~就活室便り~#62 Stone Free | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

~就活室便り~#62 Stone Free

~就活室便り~#62 Stone Free

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。なんだかいきなり
暑くなってきました。こう急に暑くなっても着るものの対応が間に
合わなかったりして、毎日着るものに悩みます。昼の格好も毎日悩
みますが、日が暮れてもあまり気温が下がらない晩も多くなり、夜
の格好も結構悩みの種です。毎年これくらいの時期までは、パーカ
ーを最後に羽織って寝ているのですが、この時期になるとやはり暑
くて、パーカーを着て寝るのをやめようと思うのですが、我が家に
はパーカーが大好きで、パーカを着ていないと怒り出す奴がいます。
それがこいつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく夜中にパーカーのひもをくわえて私のことを踏むのが大好
きで、いつものパーカーと同じ位置にひもがないと人の顔を殴りな
がら探します。それが夜通し、最低1時間に1回は続くので、ちょっ
と安眠とはかけ離れた世界に行ってしまいます。まったく寝ても起
きてもろくなことをしない猫なのですが、何かをくわえて両手で踏
む、という行為は母猫の授乳を思い起こす行為なんだそうで、たっ
ぷり母猫に愛情を注がれ成猫になった猫はしないそうです。この子
はものすごく小さいときに拾ってきた猫なので、たぶん母猫の愛情
は全然足りてないはずですからかわいそうだといえばかわいそうな
んですよね。ただ、かわいそうでもそれと睡眠時間が全く足りなく
なってしまう、っていうのは全然イコールじゃない、というか、正直
勘弁してほしいです。夜通し上に乗られて踏まれ続ける、というの
も結構大変なのですが、一晩中顔を殴られる、というよりはまだま
しなので、今年は夏用の寝巻の襟にパーカーと同じ長さのひもを奥
さんに頼んでつけてもらうようにしました。今のところ結構気に入
ってくわえながら踏んでいますが、やはり夏用に薄手になった寝巻
の上から爪を立てて踏まれると結構痛いです。下手すると流血騒ぎ
で傷跡だけ見れば誰が見たって単なるDVですよね。最近は夏だか
らといってあまりプールに行くとかもないのでまだいいと言えばい
いですが、それにしても安眠が恋しいです。また機会があれば出張
でも行きたいですね。

 

まあそんな話はさておき、今回は東京テキスタイルスコープの2回目
のレポートをお送りいたします。なんか前回は結構重いテーマになっ
てしまったのですが、今回は明るく楽しいレポートで行きましょう。

 

やはりこの展示会でまず見るべきは東レさんのブースです。今回は
創立100周年を迎えた東レさんの集大成とでもいうべき展示となっ
ていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなか見ないプリントの柄ですが、これはHATRAとのコラボレー
ションで新素材を新しい染色で表現しています。HATRAとはデザイ
ナーの長見佳祐さんがはじめられたブランドで、AIを積極的にデザ
インに活用し、一部3Dプリンタを使用し、新しい表現方法、新技術
を最大限に活用しているのが特徴です。最近ではAIデザイン、3Dプ
リンタを使用した大阪万博用のミャクミャクTシャツが3万円近い値
段ながら発売即完売し、話題になりました。そんなHATRAさんとの
コラボ商品を複数展開していらっしゃいました。写真をもう1枚どう
ぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりこういう柄はAIならでは、っていう気がしますね。実は素晴
らしいのは風合いで、合繊界で東レさんと言ったらやはり技術的に
は世界一かな、って思います。前回中国の余剰ポリエステル糸の話
をしましたが、品質が同じポリエステル100%の表示でも、まさに
似ても似つかないものとはこのことで、たとえどんな値段のものが
出ようとも東レさんのブランドポリエステルの地位が揺らぐ可能性
は一つもありません。日本ではユニクロさんのインナー素材でこと
に有名ですが、本来はシルクライクなポリエステル、人工スエード、
合皮の評価は本当に世界的なものです。高級車が好きな方でアルカ
ンターラの名前を聞いたことがない方はいらっしゃらないでしょう
し、それを衣料用に改良したウルトラスエード、そして東レさんの
代名詞にもなっているシルックは、ポリエステルながら風合いだけ
でなく絹擦れの音まで再現しています。そんな大看板を持ちながら
こうした展示会では毎回新作を発表している東レさん。たとえどん
な環境になろうとも正しい技術の革新は企業の成長を止めない、と
いう生き証人のような存在です。そして毎回展示会で新作生地の風
合いを味合わせていただくのは至福のひと時でもあります。なんか
そんなひと時がこれからもずっと続けばいいな、と願ってやみませ
ん。

 

合繊メーカーだけでなく、天然繊維でもかなり新作が出て来ていま
す。どんどん紹介していきましょう。

次にご紹介するのは小原屋繊維さん、リネンのプロフェッショナル
です。まずは写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、中肉のリネンにまず黒い
部分をムラっぽく染めて、その上から風合いを殺さないように低温
染してるんじゃないかと思います。地の黒染めは共通で、ベージュ、
ブルー、グレー、といった色をのせているのですが、ちょっとこれ
が工業製品でできるのか、っていうくらいそのムラの出方がかっこ
いいです。この写真のベージュが一番かっこいいな、と思ったので
すが、グレー配色だとそのムラ染め加減が一番わかりやすいです。
下の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンズでこんな夏のパンツあったら着たいですね。ちょっとこれだ
けでやられてしまったのですが、この商品は後染めの部類に入りま
す。最初に糸を染めてから織り上げる先染めの部類ですが、今一番
ポピュラーなのは経糸に藍、緯糸に白を使って綾織りで織り上げる
デニムだと思いますが、そんなデニムをリネンで作っていらっしゃ
います。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです、こんなGパンがあったら欲しくないですか?ジャパンメ
イドを意識して墨染めらしい手法で糸を染め、表面はあくまでもラ
スティックに仕上げ、それが大人の高級感を醸し出していますよね。
Gパンにしたら上代5~6万、ってところでしょうか。昔、表参道
ヒルズのショップで見た、リネンのダッフルコートを思い出します。
それは生成りの麻かす残しで、それもすごくかっこよかったのです
が結局購買しませんでした。13万だったと思います。なんかいつか
はいいと思ったものは値段に関係なく買えるようになりたい、とそ
の時思いましたが結局今でもそうなってないです。道のりは果てし
なく遠いですね。

リネンの糸は数字が小さくなると細く、大きい数字の糸ほど太い糸
になります。一番最初に中肉、といったムラ染めの生地ですが、そ
れが40番、という糸を使っています。リネンでは最もポピュラーな
番手です。その次にご紹介したデニムですが、これの番手をチェッ
クし忘れてしまったのですが、たぶん25番だとおもいます。この小
原屋産業さんでは7番、という超厚手の生地まで展開していらっしゃ
いました。ここまで糸が太くなるともうコーヒー袋に近くなってき
ます。製品見本も作っていらっしゃいましたので一緒に写真を撮っ
てきました。こんな商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紺でも十分かっこいいですが写真に見える生成りとか、逆に白とか
すごくかっこよさそうですね。太番のわりに洗い加工をかけてある
ので風合いは柔らかく優しいです。

次の写真も備長炭染めの説明書きがありました。パターン紙に貼っ
てある小さいオレンジの生地は柿渋染めの説明書きがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと染色に関しては、実は染色用に使用している水は、「○○の水」、
というような名前で販売されている、名水と呼ばれるものの原水、天
然水です。工業用で、飲料として使用するものではないので、塩素、
カルキなどの処理をしていないもので、考え方によっては一番ピュア
な水を染色に使用しています。中国の河には色の名前がついているの
はご存じだと思います。中国だけでなく世界各国と比してもその水質
は飛びぬけていて、それだけでも染め上げ品のクオリティにはかなり
の差が出ます。これに対抗できるとしたらアルプスの湧き水が豊富な
イタリア・ビエラ地方くらいなものでしょうか。その水に最高水準の
染色技術が加わるのですから、やはりその染色整理技術は世界最高水
準、と言わざるを得ません。そんな技術と意匠、テキスタイルデザイ
ン、といったソフト面が結びつき、こんなこだわりのジャパンメイド
は他の追随を許さない商品になっています。良いものは高い、こんな
当たり前のことをおっしゃったのは川久保玲さんです。あとはその高
いものを買えるようになれば全てが丸く収まるのですが、それがなか
なかねえ。でも大人になったら大人とし評価される品質のものを着た
いですね。私も頑張りますのでみなさんも頑張っていきましょう。

 

次にお伺いしたのは国島株式会社さん、俗に尾州産地と呼ばれる愛知
県一宮市で、とにかく歴史のある会社、ということは知っていたので
すが、調べてみたら創業は1850年、ということでペリーの来航より古
いのです。そんな歴史のある会社の商品というと、昔ながらのなんち
ゃらな手法で、というような商品を思いうかべるかもしれませんが、
展示してあったのは画期的な商品ばかりでした。今回ハマってしまっ
たのは下の商品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この真ん中の商品に沼ってしまいました。MAXハードボイル、という
名称になっていました。素材はウール100%ですが、触るとその弾力が
絶品で、もうちょっとこの世のものと思えないくらいの風合いです。
ドレープも素晴らしく、この生地からのインスピレーションでデザイ
ンを起こすデザイナーもいるんじゃないか、と思いました。

なんか触っているうちに離れられなくなってしまう生地って、本当に
あって、今回もそうして離れられずにずうっと触っていたら社員の方
に声を掛けられ、触りながらいろいろお話を聞かせていただきました
が、やはりこの生地、風合いにハマってしまう方が多いそうです。そ
の後、値段を聞くと、みなさん憑き物が落ちたように我に返られるそ
うです。私は現在生地仕入れの立場ではないので、値段は確認せず、
ずうっと触らせて頂きました。いやあ、人生って、こんないいことも
あるんだ、というような感じです。国島さんは基本的にはメンズ高級
スーツ生地がお得意、というイメージがあるのですが、いやあ、こん
なすごい生地が世の中にあって、そしてそれに出会える喜びを存分に
味わせていただきました。

本来のメンズ高級品のイメージに近いものでもこんな素晴らしい商品
もありました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠めに見てもこの表面の美しさが見て取れると思います。品質として
はウール100%、織組織としてはギャバジン(通称ギャバ)、と呼ばれ
るもので、一番イメージしやすいのは、詰襟やセーラー服、といった
学生服です。でも学生服って、こんなに光沢があったりしなやかにみ
えたりしないですよね。これはSuper100、というウールでも超極細
繊維だけを集めた原糸を使い、その糸に強撚と呼ばれる、普通の糸よ
り2~3倍の撚りをかけることで表面感のきれいさ、表面変化の面白さ
としなやかな風合いを実現する手法によるものです。だからと言って
糸だけが良いものを使えば良い織物になるわけでは当然なく、織りの
技術がなければ逆にすべては台無しになるので、糸からこの織上がり
まで、企画段階からその実現までにどれだけの苦労があるかは推して
知るべし、といったところですが、ともかく今回は苦労話は別にして
最高の生地を味合わせていただきました。ごちそうさまでした。

150年の歴史を持つ国島さんもすごかったですが、次にご紹介する鈴憲
毛織さんも70年の歴史を持つ、高級毛織物に特化した機屋さんです。
今回はAdarwol(アダウォル)というブランドを展開していらっしゃい
ました製品見本ができていました。写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強撚クリンプが結構すごい製品で、鈴憲さんも果敢にチャレンジされ
るなあ、と思いつつ、この製品を拝見していたら、これはブルガリア・
ルーマニア・ウクライナの厳しい高地で育った羊からとった羊毛を使
ったブランドらしいです。本当に不思議ですが、寒い高地で育った羊
は、毛も細く、より多く空気を含めるように縮れの多い毛質になり、
保温性、耐久性とも優れた性質になります。カシミヤも同じで、モン
ゴルで生まれ育ったカシミヤも、暖かい地方に降りてくると毛質が太
いものに変わってしまう、という話を聞いてびっくりした経験があり
ますが、本当に動物って不思議だな、と思う一方、寒冷地で生きてい
くってそれだけ大変なんだな、という思いが強くしました。カシミヤ
の毛が太くなる暖かい地方って、実はロシアなんですよね。ロシアが
暖かいって、いったいその前の環境がどれだけ厳しいんだか、ちょっ
と考えただけで気持ち悪くなるような感じですよね、。私個人として
は今の日本の気候で十分です。

とまあそんな話は置いておきまして、鈴憲毛織さんでもそうして新し
い材料を伝統に基づいた技術を駆使しながらどんどん製品をアップデ
ートしているんだな、とその技術の凄みを感じることができました。
写真でお見せした強撚クレープのものなんて、もはや手織りに近い機
械でないと多分織れないと思いますよ。こんな生地を使用して、日本
でもアルマーニに負けない服作りをしていって欲しいです。

ちょっと想像以上に紙面オーバーになってしまって、急ぎ足で行きた
いと思います。シャンブレーさんは以前他の展示会でも紹介させてい
ただいた生地屋さんなのですが、今回も素晴らしい商品を出展してい
らっしゃいました。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いっきりビンテージですよね。アメリカンビンテージの服から生地
を分析し、元からビンテージの風格を醸し出している生地を新しく作
られていました。例えば、下の元のビンテージ製品を分析して:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の写真のような元からビンテージの生地を作っていらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、新しく作れるって、結構すごいですよ。アメリカ生産は世界中
である意味注目の的ですが、アメリカのテキスタイルメーカーには絶
対作れない商品だと思います。日本の意匠と情熱と技術の勝利ですね。

それ以外にもオーガニック・コットンを使用した、環境に配慮しなが
らも独特の温かさを感じさせるシリーズも展開していらっしゃいまし
た。写真をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとだいぶ駆け足になってしまいましたが東京おテキスタイル
スコープの第2回目のレポートをお送りしました。前回はなんだか
警鐘みたいな要素が多くなってしまいましたが、今回は展示会の楽
しさを十分にお伝えできたかと思います。いずれにしろいろんな人
が、いろんな立場から、自分の信じるトレンドを、技術を、アーテ
ィスティックなものからコマーシャルなものまで、毎年の毎シーズ
ン発信し続けているって、この業界しかありません。世界の紛争も、
経済的政治的対立も、乗り越えていけるのはこの業界以外本当にあ
りません。こんな業界の情報をどんどん発信しつつ、みなさんが一
緒に参加していただけることを心待ちにしています。自分だけで判
断しなければならないこと、自分だけの裁量で進めることが他の業
界に比べてとても多く、その割に、特にものづくりはいろんな人と
の連携、共同作業の多い業界です。覚える事も多く、覚えるべき人
の数も多く、日々の勉強も欠かせません。それでも自分の信じた色
が、柄が、商品が、多くの人に理解、賞賛されて、しまいにはトレ
ンドとして紹介されるなんて、この業界以外ないんです。ミュージ
シャンですら1年に4回ヒットを出すのは大変ですし、ましてや以
前にやった曲は新シーズンには全部捨ててる、なんてことはできや
しないんです。素材展の紹介でもこれだけ沼る商品がいっぱいなん
ですからましてやアパレル製品をや、です。今後もできるだけいろ
んな展示会を紹介していきますので、ご期待いただければと思いま
す。前回と合わせて2回のレポートで紹介しきれなかったメーカー
の方々、この場を借りてお詫び申し上げます。次はまたどんどん幅
を広げて紹介していければと思います。ジャパンメイド、本当に素
晴らしいものばかりですよ。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作,MD,パタンナー、EC担当、アパレル販売職の就職はtfac

 

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