カレッジ・ライフ | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 113

カレッジ・ライフ

スタイリスト 永野和範さんへ tfac生からの素朴な質問!

当校の卒業生で、スタイリスト・望月唯さんのアシスタントであり、独立間近の永野さんに直撃インタビュー。メンズファッション誌雑誌「EYESCREAM」や俳優・伊藤秀明さん他のスタイリングを担当している師匠から教わったこと、そしてこれからのビジョンを語ってもらいました!<今回の質問者:2SC林口裕美子さん 1SC古谷江利さん(SC=スタイリスト科Cクラス)>

 

古谷:スタイリストになろうと思ったのはいつ頃ですか?

 

Rmail_download_attach-1永野:24歳のときですね。当時、大阪で電気工事の仕事をしていたんですが、ふと「このままこの仕事を続けてていいんかな…」って思ったときがあって。それで自分自身と向き合っているうちに、服がずっと好きだったからスタイリストになろうって決意しました。それにモテそうだなって思って(笑)。単純ですよね。

 

古谷:(笑)。学校で習ったことの中で役に立っていることは何ですか?

 

永野:実践的なことでは、地図の見方とか…。師匠が車を運転しながら「◯◯◯(ブランドプレスの入った有名なビル)行って」とか普通に言うので、「あっ、勉強しといて良かった」って思うことが何度もありました。知らないと「お前、それも知らないの?」って言われちゃうから、あれはすごい役に立ちましたね。あとはアイロンとか、底張りとか。裾上げなど基本的なことも大事ですよ。

 

古谷:師匠から学んだことはありますか?

 

永野:師匠にはいつも「テキパキ仕事をするように!」と言われていました。師匠は本当にストイックな方で、どんな仕事でも臨機応変に対応し、一番効率の良いやり方で進めていくのが上手なんです。手順や時間の組み方にムダがなくて。だからこそ、たくさんの仕事がこなせるんだなと思いました。そういう仕事に対する姿勢は本当に勉強になりました。常にファッションの勉強をして、自分のスキルを磨くことを怠らないってことも、師匠を見ていて学びましたね。

 

林口:尊敬している部分もそこですか?

 

永野:そうですね。仕事に対するストイックな姿勢は素晴らしいです。他にもスタイリングをふくむすべての感性が豊かなところも、師匠と比べて僕には足りない部分だなって思ってます。

 


Rmail_download_attach林口:
まもなく独立なさると聞いたのですが、独立するきっかけはあったのですか?

 

永野:今の師匠のアシスタントに就いてもうすぐ5年になるんですけど、師匠に「独立していいよ」って言われたんです。独立は僕が決めることじゃなくて、師匠のさじ加減なんで。自分で独立したいときに、言ってできるもんじゃないですよね…。多分、自分で言って独立できた人もいると思うけど、それはまれですね。

 

林口:これからはどんな仕事がしたいですか?

 

永野:基本は雑誌のスタイリングがやりたいです。カルチャー誌でも音楽誌のアーティストさんでも、なんでもやってみたい。でもやっぱりファッション誌をメインでやっていけたらいいなと思ってるんで。がんばって営業に行かなきゃって感じです。

 

古谷:営業ってどんなことをするんですか?

 

永野:自分の作品を作って、自分のやりたい雑誌の出版社に持っていくんです。

 

Rmail_download_attach-2古谷:その作品はどうやって作るんですか?

 

永野:僕の場合は師匠と仕事をしているカメラマンさんに、「作品撮りしませんか?」って声をかけてもらっていて。今回はやるって決めてから、だいたい1週間くらいかけて作りました。作品撮りってうまくいけばタダでできる。それはカメラマンもヘア&メイクもモデルも全員、自分の作品になるからなんですよね。それで僕のように営業に行ったり、オーディションに持っていく資料ができますから。

 

林口:作品作りは大事なんですね…。

 

永野:そうですね。やっぱりそれがないと営業できないですから。これは友達の話なんだけど、独立してすぐに師匠のコネで仕事が来たのに、作品撮りができてなくて流れちゃったって聞いたことがあります。「作品見せて」ってどこでも言われることだし、そういうときに備えて持っていないとね。作品がないせいで、仕事逃しちゃうのはもったいないでしょ。

 

林口、古谷:今日は貴重なお話ありがとうございました!

 

永野:僕も独立して頑張るので、みなさんも夢に向かって頑張ってください!

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株式会社 GO SOUTH代表取締役 デザイナー/ファッションぺインター 市川・デリケール・大輔さん

今回の直撃インタビューは、デザインユニット・GO SOUTHの設立者で、エッジの効いたロックファッションのデザイナーをしている市川さん。お仕事の魅力や苦労話などを聞いちゃいました!
今回の質問者:2D高橋真子さん 1KB:戸井田美咲さん(2D=デザイナー科、1KB=基礎課程Bクラス)

 

戸井田:今までお仕事をされてきて、一番楽しかったことは何ですか?

 

Rmail_download_attach-2市川:ファッションショーですね。ファッションショーってファッション業界の中で唯一、皆さんに見せられるわかりやすいエンターテイメントだと思うんです。僕達が作り込んでいったモノを見ていただいて、楽しんでもらう。その様子を見てこちら側も楽しむということができるので!

 

戸井田:逆に一番辛いときは?

 

市川:それもファッションショーでしょうね(笑)。本当に大変で…。ショーが終ったその日に、撤収して車に積み込んで家に向かうんですけど、途中で運転できないほど眠くなってきて、パンパンの荷物にまぎれて6時間くらい寝ちゃうっていう状態で。楽しいぶん、辛いことも多いです。ものすごい緊張もしますし。僕のショーは基本的に1回きりで、その1回のために何ヵ月も時間をかけていろんな人に協力を得ることになるんですよね。そこに対する緊張感や使命感、終わった後の疲労感はすごいです。

 


Rmail_download_attach高橋
:AAA(トリプルエー)やゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんなど、いろいろなアーティストの方に衣装を提供していますが、舞台を実際に見たときの気持ちは?

 

市川:純粋にうれしいです。特に独立してからはうれしいですね。なぜかというと、独立しようかなと思った理由のひとつに、「僕の服が必要とされるのであれば、すべての方にお渡しして行きたい」というのがあったので。町を歩いていてすれ違いざまに「あれうちの服だ!」って気付くのは、デザイナー冥利に尽きるなって。

 

戸井田:デザインは描こうと思って意識的に書き始めるんですか? それとも日常的にふと思いついたりするんですか?

 

市川:なんでしょうね…四六時中、悶々としてるですよね。なんかこう…断片みたいなのがずっとふわふわっと浮かんできて…。それがある日、ぱちぱちって繋がる日もあるし、あー作らなきゃダメだって、バチって意図的に考える日もあるし。そのときにふわふわがいっぱいある中でいらないものもあれば、いるのもあるっていう感じでカタチにするときもあります。

 

Rmail_download_attach-1戸井田:学生時代に「(アートや映画など)こういうのを観といた方がいいよ」とか、体験しとくべきことがあれば教えてください。

 

市川:どっちかなんですよね。一切何も観ないか、たくさん観るか。僕が会社に入った時、当時の社長に言われたことは「お前なんかが観てもダメなんだ」って言われて。「服もモノも観るな。お前の中にあるよくわからないものを全部出せ。泣きじゃくってでも良いから出せ。まずそこからだ」って。そう言われてハッとなって、何も観ないことを決めました。今は昔よりは観るようになりましたけど。いろいろ観るより、まず学校を卒業する前に100着の服を作れば良いと思いますよ。

 

高橋:100着ですか!? それはかなり大変ですよね…。

 

市川:たしかに100着作るのは大変ですよ。でもみんなを待ってるファッション業界では、そんなのあたり前。半年に1回のコレクションブランドをやるときって、3日に1着くらいのペースで120着くらい作りますから。だから、それをやらないといけないんだよっていう…ね。まぁ、100着作る前にアイディアなんて12着目くらいで枯れるに決まってます。でも100着作らないといけないなって時に、なにをどう出すかってことが重要で。そのときに考えてた12着より、出し切った後の88着のほうが個性がにじみ出るっていうのが僕の持論なんですよ。それくらいやるんだったら、他のモノは観なくてもいいんじゃない?って思いますから。作りもしない、観もしない。それはダメです。だから学生中に何をしたらいいかって言ったら、僕はどんだけ作るかだと思います。

 

高橋、戸井田:今日は参考になるお話、ありがとうございました。

 

内田:学生のうちに吸収できるものは吸収していけば、その先に選択肢がいっぱいあるでしょう。今はどんな事でも中途半端にやるのが一番もったいないと思いますよ。頑張ってくださいね。

 

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衣装製作・大塚千夏さん

大好評の直撃インタビュー第4弾。

当校の卒業生で、芸能人の舞台やアイドルグループの衣装製作を担当する大塚さんに仕事のやりがいなどを聞いちゃいました!

 今回の質問者:2T 根岸華子さん 2SC 宮崎卓弥くん(T=テクニカル科、SC=スタイリスト科Cクラス)

 

宮崎:衣装製作に携わっているのはどんな人たちですか? 大塚さんはその中でどんな作業を担当しているんですか?

 

Rmail_download_attach大塚:衣装のイメージを考えるデザイナーさん、衣装の型紙のようなものを作るパタンナーさん、実際に衣装の本体を作る縫製さん…パタンナーさんと縫製さんはだいたい同じ方ですね。あと、衣装の装飾をする人。私が担当しているのは、衣装の装飾です。

 

宮崎:大塚さんの1日の仕事の流れはどんな感じなんですか?

 

大塚:朝、事務所の掃除をしたら、すぐに縫うって感じです。舞台やコンサートごとに衣装の直しだったり、装飾だったり、“やることリスト”が作業場に貼ってあるんです。そこから自分のやれることを上司から指示をもらって進めています。

 

根岸:みんなで作業を分担しているんですね。

 

大塚:はい。衣装の装飾をする場合、簡単な作業と難しい作業を分けて進めています。私はまだ簡単な作業をメインにやらせてもらっていて、先輩たちはもっと複雑な作業をされています。だから、経験を積むことで私も先輩たちと同じ作業を任せてもらえるようになるといった感じですね。

 


Rmail_download_attach-2根岸:
お仕事が大変そうですが、自分の時間はあるんですか?

 

大塚:ほとんどないですね(笑)。仕事の日は、家に帰るのが終電近く。午前1時半頃に家に着いて、母親と話をしたり、携帯電話を見たりして、寝るのは午前2時半ころです。お休みは、突然「明日は休んでもいいよ」って言われることが多いんです。「ゆっくり休んでね」と言われるんですけど、結局、友だちに連絡して1日中遊んでます。私は、ずっと寝ているより、遊んだ方がリフレッシュできるタイプみたいです。

 

根岸:大塚さんは当校の卒業生ですが、在学中に行った研修で、「大失敗しちゃった!」という経験はありますか?

 

大塚:確か2回目に参加した研修だったと思います。シャツをリメイクするからボタンを取ってと指示さたんです。リッパーでボタンを取ったら、シャツに穴を空けてしまって…。その時は本当に焦って泣きそうになりました。どうしようもないから、事情を説明して謝ったら、「しょうがないよ。まだ来たばかりだから」って言ってもらえて。ほっとしつつも、申し訳ないって気持ちでいっぱいでした。次の研修から、「もう失敗しないようにしよう!」って気が引き締まりましたね。

 

Rmail_download_attach-1宮崎:人気アイドルグループのコンサート衣装などを多く担当されていますが、学生の頃からタレントさんが好きだったんですか?

 

大塚:そうですね。衣装製作の仕事に就きたいと思ったのも、コンサートを見に行った時に既製品じゃない衣装のすばらしさに感動したからなんです。アイドルグループも好きでしたから、今の仕事で衣装合わせの時に、アイドルグループのメンバーの名前と顔を覚えているので、スムーズに作業できています。

 

根岸:やっぱりタレントさんに会えるのって、うれしいんですか?

 

大塚:仕事をしている時は衣装のことに集中しているから、「会えてうれしい!」などと考えている暇はないですね。でも、仕事が終わって、自宅でその日のことを振り返った時にちょっとうれしかったりします(笑)。

 

根岸:大塚さんのこれからの目標を教えてください。

 

大塚:今はまだ先輩や上司から作業をいただいてる立場なんですけど、頑張って経験や技術を積んで、1つの仕事を任されるようになるのが夢です。たとえば、「この舞台の衣装だったら、大塚さんだよね」って言われるような。舞台やコンサートの衣装を担当すると、パンフレットに名前を載せてもらえることがあるので、そこに自分の名前を載せてもらえるようになるのが目標です!

 

根岸、宮崎:今日は貴重なお話をしていただいて、ありがとうございました。

 

大塚:衣装製作の仕事は本当に楽しいので、「やってみたい」と少しでも思ったら、チャレンジすることをおススメします!

 

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衣装デザイナー&スタイリスト・米山裕也さん

直撃インタビュー第7弾! 

当校の卒業生で、アイドルグループのコンサートやイベント、舞台の衣装デザイン&スタイリングを中心に活躍中の米山さん。仕事の楽しさや魅力などを聞いちゃいました!
今回の質問者:1SC 船戸有莉さん 1KB 中藤友美さん(SC=スタイリスト科Cクラス、KB=基礎課程科Bクラス)

 

中藤:衣装デザイナーの仕事をされていて、一番楽しいと思うのはどんな時ですか?

 

Rmail_download_attach米山:お仕事だから、すべてが自分のやりたいようにやれるわけではないですよね。その中で、お仕事を依頼してきたクライアントさんが求める衣装と、僕がこのタレントさんにはこういう衣装を着せたら良いんじゃないかという考えが一致したときは嬉しいですね。

 

船戸:雑誌やテレビ番組など、いろんなジャンルがありますが、とくに舞台に魅力を感じるのはどんなところですか?

 

米山:雑誌やテレビのスタイリストの場合、1ポーズのスタイリングでも、すごい数の洋服を用意しないといけないんですね。でも、舞台の場合、一番最初にデザイン画を見せて衣装が決まってしまうと、その1着を用意すれば良いんですね。僕は、数を集めてくるよりも、1着をしっかり作る方が向いていると感じたんです。僕にとっての舞台衣装の魅力は、そこかなと思います。

 

中藤:アシスタント時代は、苦労されましたか?

 

米山:僕の場合、実家暮らしで、学生時代にもアルバイトをしていなかったんです。だから、お給料としては一般的なサラリーマンよりは少ない金額だったかもしれないんですけど、とくに気にしなかったですね。「これだけお金を自由に使えるようになった!」って、逆にうれしかったです(笑)。勤務時間も同じで、この業界は忙しいのがあたり前だと思って入ったので、休みがなくても、「そんなもんかな」と思えたんです。要は気の持ちようだと思います。

 

Rmail_download_attach-2中藤:そうなんですね。衣装を1着作るのに、どれくらいの時間がかかるんですか?

 

米山:1着、ちゃんとした衣装を作るとなると、2週間くらいはかかると思います。ただ、仕事の場合、一概には言えないですね。たとえば、「明後日、撮影なのでこういう衣装を作ってください」と言われることもあるんです。そういうときは、これまでの経験から、与えられた製作期間で作れる最善の衣装の提案をするようにしています。この業界は急に依頼が来るケースが多いんですよ。

 

船戸:作った衣装をタレントさんに着せてみたらサイズが合わなかった、などのハプニングはありますか?

 

米山:それはもう日常茶飯事で(笑)。コンサートや舞台って雑誌の撮影とは違って、衣装を着て動くことが多いんです。雑誌だったら、多少サイズが大きいTシャツでも見えていない背中の部分をピンで止めてしまえば、ピッタリのサイズに見えるんです。でも、舞台の場合は、着て動くことが前提。たとえば、動いた時に腕輪が外れてお客さんに当たってしまったら、それは衣装を用意した僕の責任なんですよね。だから、本番を見ていてヒヤヒヤしたりするんです。「大丈夫かな?」って。今までケガをさせてしまったことなどはないですね。

 

中藤:米山さんはご自身のコーディネートも素敵ですが、好きなお店とかありますか?

 

米山:よく聞かれるんですけど、特定のお店は決めてないんです。スタイリストや衣装デザインの仕事をしていると、「赤いものを集めてください」とかってお願いされることがあるんですよ。そうすると、赤いものを見つけられるまで、お店をまわり続けるんです。だから、その時に入ったお店で「これ可愛いな」と思ったものを自分用に買うといった感じですね。

 

Rmail_download_attach-1船戸:「赤いものを探してください」って依頼もあるんですね。すごい大変そう…。

 

米山:そういうケースもあるから、スタイリストを目指すなら、「こういうものなら、あの店にありそう」という知識や勘を働かせられるようになると良いと思いますね。ボロボロのジーンズがほしいと言われて、お店を全く知らなかったら、それこそ、原宿の全部のお店をまわらないといけないかもしれない。でも、「あそこの古着屋さんなら」って、思い当たるお店があれば、もしかしたら3軒くらいまわるだけで終わってしまう。今から、いろんなお店を知っておくというのは、自分にとっての財産になると思います。

 

船戸、中藤:今日は貴重なお話が聞けて参考になりました。ありがとうございます。

 

米山:自分がやりたいと思ったことを続けていけば、道は開けると思います。頑張ってくださいね。


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Guest インタビュー スタイリスト 内田あゆみさん

スタイリスト・内田あゆみさんへ
tfac生からの素朴な質問!

 

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大好評の直撃インタビュー第5弾は、当校の卒業生で、男性アイドルを中心にスタイリングを担当する、(株)クリエイティブ・ギルドの内田さん。どんな時でも頑張れるヒケツなどを聞いちゃいました!
今回の質問者:1SC 深澤杏里さん 2T 林奈都子さん(T=テクニカル科、SC=スタイリスト科Cクラス)

 

林:タレントさんのスタイリングをする時に気をつけていることはありますか?

 

5I8A0214_02内田:雑誌のスタイリングの場合、特集テーマや編集者からのリクエストがあるんです。たとえば、「衣装にチェック柄を入れてほしい」とか。そんな時に、チェック柄を前面に出し過ぎると、タレントさんが嫌がって着てくれない場合もあるので、ストールで取り入れたりという気づかいはしていますね。あと、2人組の方なら並んだ時の色のバランス、TVのレギュラー番組なら、先週と同じ色にはならないようなコーディネイトを心がけています。

 

林:内田さんご自身の趣味的なスタイリングを取り入れることはありますか?

 



内田:
私は、1ポーズにつき、3体のコーディネートを用意しています。1体は無難なもの。1体はタレントさんが好きそうなもの。1体は私の趣味を取り入れたチャレンジ的なもの。タレントさんから「なんでもいいよ」と言われたら、まずは「これ着てみますか?」とチャレンジ的なものを提案します。そこで別なものを希望されたら、素直に諦めますね(笑)。

 

深澤:タレントさんから言われた要望で、困ったことはありますか?

 

内田:収録の前日に、衣装の膨大な加工を頼まれた時ですね。「時間ないよ」って思うんですけど、「プロでしょ」と言われたら「わかりました」としか言えないので。そういう時は、時間の範囲内で手を抜かずにできる最善策を提案するようにしています。

 


5I8A0346林:
大変ですね。ちなみに普段の睡眠時間はどれくらいなんですか?

 

内田:その日によって違いますね。お店に衣装を借りに行く場合、お店が開く10時や11時に間に合うくらいの時間に起きれば良いし、朝イチから撮影があれば始発に間に合う時間に起きるし。寝られる時に寝るって感じです。仕事の終わり時間も同じで、仕事が終わらないと寝れないというか、眠くならないです。学校の課題とかだと自分に甘えてしまって、終わってないのに寝ちゃうことがあるかもしれないけど、仕事だと「今日を乗り越えれば休める!」って気持ちで乗り切れるものなんですよ。

 

林:朝起きれなくて遅刻したことはありますか?

 

内田:集合時間に遅れたことはありますが、衣装が間に合わなかったことはないですよ。ただ、アシスタント時代に1回だけ寝坊したことがありましたけど(笑)。

 

林:大丈夫だったんですか?

 

内田:事務所に師匠が来る時間に起きちゃって。急いで「すみません。寝坊しました。急いで向かいます」って連絡をして、撮影場所に向かいました。タレントさんが現場入りする前にはどうにか入ることができたのが不幸中の幸いでした。寝坊してしまった時には、すぐに言い訳するんじゃなくて、謝罪する!そして、すぐに現場に向かう。もし、バッチリ化粧してから行ったら、自分の失敗した重大さを認識していないと思われるので、最低限の身支度だけして全力で向かうべきだと思います。

 

5I8A0318深澤:アシスタント時代は大変だと思いますが、モチベーションを保つ秘訣はありますか?

 

内田:私はなんでも楽しむようにしていました。それは学校の研修でも同じでしたね。特に最初の頃は「大変だ」と思うことが多いけれど。たとえば、撮影に行った雑誌の発売日に、自分がアイロンをかけた衣装が掲載されているのを見て、「ちゃんとシワがのびてて良かった!」とか、何かうれしいと思えることを探すようにしていました。

 

深澤:スタイリストになるために、学生のうちにやっておいた方がいいことはありますか?

 

内田:都内の道を覚えること。住所を聞いて、その場所にたどり着ける力をつけると良いと思います。私は地図が友だちみたいな存在で、いつも持ち歩いてました。バスに乗りながら、地図を見てバス停の場所を書き込んだりしてましたね。実際に行ったことがなくても、大通りの場所など、土地勘があるとアシスタント時代は得に役立つと思います。

 

深澤、林:今日は参考になるアドバイスをいただき、ありがとうございました。

 

内田:頑張ってください。同じ現場で会える時を楽しみにしていますね。

Guest インタビュー スタイリスト 小田優士さん

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tfac生からのソボクな質問!

現役のスタイリストさんに直接聞けるチャンス到来!! 
在校生のみんなから、いざ直撃!!

 

今回の質問者:1SA 國分あやめさん 1SC 松浦那摘さん 2SC 宮崎卓弥くん
(SA=スタイリスト科Aクラス、SC=スタイリスト科Cクラス)

 

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宮崎:
タレントさんと気持ちよく仕事をするコツってありますか?

 

 

 

 

 

 

5I8A0038[2]小田:やっぱり、コミュニケーションをとることかな。僕の場合、ある番組の現場にスタイリングに行った時、時間があるとタレントさんと世間話なんかで盛り上がったりしたんだけど、タレントさんが疲れているのがわかる時は、休めるようにそっとしておいてあげたり。踏み込みすぎない気づかいが必要なんじゃないかなと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

宮崎:スタイリストアシスタントの研修に行くと自分のことで精一杯! ちゃんと気使い出来てるのかな?って思うことが……。

 

小田:研修でいきなりやるのは無理だと思うよ。同じ現場に何度も研修で行ける場合、「このタレントさんは、これを用意してほしいんだ」って、わかることがあると思う。そういう時は、必ず上司に確認してから行動すること。タレントさんだけじゃなく、上司や現場スタッフさんへの気使いも大切だからね。

 

5I8A0102[2]國分:今までで忘れられないくらい、辛かった仕事と楽しかった仕事ってなんですか?

 

小田:アシスタントの時期って、いろんな仕事をするから寝る時間がどんどん削られていくんだよね。それが大変だったかな。まだ新人だった頃、早朝から深夜までの撮影が終わって、衣装の積み込みも済んで車を運転していたんだけど、一瞬、意識が飛んじゃって。運転していた車が車線ギリギリまで寄ってた…なんてことが(笑)。

 

 

 

 

國分:えーっ!? 怖い!! 逆に楽しかったことは?

 

小田:この間も、写真集の撮影でグアムに5日間行ってきたんだけど、すごくハードなスケジュールで。睡眠時間が3時間くらいだったんだよね。普通に考えたら、すごくしんどい! でも、タレントさんもスタッフもすごく良い人たちで現場を盛り上げてくれるから、その勢いで頑張れたんじゃないかな。そういう人たちと仕事すると、「今日は疲れたけど、頑張れたから、いっか」って思える。僕は現場に行くたびに、楽しいかな。だから、長く続けられるんだよね。

 

5I8A0068[2]松浦:アシスタントになる場合、お店とかに行って、スタイリストさんに自分を売り込んでいった方がいいんでしょうか?

 

小田:そういうケースもあるけど、やっぱり専門学校って大事だなって思う。学校とスタイリストとのネットワークをフルに使った方が良いよ。この学校は研修がいっぱいあるし、言ってしまえば、よりどりみどり。売り込むぐらいなら、いろんな研修に参加した方が良いと思う。しかも、1人のスタリストだけじゃなくて、いろんな人の研修に行くこと。スタイリングの仕事だけじゃなく、上司との性格の相性も重要だからね。

 

 

 

宮崎:アシスタントを採用するとしたら、どんな点が気になりますか?

 

小田:やっぱり、あいさつだよね。元気いっぱいじゃなくてもいいから、現場に入ったら「おはようございます」。帰る時は「お疲れさまです」って言える人。あいさつができない人って、結局何もできないと思う。あいさつがでるなら、最初は仕事ができなくても「育てていきたい」って思えるから。

 

國分:もし、現場で自分自身が大ファンのタレントさんがいた場合、ファンであることを隠した方がいいんですか?

 

小田:追っかけとか、それに近いファンだと、事務所やタレントさんが困ることがあるからね。そうなると、仕事がやりづらくなっちゃうから、ファンだという気持ちは抑えた方が良いかな。ただ、ファンだからこそ、そのタレントさんと仕事がしたいっていう気持ちは悪いことではないと思います。

 

國分、宮崎、松浦:今日は貴重なお話をありがとうございました。

 

小田:ぜひ夢に向かってがんばってください!

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<プロフェール>
株式会社クリエイティブギルド スタイリスト
小田優士さん 

2005年専門学校卒業後スタイリストアシスタントに。
様々な事務所で経験をつんだ後、スタイリスト四方修平さんの会社、株式会社ク
リエイティブギルドに就職。
最近では某タレントの写真集を手掛け海外ロケに行くなど幅広く活躍中。 

OBOGインタビュー スタイリスト・城田さん

5I8A0107——城田さんの現在されているお仕事について詳しく教えてください。

城田:ファッション雑誌のスタイリストとして、タレントさんなどのスタイリングを担当しています。「Ray」「GINGER」といったティーン向けからアラサー向けのものまで、幅広くお仕事させていただいていますね。雑誌はテーマがしっかりと決められていて、編集の方の意見を取り入れながらの作業になります。そのテーマに沿ったアイテムをいかに効率よく、たくさん集められるかが勝負ですね。

 

 

——スタイリストのお仕事で楽しいところ、大変なところというと……。

城田:とにかく、季節を先取りした洋服が見られることが一番楽しいですね。今(2012年10月)だと、もう2013年の春夏モノの情報が入ってくるんですよ!

逆に大変なことは、体調管理。スタイリストはヘアメイクさんなどと違って、撮影日よりもその前後にやらなければならない作業の方が多いんです。たとええば、衣装を借りて返すまでに1週間、2週間かかることもあります。とくに私はアシスタントが居ないので、ひとりでいかに効率よく動けるかを常に考えながら仕事をこなしていかなければならないので……。でも、そんな苦労がクライアントに認められて「次もぜひ城田さんにお願いしたいです!」って言われるとすごく嬉しいですし、「次も頑張ろう」って励みになりますね。あと、先日ひとつ下の後輩から「お願いしたいお仕事があります」っていう相談メールをもらったんです。この仕事を続けてきて、そうやって私のことを覚えていてくれる人が居ると「この仕事やってて良かったなぁ〜」って思いますね! 

 

 

——仕事で行き詰まったりすることはありますか? そのときはどのようにしてご自身のモチベーションを保っていますか?

城田:そういうときは、仲の良い雑誌の編集者さんや、他のスタイリストさんと話します。例えば、現場に置いてある雑誌を見て、「この服どう思いますか?」とか。そんな何気ない話から、「次はこういう感じのテイストの写真が撮りたい」などといった情報交換ができますし、次の仕事のヒントになったりもするんですよ。

 

5I8A0048——城田さんがお仕事をする上での信念やルールはありますか?

城田:当たり前のことかもしれませんが、“どんな仕事でも楽しくやること”を心がけていますね。あとは、ファッションテーマが決まっている中でも、自分なりのテイストやこだわりを少しでも入れられるように考えます。そうすることで、毎日何着も着替えているモデルさんに、「今日の服は全部かわいかった!」と言ってもらえると、「少しでも記憶に残るコーディネートができたんだ」と嬉しく思いますし、また次のやる気にも繋がります。

 

 

——tfac在学中、特に印象に残っている経験は?

城田:カメラの授業ですね。当時は本当に、「何で私がカメラの授業なんてやらなきゃいけないの!」って思っていましたが(笑)。いざ現場に出てみると、カメラマンさんの次の動作が分かったり、「ここに被写体が居た方が綺麗に見える」とか、そういうことが分かるのと分からないとでは、全然違うなと実感しました。在学当時は何気なく受けていた授業が、現場ではとても役に立っていますね。

授業以外だと、運動会とか先輩後輩関係なくコミュニケーションがとれるイベントは印象深いです。卒業生と一緒に仕事をする機会はあまり無いのですが、先日、ひとつ下の後輩から「お願いしたい仕事があります」ってメールで相談されたときは、すごく嬉しかったなぁ(笑)。

 

 

——これからスタイリストを目指す人へメッセージをお願いします。

城田:スタイリストは、雑誌やテレビだけではなく、映画など様々なジャンルに挑戦できる仕事だと思います。私は10年以上この仕事を続けてきましたが、まだまだ新しい発見がたくさんあって毎日がとても楽しいです。どんな仕事でも大変なことは多いと思いますし、スタイリストも根性と我慢が必要です。でも、そのぶんとてもやり甲斐のある仕事なので、みなさんにも頑張ってほしいです。

 


5I8A0166<プロフィール>

スタイリスト 城田望さん

2002年度、スタイリスト科卒業。

卒業後、kind所属のスタイリストとして、ファッション雑誌を中心に女性タレント、モデルなどのスタイリングを担当している。その他、テレビや映画のスタイリングを手掛けることも。