衣装デザイナー・米山裕也さんインタビュー 〜in学科別ガイダンス〜 Part2 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

衣装デザイナー・米山裕也さんインタビュー 〜in学科別ガイダンス〜  Part2

本学園スタイリスト科を卒業し、現在までNEWS、WEST.、SixTONES、SnowMan、なにわ男子など、数多くのアーティストの衣装デザインを手掛けてきた米山裕也さん。

先日行なわれたtfacオープンカレッジの学科別ガイダンスでは、米山さんがこれまでデザインされてきた衣装にまつわる裏話から、研修生へのアドバイスまで、ここでしか聞けない貴重なお話をしていただきました! 今回はPart2をお送りします。(Part1はこちらをクリック)

 

 

――各グループの衣装について、貴重なお話をありがとうございます。これらの衣装製作には本学園の研修でも参加をさせていただきました。米山さんの現場研修では、どういったお仕事を体験できるのでしょう?

 

研修生には、衣装作りの下準備のような作業を手伝ってもらうことが多いですね。

たとえば、チェーンのフリンジが付いている衣装であれば、それを10cmごとに切ってひとつひとつ縫い付けるという、とても地道な作業があるんです。

チェーンの束を1個作るだけでも長時間かかるので、いつもすごく助かっています。

 

今お話ししてきたアーティストさんは、とても大きな会場でパフォーマンスをします。

一見は大雑把に見える衣装でも、よく見ると繊細なデザインが施されています。

地味なお仕事に感じるかもしれませんが、そういう細かい部分こそ手を抜かずにこだわってやらないと良いものは作れないと思いますし、どれも大事な作業なんです。

 

――研修中、学生に対して米山さんはどういったアドバイスをされていますか?

 

まずは、“共通の理解”を得てもらうことが大事かなと思います。

やっぱり、初めての作業で分からないことも多いはずなので、なるべく見本を作った上で明確な指示を出すようにしていますね。そこで分かりづらいところがあれば質問してもらう、という感じです。

 

でも、やっているうちにだんだんと雑になってくることもあると思います。

そこで「作業結果をこまめに確認する」という方法をとっていますね。先ほどお話したチェーンの作業だとしたら「30本やったら見せてね」とか。

そこで問題が無ければそのまま進行してもらい、もし長さにバラつきが出ているようであれば修正してもらう、というように随時共有することは欠かせません。

 

 

――もしも研修中の作業でミスが発生してしまったときにはどう対応していますか?

 

もちろんミスが無いにこしたことはないのですが、初めての作業ですし失敗が出てしまうのは仕方のないことだと思います。

だからこそ、それを最小限にするために、見本をみせたり、こまめにチェックしたりするんです。また、何より大切なのは「なぜ失敗してしまったのか」という“原因の理解”です。

「このやり方だったから失敗したんだね。だったらこっちのやり方でやってみようか」という相談をして、同じ失敗が起きないよう次に活かしてもらうことが大事だと思います。

 

とにかく向上心を持っていれば大丈夫だと思うので、「こういうことしたらダメなんだな」とか「こういうふうにやれば効率いいかもな」とか、経験を糧により良い結果を求めて仕事して欲しいな、と思います。

研修生に責任を負わせるつもりは全くないので、そこは安心してください(笑)。

 

――最後に、研修に参加する学生に向けてメッセージをお願いします。

 

ひとくちに「デザイナー」と言っても、コンサートや舞台、CMやテーマパークのデザイナーなど様々で、仕事内容もそれぞれで全然違うんです。

その中で「自分はどんな分野が好きなのか」を見極めるためにも、いろいろな現場を体験してみるのが良いと思います。

何ヶ所か行ってみて「ここの現場は自分の好きな感じだな」と思ったら、そのジャンルを続けるのもありですね。

実際に肌で感じてみないと分からない部分が多いと思うので、研修にはたくさん参加してもらいたいですね!

 

 

インタビュー後、米山さんには個別ガイダンスにも同席していただきました。

米山さん、そしてオープンカレッジに参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

9/6に開催予定です。

 

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