OFF WHITE 六車 健さん | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

OFF WHITE 六車 健さん

2年生のファッションビジネス科の就職キャリアデザインの授業で、現在『OFF WHITE』のフラッグシップショップ「SOMETHING & ASSOCIATES c/o OFF-WHITE TOKYO」の店長を務めている、六車健さんにご来校いただきました。六車さんは2014年度の卒業生です。

 

 

『OFF WHITE』といえば、国内外の有名アーティストからも愛されている有名ブランド。在学中には学校の研修プログラムとして、アメリカのデニムブランド『CITIZENS of HUMANITY』でのジーンズ製作にも参加していました。そんな先輩の話に学生たちも熱心にお話に聞き入っていたようです。

 

現在のお仕事に就いた経緯を教えてください

「学生のときにデニムのショップでアルバイトをしていて、卒業してからイタリアのデニムブランドに就職しました。経験を積んで1年ぐらい経ったころ、学校の研修でお世話になった方にバッタリ出会ったんです。そのとき、僕は全身『OFF WHITE』の服を着ていたんですけど、一緒にいた方が偶然、『OFF WHITE』に関わっていたんですね。「そんなに好きならやってみないか?」ということになって、23歳になる年に入社して、店長を任されることになりました」

 

 

店長としての苦労はありましたか?

「店長や副店長の経験がまったくなかったので、苦労したことと言えば…全部です。もともと誰かの前に率先して出ていく、というタイプではなかったので、スタッフをどうやったらまとめていけるのかもわからず、1~2年目は本当に手探りでやっていました。だからこそ、全部自分で考えてやっていくのが楽しくて、大きなやりがいがありましたね。色々試行錯誤する中で『俺がリーダーだから言うこと聞け』みたいな態度が一番ダメだということを学んで、今は『自分のやり方を見てくれ』と自分からなんでもやる形になりました」

 

学生のうちにやっておいた方が良いことはなんでしょう?

「僕自身は、色々な本を読んでいました。接客では言い回しがとても重要になるんですね。どうやったらうまく『似合っていない』ということを伝えるられるか、とか。種類を問わず、簡単な本から難しい本まで。でも作者が同じだと言い回しも似ているので、色々な人の書いた本を読むようにした方が使える言葉の幅が広がります。うちのスタッフに元美容師がいるんですけど、会話のスキルが高いんです。横で話しているのを聞いていても、『よくそんな話がポンポン出てくるなぁ』と感心するほど、引き出しが多いんですよ」

 

 

後輩に向けてメッセージをお願いします

「やりたいことはまず口に出しておく、というのが重要ですね。直接聞いた人だけじゃなくて『こういうことやりたいんだって?』と、誰かから人を紹介してもらえたり、道が拓けていくきっかけになりますから。あと、これからはSNSが武器になってくるので、就職するときや転職するときに、フォロワーの数を見られることもあると思います。良い情報を投稿して、フォロワーを増やして発信力を高めておくのが大事だと思います」

 

 

六車先輩、ありがとうございました☆