難しいですね(笑)。
経験値が結構大きいかなという気がしています。
衣装がボツになった際に、
代替案をどれだけ出せるかというのも、
現場に出た経験によるものだと思うんですよ。
初めての仕事でそうなったら
「どうしたらいいんでしょう」という状態になるはずで。
経験を積んでいくと、
「できることで言えば、これです」と
提案できるようになっていくと思います。
デザインの引き出し=経験なのかもしれません。
――生地を見て回ることもありますか?
そうですね。
なるべく自分で探して、
集めるようにしています。
――見てきた生地やデザインが
自分のなかに吸収されて、
それが案として
アウトプットされるわけですね。
そうですね。
打ち合わせでいただいたイメージに対して
「これはあの生地を使えば、
すごくいいものになる!」とか、
「あの店にこんな生地があったはず」とか、
思い出せるので。

――研修生を受け入れる立場の米山さんですが、
学生には「こういうことをお願いできると助かる」と
いうことを教えてください。
言われたことだけをこなすのではなく、
周囲の状況やタイミングを見ながら、
「今ならこういうことができそうですが、どうですか?」
「お手伝いしましょうか」と
自分から声をかけられると、
現場では重宝されると思います。
ただし、
相手がとても焦っているときには声をかけず、
邪魔にならないように待つなど、
その場の空気を読むことも必要です。
また、指示された作業に対して、
「これは何のために行うのだろう?」と
疑問を持つことも大切だと思います。
例えば、
「真っ直ぐ線を引いてください」と言われたとき、
同じ大きさのものを
作るための作業だと理解していれば、
少しずつ線がずれないように意識できます。
――指示の意図を汲むことが大切なのですね。
そうですね。
指示の意図を察することが難しければ、
「同じものを作るための作業ですよね?」と確認したり、
「注意点はありますか?」、
「作業するにあたって、
意識したほうがいいことはありますか?」と
聞けたりすると、
お互いに認識のズレや失敗を防げます。
こうしたコミュニケーションを取りながら、
自分で考えて動ける人になれると
いいのかなと思いますね。
――貴重なお話をありがとうございました!

本学園スタイリスト科を卒業し、
現在までNEWS、WEST.、なにわ男子、
SixTONES、Snow Manなど、
数多くのアーティストの衣装デザインを
手掛けてきた米山裕也さん。
8月18日に行われたオープンキャンパスでは、
そんな米山さんとtfac生との座談会を実施。
在学中の研修経験や現在のお仕事、
仕事に向き合ううえでの心掛け、
ファッション業界を目指す学生たちへのアドバイスなど、
貴重なお話をたっぷりとしていただきました!
今回は<Part2>をお送りします!
(Part1はこちらをクリック!)

――衣装デザイナーのお仕事についておうかがいします。
クライアントからいただいたイメージを、
どのようにデザインへと膨らませていくのでしょうか?
時間に余裕があるときは、
Pinterest(ピンタレスト)というアプリを使って、
クライアントからいただいたイメージに近いものを探し、
発想を膨らませていきます。
――デザイン画を描く前に、
参考となる写真資料を探すのですね。
そうですね。
僕、絵を描くのがすごく遅いんですよ(笑)。
すぐにデザイン画を描いても、
クライアントからNGが出た場合、
もう一度、同じ労力を
かけなければいけなくなってしまうので、
まずは写真資料を用意して、
「こういう要素を入れたものはどうですか?」と
おうかがいします。
そうすることで、
クライアントとの認識のズレを
防ぐことができるんです。
デザイン画を描く前に写真資料をお見せしながら、
「この素材感だと、このくらいに膨らむので、
こういった雰囲気になります」と
相手が想像しやすいように準備しますね。

――学生からは
「自分の個性を出すのが難しい」という悩みもよく聞きます。
米山さんは、ご自身の個性を
どのように考えていらっしゃいますか?
難しいですね……。
「個性を出そう」と
意識してはいないかもしれないです。
――「自由にお願いします」というオーダーよりも、
テーマがあったほうが取り組みやすいのでしょうか?
何もないよりは、
何かひとつでもテーマがあったほうが
作業がスムーズかなと思います。
「自由に」というオーダーだったとしたら、
僕からテーマを提案するかもしれないです。
これまで黒の衣装が多かったグループなら、
「可愛らしいピンクの衣装にすると
新鮮な印象になると思いますが、どうですか?」とか。
ただ、可愛くなりすぎないように
ピンクでもハードな素材を使って、
メンバーの良さが消えないようにする工夫も
同時に提案します。
あと、例えば「キラキラ」をテーマにして
「衣装の一部分だけを
特にキラキラさせるのはどうでしょう」とか。
――複数の提案を用意しておくんですね。
そうですね。
ひとつに絞らず、複数の案を提案し、
ご本人たちと話し合っていくと、
思っていた以上に盛り上がり、
自分の想像を超える瞬間もあるんです。
そのときに新しいものが生まれるんですよね。
僕の頭の中だけで凝り固まっていたものが
ご本人たちとの会話を通して広がっていって、
「それなら、これとこれを
ミックスさせたら面白そう」といった
想像を超えたアイデアが出てくるんです。
常に個性を出しすぎると
「この人に頼むと、
いつもこういうものになるよね」と
思われてしまう可能性もあります。
一方で、
人の意見を聞いて柔軟に対応していくことで
「これは自分だけでは生み出せなかった」という
嬉しい瞬間に立ち会うこともできます。
ディスカッションは、
凝り固まった考えから脱出できる
大事な機会でもありますね。

――デザインから縫製まで進み、
衣装が完成した段階で
ボツになってしまったことはありますか?
何度かあったと思います。
――その際は、どのように対応されたのですか?
ボツになる理由のひとつが、
完成した衣装を見たクライアントから
「もっと暗い赤をイメージしていた」と言われるような、
こちらとの認識のズレです。
ただ、コンサートの初日は待ってくれないので、
その時点でできることをやるしかありません。
暗い赤のスプレーでペイントする、
明るい赤がいちばん目立つ部分だけの生地を替える、
新しく買ってきた服を期日までにリメイクする。
あるいは、コンサートの1公演目はその衣装を着て、
2公演目までに作り直す……。
現実的にこちらができることを提案する必要があります。
選択肢が多ければ多いほど、
クライアントにも
「この人はここまで修正してくれるんだ」という
印象を持ってもらえると思います。
「どうにもできません」で終わってしまったら、
そこまでの人になっちゃうので、
どんな対応ができるのか、
頭をフル回転させるしかないかもしれません。
<Part3へ続く>
本学園スタイリスト科を卒業し、
現在までNEWS、WEST.、なにわ男子、
SixTONES、Snow Manなど、
数多くのアーティストの衣装デザインを
手掛けてきた米山裕也さん。
8月18日に行われたオープンキャンパスでは、
そんな米山さんとtfac生との座談会を実施。
在学中の研修経験や現在のお仕事、
仕事に向き合ううえでの心掛け、
ファッション業界を目指す学生たちへのアドバイスなど、
貴重なお話をたっぷりとしていただきました!

――学生時代、初めて研修に参加したとき、
「これがプロの現場か……!」と感じた印象的な瞬間は覚えていますか?
それすら感じる余裕がなかったです(笑)。
ただただ「言われたことをやります!」みたいな感じで……。
でも、たしかにスピード感は違ったと思います。
プロのスタイリストさんは
アイロンをかけるスピード、
丈上げするスピードなど、
ひとつひとつの作業が格段に速かったですね。
――そういった研修に参加するなかで、
心掛けていたことを教えてください。
当時の僕は、
“何もできないことを自覚”していたので、
なるべくプロのスタイリストさんのやり方を
真似するようにしていました。
アイロンのかけ方ひとつをとっても
「こういうふうにしたら早いんだ」と吸収して。
あとは、「何もできない自分だけど、
今この場所で何かできることはないか」を考えることです。
例えば、先輩に「今手があいているんですけど、
何かやれることはありますか?」と質問する。
「特にない」と言われたら
「ゴミ箱がゴミでいっぱいだったので、
片付けてもいいですか?」、
「机の上を整理しておきましょうか?」、
「ラックの色分けをやっておきますか?」と
自分でできることを考えて聞く。
言われなければ何もできないという姿勢より、
何かひとつでもできることを
見つけられるといいのかなと思います。
――慣れない現場だと、
緊張して固まってしまいがちですよね。
そうですね。
緊張して何も考えられないのであれば、
出入りする人に気持ち良く
挨拶をすることからでもいいと思います。
とにかく自分が「できない」ことを自覚して、
そのなかで何ができるのかを
考えられるといいかもしれません。

――学生時代に「これをやっておけば良かったな」と
感じることはありますか?
いっぱいあります(笑)。
洋服の素材についてもっと学べば良かったとか、
パソコンの使い方もそうですし(笑)。
今の時代であれば、
AIを使えると便利なのかもしれないですよね。
ただ、仕事をしながら「これも必要なんだな」と
わかることのほうが多いと思います。
一方で、学生のうちから深く知っていることがあれば、
自分の強みとしてアピールできる場合もあります。
例えば、素材についての知識が深ければ
「色移りしやすそうな生地ですけど、大丈夫ですか?」と
現場で確認できますよね。
そうすると「知識があるな」、
「細かいところまで注意できる子なんだな」と
感じてもらえると思います。
(Part2へ続く)
本学園スタイリスト科を卒業し、
現在までNEWS、WEST.、なにわ男子、
SixTONES、Snow Manなど、
数多くのアーティストの衣装デザインを
手掛けてきた米山裕也さん。
8月18日に行われた
tfacオープンキャンパスの学科別ガイダンスでは、
米山さんがこれまでデザインされてきた
衣装にまつわる裏話から、
研修生へのアドバイスまで、
ここでしか聞けない貴重なお話をしていただきました!
今回はPart2をお送りします。

――各グループについての
貴重なお話をありがとうございます。
これらの衣装製作には、
本学園の学生も研修を通して参加させていただきました。
米山さんの現場研修では、
どのようなお仕事を体験できるのでしょうか?
進行している仕事によって内容は異なりますが、
いろいろな細かい作業をお願いしています。
例えば、Tシャツにラインストーンを付けてもらったり、
シャツのボタンを金のボタンに替えてもらったり。
舞台衣装は結構ハードな使い方をされるので、
ボタンを普通に付けただけでは、
すぐにポロリと取れてしまうんです。
それを防ぐため、
「この素材だったら
こういうふうに縫うんだよ」と僕たちが教え、
学生さんには縫い方を学びながら、
仕事を覚えていってもらいます。
縫い物だけではなく、
荷物の受け渡しなど、
チームとしての仕事を
手伝ってもらうことも多いです。
――本学園の学生は、
『紅白歌合戦』の衣装製作にも
研修で参加させていただいています。
米山さんが携わられた際には、
学生へどのような作業をお願いされたか、
覚えていらっしゃいますか?
出演される方々も、
気合いの入った衣装デザインに
されることが多いです。
一方で、出演が発表されてから
当日披露する楽曲が決まり、
どういう衣装にしようかと
打ち合わせを重ねていると、
製作する時間が
とてつもなく短くなってしまうんです。
それでも、
クライアントのイメージを具現化するために
やりたいことは増えていきます。
そんなとき、研修に来ていただいた学生さんに、
衣装へ装飾を追加する作業を
手伝ってもらいましたね。

――年の瀬も迫った12月31日に、
楽屋で作業をしてもらっていましたね。
現在もその研修は継続しています。
また、2年生になると、
同じ会社へ定期的に通う「お見合い研修」が
スタートします。
米山さんも経験されたと思いますが、
いかがですか?
会社やスタイリストさんによって、
仕事の進め方や業務内容も違います。
そのため、同じ会社で続けて仕事することで
「この会社はこの業務がメインなんだな」
「先輩がこういうことをやっている。
入社したら、自分もああいうことを
できるようになるんだな」といったことが
見えてくると思います。
お見合い研修は、自分と会社との相性を
確かめられる貴重な機会であると同時に、
自分の将来の道を見つけるための
一歩になるんじゃないかなと思います。
――最後に、研修に参加する皆さんへ
メッセージをお願いします。
研修は、自分のやりたいことに
近づくためのチャンスだと思います。
自分が興味のある研修先を選んで参加できるので、
やってみたい仕事に近いものや、
自分の夢を実現する道に出会える機会になると思います。
ぜひチャレンジしてみてください。

インタビュー後、
米山さんには個別ガイダンスにも同席していただきました。
米山さん、そしてオープンキャンパスに参加いただいた皆さま、
ありがとうございました!