米山裕也さんの特別講演2 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

米山裕也さんの特別講演2

本校のスタイリストコースを卒業して、

有名アーティストやアイドルグループの衣装デザイン&製作を手掛けている

本校卒業生の米山裕也さん。

 

1年基礎科の『就職ガイダンス』の授業にて

tfac生からの質問にお答えいただいた第2弾をお送りします。

 

『お仕事編』です!

  

 

Q衣装デザインの道に進むきっかけを教えてください

 

僕の所属していた会社は、

アーティストのコーディネイトを考えて

衣装を集めたりする「スタイリスト部門」と、

コンサートや舞台の衣装をデザインして

実際にそれを製作する「衣装部門」があるんですね。

 

僕は最初、スタイリストのアシスタントとして

スタイリスト部門の方に入社したんですけど、

仕事をしている中で「スタイリストは向いてないかも」

と思ってしまったんです。

 

それで上司に相談したところ、

「衣装部門の方をやってみない?」とお話をいただいて、

衣装デザインのアシスタントをするようになりました。

 

どんな仕事でも実際にやってみないとわからないことって

一杯あると思うので、みなさんの若さなら修正も効くと思います。

どんどんやりたいことに挑戦してもらいたいですね。

 

Q仕事を始めてから、思っていたより大変だったことはありますか?

 

この仕事を始めるときに「裏方だし、きっと大変な仕事なんだろう」

という覚悟はしていたんですけど、それ以上に大変でしたね。

 

コンサートとか、収録の日は決まっているので、

「締めきりまでに製作が終わらないけど、ここまででいいや」とはいかない世界。

終わるまでやらなきゃいけないので、想像以上に働くんだなぁ、と。

 

あとは、専門用語や洋服の名称が打ち合わせで出てくるんですけど、

「そんなの知ってて当然でしょ?」って雰囲気で話しているので

とても聞き返せる状況じゃないんですよね。

知らない言葉は、打ち合わせのあとで慌てて調べたりしました。

 

社会の一般常識もですけど、

「自分の知識のなさ」を思い知らされる日々でした。

 

Q相手に伝わるデザイン画を描くコツを教えてください

 

僕もそんなにデザイン画が得意なわけではないんですけど、

それを伝えるためにどうしたらいいかを考えるといいと思います。

 

僕が実際にやっていることだと、写真や生地を貼り付けて

「デザイン画のこの部分は、こういう感じでいきたいんです」

という風に見せるようにしています。

何かプラスアルファのプレゼンテーションができると、

絵自体が上手くなくても相手に伝わりますよ。

 

単純にデザイン画が上達するための練習ということだと、

「バランス感」を意識して描いてみると上達できると思います。

デザイン画とそれを実際の服にしたときのバランスの違いなども、

想定して描いてみるといいんじゃないでしょうか。

 

米山さんの特別講演、第3弾へ続きますよ~!