衣装デザイナー&スタイリスト 米山裕也さんインタビュー<Part3> | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

衣装デザイナー&スタイリスト 米山裕也さんインタビュー<Part3>

本学園スタイリスト科を卒業し、
現在までNEWS、WEST.、なにわ男子、
SixTONES、Snow Manなど、
数多くのアーティストの衣装デザインを
手掛けてきた米山裕也さん。

 

8月18日に行われたオープンキャンパスでは、
そんな米山さんとtfac生との座談会を実施。

在学中の研修経験や現在のお仕事、
仕事に向き合ううえでの心掛け、
ファッション業界を目指す学生たちへのアドバイなど、
貴重なお話をたっぷりとしていただきました!

今回は<Part3>をお送りします!

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――衣装デザインのお仕事は
限られた時間のなかで
進めることが多いとのことですが、
どのような気持ちで取り組んでいますか?

 

もちろん楽しくできたらいいんですけど、
実際はつらいことのほうが多くて、
泣きながらやっています(笑)。

 

 

――複数の仕事が重なるときも多いかと思います。

 

僕はスタイリストでもあるので、
例えば、衣装デザインの締め切りが3日後なのに、
2日後にスタイリングの仕事が入っていることもあります。

衣装を探しに行って、
コーディネートを組んで準備して、
撮影に行って、終わったら返却に行って……。

そうした作業をやらなきゃいけないなかで
迫る締め切り(笑)。

しかも、3つのコンサートが
近い時期にかぶっている場合もあります。

 

 

――限られた時間のなかで、
デザインを実現するために
工夫していることはありますか?

 

すごく実現したいことがあったとしても、
絵に描いたら、
それを実現しなければいけない
プレッシャーが生まれます。

胸元にビーズをたくさん付けたら
カッコいいものになると思って描いたとしても、
時間がないなかで本当にその仕事ができるかとか(笑)。

 

でも、手でひとつずつ付けるビーズではなく、
ビーズが付いた生地を見つけて代用するなど、
発想を転換することはできます。

時間は短縮しつつ、
デザインの細かさも実現できないかと考えますね。

 

 

――米山さんがデザインの引き出しを
増やすためにやってきたことや、
学生時代にやったほうがいいと
思うことを教えてください。

 

……難しいですね(笑)。

経験値が結構大きいかなという気がしています。

 

衣装がボツになった際に、
代替案をどれだけ出せるかというのも、
現場に出た経験によるものだと思うんですよ。

初めての仕事でそうなったら
「どうしたらいいんでしょう」という状態になるはずで。

 

経験を積んでいくと、
「できることで言えば、これです」と
提案できるようになっていくと思います。

デザインの引き出し=経験なのかもしれません。

 

 

――生地を見て回ることもありますか?

 

そうですね。

なるべく自分で探して、
集めるようにしています。

 

 

――見てきた生地やデザインが
自分のなかに吸収されて、
それが案として
アウトプットされるわけですね。

 

そうですね。

打ち合わせでいただいたイメージに対して
「これはあの生地を使えば、
すごくいいものになる!」とか、
「あの店にこんな生地があったはず」とか、
思い出せるので。

 

 

――研修生を受け入れる立場の米山さんですが、
学生には「こういうことをお願いできると助かる」と
いうことを教えてください。

 

言われたことだけをこなすのではなく、
周囲の状況やタイミングを見ながら、
「今ならこういうことができそうですが、どうですか?」
「お手伝いしましょうか」と
自分から声をかけられると、
現場では重宝されると思います。

 

ただし、
相手がとても焦っているときには声をかけず、
邪魔にならないように待つなど、
その場の空気を読むことも必要です。

 

また、指示された作業に対して、
「これは何のために行うのだろう?」と
疑問を持つことも大切だと思います。

 

例えば、
「真っ直ぐ線を引いてください」と言われたとき、
同じ大きさのものを
作るための作業だと理解していれば、
少しずつ線がずれないように意識できます。

 

 

――指示の意図を汲むことが大切なのですね。

 

そうですね。

指示の意図を察することが難しければ、
「同じものを作るための作業ですよね?」と確認したり、
「注意点はありますか?」、
「作業するにあたって、
意識したほうがいいことはありますか?」と
聞けたりすると、
お互いに認識のズレや失敗を防げます。

 

こうしたコミュニケーションを取りながら、
自分で考えて動ける人になれると
いいのかなと思いますね。

 

 

――貴重なお話をありがとうございました!