米山裕也さんの特別講演3 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

米山裕也さんの特別講演3

本校のスタイリスト科を卒業し、

有名アーティストやアイドルグループの衣装を手掛ける

衣装デザイナー&スタイリストとして活躍中の米山裕也さん。

 

1年基礎科の授業で特別講演をしていただいたときの

レポート第3弾です!

 

この日の感想と

tfac生へのメッセージをいただきました☆

 

Q今回、『就職ガイダンス』の授業で、

先輩として授業に入られてみていかがでしたか?

 

1年生のときからこうして就職を意識しているのは

偉いというか、凄い!と思いましたね。

僕がtfacの1年生だったときは、

まだ全然、考えていなかったと思います。

 

みなさん積極的で、色々な質問が出てきたので

本当に知りたいことを答えることができたのかなと

少し不安な部分もあるぐらいです。

 

Q研修などでtfac生と一緒に仕事をすることがあると思いますが、

指導する側として気を付けていることはありますか?

 

たとえば同じ飾りを10個作るとしますよね。

はじめに僕がお手本を作って見せて

「じゃあ同じの1個作ったら持ってきて」って言うと、

ちゃんとできる子は多いんです。

 

でも「じゃあ、これと同じように10個作ってね」って言うと、

せいぜい7個目ぐらいまでしかちゃんとした物を作れないです。

1個目のときは、僕に提出するっていう緊張感もあるけど

それを維持するのは、意外と難しいんですよね。

 

最初に「そうなる人が多いから気を付けてね」

って言ってからやってもらっても、本人にはわからないですよね。

1回、実際に作らせてみて、1個目と7個目の物を比べてみると

「ほら、こんなに違うよね?」と見せないと気が付かない。

 

こちらとしても失敗はしてほしくはないんですけど、

失敗しないとわからないことも多いんです。

 

ものすごく大きな失敗をされると困るんだけど、

そこまでじゃない失敗は経験しておいた方が得かな?

と思って指導するようにしています。

 

Q舞台衣装のデザインや製作を目指す人たちに、

「これは心得ておいた方がいいよ」ということはありますか?

 

 

必要な技術は仕事をしていく中で身に付くものだと思うし、

その中でデザインやミシン、手縫いなど

自分の武器になるものが見えてくるんだと思います。

むしろ、どの業界のどの会社に行っても通用するような、

気配りであったり、常識的な行動ができることだったり、

礼儀や空気を読むことが大事なんじゃないでしょうか。

 

Q最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

 

20歳ぐらいで進路を迷ったりすることは当たり前なので、

まずはチャレンジしてみてほしいですね。

さっきも言いましたけど、失敗しておくなら早い方が経験になるし、

やってみた仕事に「やっぱり違ったな」と思っても

若いうちなら軌道修正も効きますから。

 

やってみて違ったら別の道を探せばいいし、

「これなのかな?」と思ったら続けて、長く続けられたら

さらに深く掘り下げていければいいんじゃないかと。

 

すべてが自分の理想通りの仕事なんて世の中にはないですから、

自分のやりたいことと折り合いをつけて、

「上の立場になったら好きなことをやるんだ!」っていうのを

モチベーションにしてもいいのでは?(笑)。

まずはいろんなことに触れてみて、

その中から覚悟を決めて続けていく仕事を見つけてほしいですね。

 

現役の衣装デザイナー&スタイリストとして活躍している

米山さんのお言葉にtfac生たちも大きな影響を受けていたようです。

 

米山さん、本当にありがとうございました♪